鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【2366回】 成長の過程で、トップが実務から離れないと・・・

2017年06月22日 | 住宅コンサルタントとして
ありがたいことに、
ほぼ新築をセロから立ち上げられたクライアント様の業績が本当に順調です。

ただ、各社さんに共通しているのが、トップが実務に思いっきり携わっている、ということ。

あるクライアント様では、トップがバリバリのクローザーであり、
このトップが営業の現場から離れると業績がかなり落ち込むでしょう。

あるクライアント様では、トップがバリバリ図面を描いて、積算をして、ということをやっていて、
トップが実務を放棄すると、家づくりを自社でご決断いただいたお客様にご迷惑がかかる・・・。

すなわち、トップが実務をバリバリやっているおかげで業績が上がっている、という感じ。

事業立ち上げの頃は、当然ながらトップが実務に絡むのは全然アリです。

トップが実務に精通していることは、会社が大きく成長していく上でも、
結構プラスに作用することが多い。

ただ、業績が向上していくに連れ、スタッフが増えていく。
人が増えていくとルールをつくったり、仕事内容をチェックしたり、
スタッフを教育したり、ということも必要。

会社のブランディングに本気で取り組んだり、出店計画を組んだり、
新事業のことを考えたりする時間も必要。

当然ながら、実務をしている時間をこうした経営の時間に充てなければ、
未来に対しての一手を打つことが出来なくなるのです。

現状維持が精いっぱい、という会社の未来はありません。

だからどこかのタイミングで、実務をグッと減らしていかなくてはならないのですが、
これがなかなか難しいのですね。

でも、ここにチャレンジしなければ、人ばかり増えて、業務は効率化しない。
生産性が下がり、スタッフは不要な仕事をするようになってしまうのです。

ある段階に来たら、トップは実務を離れなくてはならない。

みなさんの会社ではそれが出来ていますか?

出来ていない場合、いつから実務を手放しますか?
コメント
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