goo blog サービス終了のお知らせ 

鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【2142回】 見学会の効果

2016年11月10日 | 住宅コンサルタントとして
なんでもそうですが、やり過ぎるとお客様というのは飽きるものです。

例えばコンサル会社やノウハウ販売会社、住宅FC本部のセミナー。

乱発しすぎで、しかも事前の告知内容と本番での話の内容が異なり、
事前の告知がかなり盛られているケースが大半・・・。

こんなことをしていて、ドンドン信用を失っているのです。

また家具屋さんの閉店セール。

最初はお客様が殺到していたのに、乱発のし過ぎで、
お客様からすれば「これって嘘やな」と気づくようになるのです。
すると信用が全く無くなり、お客様が来場されなくなるのです。

住宅会社の見学会も、10年前はまだ珍しく、見学会そのものに希少価値があった。
だから、家づくりをいつかしたいと考えているお客様は、
何とか時間をつくってその見学会に来場してくれたのです。

しかしながら、今は毎週、どこかの住宅会社が見学会をやっているので
見学会というイベントに希少価値は無くなったのです。

ですから、自分たちに時間的余裕がある休日しか行かなくなりましたし、
更には行く前に事前にその会社のことを調べ、素敵だと感じた会社の見学会にしか行かなくなる。

更に一度、その会社の見学会に参加した際、
事前にイメージしていた印象よりも実際の建物が良く感じられなかった場合、
二度とその会社の見学会には参加しなくなるのです。

ですから事前に自社の情報をしっかりと発信し、
更には実際に見ていただく建物の見た目や接客がお客様の期待以上になるようにしていないと
見学会の来場はドンドン減っていくのです。

ですから、常にお客様との出会いに困っている会社が、
見どころがそれほどない(というと、施主様に失礼ですが・・・)建物の見学会をやったり、
外構未完成物件やディスプレイがしっかりとつくりこまれていない建物の見学会をすると、
ますますお客様の来場が減少していくということになるのです。

こういう時代だからこそ、見学会はお客様に信用されるよう、
準備をしっかりとして開催しないといけないのです。

見どころのある建物をつくる。
外構も完全に完成させる。
家具、小物のディスプレイも完璧な状態にする。

ここまでやっている会社の見学会は、再来場のお客様で溢れるようになり、
その状況の中、新規のお客様が来場されることで良い印象を持ってもらえるようになるのです。

お客様の視点で考えれば、こういうことはすぐにわかりますよね?

お客様の視点で自社がやっていることを見れることこそが、ビジネスセンスなのです。