田中川の生き物調査隊

平成12年3月発足。伊勢湾に注ぐ田中川流域の自然と生き物を調べ、知らせる活動をしています。三重県内の生き物も紹介します。

ウンモンチュウレンジ

2009-09-16 | ハチ目(膜翅目)
ウンモンチュウレンジ
ミフシハバチ科ミフシハバチ亜科のウンモンチュウレンジ Arge jonasi (Kirby,1882)

内部川の上流部、四日市市から鈴鹿市に入った辺り。
シダの葉上で体長約9ミリほどのウンモンチュウレンジを見つけた。触角が短いことからメスと思われる。

『大阪府のハバチ・キバチ類』によると、
「体長はメス10~11mm、オス9~10㎜。頭部、胸部、腹部は全体が青藍色で光沢がある。触角は全体黒色。
脚は青藍色~黒色で、先端を除く後脛節は白色。前・中脛節はわずかに淡色を帯びる。
翅はやや黄色を帯び、縁紋の下に後縁に届く明瞭な暗色帯がある。
山地に生息するが、やや少ない。成虫は近畿地方では5~8月に得られて」いる。
また、同書によるとミフシハバチ亜科の特徴は次のとおり。
「触角第3節はオスメスともに棒状。前翅径室の外縁は脈で閉ざされ、外側に小室がある。幼虫は双子葉植物、主に木本の葉を食べる。」

新訂原色昆虫大図鑑Ⅲによると、ツノキウンモンチュウレンジに似て、「触角が黒色、前翅の前縁脈の黄色のものはウンモンハバチで北海道・本州・四国に産し、幼虫はウシコロシを食う。」
ウンモンハバチの和名と学名はウンモンチュウレンジ Arge jonasi (Kirby)。ウシコロシとはバラ科のカマツカのこと。

『鈴鹿市の自然』によると、大久保町で2005年7月に採集されている。
2009.9.13

ウンモンチュウレンジ


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2 コメント

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この蜂?に似た (ヒロ)
2009-09-24 00:38:34
写メに似た感じで緑と青の光沢がかった黄金虫みたいな蜂を見つけたのですが名前がわかりません。
教えて下さい
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セイボウ (田中川)
2009-09-24 21:36:47
セイボウの仲間ではないかと思いますが、見たことも無いので良く分かりません。
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