昨日京都駅を始発の新幹線に乗り、東京(上野)に向かいました。
前日までの悪天候がうそのような快晴です。
新幹線からの富士山
上野駅に到着したのは8時41分。
今回の東京は上野公園内の美術館に絞りました。
すぐに向かったのは東京都美術館『生誕300年記念 若冲展』です。
大人気で混雑するとは聞いていましたが、予想をはるかに超える大行列です。
東京恐るべし、 若冲恐るべしです。
一瞬怯みましたが、今回の美術館めぐりのメインです。大行列に並びます。
展示会場内も非常に混んでいます。
伊藤若冲(1716-1800)の初期から晩年までの代表作が展示されています。
若冲が京都相国寺に寄進した「釈迦三尊像」3幅と「動植綵絵」30幅が東京で一堂に会すのは初めてです。
「孔雀鳳凰図」
この一対の花鳥画は83年ぶりに発見されたものです。
絵師になって間もない40歳前後の作品と考えられ、色の鮮やかさは見事です。
「鳥獣花木図屏風」
これほど前衛的な作品は美術史上例がないとも言われています。
70種類以上の動物がひしめいています。
驚くのはモザイク状の画面です。1cm四方の升目を塗って絵にしています。
「南天雄鶏図」
真っ黒な鶏の鮮やかな鶏冠、南天の実の燃えるような赤に目が奪われます。
「果蔬涅槃図」
とうもろこしの葉や蕪の下に大根が捧げられるように置かれています。
若冲はこれを釈迦の姿「涅槃図」になぞらえました。
本当に素晴らしい出来映えに感激です。
私たちが美術館を出るときには3時間待ちの表示です。
次に向かったのは 東京国立博物館『生誕150年 黒田清輝日本近代絵画の巨匠』です。
日本美術の近代化に力を尽くした 黒田清輝の大回顧展です。
師コランやミ レーなどフランスで出会い導かれた作品と留学時代や帰国後の代表作が展示されています。
会場に入るまでの待ち時間はなかったのですが、やはりこれも人気の展示会です。
会場内はいっぱいです。
「読書」
「湖畔」
重要文化財「智・感・情」
このあと、東京国立博物館のもうひとつの特別展『黄金のアフガニスタン』です。
古くから『文明の十字路』として栄えシルクロードの拠点として発展したアフガニスタンですが、古代遺跡から発掘された貴重な文化財は、ソ連による軍事介入やそれに続く内戦で崩壊の危機にありました。
その危機からアフガニスタン国立博物館の職員たちは必死に守り続けられていました。
人類の貴重な遺産・秘宝231件が展示されています。
見事な金づくしにビックリです。
最後は国立西洋美術館『カラヴァッジョ展』です。
カラヴァッジョ(1571ー1610)は 16世紀の終わりローマに彗星のごとく現れ、
西洋絵画の歴史を一変させた天才であり、さらには驚くべきに殺人者です。
今回日本で初めて公開された、闇のなかに画かれた聖女の絵「法悦のマグダラのマリア」は必見です。
「女占い師」1597年
手相を見るふりをして指輪を盗んでいる光景
「バッカス」1597ー98年頃
ローマの神話に登場する酒の神です。
熟した果物の前に怪しい表情を浮かべる青年は カラヴァッジョ自身だと言われています。
「法悦のマグダラのマリア」1606年
キリストの死と復活を見届けたと言われる聖女です。
それまでカトリックでは娼婦であったという伝承から罪深い女性とされながら、
魅力的な肉体をもつ怪しげな美女として表されてきました。
カラヴァッジョは祈りの果てに神と繋がった一瞬を闇に溶けていくように画いています。
まるで闇に救いを求めているようです。
この後西洋美術館常設展の作品を見て帰宅の途につきました。
慌ただしい日帰りの美術館めぐりでしたが、とても充実した一日でした。
昨日はお疲れ様でした。
それにしても、怒涛のスケジュールに
恐れ入りました!
始発でいらして、行列に並んで、若冲→黒田→黄金
そしてカラヴァッジョまで見て廻られるとは。
体力、気力、好奇心、並みではありません!
若冲は並んでも、混雑していても見てよかったと
思わせてくれる内容でしたね。
実は今日の夜間拝観に次女を連れて行く予定です。
どうしても「動植綵絵」の実物を見て欲しいのと、
私は後期の「果蔬涅槃図」と、
前回あまり良く見れなかった「乗興舟」がお目当てです。
あんこら様をはじめ若冲展に行かれた方より混雑しているとは聞いていましたが、これほどとは思いもしませんでした。上野駅を出ると皆様早足で向かう先は東京都美術館でした。
やはり大都会ですね。京都では考えられないような大行列でした。
それでも上野公園に絞って正解でした。
夜間もやっているのですね。
日中のように混んでいないといいですね。
「動植綵絵」は何度見ても素晴らしいと思います。
次女さまも喜んでくれるといいですね。
東京へようこそ!!
京都さんが、並んでいる頃、私はバスの中で、三島に向かっておりました。
混んでいると聞いておりましたが、写真で見ると実感でします。
私も何度となく並びましたので、よく解ります。
お疲れ様でした。と云うより、「良かったですね」の方が良いかもしれませんね。
流石です~
私も気になっていました
宮内庁が所蔵している若冲の作品が展示されているんですものね
京都でも展示して欲しいです
それにしても東京は物凄い人ですね~
ありがとうございます。
私は東京をはじめ多くの府県の美術館に行きましたが、若冲展ほどの大行列は初めての経験です。
京都でも「鳥獣戯画展」は凄い混雑でしたが、 若冲展には及びません。
NHKをはじめ多くのマスコミで取り上げられた影響もあるでしょうが、 若冲ファンとしては嬉しい反面、少し複雑でもあります。
欲を言えば会場内でもう少しじっくり見たかったのですが、待っておられる方を思うとそうはいきませんでした。
ですが、素晴らしい作品を間近で見れて大感激です。
予想はしていましたが、その予想をはるかに超える大行列でした。あまりの行列にあきらめて、黒田清輝展にまわった方々も多かったようです。
若冲展は展示作品数も多く、素晴らしいの一言です。
特に 「動植綵絵」は圧巻です。
秋に京都でも 若冲展が開催されますが、今回ほどの展示は困難なように思います。
しかし 若冲の生まれた地ですから期待したいです。
お二人のすごいパワーに脱帽です(^.^)
3つの展覧会とも魅力的です。
それにしても美術館をハシゴされるとはご立派です。
しかもこんなに並んでご覧になった上ですから、、、
私達も今週予定していましたが、娘が忙しい時なので今回は諦めました。残念です。
ルノアール展には行けるといいなと思っております。
若冲展は秋の京都展に行けたらと思っております。
上野公園はどこも人だらけですが、とりわけ 若冲展は別格の混みようでした。
かなり並びましたが、予想通り若冲展は素晴らしい作品揃いです。特に「動植綵絵」は圧巻です。
京都で秋に開催される 若冲展、どれほどの作品数が集まるか心配も期待もしています。
東京で開催のルノワール展、頭にありましたが、今回は上野公園に絞りました。
一ついくのでも案外足が疲れるので、
日々散策で鍛えられているからこそ、ですね。
最初の若冲展の行列にもびっくりです。
平日の朝でこれなら、土日は一体どうなるのでしょう。
恥ずかしながら初めて聞いたお名前だったのですが、
日本画と思えない絢爛豪華な色彩ですね。
日本画は青色が一番貴重なので、
業者は一番に平山郁夫のところに持っていく
・・・という画廊さんの言葉を思い出しました。(笑)
黄金のアフガニスタンにも興味津々です。
さすが、東京ならではといえる、美術館ツアーになりましたね。
今回は上野公園に絞りましたが、長い待ち時間もあり結構疲れました。ですが、素晴らしい作品に感激しましたので大満足です。
土日は混むと思っての平日東京行きでしたが、土日は考えられないくらいの混雑ではないでしょうか。
東京は改めて人が多いというのを実感しました。
黄金のアフガニスタンは良かったです。
黄金づくしで、金好きにはたまらないのではないでしょうか(笑)。