マニアの戯言

映画マニアの勝手な映画感想日記

初めに
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「東ベルリンから来た女」

2013-08-29 08:16:50 | ドイツ映画&ドラマ

Barbara 2012年 ドイツ作品

監督 クリスティアン・ベツォールト

出演 ニーナ・ホス ロナルト・ツェアフェルト ライナー・ボック ヤナス・フリッツイ・バウアー

勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
1980年.ベルリンの壁崩壊の9年前。
ベルリンから片田舎の病院へ左遷させられて来た女医のバルバラ。彼女の行動は常に秘密警察が監視していた。
病院の医師、アンドレはバルバラを気にかけ声をかけるが、彼女は周囲に溶け込もうとせず、逆にほっといてくれと言わんばかりだった。
そんなある日。
病院へ1人の少女ステラが担ぎ込まれる。脱走を図ったというステラの報告書を読んだバルバラは、彼女が髄膜炎にかかっていると診断しすぐ治療した。素早い治療だった為に、ステラはすぐ回復しバルバラを信用する。
そんな医師としての喜びを感じつつも、監視の目を潜り抜け、彼女は恋人が待つ西側へ行く計画を進めていった。
だが一方では、分け隔て無く医師として治療を施すアンドレの姿を見て、彼女の中の医師としての使命感が目覚め始めてもいたのだった。

勝手な感想(自分の思い込み多々)
思ったよりも淡々と展開していくストーリー。
よく言えば丁寧な展開。悪く言えば、単調で飽きる展開。
テンポが速い映画を見てきたので、久々に睡魔に襲われ続け、やっとこさ、見終わった作品だった。

長い映画じゃなかったんだけどねえ。( ̄。 ̄;)

バルバラを演じる、ニーナ・ホスには、定番の役柄に見えた。
耐える女性像。
しかし、あの秘密警察の取り調べというかは、過酷だわ。そこまでかよ~とちょっとうんざりだった。
あんな事をされ続ければ、誰だって疑心暗鬼になるわな。

そんな監視の目があるのにも関わらず、分け隔て無く誰にでも優しく、真面目に対応するアンドレ。
彼がむちゃくちゃ良い奴だったのだ。
自分だって、同じようにされているであろうに、そんなそぶりも見せず、目の前で苦しんでいる患者さんを救おうとする姿。
バルバラが、本来の気持ちを取り戻すのも分かる気がしたなあ。
演じるロナルト・ツェアフェルトは、「パイレーツ・オブ・バルティック 12人の呪われた海賊」に出演していた俳優さん。
この時はそんなにいい男には見えなかったんだけど、今回は本当にいい男に見えたなあ。

ラストは意外と言えば意外というか、そんな方法で大丈夫?とも思えたが。(^◇^;)

そうそう、ここで裏話。
字幕翻訳をした方がお友達なのだが、
最近の若者はドイツが東西に分かれていた事を知らないので、どここかでその説明文を一言入れて欲しいとの指示を頂いたそうだ。
万人が見る設定なので、字幕を付ける方は本当に大変な苦労なのだが、自分でさえ、知っているそんな基本的な歴史も知らない人がいるのかと思うと、日本の教育はどうなってるんだ?とも思えてしまった。
とはいえ、
上手い所に入れた字幕屋さん。

その字幕を見たとき、やっぱプロはすげ~と思ったのでした。

コメント
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