フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

九月

2016-09-01 23:34:15 | Weblog
今年も三分の二が過ぎてしまいました。今日は防災の日ですが、東北地方、北海道では台風の被害が大きく出てしまいました。今日という日は日本の自然災害史上、忘れられない未曾有の被害を出した関東大震災の日です。しかし防災の日は伊勢湾台風の翌年の1960年、昭和35年に「国民が台風、高潮、津波、地震、大火などの災害に対する認識を深め…」との目的で定められました。
今回の台風の被害は地球温暖化の影響でしょうか、今までには考えられない台風のコースによってもたらされたものです。逆に言えばそれだけ認識がなく、防災の遅れがあったかも知れません。危険性のある箇所への建築などがあげられます。今まではなかったからという考え方はすぐ甘さにつながってしまいます。
ところで今日から三日間は「風の盆」です。越中おわら節にのって富山県南部の静かな町、八尾で人々が祭に酔いしれます。この風の盆は地方に伝わる自然に対する人々の謙虚な気持ちを表す祭です。こうした祭こそ、防災の本当の姿でしょう。