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よく歩き、よく眠り、そしてよく撮る毎日。生きてる限りは『フロンティアスピリット』で!いつまでも明るく元気に・・・

胡散臭い人

2012年10月16日 | Weblog

マスコミがなぜこんな人に、かき回されているのだろうか?

一躍有名になった方と言えば、iPS細胞を使った世界初の治療をしたと発表、追及されると、その後、大半はうそと認めた森口尚史氏がきのう帰国した。アメリカ本土でそのことを記者会見で日本のマスコミに追及されると1例はやったなどとしどろもどろになりながら答えてはいたが、それでも帰国してからも彼の動きを追っている。

記者会見を見る限り、彼にはどうも虚言癖があるようで、単なる目立ちたがり屋で、してもいないのに妄想が先立ってそれが言葉になって“実力以上の大きなこと”が言葉で次々と出てしまうようだ。

追及が厳しくなると、足を貧乏ゆすりし、どうも嘘を言うときは、眼を閉じて視点を見られないように言葉を発する。

困った“癖”を持った人なのに、この件を取材した記者はそれでも彼の発言を信用し、記事にしてしまったようだ。

こんな、世界初といわれる手術なのに、肩書きについても取材の基本、裏どりが成されてない上、関係者のコメントすら少なく、きっと電話取材で済ませたのだろう。“世界初”は確かにニュースバリューは高いが、本当にやってもいないようなのに、やったように森口氏の発表を鵜呑みにし速さを競いすぎ、出した結果だ。

世界一の発行部数を誇る新聞社が、胡散臭そうな研究者で虚言癖があるとおもわれる人の“世界初”の言葉に騙され、大きなミスを犯してしまった。この件については社内で、なぜ、こうなったのか、きっちり検証をして我々読者に明らかにしてほしい。新聞の倫理を示して欲しい。

記者には、取材対象人物がまともにやっているかどうかを第一印象で判断するぐらいの“眼力”を養ってほしい。特に、胡散臭そうな人を取材したときは、決して焦らずきちんとその人の裏どりを忘れず、あやふやなときは記事にしないという判断を社として下してほしいものだ。

今回、山中教授のノーベル賞受賞決定関連のニュースや特集が、この森口氏にかき回された動きでやや隠れ気味になっているのは視聴者としても読者としても情けない限りだ。