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鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【2155回】 家庭での教育が子どものビジネススキルに影響する

2016年11月23日 | 住宅コンサルタントとして
昨日、お伺いしていたクライアント様の幹部の方で、
営業マンとしても優秀なのですが、人間としてちょっと格が違う方がいます。

その方はクライアント様に入社してまだ1年半も経過していないのですが、
私、かなり以前からその方を存じ上げておりました。

というのは、毎年、時間を見つけてはあちこち調査に行っている中で、
数年前にその方が働かれていた会社にも調査に行くことがあり、
以来、何年かその方が書かれたニュースレターをいただいていたからです。

大半の住宅会社のニュースレターは面白くありません。
しかしながら、その方のニュースレターはメチャメチャ面白く、
届くのを楽しみにしていました。

営業マンというよりは、教育者的な内容の記事が多く、
毎回、本当に勉強になったのです。
(今でも送ってくれないかなぁ・・・。
昨日、依頼するのを忘れてしまいました)

で、そんな優秀な方がクライアント様に入社して下さった訳ですが、
その方の営業成績を見て、ビックリなのです。

というのは、平均受注単価が3000万円をはるかに超えているのです。

恐らくですが、お客様の知的レベルが高く、社会的に成功している方ばかりなのでしょう。

商品とか性能とか価格とか以前に、その方から買いたいとお客様が思われるのでしょうね。

その幹部の方とお話をさせていただく中で、出てきたのは、

「もう経験も建築知識もゼロでいいです。
とにかく、周囲に気が遣えて、素直で感謝の気持ちが持てる人であれば、
全然育ってくれるんです。
でも、建築知識も経験もバッチリなのに、人格が出来ていない人は育ちません」

という言葉でした。

もう、全く持って同感です。

ネットで調べれば、大抵のことは分かる時代。
だから単なる知識、単なる情報は価値を持ちません。
しかもこれからAIがますます発達する中で、
ちょっとした知識なんて本当に価値ゼロの時代になるでしょう。

それよりも情緒的な部分、お客様の心を掴むような気遣いをしたり、
ちょっと感動していただいたりする対応をすることは、
機械では出来ないのです。

この相手に気を遣うとかといった部分は、どうすれば身に着くかというと、
個人的な意見ですが、親の背中を子どもに見せるしかないと思うのです。

幼少期から、夫が妻に、妻が夫に感謝し、
相手が喜ぶようなことを自然とやりあっている家庭で育った子どもは、
どうすれば相手が喜んでくれるのかを自然と学ぶと思うのですね。

いろんな方に気配りをする両親に育てられた子どもは、
やはり大人になって、周囲の人のことを考えられるようになると思うのです。

実際、ビジネススキルがある、と感じる若手スタッフさんに話をお聴きすると
素晴らしい家庭で育った方ばかりなのです。

ですからこれは検証していませんが、
夫婦がお互い、自分の主張ばかりして仲が悪い。
子どもの前で平気でパートナーの悪口を言う。
そもそも自分の権利ばかり主張する。

そんな親に育てられた子どもさんは、おそらくビジネススキルが低いと思います。

我が子を優秀なビジネスパーソンにしたいなら、
夫婦がお互いを尊重し、お互いを思いやり、お互いを気遣う。

そういう家庭が増えていけば、日本はもっとよくなると勝手に思っています。
コメント
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