鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【2374回】 困った時は、商売の原点に帰る

2017年06月30日 | 住宅コンサルタントとして
真剣に仕事に取り組んでいても、必ず好不調の波は来ます。

仕事に対する姿勢も、真剣さも、そして仕事量も変わっていない。
商品の品質も下がっていない。

でも、売れない。
受注に苦しむ。
お客様が来ない。

こういう底の状況は、望まなくとも来ることがあるのです。

その時にどう考え、どう行動するか?
経営者であれば、どう考え、どう決断するか?

答えは簡単で、商売の原点に帰るということだと思います。


では商売の原点とは何か?

良い商品をつくる。
その商品をお客様が見てワクワクするように、売り場をキレイに飾りつけする。
店内、モデルハウス、敷地を徹底的に掃除する。
お客様、働く仲間に心から感謝をする。
お客様、働く仲間に喜んでもらえるような対応をする。

こうした基本を誰にもできないくらいレベルで努力をすることです。

ブレてはいけません。

良い商品、良い接客、皆が気持ちよく働ける空気をつくる。

経営者はそれを徹底することです。

更に自分のこれまでの成功体験や過去の実績をいったん横に置いて、
素直な気持ちで今、繁盛されている企業やお店を素直な心で見ることです。

自分の感性は間違っているかもしれない。
お客様や従業員さんの気持ちとズレているかもしれない。
こうした謙虚な気持ちで、会社、組織、商品をゼロからつくりあげるつもりで
真面目に仕事に取り組むことです。

そうすれば、トップの言動に一貫性が出てきます。

トップの言動に一貫性があるということは、社員さんに信用してもらえるということです。

企業にとって最悪なのは、トップや会社を社員さんが信用できなくなること。

そうなれば、社員さんはお客様に胸を張って向き合えなくなるのです。

それが働く人にとって、最もつらいことです。

社員さんに信用してもらえる会社をつくり、社員さんに信用してもらえる経営者になること。
そのために、真面目に愚直に仕事に向き合い、お客様の声に耳を傾け、
現場に出まくって走りまわることです。

会議ばかりしていて、何も改善されないですし、社員さんに信用してもらえません。


私自身、仕事で不調になった時こそ、量にこだわるということを徹底しています。

仕事を入れまくり、現場に足を運びまくり、いろんな本を読みまくり、繁盛店に足を運びまくる。

ひたすら行動量を上げるのと同時に、自分の過去の成功体験をリセットするのです。

学歴、人脈やコネ、家柄など、何もない自分が唯一勝負できることが、仕事量を誰よりもこなせる、
ということですから、その原点に帰る訳です。

すると、不思議と調子が戻るような気がします。


困った時には、必ず原点に帰る。

皆さんはできていますか?
コメント
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