京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

野外いけばな展 堂本印象美術館

2018-10-24 18:13:36 | 美術・博物館


堂本印象美術館がリニューアルオープンし、庭園では『野外いけばな展』が開催されていました。

リニューアルした美術館
建物デザインは堂本印象です。





左手の山は衣笠山です。














専慶流





都未生流





洛陽未生流





華道本能寺















池坊





喜堂未生流





小松流















遠州





いけばな展、現在はやっておりません。





徳岡神泉展 蕪のなかの宇宙

2018-10-24 05:39:58 | 美術・博物館


堂本印象美術館がリニューアルオープンしました。
記念展覧会『徳岡神泉ー深遠なる精神世界』に行ってきました。










徳岡神泉は明治29年(1896)に京都市上京区(現・中京区)の神泉苑近くに生まれ、生涯の大半を京都で過ごしながら絵画制作を行い、昭和47年(1972)に京都で没するまで幽玄ともいわれる独特な表現で近代日本画において大きな足跡を残した日本画家です。

竹内栖鳳の画塾・竹杖会や京都市立絵画専門学校に学び、写生に基づく花鳥画を中心とする京都の日本画の流れを受け継ぎ、生涯一貫して植物や風景といった身近な自然をモティーフに制作しました。
苦悩した青年期を乗り越え、戦前にはすでに高い評価を得ていた神泉ですが、昭和20年代後半以降、自然を心の眼で深く見つめ、無限の集中によって存在の核心に迫る象徴的な表現世界を展開しました。


館内は撮影禁止です。
画像は私の美術集です。

流山 1954 昭和29





池  1952 昭和27





赤松 1947 昭和22





菖蒲 1954 昭和29





菖蒲 1939 昭和14





芋図 1943 昭和18





赤松 1956 昭和31





枯葉 1958 昭和33
「美しい秋の紅葉も散って地に落ち、遂に土となり消えていく落葉の運命は淋しい現象である。何か心に深沈として訴えてくるものがありました。」自作を語る






蕪 1958 昭和33
「唯ひとつの蕪が置かれてある。じっと見ていると何か不思議な力強さと息吹きさえ感じる。そしてこの物の中に宇宙のあらゆるものが凝集している。」自作を語る




薄  1955 昭和33





刈田 1960 昭和35





緋鯉 1970 昭和45前後





雨  1964 昭和39






富士山 未完






俑 年代不詳





富士山 1965 昭和40











徳岡神泉は苦悩した青年時代に禅寺(妙心寺)に通い参禅します。
おそらくそこで公案に四苦八苦したはずです。
私の尊敬する故福島東福寺管長は、禅は全宇宙と説きました。
対象と向き合い、対象と自分を一体化することを学んだのだと思います。
自己は蕪であり、全宇宙なのでしょう。


堂本印象 『日本、ヨーロッパの風景』も展示されています。