フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

鍛錬(たんれん)

2012-04-19 23:59:49 | Weblog
宮本武蔵の「五輪書」に千日の稽古を「鍛」万日の稽古を「錬」とすと書かれています。どの世界でも権威者になるには普段の稽古が大切になって来ます。千日といえば3年ほどですが、相撲界には「三年先の稽古」という言葉があります。今日やった稽古、明日やった稽古の積み重ねがやっと三年後に実を結ぶのだという言葉です。
ところで115年前の今日、マラソンの単独レースで世界最古のボストンマラソンが開催された日です。4月19日というのは1775年にアメリカ独立戦争が開始された日にちなんだものです。マラソンという競技は数あるスポーツの中でも一番人生に近い競技ですね。42・195キロの中には平坦な道もあれば上り坂や下り坂もあるだけに、人生に例えられるわけです。従って瞬発力よりも持続力が必要な競技ですが、まさにその思いが必要なのは人生ですね。長いスパンで勉強や稽古、練習をしていくことが素晴らしいゴールテープを切ることが出来る唯一の方法です。またこういう訓練が出来る人が、すべての諸問題に対して息の長い取り組みが出来る人ではないでしょうか。
日々努力が必要なことを教えてくれています。