ミフシハバチ科ミフシハバチ亜科のウンモンチュウレンジ Arge jonasi (Kirby,1882)
内部川の上流部、四日市市から鈴鹿市に入った辺り。
シダの葉上で体長約9ミリほどのウンモンチュウレンジを見つけた。触角が短いことからメスと思われる。
『大阪府のハバチ・キバチ類』によると、
「体長はメス10~11mm、オス9~10㎜。頭部、胸部、腹部は全体が青藍色で光沢がある。触角は全体黒色。
脚は青藍色~黒色で、先端を除く後脛節は白色。前・中脛節はわずかに淡色を帯びる。
翅はやや黄色を帯び、縁紋の下に後縁に届く明瞭な暗色帯がある。
山地に生息するが、やや少ない。成虫は近畿地方では5~8月に得られて」いる。
また、同書によるとミフシハバチ亜科の特徴は次のとおり。
「触角第3節はオスメスともに棒状。前翅径室の外縁は脈で閉ざされ、外側に小室がある。幼虫は双子葉植物、主に木本の葉を食べる。」
新訂原色昆虫大図鑑Ⅲによると、ツノキウンモンチュウレンジに似て、「触角が黒色、前翅の前縁脈の黄色のものはウンモンハバチで北海道・本州・四国に産し、幼虫はウシコロシを食う。」
ウンモンハバチの和名と学名はウンモンチュウレンジ Arge jonasi (Kirby)。ウシコロシとはバラ科のカマツカのこと。
『鈴鹿市の自然』によると、大久保町で2005年7月に採集されている。
2009.9.13
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