2009年秋・アニメ最終回の感想文その5

2009-10-03 23:26:28 | 2009年夏アニメ関連

 少しずつ今週から新番組アニメが始まりそちらをチェックしつつ、最終回を迎えたアニメもチェックしています。でもさすがにそろそろ新番組の感想も書き始めないと…と思いながらいい区切りを探しているところです。今回は「シュガーバニーズ フルール」「かなめも」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Kittysparadice Kittysparadice1 「シュガーバニーズ フルール」…サンリオキャラクターのキティちゃんなどがメインで出ているテレビ作品「キティズパラダイスPeace」内で放映されている、シュガーバニーズがメインのアニメ作品第3期です。アニメ制作会社は分かりませんでした。

 ガーデニングをテーマにした作品で、最終話ではついに子供達が完成させた庭をお披露目しつつ感動の再会などが描かれていて、最後ではシュガーバニーズ達が故郷に帰りたいと願いを込めて植えた種が芽を出してついにお別れ…という流れになっていました。今回のが3期だったため4期もありそうですね。この作品、声優は見た目に反して豪華で堀江由衣に田村ゆかり、富永みーなに銀河万丈と結構有名どころな声優が参加していました。

Kanamemo4 Kanamemo5 「かなめも」…まんがタイムきららMAXで連載されている、石見翔子の漫画「かなめも」のアニメ化作品で、アニメ制作はfeel.です。萌えな見た目とは裏腹に第1話がいきなり葬式から始まり、主人公の身寄りが無くなって一人町を彷徨うという展開に最初は鬱アニメかと思いました。

 しかしそう思ったのは2話くらいまでで、3話以降からは新聞販売所の同居人達とのゆるい同居生活が描かれていましたが、とにかくメンツの個性が強く中でもやはりロリコンのはるかとガチレズのユメとユーキは印象に残りました。他にもツンデレと思いきや、いぢられキャラと化していた久地院美華などキャラも良かったと思います。

 しかし問題だったのはシナリオや構成で、いきなり水着でミュージカルを行って新聞を売るという前代未聞の行為を行い視聴者の好き嫌いがはっきり分かれてしまった4話に続き、エロシーンを入れすぎてテレビ東京の規制を食らい話の尺が足りなくなり急遽ダイジェスト版を入れることになってしまった5話など、シナリオ以前に作品として迷走が続いていました。さらに残念ながら話としてもあまり面白くなくテンポも悪かったです。でもお盆の話ではるかが風習について語るシーンはなんかしんみりしてて良かったと思いました。

 話の内容こそイマイチでしたが、この作品は作画に関しては非常に素晴らしくアニメ独自の絵柄が良かったのに加え作画も最終回まで全く悪くなることなく安定していました。主題歌もオープニング、エンディング共に明るい曲で、中でもエンディングの堀江由衣の曲は思わず口ずさんでしまうほどイイ曲でした。他にもシャフト以外のアニメ制作会社で唯一作品の最後にエンドカードを入れてきたりしていて、七尾奈留やいとうのいぢも参加していて非常に豪華でした。

 そして最終回のBパートからラストまでの流れは非常に素晴らしく、エンディングが流れたときは不覚にも感動してしまいました。作品の全体的な内容としてはイマイチでしたが最後を見事に締めたため思ったより楽しませてもらったので、この作品はシナリオさえ良ければなかなかの良作になっていたかもしれません。そう考えると非常に残念な気がしてきました。