マニアの戯言

映画マニアの勝手な映画感想日記

初めに
カテゴリーの「基本ルール」をお読み下さい。

「ブレイブ・ソルジャーズ TNT自爆テロの恐怖」

2011-10-06 09:01:32 | イタリア映画&ドラマ

Nassiryia - Per non dimenticare 2007年 イタリアTVスペシャル


監督 ミケ-レ・ソアヴィ

出演 ラウル・ボヴァ クラウディア・パンドルフィ アンドレア・ティドナ リベロ・デ・リエゾン


勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)

前編 TNT自爆テロの恐怖 
後編 ジハート、復讐の時


カルボーニ、32歳。警察軍所属。
4ヵ月間、イラクで、A(アンティカ)・バビロン作戦に参加していた。

4ヵ月前。2003年、イラク南部のナシリア。
平和維持と正当な選挙を行わせる為に、イタリア治安維持部隊の隊員達が基地となる建物に到着した。だが、いきなり、銃撃の歓迎を受け、まずはこの場所の治安維持に勤めようと、リーダーのステファノ・カルボーニは思っていた。
そこへ、女医のシモーネが現れ、何ヶ月も前から医療機器が足りないと訴えているのに、まだなのか?と催促されてしまう。
とにかく、地元の警察を復活させ平和に選挙が行われる体制にしようと考えを巡らせるステファノ。
古い体制から人々を動かすにはある物が必要だと分かるのだった。


勝手な感想(自分の思い込み多々)

これで、何作目だろうか?
平和維持の為に派遣される軍の物語を見るのは。(特にヨーロッパ)

ドイツ作品では「スナイパー・バレー」だったし、スペイン作品では「非常戦闘区域」だった。

そして、これはイタリアの部隊。

各国でこういう軍隊を派遣してたのかと思ったのだった。

 

少年と隊員達のふれあいがほのぼので好きだったが、特に、ステファノがハッサンと仲良くなって、母国へ連れて帰るってのが、すっごく素敵に思えた。

だいたい、その場限りの優しさになってしまうのが、現状だったりするから、その点は嬉しかったのだが。

 

それでは、ラウルはと言いますと。このリーダー、ステファノ・カルボーニが彼だった。
軍服姿もかっこいいし、ライフル構え姿もよかったなあ。
さっきも話したが、この少年とのふれあいも好きだった。

そして、奥さんに頼まれて電話でなく、手紙を必死に書く姿も・・・。
女医さんとなんかあるかと思ったが、そこはなかった。妻一筋っていうのもいい感じだったぞ。
やっぱこういう若きリーダーって役は彼にお似合いだと確信したのだった。

そうそう、先日話した「ミラノ~」で登場していたバイクの青年役の俳優さんがこっちにも出演していたっけ。
リベロ・デ・リエゾンという方。新人のコスタを熱演していたのだ。
そのコスタがする淡い恋が切なかったぜ。(>_<)
アメリカ兵(女性)と一時だけど恋をするんだけど、結末が・・・。

そうは上手く行かないとは思ったけども、そんな切なく悲しい結末なんて・・・。

悲し結末といえば、このドラマのラストがそうだったのだ。
え~嘘だろ、そんな~と涙、涙だった。(T_T)

というのも・・・。


このドラマは、実際の事柄を元に、物語を作ったのだそうだ。
(個々の物語は架空らしい)
2003年11月12日はA(アンティカ)・バビロン作戦が終わってこの兵士達が帰国する日だった。
14人のイタリア軍兵士と8人のイラク人が自爆テロで犠牲になった日にもなった。

エンディングには、その本当の犠牲者の兵士の名前が写真付きで登場する。
今更ながらご冥福をお祈りします。

いや、マジで洗脳って怖い。
人のある感情につけ込んで、人をその気にさせてしまうのだもの。

地元の人を助けようとがんばった結果がこれだなんてひどすぎる。
世の中の理不尽さをすっごく感じる1作品だったよ。


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「ミラノ・コネクション」 | トップ | 「ツーリスト」 »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
とても考えさせられました (ラヴレイ)
2015-08-05 23:55:28
今更って感じですが、この映画を見て感動したので投稿させていただきました。

僕はGYAO!で暇つぶしにドラマや映画を漁っていたら、たまたま目に入ったのでこの映画を見ることにしました。
初めは「たかだか無料配信されてる程度のB級映画」だと思ってベッドに横たわりながら、くつろいで見ていました。
しかし前編が終わるころには、いつのまにか姿勢が変わり、ベッドに腰掛けるようになっていて、そのまま休憩もせず後編へ。
隊員それぞれの家族や愛人への思い、隊長ステファノの暗い過去とハッサンとの仲違いから芽生えた互いへの愛情。
そして衝撃のラスト…。

話の流れから少し読めていたけれども、
それでも涙を流さずにはいられないラストでした。
それも、オールフィクションならまだしも実話を元にした映画であったことを知ると、なおさら悲しみや自分がこうしていられるありがたさを感じました。

今、国会では安保法案についての議論が参議院で開かれています。
(僕は知識が浅いので、これからの論点に良し悪しをここで述べるつもりはありません。)
平和の大切さや平和維持の難しさ、武力と言う名の抑止力によって維持されている「この状態」を果たして平和と言っていいのだろうか?
だからと言ってほかに、「この状態」以外に今以上に安心した生活を送れる社会構造をつくれるのか?
そんなことを考えさせられた映画でもありました。

明日は8月6日、広島に原爆が落とされた日です。
もちろん、日本人の僕は被害に遭われて亡くなった方々のご冥福を祈るつもりでいます。
しかし、こういった日本の被害者意識が他国の批判を生んでいることも忘れてはいけないと思います。
その国は戦時中、日本に酷い扱いをされたと、少なくともその国の方々はおもってらっしゃいます。
説明が下手でわかりにくいですが、この映画にも似たような所(《解釈の違い》とでも言いましょうか)が見受けられたような気がします。
正義の名の下に西アジアの「治安維持」をする先進諸国、それによって家族を失い「聖戦」と名付けて戦闘を続ける人々…。
どこか似ていませんか?

2つの勢力の間にできた溝…。
それをどう埋めていくのか…。
それを考えることが、これからを生きていく人間にとって必要なことの一つかもしれません。

話題が映画の感想からかなり離れてしまったこと、稚拙であるにも関わらず長々とした文章を、しかも人様のブログのコメント欄に書かせいただいたことを深くお詫び申し上げます。
そして、コメント欄に載せ下さ(ることを少しだけ望んでおります)ったまにあさん、ここまで読んでくださった方(いらっしゃるかわかりませんが…)、ありがとうございました。
最後に僕が今まで生きてきた人生の中で(と言いましても20年にもなりませんが)、一番平和について考えさせられた本を紹介させていだいて、この文章を終わらせたいと思います。
本当にありがとうございました。

『永遠平和のために』 著 イマヌエル・カント
返信する
広い視野で・・・。 (ラヴレイさんへ:takbout)
2015-08-06 06:47:11
ラヴレイさん
ご訪問&コメント、ありがとうございます。
若いのに、しっかりした考えをお持ちで、とても、素敵だと思いますし、日本の将来も安泰だ~と思いました。

感想の中に掲載してある他の作品を強くお薦めします。

ここで断っておきますが、
ここでは、政治うんぬん語る事はいたしません。
映画を鑑賞した、感想の一つとして掲載いたします。
あくまでも映画の感想としてです。

もっと、政治うんぬん語りたいのであれば、どうぞ、ご自身がおっしゃてる通り、自分でブログでもあげて語って下さい。

個人的には、たくさんの映画を見て、それを「ご自身の経験のように受け止める」事を望んでおります。

いろんな意見や、いろんな事を見聞きして、視野を広げて下さいね。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

イタリア映画&ドラマ」カテゴリの最新記事