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京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

天皇陛下御即位30年記念京都御所特別公開

2019-03-17 05:44:04 | 京都めぐり


京都御所で天皇陛下御即位30年記念京都御所特別公開が開催されています。
御即位に関連した展示等を行うとともに,実施期間を10日間に延長して公開しています。
期間 平成31年3月12日(火)から3月21日(木・祝)までの10日間
入門時間 午前9時(開門)から午後3時50分(閉門)まで

私も行ってきましたので、紹介いたします。
画像は多くなりますが、皆様にも見学雰囲気が伝わればと思います。

宜秋門から入ります。





御車寄 花車





諸大夫の間

纛旛(トウバン)とは,即位礼・儀式の際に庭上に立てられた,竿頭に糸飾りをつけて掛けられる大旗です。
日像・月像は金色の太陽および銀色の月を刺繍します。
昭和天皇の即位礼(昭和3年<1928>)で紫宸殿南庭にたてられたものを展示しています。





日像纛旛(ニッショウトウバン)





月像纛旗(ゲッショウトウバン)






新御車寄 牛車




牛車は,上皇や皇族および貴族等の乗り物で,後ろから乗り,前から降ります。
牛車を図案化した文様は,振袖や打掛などにあしらわれ,現代でも慶事の和装に好んで用いられています。
天皇皇后両陛下のご成婚60年を祝して,花車(御車寄に展示)とともに,京都御所伝来の牛車が展示されています。






回廊・西側
写真パネル(京都御所茶会)今上陛下の京都御所茶会の写真が展示されています。




















回廊・南側

写真パネル(高御座,御帳台,即位礼)
明治天皇「御即位図」,大正天皇・昭和天皇・今上陛下の即位礼の写真が展示されています。

月華門


















































建礼門 開扉





承明門






回廊・東側
生け花(月輪未生流,御室流,嵯峨御流)















春興殿
扉・半蔀開放,写真・説明パネル




















大臣宿所

鳳凰・麒麟図

明治天皇の即位礼(慶応4年<1868>)で使用された御帳台の浜床(儀式用の玉座の台座)に画かれた鳳凰と麒麟の絵です。
この図様は現在の高御座・御帳台(大正4年<1915>の即位礼に際し製作)の浜床にも受け継がれています。





獅子狛犬

明治天皇の即位礼で使用された木造彩色の獅子狛犬像一対です。
獅子と狛犬は,玉座を護る役割をもっていたとされ,賢聖障子の中央にも画かれています。





写真パネル(黄櫨染御袍)





紫宸殿





賢聖障子

狩野典信・住吉広行・住吉弘貫筆 梥本武雄模写 九面 
紫宸殿の母屋と北廂の間には九面の賢聖障子が並んでいます。
そのうち中央の一面には獅子狛犬と負文亀が,その東西四面ずつ計八面には,中国の殷から唐時代にかけての賢人32名が画かれています。
即位礼に際し,紫宸殿に置かれていた高御座と御帳台が東京・皇居に移動されており,紫宸殿内部が見渡せるこの機会に,賢聖障子をライトアップし,人物や冠服についての解説をしています。











月華門





清涼殿 釣灯籠5基





小御所





帽額  縦156×横2,750cm

即位礼の際に紫宸殿正面の長押なげし上に掛けられた幕です。
今回展示されているんは,大正天皇・昭和天皇の即位礼に使用されたもので,金色の日像を中心に,五彩の瑞雲が配されています。
綴織という技法で織られ,意匠は京都御所でも障壁画を画いている原在泉が考案しています。





写真パネル(礼服),即位器服図式
























御池庭





御学問所




管絃<人形展示> 人形5体 管絃(琵琶,楽箏,笙,篳篥,龍笛

管絃とは,雅楽の一つで,管楽器(吹き物),絃楽器(弾き物),打楽器(打ち物)による奏楽です。
琵琶・楽箏・笙・篳篥・龍笛の5つの楽器を演奏する様子を表現した人形(5体)を,今上陛下の即位礼饗宴の儀で演奏された「平調音取」「皇麞急」「陪臚」の調べ(宮内庁式部職楽部による演奏の音源)とともに展示されています。















御常御殿





紅梅






御三間





束帯,十二単<人形展示>
平成2年(1990)の即位礼正殿の儀では,天皇陛下は黄櫨染御袍(御束帯),皇后陛下は,御五衣・御唐衣・御裳(十二単)をお召しになり,皇族各殿下以下も,男性は束帯,女性は十二単という日本古来の正装のお姿で参列されました。
即位礼で用いられるものと同様の束帯と十二単が展示されています。

人形2体(束帯姿,十二単姿)





紅梅





椿















管理棟

襖絵(「朝賀図」 筆者 住吉弘貫)紙本著色総金雲取砂子泥引 縦170×横82cm
御三間上段の間の襖絵「朝賀図」が展示されています。
朝賀は,元旦に皇太子以下群臣が宮中に集い,天皇に新年の祝賀を行う儀式であり,奈良時代から平安中期頃にかけて行われました。
年中行事でありながら,一世一代の大礼である即位礼と同じ形式で行われた唯一の儀式で,朝賀図は,部屋の四方全面を使って画かれ,そのスケールの大きさと故実を良く伝えています。






参観者休所では京都府行幸啓年表,ビデオ放映(平成の大礼の映像)されています。


清所門から退出します。










外国人団体観光客も多かったです。











中立売休憩所