鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3193回】 家庭と学校との、教育の範囲の違い

2019年09月27日 | 住宅コンサルタントとして

子どもさんを育てていく場合、

家庭で教えるべきことと学校や塾で教えることって違いますよね?

 

例えば、箸の持ち方やご飯の食べ方、

ウソを言わないとか人に親切にする、

身の回りの整理整頓をする、といったことは、

家庭の教育の領域だと思います。

 

集団生活の中でルールを守ったり、

国語や算数の知識を身につけていくことが

学校の領域ですよね?

 

本来、家庭での教育、躾がしっかりとしている前提で、

学校教育もしっかりと受けてもらうことが理想ですが、

昨今、家庭で本来やるべきことを学校に求めるバカ親も多いと耳にします。

 

そして子どもさんの本当の成長を考えた時、

あくまでも人としての常識やマナーがベースにあって、

その上に知識や知恵、経験が備わることが理想的だと思うのです。

 

逆に人としての常識やマナーが欠如しているものの、

学校の成績が抜群な子どもさんがいたとして

そういう子どもさんは社会に出て、成功するでしょうか?

 

社会に出れば、人と関わっていく中で

成果を出していかなくてはならないことが大半です。

 

だから、まずベースとなる人としての常識が身についていなければ、

やはり難しいと思うのですね。

 

そしてこれは企業における教育でも同じだと思います。

 

どれだけ知識やスキル向上のために手を打ったとしても、

スタッフさんの根本的な人の部分が出来ていなければ、

それは軟弱地盤の上に家を建てるようなもので、

長きに渡って成果が出る訳が無いのです。

 

だから企業として、

社員さんの教育に本気で取り組まなくてはならないのです。

 

基本的な考え方、仕事に対する姿勢、

一般常識を身につける必要性、

日々、学び続けなければ

家づくりを考えているお客様のお役に立てないことなど

伝えることは外部の人間にも出来るのですが、

社内の体質として勉強好き、すなお、仕事へのスタンスをつくるのは、

これは会社にしかできないのです。

 

そしてそういう基本的な体質ができあがっていないと、

どれだけ最新のノウハウや事例をお伝えしても

再現できないということになってしまいます。

 

企業として社員さんにやっておくべき教育は、

家庭教育そのものです。

 

だから経営者は教育について、真剣に学び、

社員さんが成長できるように接していかなくてはならないのです。

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