今のお客様の価値観を
理解できない、イメージできない経営者に
なってはいけません。
商売の正解は、全てお客様が決定します。
今のお客様は、何を求めているのか?
例えば、毎日仕事で分単位のスケジュールで忙しくしている方は、
完全に時間を忘れ、リラックスできるものを求めているでしょうし、
毎日、自分の時間があるリタイアされた方は、
刺激を与えてくれたり、考えさせてくれるものを求めるでしょう。
収入面で苦しくて、普段選択肢があまりない方は、
何を選んでも追加が無いという、
選択肢が多くあるものに価値を感じるでしょうし、
日頃から数多くの決断をしている経営者は、
プライベートな時くらいは、信頼できる方にお任せしたい、
というように思っている方が多いと感じます。
すなわち普段、自分が置かれた環境とことなるものに、
人は価値を感じる生き物なのです。
この本質が理解できると、
まずは自分たちのメインターゲットをトコトン絞り、
そのターゲット層が価値を感じるように
自社の商品やサービスの提供の仕方や、
ビジネスそのもののデザインを変えていけばよい、
ということが見えてきます。
全てのお客様をターゲットとしてしまうと、
大半のお客様が中途半端にしか価値を感じない、
すなわち全員がどこか不満やしっくりこないことを抱えるという、
誰も得しない状態をつくることにつながるのです。
だから自社のお客様をトコトン絞って、
そのお客様が自社の商品やサービスを購入する際、
どんなことに価値を感じるのか、仮説を立てる。
そして、絞り込んだお客様に満足していただけるよう、
自社の商品やサービスを磨いていく。
これが中小企業が取り組まなくてはならないことなのです。
お客様を絞り込んで、そのお客様の日々の暮らしを想像し、
何に困っているのか、何を求めているのか、
そこを徹底的に考えることが出来ているでしょうか?