goo blog サービス終了のお知らせ 

鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【2147回】 お客様は正解を持っている訳ではない

2016年11月15日 | 住宅コンサルタントとして
「床はどの床材が良いですか?」
「外壁ですが、どんなものがご希望ですか?」
「間取りですが、前回お客様がご要望されたとおりの間取りです。
この間取りでいかがですか?」

とお客様のご要望をお聞きし、お客様がおっしゃったとおりに家をつくる。

一見すると、とても親切でお客様思いの会社のように感じますが、
個人的にはそれでは本当に良い家ができる可能性が下がると思っています。

というのは、お客様は家づくりや建築に関して素人。
自分のやりたいことを実現したり、
自分が困っていることを解決するための正解を持っている訳では無いのです。

お客様の要望や問題解決の正解を持っているのは、我々です。

ですから、お客様に

「こういう感じにすると、お客様のイメージに近いと思うのですが、どうでしょう?」

と正解を提案し、更にはそれに納得していただく必要があります。

ただ、お客様に提案しても、それがなかなか受け入れられないケースも増えているようです。

その要因は、お客様が雑誌を見たり、お洒落な店舗をたくさん知っていたり、
SNSなどでお洒落な方の住まいを多々、見ていたりして、
要はお客様の見る目が上がっているからなのです。

ですから、お客様に納得していただくだけのこちら側に確固たる知識と経験があり、
更にはこちらの人間力を磨いて言葉の力を強くしなくてはなりません。

人間力が低ければ、言葉に力がこもらず、説得力が無くなってしまうのです。
なぜなら、言葉はその人自身をフィルターにして発せられるから・・・。

「何を言うか?」も大切ですが、「誰が言うか?」がもっと重要になっているのです。

だから住宅会社の全スタッフは、人間力を磨き続けなくてはならないのです。