先週辺りから本格的に制作した痛iPhone、ついに完成しました。
前回制作した痛PSPは「けいおん!」でしたが、基本的に自分は瞬間的に人気が出た作品よりも息が長そうな作品を痛い素材にする傾向なので、今回は初音ミク関連か今年の目玉「魔法少女まどか☆マギカ」にするか迷いました。結局今回はまどか関連では素材があまり無かったのと、iPhoneの解像度生かせそうなのは資料が豊富なミク関連ということで今回は初音ミク…中でも個人的にセンスが良いと思う「ブラック★ロックシューター」を素材に使いました。
そして少し前にムックで「ブラック★ロックシューター」の本が出ていたのでそちらをスキャンしてから構図を考えてトリミング作業と合成をしていました。毎度のことですがこのトリミング作業はかなりめんどい!一度やってしまえばそれ以降は保存してしまえるのですがこの地道な作業は手がつりそうになります。この2キャラのトリミングだけで4時間は軽くかかりました。
続いては合成して色調補正とかも少しかけました。構図は可能なだけ2人が目立つようにしましたが、iPhoneの場合気をつけない部分があり、液晶画面上部に常に暗いメニュー部分があるためここに目が重ならないように注意しました。このような意味でも落とし穴が大量に潜んでいるためいざ制作していても何が起こるか分かりません。
ギリギリまで納得のいく構図を考えて続いて背景も合成、本来はこの作品で重要だった橋を使いたいところでしたが構図と合わず断念して別の背景と合わせました。こちらも案外雰囲気は合っていたので良かったです。
そして本番が切り取りと本体への貼り付けです。背面はレンズ部分の穴の位置に気をつけながら液晶保護シートギリギリの大きさに切ればいいからあまり問題ではないですが、一番の難関は液晶部分及び前面です。マイク部分とホームボタン用の穴を作るのはもちろんのこと、液晶部分をギリギリの位置まで切り取るのは相当な緊張感で、さらに失敗=最初からなので神経使いまくりです。現在では有志の方々が痛iPhone用の型紙を公開しているのでそれに合わせて最初から印刷するのも有りですが、液晶保護シートの位置の関係もあり結局微調整は自分の手でやらなければいけません…。
無事に切り抜きも成功、若干のズレはここからの接着でカバーします。こちらの接着も緊張するところで、空気が入らないように細心の注意を払いつつズレないように貼り、続いて液晶保護シートも貼っていきます。そして予想はしていましたがやはり起きた事態、液晶保護シートを前面に貼るとシールと液晶の間に隙間ができます。液晶を切っていると目立ちますがついているとあまり目立たないし、何よりここで液晶保護シートを切るとなるとリスクが高いうえに段差にゴミがたまるのでこれはそのままにしました。
そして最後の難関は壁紙です。単純に切り取った部分を画像にしてiPhoneに転送すればいいんですが、縦横のサイズを後で切り取るために大きめに印刷したため微妙にズレる!そのため何度も失敗しました。
そこで大活躍したのがなんともアナログかつデジタルなツール、デジタルノギスです。微調整をするために購入したのですが大活躍でした。これと計算機を駆使しギリギリまで調整をし完成したのがこちら
このようになりました。痛い!ですがそこそこ格好良くまとまったとは思います。原作のB★RSが元々渋いのが幸いしました。
そしてiPhoneケースをつけて完成…ですがiPhoneケースのカバーが前面の端まで無いのが予想外。通販で買ったやつですがこればかりは直接店頭で確認しないと分からんですね。そのうち良いのあったら買い換えたいところです。
前回の痛PSPに続き完成した痛iPhone、なんだかんだでパクリと言ってはそれまでですが公式では絶対に実現しなさそうなものを作るのは何かと面白いものではあります。次作るとしたら痛3DSになりそうですがそれまでに次の題材を考えておかないといけません。
最後に、こんなことに情熱をかけまくる自分ですが、ここまで自分を突き動かしているのはどこかで聞いた神の声があるからです。
「無いのなら、作ればいいじゃない。」