![シママメヒラタアブ](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/e5/e00934b61113d3dfeedf329e58b9015c.jpg)
津市河芸町の豊津海岸。
ヤブガラシの群生地でハナアブ科マメヒラタアブ属のシママメヒラタアプ♂を見つけた。
Paragus(Paragus) fasciatus Coquillett. 1898
体長は6ミリ。
写真の個体は脚がほとんど黄色く見え、触角第3節が第1,2節の和とほぼ同長なので、シママメヒラタアブと同定できるようだ。河川沿いなどの草地に特異的に生息する種という。
『札幌の昆虫』によれば、6~10月に平地から山地にかけて見られ、体長は5.5~6.5ミリ、数は少ないという。
あちこち良く動き回る落ち着きの無いアブである。
2008.8.28
![シママメヒラタアブ](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/70/2b50de4a03fd1124edc809146d323926.jpg)
Paragus亜属は日本に3種いて、いずれも複眼に縞模様がある。
![シママメヒラタアブ](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/bc/2c6104fe1f48ab1bacbad42c2fdac202.jpg)
腹部の色彩は個体変異があり、この個体は腹部後半が茶色いが、同じ日に腹部後半も黒い個体を見ている。腹部の斑紋だけでは近似種ノヒラマメヒラタアブとの区別が出来ないようだ。ノヒラマメヒラタアブの脚の腿節基部は黒色。
なお、『札幌の昆虫』のシママメヒラタアブの写真はノヒラマメヒラタアブのものであると言われている。