2009年秋アニメ第1話の感想文その4

2009-10-12 07:17:48 | 2009年秋アニメ関連

 ほぼすべての秋アニメが出そろい、あと残るはフジテレビの深夜アニメくらいでしょうか。今回は「しゅごキャラ!パーティー!」「DARKER THAN BLACK -流星の双子(ジェミニ)-」と、ローカル局で放映されていた「戦う司書 The Book of Bantorra」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Syugokyara2 Syugokyara3 「しゅごキャラ!パーティー!」…なかよしで連載されている、PEACH-PITの漫画「しゅごキャラ!」のアニメ化第3期作品で、アニメ制作はサテライトです。今回は3年目となるこの作品、内容は「しゅごキャラ!!!どっきどき」と「しゅごキャラぷっちぷち!」の2本構成になっていてそれぞれ15分ごとに分かれているようです。

 最初は「しゅごキャラぷっちぷち!」から始まり、いきなり冒頭から実写で吹きましたがまさかオープニングにも実写が入ってくるとは…二次元しか愛せない人はこの時点で排除されているような状態でした。最初は第1話らしくキャラ紹介から続き、ちびキャラがメインの話が続いていました。そしてこちらの本編でも実写が挿入されまくっていたため随分1期や2期とは変わっていて、普通に30分のアニメやるわけでは無いようです。

 15分の修行のあとにやっと始まった本編、今回はしゅごキャラが見える謎の電波系転校生が登場することから始まっていましたが、この登場人物はいままでの「しゅごキャラ!」の戦い方を根本から変えかねない可能性を秘めた人物で、あむちゃんのスカートの隠し具合も絶妙だったため本編の面白さは相変わらずで安心しました。

 最後はアミュレットダイヤ役のオーディションの紹介や占いをしてエンディングにも実写を入れてきて終わりました。実質この作品は半分近くに実写が入っていたと思いますので、本編だけ普通に見たいなら最初の15分はとばしても良さそうです。自分が子供の頃はこういう実写が挿入されてくる番組はあまり見たことなかったので今時の子供が見たら全部面白いと思うんでしょうか?そんなこと考えているアニメ中毒のネガティブハートにロックオン!

Darkerthanblack Darkerthanblack1 「DARKER THAN BLACK -流星の双子(ジェミニ)-」…アニメ制作会社BONESのオリジナルアニメ作品「DARKER THAN BLACK」の第2期作品で、アニメ制作はBONESです。

 突如現れた地獄門と天国門、そして契約者と呼ばれる能力者、次々と現れる組織とのバトル…とオリジナル作品としては異例の人気を誇ったこの作品、第1期で謎を多く残したまま終わってしまいましたが今回いよいよ続編となる第2期が放映開始!というわけで前人気は非常に高く秋アニメの本命中の本命と呼ばれていて、自分も当時第1期を全て視聴していたので今回も非常に期待していました。

 今作は前期のラストから2年後のロシア・ウラジオストクが舞台になっていて、冒頭から意味深な発言のあとに1期の組織の方々がチラッと出てきたりしていて懐かしい気分になりました。そしてBONESらしいカメラワークと演出…まさにDARKER THAN BLACKの続編、変わっていなくて安心しました。

 放映開始前は今回の2期は学園モノになるといわれていたので、オイオイ1期はあんな硬派バトルものだったのに2期は学園って一体何考えてるんだとか思ってしまいましたが、学園ものだったのは最初だけで中盤以降は序盤のほのぼのムードから一変、一気に鬱展開も交えた息もつかせぬ急展開を見せてきてこれぞまさに「DARKER THAN BLACK」!バトルシーンの演出もカッコイイし、やっぱりマッドハウスとBONESが作るバトルシーンの格好良さは他のアニメ制作会社と比べて頭一つ抜き出ていると思いました。

 さらに今回は1期に勝るとも劣らない萌えも充実させてきていて、1期の銀クラスの萌えキャラこそまだいませんが2期の主人公?の蘇芳やおっぱいキャラのターニャなどはなかなかのエロさで萌えキャラでした。タイツだから恥ずかしくないもん!

 BONES作品なので作画の安定度も抜群、音楽もカッコイイしバトルシーンの動きも文句無し。設定も作り込まれていて所々に仕込まれている大量の複線も視聴者の想像力を刺激するので飽きることなく気がつけば1話が終わっていました。やっぱこの作品は面白い!1期には無かったエンドカードも入れてきて今期の大本命に相応しい非常に完成度の高い作品でした。そして早くも第1話で何人死んだのか分かりません。今回もかなりのキャラが死にそうな予感。

Tatakausisyo Tatakausisyo1 「戦う司書 The Book of Bantorra」…スーパーダッシュ文庫から刊行されている山形石雄のライトノベル「戦う司書」のアニメ化作品で、アニメ制作はdavid productionです。元GONZOスタッフの立ち上げた制作会社david productionの第2作で、第1作の「リストランテ・パラディーゾ」がなかなかの良作だったため今回はどのような出来になったのかと期待しつつ第1話を視聴してみました。

 …えーと、結論から言わせてもらうと、訳が分かりませんでした。この世界では人が死ぬと本になり、それが図書館に保管されているのはなんとなく分かりましたがそれ以外の設定が全く分かりません。序盤に人間爆弾にされていた感情の無い人間がいましたが、なぜああなったのか?水の中に沈んでいった若者に本だか欠片が接触して回想シーンのあと生き残っていたり、船の爆薬が何の前触れも無く爆発したり、敵対してるらしい組織の目的も分からないし…と謎づくしでした。そして続きが気になるような展開にもあまりならなかったので別にこのまま視聴やめてもいいかと思ってしまうような印象で、これは原作知らないと全く話についていけませんでした。

 おっぱいキャラだった代行と呼ばれていた女性はなかなかエロかったですが、絵柄が若干リアルタッチなので萌えとは言い難くキャラにもあまり魅力は感じませんでした。「リストランテ・パラディーゾ」でもよく使っていたCGは今回船や水に使われていましたが、爆発のシーンではCGが非常にショボく逆に目立っていました。でもおっぱい代行が使っていた謎の線のようなもののCGはカッコイイと思います。

 オープニングがALI PROJECTで、今回アリプロはこの作品だけ参加のようです。総合的にこの作品を判断すると正直1話で視聴中止しても問題なさそうなくらい残念な出来で失望してしまいました。しかし万が一化ける可能性も無いわけではないのでもうしばらく様子見をしようと思います。今作は見た目もさることながらダメなGONZO臭を感じてしまいました。前作はGONZO臭がしなかったので残念です。


2009年秋アニメ第1話の感想文その3

2009-10-10 03:42:42 | 2009年秋アニメ関連

 先日ついに「涼宮ハルヒの消失」劇場版決定!と大々的に発表されて大盛り上がりでした。自分は原作知らない人なんで一体その消失がどれほどの超絶神作品なのか想像もつきません。そしてその切り札を劇場版に持ってきたことでさらなる搾取を試みる角川恐ろしい子!劇場版といえばマクロスFもガンダムOOもリリカルなのはも東のエデンも劇場版やるし、やっぱ儲かるんですかね?

 そんなことを思いつつ今回も秋アニメの第1話を視聴してみました。今回は「テガミバチ」「夏のあらし! 春夏冬中(あきないちゅう)」「ミラクル☆トレイン ~大江戸線にようこそ~」「君に届け」の第1話を視聴してみたのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Tegamibati Tegamibati1 「テガミバチ」…ジャンプスクエアで連載されている、浅田弘幸の漫画「テガミバチ」のアニメ化作品で、アニメ制作はstudioぴえろです。

 この作品は、テガミと呼ばれる宅配物をどんな危険なところでも運ぶ「テガミバチ」と呼ばれる宅配屋の生き様をメインにした話のようだったので、てっきり1話完結型の作品なのかと勝手に思い込んでいましたが、第1話では完結どころか思いっきり宅配中のまま2話に続いたのでどうやら1話完結というわけではないようでした。

 ガイチュウと呼ばれている虫と戦うシーンがあったのでジャンプ作品らしいバトルものも取り入れてあるようですが、ガイチュウのCGが非常に浮いていたので妙に目立っていました。やっぱりCGにしたほうが楽なんですかね…。テガミバチの使っている武器については冒頭で説明があったので理屈が分かりその辺は原作知らない人に対して配慮されていたので好印象でした。

 第1話では主人公ぽい活躍をしていたテガミバチのゴーシュとアリアの回想シーンがありましたが、この2人のイチャイチャ具合とこの声…ロレンスとわっち!「狼と香辛料」でおなじみの福山潤×小清水亜美コンビでした。

 作画はガイチュウのCG以外は特に当たり障りない出来だったし、1話が中途半端なところで終わってしまったためもうしばらくは様子見で視聴を続けてみたいと思います。第一印象としては、つまらなくは無いけど化けるかどうかとなると微妙なラインでした。そして主題歌ですが、オープニングをスガシカオが歌っていたのが印象的で、「HOLIC」以来久々にスガシカオのオープニングを聞きました。そしてエンディングでさらっとネタバレ発見。

Natunoarasi7 Natunoarasi8 「夏のあらし! 春夏冬中(あきないちゅう)」…月刊ガンガンJOKERで連載されている、小林尽の漫画「夏のあらし!」のアニメ化第2期作品で、アニメ制作はシャフトです。今期の新房監督×シャフトコンビの新作で、なおかつ第1期の人気も高かったため秋アニメの本命の一つと言われていました。

 今回の第1話は1期のときとは違い最初からタイムトラベルものを演出することなく、昭和の強調もあまり無くて純粋に普通のサービス回だったようです。そういう意味では第1期を見ていない人でも普通に楽しめたかもしれません。

 そして「夏のあらし!」といえばマカこと上賀茂潤役の小見川千明ですが、今回は非常に出番が多かったです。もう潤が主人公で問題ありませんでした。あと今回はいつも「塩ください」言ってる人が顔出ししてましたが、あのような表情だったとはびっくりです。

 新房監督作品といえばやはりその独特の演出、今回も色々ありました。まずオープニングがエロいのは1期と同じでしたが右下に時間が刻まれていてキッカリ1分30秒を指して終わっていたり、本編の着替えシーンのときデジタル時計で体を隠す演出などはまさに新房監督ならではと思いました。パロディも相変わらず入っていて、今回の風見鶏は…あれ「モンスターハンター3」のクルペッコだった気がします。そして砂浜にいたあの2人…どう見てもハッテンしそうでした。「生徒会の一存」もこれくらい頑張ってもらえれば…。

 この作品は昭和のヒット曲のカバーを毎回入れてくるのも特徴で、今回は「ヒーロー」と「秘密の花園」のカバーが入っていました。「ヒーロー」は某ラジオで何度も聴いたことがあったので懐かしかったです。

 相変わらずギャグ回では無類の強さを発揮するシャフト作品、しかもどうやら来週もギャグ回が続くようで次回も非常に楽しみです。エンドカードも相変わらず豪華だったし、1期で気になったシリアス展開さえうまく演出してくれれば今期のトップも十分狙えそう。さすが今期の本命と呼ばれるに相応しい作品でした。

Miracletrain Miracletrain1 「ミラクル☆トレイン ~大江戸線にようこそ~」…鉄道駅を美形男子に擬人化したWeb漫画のアニメ化作品で、アニメ制作はゆめ太カンパニーです。ここ最近注目を集め始めている腐女子向けのアニメ作品ですが、面白いかどうかは全くの未知数で一部では注目されている作品でした。そしてキャラクターデザインが「センチメンタルグラフティ」の甲斐智久とは意外すぎてびっくりです。

 ゆめ太カンパニー制作の腐女子向けアニメといえば、「金色のコルダ」や「アンジェリーク」シリーズがありますが、今回は果たしてどのような作品なのか。そして監督が「青い花」のカサヰケンイチだし、これはもしかしたら化けるかも…と期待しつつ第1話を視聴してみました。

 「東京の地下鉄には、迷える淑女だけが乗車できる伝説の列車が走っている。その列車の名は「ミラクル☆トレイン」アナタも、駅に恋しませんか?」

 という語りのあとに始まったこのアニメ、違う意味でなかなかニヤニヤしてしまいます。オープニングで登場人物を紹介しつつ声優の名前まで一緒に登場させているあたりなかなか面白い。小野Dなど男性声優に固有のファンがついている腐女子をターゲットにしている感じがしました。男性声優数人がユニットで歌っているオープニングは、まさにゆめ太カンパニー制作の女性向けアニメの特徴だと思います。

 擬人化した駅の方々が、毎回悩みを持った女性を「ミラクル☆トレイン」に案内してその悩みを解決する…というのがこの物語のメインのようですが、なんか予想していたのより随分とギャグ色が強かったです。登場の仕方がかなり強引でなんか笑えました。さらに車掌がなんでマスク?とか思っているうちにロリっ娘が登場していたので男性視聴者に対する抜かりはありませんでした。

 そして次々と現れる「ミラ☆トレ雑学」…こ、これは駅に萌えると同時に大江戸線に関する知識も高まる勉強アニメでしたか!これは斬新でした。ミラクル☆トレインのせいで悩み増えてたりして「トラブル☆トレイン」…と六本木さんがウマイこと言ってたりしましたが、基本的にこの作品は1話完結で女性達の悩みを解決していくアニメのようで今回の第1話もイイ話で最後はうまく締め…てませんでした。が、ギャグ色が強く突っ込みどころが満載だったため声優目当てではなくてもギャグアニメとして楽しめるかもしれません。

Kiminitodoke Kiminitodoke1 「君に届け」…別冊マーガレットで連載されている、椎名軽穂の漫画「君に届け」のアニメ化作品で、アニメ制作はproductionI.Gです。今期の日テレ深夜アニメの新作で、さらに少女漫画原作のアニメ作品は「桜蘭高校ホスト部」以来3年ぶり。過去に大ヒットを記録した「NANA」も日テレ深夜アニメだったので今回の新作も侮れません。

 主人公の黒沼爽子の声優が能登麻美子だったため、なんか久々に能登が主人公の作品を見た気がします。最近は脇役が多いですが一昔前はほとんどの作品のメインキャラをやっていたイメージがありました。その能登麻美子が最初から最後までかなりしゃべりまくるのでなんか得した感じが少々。

 主人公の黒沼爽子とは対照的に男性キャラの風早翔太は爽やかキャラでしたが、風早くん爽やかでイイ人すぎるよ!実況でも人気が高く「俺、風早くんなら掘られてもいい」と言う人まで出る始末。たしかに爽やか系男子が好きな自分も萌えました。その爽やか風早くんと主人公爽子とのやりとりはなんか見ていて非常に微笑ましくて良かったです。

 地味キャラだった爽子が次第にクラスの何人かと仲良くなっていくのは、見ているこっちもなんか応援したくなる気分になり気がついたら感情移入しまくってしまいました。そして肝試し大会のあとの展開は涙腺緩みまくり…というか見ているこっちも泣いてしまいました。そしてまるで最終回のような見事な締めでとても1話とは思えない内容の濃い話で、BGMも作品の雰囲気に合っていて非常に素晴らしい作品でした。最近の少女漫画は鬱展開もすさまじいのでこれからの展開が非常に心配になってしまいますが、果たしてどのような結末になるのか気になるところです。これは視聴継続決定、実に良作でした。

 そして日テレ深夜アニメといえば最後に待っているのは実写コーナー、今回もバッチリありました。歴代でひどいのを何度も見たけど今回のも実にひどい…。


ネットでの9月30日時点アニメランキング

2009-10-07 10:43:47 | 2009年夏アニメ関連

Ranking_2 たまたまネットで拾った9月30日時点で夏に放映されていたアニメランキングです。自分はこのアニメが面白かった!…と思っても実際のところ人気が無い、など人によって作品の印象はいくらでも変わります。そういう意味ではこういう総合的な評価は見ていて非常に参考になります。

 ちなみに夏は部活動アニメの当たり年とか言われていました。ベスト10のうち部活動がメインの1クールものが3つもランクインしているのが特徴で、話題にならないまま終わりやすい1クールものではかなりの快挙だと思われます。

Ranking2 ささっと1位から10位までのアニメを見てみると、やはり強かったと思ったのが「化物語」ですか。第1話こそ訳が分からない展開だったため評判はあまり良くなかったですが、2話以降から一気に人気が出てきて富士山などの問題こそあったものの非常に完成度が高く、噂では「けいおん!」並にBDが売れていると言われています。

 2位は「咲-Saki-」ですか。話の内容はそこそこ面白いといったかんじでしたがなんと言ってもキャラ人気は非常に高くそのへんが評価されたといったところでしょうか。池田ァァ!

 3位にきたのは部活動アニメの「大正野球娘。」、自分は最初こそ期待してませんでしたがまさかここまで面白くなるとは。やはり自分以外にも面白いと思った人は多かったらしくこの順位で、自分の感性が人並みだったとちょっと安心。

Ranking3 4位にきたのは「懺・さよなら絶望先生」

3期まで続いていてこの安定度・順位はさすがです。シャフトとの相性もバッチリ。この完成度に絶望した!

 5位、天文部を舞台にした部活動アニメ「宙のまにまに」が入ってきました。

「夜空をふと見上げたくなるアニメ」の名に相応しいダークホースで、美星たん萌え。良作型と呼ばれているんですねこれは。

 6位にきたのが百合もの「青い花」、

雰囲気の作り方が絶妙でした。こちらも全くの無名でしたがあとから人気が出てきたようでちょっと報われた感じがします。

Ranking4 7位に「狼と香辛料Ⅱ」、1期に比べ人気が今ひとつだと言われていたためこの順位だったようです。わっちわっち。

 本命だったはずの「涼宮ハルヒの憂鬱」は8位でしたか。「エンドレスエイト」の話題性で大きくポイントを稼いでいたようです。3年かけてこれはさすがに。消失結局やらないのもマイナスポイントらしいです。

 9位は「ハヤテのごとく!!」、キャラ人気と作画の安定度は見事でした。しかし話の内容でイマイチポイントを稼げなかったみたいですね。

 10位に入ったのが美術部を舞台にした「GA 芸術科アートデザインクラス」、作画がそれほどでも無かったのにここまでランクを上げてきたのはやはり内容が面白かったからでしょう。ひだまりとはまた違った方向性を見せてくれました。

 残念ながら10位以内には入れなかった作品を見てみると、「東京マグニチュード8.0」はやはり後半の展開で好き嫌いがはっきり分かれてしまった気がします。自分はダメでした。そして「鋼の錬金術師FA」の評価の低さが悲しすぎます。ニーサン…原作準拠にしたら話がぎこちなく感じたのは皆様も同じだったようです。「戦場のヴァルキュリア」は作画良かったし前半は普通に面白かったしアリシア萌えでしたがやはり後半のあの展開は…実に残念。もっと残念なのは「バスカッシュ!」で、ここまで落ちていたとは…。やはりおとなしくバスカってればよかったんや!

 こうやって全体的な評価を見ているとなかなか新鮮で面白いですね。自分で独自に面白いかどうか判断するのも大事ですがこういうのも非常に参考になります。特に前半と後半で評価がガラッと変わる作品も珍しくないのでそれを第三者の視点で見ていると実に面白い。秋アニメでもこういうランキングを見てみたいもんです。


2009年秋アニメ第1話の感想文その2

2009-10-06 05:14:26 | 2009年秋アニメ関連

 次々と出そろってきた秋アニメ、実況を見た印象では今のところ面白い作品と地雷作品が極端に分かれているように感じました。今回はローカル局で放映されている「とある科学の超電磁砲(レールガン)」「WHITE ALBUM」「生徒会の一存」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Railgun Railgun1 「とある科学の超電磁砲(レールガン)」…鎌池和馬のライトノベル「とある魔術の禁書目録(インデックス)」のスピンオフ作品「とある科学の超電磁砲」のアニメ化作品で、アニメ制作はJ.C.STAFFです。前作「とある科学の禁書目録」のヒロイン、インデックスを空気キャラにまで変えてしまった人気キャラ、ビリビリこと御坂美琴を主人公にした作品で前作の人気も高く秋アニメの本命の1つと言われていました。

Railgun2 基本的に自分はライトノベルの設定は「やったー!カッコイイ!」サッとラーメンマンが出てきそうなカッコイイものが多いと思いますが、この作品に至っては本当にカッコイイと思いました。レールガン発射シーンのカットはカメラ目線と電撃の演出が非常に素晴らしかったです。作画も極めて安定していたし今回も最初から最後まで安定しそうな予感。さすが作画監督が補佐含めて10人いるだけのことはあります。前作もそうでしたが今回もエロいシーンが多く第1話からシャワーシーンがありましたが、なんと全放送局中東京MXテレビとMBS毎日放送以外全ての放送局で湯気規制がかかり、東京MXはオリンピックテロップが入りL字放送になるという予想外の事態に実況は大荒れ、MBS大勝利となっていました。

 設定がかなりややこしいですが、第1話でシステムチェックだか何だかで能力測定をやっているため誰がどの能力を持っているかはある程度説明してくれていました。中でもやはりビリビリ美琴のレベル5は相当な威力みたいです。他にもテレポーターのババア声こと白井黒子も非常によく動いていて今作の重要キャラになっているみたいでした。

 今回の第1話はエンディングは無く最後にオープニングが入っていましたが、今回も非常にカッコイイ曲で良い感じです。前作のオープニングの別視点で描かれているので懐かしさも感じられました。

 キャラクターも可愛いし能力バトルも演出カッコイイし、オープニング曲もイイしさすが今期の本命、非常に楽しませてもらいました。ただしあくまで通常の日常を描く作品のようなのでバトルばかりのアニメでは無く、途中で中だるみすることもありましたがその辺はこれからどうなるか期待したいところです。そして前作の主人公上条当麻とヒロインインデックスも出てくるらしいし次回以降も非常に楽しみ。

 そして自分は前作の第1話と最終回しか見てなかったので今年中には全部見ておかなくては…。

Whitealbum4 Whitealbum5 「WHITE ALBUM」…Leafの18禁PCゲーム「WHITE ALBUM」のアニメ化第2期作品で、アニメ制作はセブン・アークスです。第1期は期待を見事に裏切る地雷作で失望しましたが、原作の緒方理奈ルートはクリアしているので今回もがんばって見るつもりです。第1期の最終話では持ち歌2曲しか無いのにライブを行うという謎な展開のあと、第2の誠と呼ばれる藤井冬弥の親父が病院に運ばれたところで終わっていました。

 作画は相変わらずで、普通のキャラ絵はそこそこですが途中で油絵風や絵画風に変わるのは1期と同じでした。オープニングは全部油絵風にして独特の演出をしているんですが逆に手抜きにしか見えないのが悲しいところです。

 主題歌も1期と同じく水樹奈々とSuaraが担当していて今回も良かったけど個人的には1期の方が良かったかもと思いました。

 作画と主題歌はイイとは思いますが決定的な問題がシナリオで、今回も地雷臭しかしませんでした。まず1期からの続きをあらすじも無しで当然のように始めたため1期を全部見ていた自分でも半分よく覚えていませんでした。少しでもいいから1期の終わり際の出来事を説明してほしかったです。ライブ勝負で桜団と勝負していたのは覚えていましたが桜団は1期の最後で全く描写されてなかったためどういうことになってたのか分からなく、しかも「あんたのせいで負けた!」とか言って女性プロデューサー?をゲンコツとかして完全に意味不明。原作では桜団は存在していないため原作クリアしている人でも訳が分かりませんでした。

 第2の誠候補と呼ばれている藤井冬弥の誠っぷりも健在で、この作品では女性だけでなく親父にまで文句を言っていて見事なダメキャラと化していました。そして第1話ではまたしても篠塚弥生と…今度は病院でか!イイところが何一つない主人公の存在に視聴者の怒りもマッハで有頂天でした。

 相変わらず80年代を強調している演出にもう飽きてきましたが、この作品のいいところ…うーん、ヒロインの声優が水樹奈々と平野綾なのでこの2人の曲が聴きたいのならいいかもしれません。原作知っている人にも見捨てられているこの作品、最後の藤井冬弥の結末だけは期待しています。

Seitokai Seitokai1 「生徒会の一存」…富士見ファンタジア文庫から刊行されている、葵せきなのライトノベル「生徒会の一存」シリーズのアニメ化作品で、アニメ制作はスタジオディーンです。「けいおん!」で良質な脚本を書いたアニメ界のA級戦犯花田十揮氏が久々にシリーズ構成と脚本を担当、さらに声優は新人多数、そしてアニメ制作は微妙な作画が多いスタジオディーンと、果たしてどのような作品になるか…!と色々と裏で話題になった作品です。

 原作は250万部以上売れているヒット作で、角川もバックについているため電車に広告まで載せてきてかなりの期待を寄せていたようでした。それだけ期待されていた作品、きっと面白いに違いないと思いながら第1話を視聴してみました。

 「メディアの違いを理解せよ!」から始まったこの作品、いやマジでキツイ作品でした。まず1話からあの作画はやばいと思わざるを得ません。ところどころ体のバランスおかしいところがあったし動いてもいませんでした。さらに最後のほうで上から2段目の下駄箱開けたのに次のカットで4段目開けているという作画ミスもあり、1話からすでに危険な香りがしています。

 声優は新人ばかりと聞いていましたが実際に視聴してみたかんじではあまり気になりませんでした。特に棒な人もいなかったしこれは合格点ではないでしょうか。オープニングとエンディング曲は…まぁ普通といえば普通、でもエンディングはちょっと電波入ってました。

 壊滅的にやばかったのがなんといっても話の内容だと思われます。角川がバックについているせいか涼宮ハルヒやらき☆すた、ひぐらしがパロディで出てましたが中盤ではけいおん!などの京アニ作品もパロディに入っていて、他にもCLANNADや黒執事、ドラゴンボールも入ってました。

 パロディをよく入れてくるところといえばなんと言ってもシャフト作品ですが、あちらは本編には影響無い程度にさりげなく入れてきて、知っている人なら「うはw これはww」というかんじですがこちらの生徒会の一存のパロディは思いっきり本編に関わっていて、なおかつ寒いので「うわ…(゜д゜)」となるレベルでした。

 さらに主人公がエロゲマニアでハーレムと何度も連呼していて非常にうざく、他のキャラもあまり好印象なキャラがいなかったというかキャラの個性が何もなく頭に入ってきませんでした。

 特に盛り上がる展開も無く淡々と話が進んでいくので時間の経つのが長く感じられ、1話が終わるまで体感で1時間以上感じられました。正直なところ半分意識飛んでたこともあります。そして最後はポーズで決めっ☆これはひどい…。

 原作の小説は250万部以上売れているということですが、このアニメを見たかんじではとても想像できません。実況でも大不評で、秋アニメのワースト候補「けんぷファー」をぶち抜いて2009年アニメワースト候補「アキカン!」クラスの核地雷作品とまで言われています。安心と信頼の花田十揮ブランドにまた新たな作品が加わりました。


2009年秋アニメ第1話の感想文その1

2009-10-05 03:21:59 | 2009年秋アニメ関連

 さて、いよいよ今週から秋アニメの第1話を見た感想を書いていきたいと思います。一足先に日曜朝のアニメで「バトルスピリッツ 少年激覇ダン」が始まっていますが、あちらもおいおい感想を書くとして、秋の深夜アニメとして最初に始まった「けんぷファー」と、今回は「にゃんこい!」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Kenpufa Kenpufa1 「けんぷファー」…メディアファクトリー・MF文庫Jで刊行されている、築地俊彦のライトノベル「けんぷファー」のアニメ化作品で、アニメ制作はNOMADです。少し前に「夜桜四重奏~ヨザクラカルテット~」「よくわかる現代魔法」と立て続けに地雷を作ってしまったNOMAD、今回は頼みますよ!と切実に思いつつ第1話を視聴してみました。ちなみに今期からTBSはサイドカットをやめるためこの作品から16:9で視聴することができます。

 …おおういきなり銃撃戦ですか。美少女が銃を持ってるのは名作だとどこかで聞きました。そしていきなり戦ってるところから始まったのでよく分かりません。続いていきなり磯野ワカメの声が流れて???となりました。どうやら美少女に変身しないと戦えないバトルもののアニメのようですが、うーん銃撃が厨ぽい…のは置いといて、いきなり信号の上にまで飛び乗れるほどの大ジャンプを当然のように行い視聴者おいてけぼり展開になってました。こういうアニメをどこかで見たような…。

 放映開始前ではケンプファーといえば0080のモビルスーツしか想像できないと良く言われていましたが、まさかこの作品中でもそれをネタにするとは意表を突かれました。さらに声優ネタまで披露していて「田村ゆかり、堀江由衣みたいな声」とか言っていたので、うーんこういうネタはアリなのか?と思いました。そして声優には大御所の野沢道子まで出ていたのでびっくりです。ワカメちゃんだけでなくしずかちゃんもこの人だったのね。

Kenpufa2 キャラクターデザインはなかなかエロく、声優も豪華で生徒会長が黒髪ロングだったし、おっぱいのラインも非常にエロく描かれていたのでそこは非常に好印象でした。しかしそれ以外のところが非常に残念な出来で、エンディングの腰振りは萌えというより笑いしか出てきませんでした。第1話は気になるところで終わったしもうしばらくは様子を見たいところです。そして臓物アニマルはどこが可愛いのか分かりません。とりあえず秋の新番組アニメの第一歩は見事に転びました。

Nyankoi Nyankoi1 「にゃんこい!」…ウェブコミック誌FlexComicsブラッドで連載されている、藤原里の漫画「にゃんこい!」のアニメ化作品で、アニメ制作はAICです。「ヒャッコ」のヒット以来2作目となるFlexComicsのアニメ化作品ということでちょっと期待しながら第1話を視聴してみました。

 この作品を一言で現すなら猫アニメですね。そう思ってしまうほど猫がいっぱいです。オープニングが猫いっぱいでさらに良く動いていたためこちらの作品の第一印象はかなり良かったです。作画も良かったし女性キャラも可愛く猫とのやりとりも面白い!これはあまり深く考えないで猫萌えで視聴することができそうです。犬好きの人はどう思うか分かりませんが自分のような猫好きにはたまらない…かもしれません。そしてツインテール双子がいいかんじ。登場はまだか!

Nyankoi2 エンディングでエンディング提供イラスト「小林ゆう」と書かれていたので、まさか…と思ったら…やりやがったあああ!さすが画伯、通称クリーチャーと呼ばれていました。絶望先生のときもすごかったが今回もすごかったです。

 猫の声優が田中敦子に福山潤となかなかイカス役どころに加え、この作品は全体的にノリが良くキャラも良かったので面白かったです。これは視聴継続決定、次回も楽しみ。


2009年秋・アニメ最終回の感想文その6

2009-10-04 21:42:29 | 2009年春アニメ関連

 今回はここで最終回の感想文を一度区切って次回からは秋の新番組アニメの感想文を書いていきたいと思います。半分近くは最終回を見たつもりですが新番組もそろそろ増えてきたため第1話も次々と消化していかなくては…。てなわけで今回は「咲-Saki-」「Phantom ~Requiem for the Phantom~」「蒼天航路」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Saki8 Saki9 「咲-Saki-」…月刊ヤングガンガンで連載されている、小林立の漫画「咲-Saki-」のアニメ化作品で、アニメ制作はGONZO第5スタジオです。この作品が放映していた時期にGONZOが上場廃止となりGONZO第5スタジオが制作協力に格下げとなったためピクチャーマジックがアニメ制作になっていたりします。

 麻雀が国民的競技になっているという世界設定の中、女子高生が麻雀の公式戦で勝ち抜いていくという今までに無い麻雀アニメで、GONZO特有の萌え路線になりつつもキャラクターデザインは良かったし、第1話では麻雀の説明もある程度してくれて自分のような麻雀のルールを知らない人が見ても普通に楽しめるようでした。

 この作品の素晴らしいところの一つとして、主人公達の高校はもちろんのこと県大会の優勝候補や無名の高校にもちゃんとその高校ごとのエピソードを入れてきて感情移入できたところではないでしょうか。そのため主人公の高校だけでなく、龍門渕高校や風越女子などの別の高校にも固定ファンがついていました。もちろん自分は制服が可愛い風越女子です。

Saki10 キャラクターも魅力的なキャラが多く、味方だけでなく相手側にも個性が強いキャラが多かったためどちらかというと主人公とかよりも相手キャラのほうが人気がありました。中でもやはり風越女子の池田華菜はその強すぎる個性のため「池田ァァ!」という単語が実況でも流行してました。もちろん自分はキャプテンのファンです。そしてこの作品では主人公の宮永咲が終盤になって覚醒してしまい、赤いオーラを身にまとって笑いながら相手を蹂躙したため「魔王咲」と呼ばれてラスボスとまで言われていました。あれは主人公の所行とは思えません。

 オープニングとエンディングもアップテンポでなかなか良く、シリアスな展開で終わったときはエンディングが専用の曲に切り替わったしそのあたりも好印象でした。しかし後期のオープニングとエンディングはどうも…特にオープニングは何言ってるのか全然分からないほどの歌だったのでそこは非常に残念です。

 最初の話の展開では主人公の宮永咲とおっぱいキャラの原村和の百合展開が多かったですが、どこ写してんのと言わんばかりのカメラ視点にニヤニヤしつつ合宿などでもエロいシーンが多かったです。でもここまで露骨にエロシーンが多くてもウザく感じなかったのはキャラクターデザインと話のテンポが良かったからかもしれません。今回のアニメ版では県団体戦予選が原作準拠で描かれていましたが、アニメ第19話で原作に完全に追いついてしまい20話以降はオリジナルストーリーになっていました。オリジナルストーリーになった20話以降は団体戦では見られなかったドリームマッチが多数見ることができて非常に面白かったんですが、ただあの結果は「えぇ~」と思わざるを得ませんでした。どうせもう2期やらないなら思い切った結果にしてほしかったです。

Saki11 さらにまだ原作でも登場していない全国大会の出場校も最終回で出てきていましたが、個性強すぎるを通り越してこれなんてアニメ?というかんじでした。今回のアニメ放映分まで原作がたまるのに3年かかったから第2期はまた3年後ですかね。なんだかんだで話題性もあったし今までに無い麻雀アニメとして面白く毎週楽しみにしてました。できれば2期やってほしいけどしかしGONZOはもう虫の息。

Phantom3 Phantom4 「Phantom ~Requiem for the Phantom~」…2000年に発売されたニトロプラスの18禁PCゲーム「Phantom -PHANTOM OF INFERNO-」のアニメ化作品で、アニメ制作はBEE Trainです。「機神咆吼デモンベイン」「沙耶の唄」などの作品を作ったゲーム会社ニトロプラスの名を最初に世間に広めた出世作がこの「Phantom」で、今回は10周年記念ということでアニメ化されたようです。そして監督がヤンマーニで知られる真下耕一監督、シリーズ構成がガンダムOOの黒田洋介氏となかなかのメンツが揃っていました。

 第1話では原作とほぼ同じかんじでアインとツヴァイの出会いが描かれていましたが、いかんせん他のアニメと放送時間がかぶってしまっていたためそれ以降はあまり見ていませんでした。そしてドライが加わることは原作をある程度知っていたため分かっていましたが、たしかドライってもっとそばかすがある子供だったはずじゃ…いつの間にかすごいナイスバディになっていてびっくりです。あと物語の黒幕の一人であるサイスの変態っぷりがアニメでは良く表現されていてそのあたりは人気あったようです。

 作画においてはなかなか良く、銃器の描写も良かったし原作とは全く違う絵柄でしたがアニメのほうはあれはあれで良かったと思います。モデルガンを撃っているような軽い銃撃シーンは後半ではあまり無かったように感じました。

 オープニングの後期はALI Projectの新曲でしたが、ここで流れている映像があまりにも作品の雰囲気と違いすぎたため最後まで慣れなかったです。後期のエンディングはなんか曲は良かったんですが映像がなんとも電波入ってて、まさに真下監督らしい演出でした。まぁ一番すごかったのは喘ぎ声がアハ~ンとか入っていた戦闘BGMなんですけどね。

 物語のほうは原作の江蓮ルートで話が進んでいたようで、ドライとの決戦のあとにファントムを作り上げた張本人サイスとツァーレンシュヴェスタンとの最後の戦いが描かれていました。結構最終回は駆け足だったようでAパートで戦いほとんど終わらせてBパートは原作のトゥルーエンドに近い終わらせかたをしたようで、最後にエンディング曲がかかってきて、あぁこれで終わりかなと

…あれ?

…は?

Phantom2 えええええぇぇぇぇ…と誰もが予想していなかった原作改変バッドエンドでそのまま笑いながら終わってしまい、この救いのないエンディングは後味が悪すぎました。あの「TRIGUN」のときの黒田洋介氏は一体どこへ行ってしまったのか。いやこれ考えたのは監督なのか?

Soutenkouro2 Soutenkouro3 「蒼天航路」…モーニングで連載されていた、イ・ハギン原作で王欣太作画の漫画「蒼天航路」のアニメ化作品で、アニメ制作はマッドハウスです。春の日テレ深夜枠の新作ということに加え、三国志作品では珍しく劉備や孔明ではなく曹操が主人公の作品のため今までに無い漫画として原作の人気も高いのでアニメの期待度はなかなかの高さでした。そんなアニメの第1話では若い頃の曹操の姿が描かれていて、流血などのグロイ表現も結構あり破天荒な曹操が描かれつつ許緒との出会いなどが描かれていました。

 作画がマッドハウスなだけありバトルシーンは原作のメチャクチャなバトルを見事に再現していてさすがでした。中でも呂布のバトルシーンは最初から最後まで壮絶でもはや人を超越していて、特に許緒が鎖を使ったところでの呂布の戦いっぷりは板野サーカスの再来とまで言われていました。しかし劇場版エヴァンゲリオンの弐号機のシーンとそっくりと言われて批判も少々。それでもあのバトルシーンは文句無しですごかったと思います。大量にいる兵卒もCGを駆使したりしながらちゃんと描写されていて素晴らしかったです。

 音楽もなかなか良くBGMも壮大でした。オープニングの歌?もあれはあれで良かったと思います。ただ日テレ深夜アニメのお約束である実写パート「蒼天少女」…あれは今回もイランと思いました。まぁスポンサーつながりかどうかは分かりませんが、毎回このコーナーがあるのでさすがに慣れてきた気がします。ならばよし!

Soutenkouro4 そして肝心のシナリオはというと、原作知っている人から見ると結構省略された部分もあり、張角と関羽の論争のシーンは迫力が無いとか言われていて評判は良くありませんでしたが個人的にはなかなか面白かったと思いました。たまに龍が現れてファンタジー風味になる演出は原作には無かった気がします。そしてこの作品、官渡の戦いの途中までで話が終わってしまいその後の蜀建国や赤壁の戦いなどが10秒程度のダイジェストで済んでしまったためかなり中途半端な終わりとなっていました。呉の方々も黄巾以降はほとんど出てこなかったし、孔明に至っては一瞬だけ出てそのまま最後まで出てきませんでした。しかし董卓と呂布は最後まで描かれていたためこのあたりは非常に迫力あって面白かったです。最後に2期あるか?との問いについて何か言っていたようですが音声カットされていたため不明。

 当時レッドクリフPart2が上映されていたためジョン・ウー監督が声優でゲスト出演していたりもしていました。そして声優といえば曹操役が宮野守でしたがあれはあまり評判良くありませんでした。自分も最初は戸惑いましたが終盤は慣れた気がします。でも最後まで慣れない人も多かった気がしました。

 最近のアニメは美少女が出てくるのが当たり前の萌えアニメが多い中、マッドハウスは男臭いアニメをよく作るので個人的に大ファンであります。ブルーレイはあんまり売れないと思いますががんばってこれからも男臭いアニメを作ってほしいですね。


2009年秋・アニメ最終回の感想文その5

2009-10-03 23:26:28 | 2009年夏アニメ関連

 少しずつ今週から新番組アニメが始まりそちらをチェックしつつ、最終回を迎えたアニメもチェックしています。でもさすがにそろそろ新番組の感想も書き始めないと…と思いながらいい区切りを探しているところです。今回は「シュガーバニーズ フルール」「かなめも」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Kittysparadice Kittysparadice1 「シュガーバニーズ フルール」…サンリオキャラクターのキティちゃんなどがメインで出ているテレビ作品「キティズパラダイスPeace」内で放映されている、シュガーバニーズがメインのアニメ作品第3期です。アニメ制作会社は分かりませんでした。

 ガーデニングをテーマにした作品で、最終話ではついに子供達が完成させた庭をお披露目しつつ感動の再会などが描かれていて、最後ではシュガーバニーズ達が故郷に帰りたいと願いを込めて植えた種が芽を出してついにお別れ…という流れになっていました。今回のが3期だったため4期もありそうですね。この作品、声優は見た目に反して豪華で堀江由衣に田村ゆかり、富永みーなに銀河万丈と結構有名どころな声優が参加していました。

Kanamemo4 Kanamemo5 「かなめも」…まんがタイムきららMAXで連載されている、石見翔子の漫画「かなめも」のアニメ化作品で、アニメ制作はfeel.です。萌えな見た目とは裏腹に第1話がいきなり葬式から始まり、主人公の身寄りが無くなって一人町を彷徨うという展開に最初は鬱アニメかと思いました。

 しかしそう思ったのは2話くらいまでで、3話以降からは新聞販売所の同居人達とのゆるい同居生活が描かれていましたが、とにかくメンツの個性が強く中でもやはりロリコンのはるかとガチレズのユメとユーキは印象に残りました。他にもツンデレと思いきや、いぢられキャラと化していた久地院美華などキャラも良かったと思います。

 しかし問題だったのはシナリオや構成で、いきなり水着でミュージカルを行って新聞を売るという前代未聞の行為を行い視聴者の好き嫌いがはっきり分かれてしまった4話に続き、エロシーンを入れすぎてテレビ東京の規制を食らい話の尺が足りなくなり急遽ダイジェスト版を入れることになってしまった5話など、シナリオ以前に作品として迷走が続いていました。さらに残念ながら話としてもあまり面白くなくテンポも悪かったです。でもお盆の話ではるかが風習について語るシーンはなんかしんみりしてて良かったと思いました。

 話の内容こそイマイチでしたが、この作品は作画に関しては非常に素晴らしくアニメ独自の絵柄が良かったのに加え作画も最終回まで全く悪くなることなく安定していました。主題歌もオープニング、エンディング共に明るい曲で、中でもエンディングの堀江由衣の曲は思わず口ずさんでしまうほどイイ曲でした。他にもシャフト以外のアニメ制作会社で唯一作品の最後にエンドカードを入れてきたりしていて、七尾奈留やいとうのいぢも参加していて非常に豪華でした。

 そして最終回のBパートからラストまでの流れは非常に素晴らしく、エンディングが流れたときは不覚にも感動してしまいました。作品の全体的な内容としてはイマイチでしたが最後を見事に締めたため思ったより楽しませてもらったので、この作品はシナリオさえ良ければなかなかの良作になっていたかもしれません。そう考えると非常に残念な気がしてきました。


ブルーレイで(キリッ

2009-10-02 15:46:27 | 2009年夏アニメ関連

Bakemonogatari2 先日予約していた「化物語」「BLACK★ROCK SHOOTER PILOT Edition」のブルーレイディスクが入荷したそうなので買ってきました。すでに皆様ご存じの通り自分はブルーレイディスクを再生できるプレイヤーを持っていません…が近いうちにプレイヤー購入予定なので良し!ちなみに上のブツはTSUTAYAで購入した人のみがもらえる特製マウスパッドですがもちろん使いません。ちゃんと撫子まで載せてあって好印象。

 今回のこの「化物語」のブルーレイディスク、どうやら品薄らしく予約しないとなかなか買えなかったそうです。ここ最近ではこれほどまで品薄になるアニメは聞いたことがないですね…念のため予約しておいて良かったです。さすが夏アニメ最強と噂されるだけのことはありました。

 「BLACK★ROCK SHOOTER」はアーティスト集団Supercellの作品に、アニメ界の風雲児ヤマカンこと山本寛が率いるordetがアニメーションを作ったコラボ作品となっています。久々のヤマカンの仕事を是非とも見てみたいところですね。というわけで誰か見せてください…。


2009年秋・アニメ最終回の感想文その4

2009-10-01 12:28:54 | アニメ・コミック・ゲーム

 今週は残業が多いので妙に忙しくアニメを視聴する時間がガリガリ削られています。こ、このままでは最終回を視聴し終わる前にまた新番組がどんどん始まっちゃうよ!そのため睡眠時間を削ってアニメを見続ける日々です。そして今回は「しゅごキャラ!! どきっ」「ライブオン CARDLIVER翔」の最終回を視聴したのでこちらの感想を書いてみたいと思います。

Syugokyara Syugokyara1 「しゅごキャラ!! どきっ」…講談社なかよしで連載されている、PEACH-PITの漫画「しゅごキャラ!」のアニメ化作品で、アニメ制作はサテライトです。この作品は年度ごとにタイトルを変えてきていて今回のは2年目で、自分は1年目の第1話を見ていましたが少女漫画原作でありつつも少女漫画ぽくなくて普通に少年漫画でも読めそうな作品でした。

 PEACH-PIT作品といえば真っ先に思いつくのが「ローゼンメイデン」ですが、こちらの「しゅごキャラ」ではこれまでのPEACH-PIT作品を生かしたような作りになっていて、小学生の女の子を主人公にした少女漫画の雰囲気を保ちつつ、キャラなりで変身して×たまと戦うなどといったバトルものの要素も取り入れられていたりしています。さらにキャラクターの頭身が高めで少女漫画特有の絵柄ではないため大きなお友達にも十分ウケがいいと思いました。アニメの方も作画は安定していてよかったし亜夢たん萌えで面白いです。

 今回の第2期では秘密のたまごエンブリオを巡ってイースター社との戦いが描かれていましたが、終盤ではイースター社会長の正体や主人公の新キャラなりアミュレットフォーチュンが初登場とかしてました。そしてアミュレットフォーチュンの姿がウエディングドレスとはびっくり。最後ではエンブリオの正体が明かされてイースター社との戦いも終わりましたが、なかなか感動的な話でちょっと涙腺がゆるくなりつつも、来週からは第3期として「しゅごキャラ!パーティー!」が始まりますのでまだまだしゅごキャラ人気は続きそうです。個人的にはプリキュアよりもこちらのしゅごキャラのほうが好きですね。オープンハート!

Cardriver1 Cardriver2 「ライブオン カードライバー翔」…月刊プレコミックブンブンで連載されている、原作・吉川兆二、漫画・あいやーぼーるの作品「ライブオン カードライバー翔」のアニメ化作品で、アニメ制作はトムス・エンタテインメントです。最近は色々と種類の増えたカードバトルゲームの新たな作品として放映された第1話を見たときは、ダメージを受けるとデッキのカードが減ったり、ライブチェンジというプレイヤー自身がモンスターに変身して戦うなどなかなかの意欲作と感じました。

 同時期に放映されていた、カードゲームを題材にした別作品「バトルスピリッツ 少年突破バシン」と軽く比較すると、ルールは省略して、まずバトスピではモンスターがCGで描かれていたのに対しこちらのライブオンでは普通に絵で描かれていていました。キャラクターもライブオンのほうが絵が淡泊でしたね。あと萌え度はバトスピのほうが上だったと思います。そして主題歌の熱さは互角だったかもしれません。

 決定的なのはシナリオで、バトルスピリッツは最終回では世界を賭けたラストバトルを繰り広げていたのに対し、こちらのライブオンでは世界征服を企むQ・Bと名乗るモンスターが県大会決勝第2試合で現れそのままどこかへ行ってしまい、その後普通に試合を続行していたところです。しかも決勝戦の相手はやんちゃ坊主赤丸…これがラストバトル?と思いつつ、最後にライブチェンジ・スーパータテガミウルフに変身した主人公の連続攻撃で見事優勝、その後は優勝パーティーでスタッフロールが流れて終わりという流れでした。結局謎のモンスターQ・Bは追い詰めたもののどこかへ逃げてしまったそうです。最後に全国大会の出場チームが何人か出ていましたが最終回でそんなことされても。

 そうだ、一体原作はどうなっているんだろうと思ったら、この作品が掲載されている月刊プレコミックブンブンは今月で休刊、それに伴い「ライブオン CARDLIVER翔」は打ち切り最終回でした。無理言ってすいませんでした、そしてお疲れ様です…。