フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

森、森、森

2010-11-20 23:54:18 | Weblog
地下鉄の中吊り広告で「ノルウェーの森」が目に付きます。村上春樹さんの小説の映画化の宣伝です。
森といえば余り話題になっていませんが、「飛鳥の森」があります。この森は、江戸時代の江戸の街の西南にある「鈴が森」と並ぶもうひとつの森林、東北にある「飛鳥の森」です。この二大森林に囲まれた江戸の街ですから、鳥達に優しい気質が生まれたのでしょう。
そのほか江戸の街は運河や堀を巡らした緑と水の美しい町でした。街中にこうした森があるのはいいですね。歩くことが嫌いでも、森の中ならば歩きたくなります。木漏れ日がさわやかな森を歩いていると心も癒されます。空気が美味しく、香りや枝葉の揺らぎ、それに日常からの脱却は、気持ちの上に大きな効果を与えます。最近のストレス病が蔓延している状況では、こうした森の中を歩く森林浴がいいと思いますね。
人の世のことは人が解決出来るといった勇ましい意見も当然ありますが、時には自然の中に身を置いて、ゆっくりと歩いて見てはどうでしょうか。その森を出る時には、少なからず心が豊かになっているでしょう。