http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110320-00000072-jij-soci(時事通信)
10日ぶりだ。これは凄いとしか言いようがない。生命力は大したものだ。
救出後のおばあさんのコメントには元気があった。その元気さに感動した。おばあさんは自称年齢80歳といっていた。気もしっかりしていて、救急隊員の呼びかけに元気に答えていたが、余震が続く中で、崩れた家屋の残骸がいつ落ちてきてもおかしくないのに、16歳の孫とともに救出されたという。
その16歳の孫は、低体温症でぶるぶる震えが止まらなかったそうだ。発見された当時の体温は32度台。寒さもあってこんな低体温になったのだろう。ただ、命に別状がないと聞いて、一安心だ。
人間の生命力には偉大なものがある。
が、今回の大地震による行方不明、死亡者を合わせると約2万人になっていて、震災の恐怖をまざまざと教えられた。国民はどうしようもない悲しみに襲われている。
そんな中、命を懸けて、福島第1原発の消火活動に当たっている関係者の皆さんには、大きな敬意を表したい。
原発事故の沈静化に向けた協力体制は世界規模になっていて、福島の一原発のだけの問題ではなくなってきている。唯一、被爆国である日本なのに、狭い国土にしてはあまりに多くの原発が設置されている。
安い電力が供給できるからといって、その上、税収が見込まれるなどメリットを強調して危険を承知の上、過疎の町や村は積極的に原発を誘致してきたが、今後は、慎重にならざるを得ないだろう。また、現在建設中や計画中の原発の運転開始は当然遅れるだろう。
スリーマイルアイランド、チェルノブイリ原発事故の教訓が、そして今回の福島の事故の教訓を十分生かされていかなければならない。
今回の大震災は全て想定以上だった。災害には、想定は存在しないということを肝に銘じ、常に備えるべきだ。