フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

中心

2015-07-23 23:51:25 | Weblog
夏休みが始まり、子供達の元気な声が午前中から良く聞こえて来ます。
子供達と言えば、今少子化で大切にされています。その顕著な例は幼稚園や学校での行事の際の親御さん達のホームビデオの撮影風景です。自分の子供が登場する時は目の色を変えて撮影場所を探します。そしてただひたすら自分の子供をカメラで追い掛けます。涙ぐましい親御さんの努力ですね。
ところで、このビデオが集まるとちょっと心配なことが胸をよぎります。というのは、子供からすれば、ビデオの中心に映っているのはいつも自分ですね。しかし、成長してみると親以外の他人はビデオとは違ってそれほど自分に注目してくれるわけではないと気づきます。このギャップは大きいです。小さい頃からの習慣が崩れて他人が自分に注目してくれないと欠落感を感じてしまうのではないでしょうか。この弊害は自分なりに生きていこうという人が減っていくのではないでしょうか。
ビデオで記録を残す。素晴らしい思い出です。しかし、仲間と一緒、その絆を残すことが大切ですね。