鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3425回】 皆で使えば、業界全体で生産性が上がる

2020年05月16日 | 住宅コンサルタントとして

社会に出て最初に働かせていただいたメーカーでは、

北海道の旭川市と北見市で仕事をさせていただきました。

 

特に北見営業所に所属していた時は、

北見市内、紋別エリア、網走・斜里エリアと

非常に広範囲のお客様を担当させていただいており、

毎日200キロから300キロ移動していました。

 

すなわち、1日平均移動時間で

4時間から5時間、取られていたことになります。

 

だから朝7時半から夜12時過ぎまで働くという、

今では完全なブラックな労働環境の中、仕事をしていました。

 

更に当時の建築業界は、かなり勘違いした人が多く、

ファックスで見積書をお送りしようものなら、

 

「ファックスで送るなんて、お前も偉くなったもんだな」

「ファックスの感熱紙、メチャ高いんだぞ!

見積なんてお前が持ってこいや!」

 

と、自分を何様か分かっていない発言をするオッサンが多々いて、

見積提出や注文の打合せなども、何時間もかけて足を運ばせ、

自分を偉いと思いたがる人が、本当に多かったです。

 

まあ、そういう人のおかげで、

私は自分が頼む立場になった際、

絶対に感謝の気持ちを持って、丁寧にお願いしよう、

と思えたのですが・・・。

 

そういうオッサンのおかげで、

業界全体でガソリンをたくさん使う。

 

地球環境を悪くし、

更に時間とコストをかけさせるという、悪しき習慣がありました。

 

しかしながら、そういうオッサンは完全に通用しない時代に入りました。

 

住宅は、とにかく材料の種類が多く、

しかも収まりは千差万別のため、

打合せ回数は他の業種より圧倒的に多い。

 

現場で施工時だけならともかく、

見積、発注と、それぞれの過程でも

とにかく時間を取られることが多いのです。

 

しかしながら、ZOOM等を施工側も納材側も使うことで、

皆の時間を無駄にすることなく、

生産性は上がりますし、かつ言った言わないのトラブルも激減します。

 

皆で使えば、生産性は劇的に改善することでしょう。

 

建材店さんはITリテラシーが低い会社が多いですが、

今が本当にチャンスです。

 

働き方改革にも対応しやすくなりますし、

何より遠方の方にも販売することが可能になります。

 

今回のコロナがきっかけで、

勝ち負けがこれまで以上に

はっきりとすることでしょう。

 

でも業界全体の生産性向上や待遇改善のために、

この流れに乗っていかなくてはなりません。

 

良い時代になりました。

 

しっかりと時流に適応していきましょう。

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