マイペースに視聴を続けていきます。今回は2010年春に最終回を迎えていた作品「戦う司書 The Book of Bantorra」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。
「戦う司書 The Book of Bantorra」…集英社スーパーダッシュ文庫から刊行されている山形石雄のライトノベル「戦う司書」シリーズのアニメ化作品で、アニメ制作は元GONZOスタッフが独立したdavid productionです。david productionの2作目ということで期待していたんですが、1話から意味不明の展開で期待はずれでした。
2話以降になると今度は敵対組織の神溺教団から人間爆弾らしき3人が送り込まれたと思いきや、その1人が偶然手に取った本に謎の聖女コリンの回想が流れ込んできたり、館長代行のハミュッツ=メセタには心が無いとかいきなり言い始めたり…と、設定が複雑なうえに説明もほとんど無いのでほとんど理解できませんでした。さらに登場人物の名前も妙に凝っているため名前すらも覚えられません。まともに覚えられたのは何度も連呼されていたハミュッツ=メセタぐらいでした。
そんな作品でしたが少年コリオと聖女コリンの時を越えて本で結ばれたコンビはなんか良かった気がしました。終盤はラスボスぽかったルルタになぜか短剣渡して消滅していたので展開が良く分かりませんでしたが…。でも最後はハミュッツ=メセタ含め大半のキャラが幸せのまま死んでいきつつ世界は救われて完結していたので中途半端な終わり方では無かった気がします。
しかしこの独特の視聴者おいてきぼり感、まさに悪いGONZOの遺伝子を感じました。下手に萌えに偏らず硬派に作っている分さらにタチが悪くラノベ独特の厨二設定も合わさりもはや手がつけられませんでした。少なくとも原作を知っているのが最低条件だった気がします。その敷居の高さも相まってDVD売り上げ枚数も500枚以下の測定不能を叩き出し、放映終了後あっという間に忘れ去られていました。
集英社スーパーダッシュ文庫のアニメ化作品はコケる…この法則どおりの作品だったと思います。
明らかに。