田中川の生き物調査隊

平成12年3月発足。伊勢湾に注ぐ田中川流域の自然と生き物を調べ、知らせる活動をしています。三重県内の生き物も紹介します。

トゲノコギリガザミ♂を食す

2009-07-21 | カニ
トゲノコギリガザミ
ワタリガニ科のトゲノコギリガザミ Scylla paramamosain Estampador,1949

甲幅145ミリ、甲長95ミリのトゲノコギリガザミ♂を愛知県のNさんからいただいた。三重県内の河川で獲れたものという。ハサミにはさまれて、軍手をしていたが、血が出てきたとのこと。彼の指には穴が開いていた。
茹でると旨みが出てしまうので、40分ほど蒸すと美味しいという。良く洗ってから蒸した。
鉗脚以外はさほど美味しくないですよと言われたが、みんな食べた。みんな美味しかった。

三重県内にはアカテノコギリガザミもいるが、アミメノコギリガザミはまだ見つけられていないとNさんは言っていた。

『(続)故郷の動物』(冨田靖男著)に、ノコギリガザミは「主として塩分濃度のうすい内湾の河口付近に生息する。県内では松阪市の櫛田川や三渡川河口、伊勢市の宮川河口など伊勢湾の中南部から熊野灘沿岸の各地で漁獲される」と載っていた。

前額突起4歯は尖り、第3歩脚及び遊泳脚にはアミメ模様があるが、第1・第2歩脚には網目模様があまり現れない。鋏脚腕節の突起は上の1本が大きく、下2本の歯は短いが確認できる。
ノコギリガザミ属3種の違いは『干潟の生きもの図鑑』に詳しい。

図鑑にはノコギリガザミ属の大きさは甲長130㎜、甲幅200㎜ほどとある。あな、恐ろしや。
2009.7.20

トゲノコギリガザミ

トゲノコギリガザミ


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