鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3168回】 家を売るよりも暮らしを提案する

2019年09月02日 | 住宅コンサルタントとして

プライベートの話をしますと、

昨年の4月に長男が出ていき、

この4月に次男が家を出ていきまして、

今は夫婦と娘(ワンコ)の3人暮らしです。

 

しかしながら、子ども達が出ていってからの方が、

むしろ家族の絆が深まるというか、

家族の仲が良く、家族っていいなと思う機会が

断然増えた、と思っています。

 

たまにどちらかの子どもが帰ってくるとなると、

家内は明らかに機嫌が良くなり、料理の品数も一気に増えます。

 

娘は子ども達に相手をしてもらえるので楽しそうですし、

私自身も子どもが居る日は早く家に帰りたくなります。

 

日頃、出張続きで宿泊先で食べるご飯は、

単に空腹を満たすため、生きるための食事なのですが、

家族揃って食べる食事は、お腹だけでなく心も満足させてくれる、

そしてまた頑張るエネルギーを与えてくれる食事になっています。

 

とにかく、「幸せやなぁ」と感じられる、大切な時間となるのです。

 

子どもと家内が楽しそうに会話をしていて、

それを眺めながら飲むワインは、本当に格別です。

 

最近は長男がお酒の味を少し分かってきたようで、

私が飲んでいると「ちょっとちょうだい」と言ってきますが、

子どもと飲むお酒はこんなにも美味しいのか、とも感じます。

 

結局、家族揃って楽しく過ごす時間に勝るものって無いよな、

と改めて実感している訳です。

 

だからこそ、

子育て中は家族みんなで過ごせる、居心地の良いリビングや、

食事の時間を楽しめる素敵なダイニングがある家が良いと思いますし、

子ども達が巣だった後、定期的に返って来たくなる居心地の良い家に

一人でも多くのお客様が住んでいただければ、と思うのです。

 

幸せになるために、楽しい時間を過ごすために家は建てなくてはなりません。

 

居心地の悪い家を建てると、

家族みんなが個室に籠り、一人で時間を過ごすことが当たり前となったり、

巣立った後も寄り付かなくなってしまったりすると思います。

 

家のスペックやデザインももちろん大切ですが、

それよりもお客様にどんな暮らしをしてもらいたいか、という思想や

建てる家によってお客様の暮らしが変わるという現実を

まずはお伝えしていく必要があると思っています。

 

家を売るのではなく、暮らしを提案できる力量を

営業マンは持たなくてはならないな、と思う今日この頃です。

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