気持ちの良い快晴の朝だった。
あまりに心地よいので、身体も軽いような錯覚に襲われた。
この日も、多くの人が朝から列を作り、上へ上へと向かっていた。
旅行会社の添乗員に引率されたお年寄りのグループ、数人の母親がリーダーとなって来た約20人の小学生と思えるグループ。若い男女のカップルなどなどさまざまな人たちが訪れていた。
日本人の英知を集めて建設された634メートルのタワーで、フロア350からの眺めはまた格別だった。 東京はもとより遠く関東エリアを眺望できる絶景、しばらくは驚きの風景に興奮状態が続いている人が多く、展望デッキからの眺めに見入っていた。やはりこのツリーは世界注目の建築物だ。
快晴の1日、先の見えない野田第3次改造内閣がスタートした。しかし、新しい人を揃えた割には新鮮味がない。多難なスタートだ。