2011年秋終了アニメ「バトルスピリッツ ブレイヴ」最終話の感想文

2011-09-18 12:26:46 | 2010年秋アニメ関連

今回もまた一つお気に入りかつ息の長い作品が終わってしまいました。今回は「バトルスピリッツ ブレイヴ」の最終話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Battlespirits2Battlespirits3「バトルスピリッツ ブレイヴ」…バンダイのトレーディングカードゲーム「バトルスピリッツ」を題材にしたオリジナルアニメ第3弾で、アニメ制作はサンライズです。前作「バトルスピリッツ 少年檄覇ダン」の2期にもあたるこの作品、1話は暴将デュックと戦い初めてのブレイヴスピリットを使い勝利したところで終わっていました。

続いて登場したのがライバルとなるバローネとのバトルでしたが、相手も同じブレイヴスピリット使い…しかも格好いい!

Battlespirits4Battlespirits5Battlespirits6Battlespirits7バローネが使う月光龍ジークヴルムは初期から格好良く、しかも後期に登場した月光神龍ルナテック・ストライクヴルムはさらに磨きがかかるため非常に人気が高かったです。

Battlespirits8Battlespirits9Battlespirits10Battlespirits11そして早々に負ける馬神弾…この作品、主人公が勇者レベルで強いわけではなく、何度も負けることがあったのでその辺りが現実味があり良かったと感じます。しかしさすが純粋に命を賭けるような熱いカードバトルを望んでいただけあってライフを削られることにより喜んでいたのは彼一人だけでした。そして戦う度に顔が濃く…終盤でのダブルブレイヴでの変化はもはや主人公というよりラスボスの風格でした。

Battlespirits12Battlespirits13Battlespirits14Battlespirits15舞台設定が1期より数百年後の地球なため登場人物は1期から引き続き登場のキャラは少なめでした。そんな中まさかの生まれ変わりだったゾルダーとフローラのコンビは予想外のサプライズかつ、後半のバトル回及びそのラストでのシーンは1期から見ていた人にとっては非常に感慨深いものでした。

物語としては、魔族という存在を排除しようと地球が全体をリセットしようとする中、いかにして地球を救おうかと考える人間サイドと、自分たちは環境に適応できるから問題ないとして地球征服を目論む魔族サイドとの戦いが続いている感じでしたが、その展開に変化を与えたのが神々の力を持つ十二宮エックスレアと水面下で活動していたザジが組織した獄龍隊及びブレイヴキラーでした。

Battlespirits16Battlespirits17Battlespirits18_2Battlespirits19_2Battlespirits20Battlespirits21Battlespirits22Battlespirits23神々の力を持つ十二宮エックスレアなだけあってその効果は相当なものでルールを知らなくても絶大だったのは分かりました。星座ということもあり思わず「聖闘士星矢」とか思い出してしまいますが、案の定射手座の光龍騎神サジット・アポロドラゴンと獅子座の獅騎龍神ストライクヴルム・レオは別格の扱いでした。それと初期に登場してきた蟹座の巨蟹武神キャンサードも出番が多かったです。その代わりとして牡羊座の白羊樹神セフィロ・アリエス、魚座の双魚賊神ピスケガレオン、乙女座の戦神乙女ヴィエルジェ、天秤座の天秤造神リブラ・ゴレムは全く出番が無く特にヴィエルジェは期待していたのに全く登場しなかったなんて許されないよ!

Battlespirits24Battlespirits25Battlespirits26Battlespirits27中盤から登場したブレイヴキラーデッキは対ブレイヴスピリットに対し絶大だったため中盤は良いライバルポジションだったと感じます。特に滅神星龍ダークヴルム・ノヴァと闇の聖剣のコンボはラスボス並の圧倒的存在感で見応えも十分でした。

Battlespirits28Battlespirits29Battlespirits31Battlespirits30新規のデッキも見応えがありましたが、今回は2期なだけに1期の印象的なデッキが登場するのも憎い演出で、ヴィオレ魔ゐが使用した、1期ラストで馬神弾が使っていたデッキにブレイヴキラーを混成させたダブルノヴァ、グレート・イーグルが使用した、過去に激突王と呼ばれていた頃の馬神弾の戦い方を参考にしてさらに1期ラスボスだった異界王が使っていた幻羅星龍ガイ・アスラを加えたデッキや、フローラが使用した、かつて前世だった百瀬果実が使用していた賢者の木の実を使用した戦術、クラッキーが使用した、天使長ソフィア達の女性デッキが登場したときはさすがに1期から視聴していた人にとってはたまらない展開だったと思います。

Battlespirits32Battlespirits33Battlespirits34Battlespirits35そしてついにラスボスはイザーズかと思われていましたがまさかの改心、ラストバトルは神々の砲台を起動させるためのエネルギーをためるために馬神弾対バローネの宿命の対決でしたが、ラストバトルは十二宮エックスレアを使いまくりかつ戦術的にも見応えがありラストにふさわしい戦いだったと思います。ただラストが「え?これで終わり?」といった感じで駆け足で終わってしまったのは2年放映されていた分ちょっともったいなかったかもしれません。

作画は非常に安定していて全話通して作画がおかしい回がありませんでした。スピリットのCGも格好良くカードバトルアニメの中でも抜きんでた存在です。そして作画監督によってかなりクセが強い作画なこともあるためたまに濃すぎることも少々ありました。そして主題歌も良かったんですが、まさか1話から50話まで全く変わらなかったのがある意味すごかったです。

総評

Battlespirits36Battlespirits37Battlespirits38Battlespirits39全体的な感想としては…2年前から続き合計100話近く放映された今回の馬神弾が主人公だったバトルスピリッツシリーズ、非常に面白かったです。カードバトルながら少年漫画らしい王道な熱い展開でありつつも萌え要素も多く、盛り上げ方もうまかったしかなり完成度の高いアニメでした。ルールを知らなくても面白かったのはさすがです。ただラストが思っていたよりあっさりしすぎていたのと、真のラスボスを臭わせていた謎の組織は全く登場せず、十二宮エックスレアの出番が偏りすぎていてほとんど出なかった星座があったのが残念でした。

全体的な個人的評価としては、カードとかそういうのを抜きにして純粋にアニメとして完結させていて面白かったので永久保存版のAランクです。

ただし今回の馬神弾シリーズは萌えに偏りすぎて子供の人気が得られなかったようで、次からは子供向けに絵柄を変えてきたのが非常に惜しまれます。


2011年秋終了特撮もの「仮面ライダーオーズ」最終話の感想文

2011-09-02 19:39:05 | 2010年秋アニメ関連

いつもアニメの感想を書いていますが今回は少々変化球でいきます。今回は特撮ものの「仮面ライダーオーズ」の最終話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Ooo4Ooo5「仮面ライダーオーズ」…東映制作の平成仮面ライダーシリーズ第12作目です。オーメダルの封印から目覚めたグリード達が登場し始めた第1話、初めてのタトバコンボで歌が流れつつアンクが人間に取り憑いてこれからどうなる?といったところで続いていました。

さすが王道の特撮ものということで、基本は人間の欲望をグリード達が増幅させて怪人ヤミーを生み出させ、それを暴れさせることで欲望が形となったセルメダルを回収しさらに力を付けてグリードの本体となるコアメダルを全て集めることが目的のようでしたが、敵であるグリード同士でもコアメダルの奪い合いが起きていたため絶対的なラスボスのような存在が無かったのが印象的でした。

Ooo6Ooo8Ooo9Ooo7そんなメインの敵役だったグリード達でしたがこれがまた個性派が揃っていて、最後までずる賢かったカザリや欲望のままに動いていたメズールに、そのメズールに最後まで尽くしていたガメル、そしてその小物っぷりが非常に面白くファンが多かったウヴァと印象に残るキャラクターばかりでした。

Ooo10Ooo11Ooo12Ooo13そしてなんといっても忘れてはならないのは主人公ですが、火野映司とグリードのアンクとのコンビは非常に破天荒でしたがなんだかんだでうまくやっている様は良かったです。火野映司が欲望を押さえ込める器になっていた理由も深く、それが明らかになったときの話は心にくるものがありました。アンクも最初のうちは映司を利用しているだけでしたが人間の体を使い人間と接しているうちに次第に心が変化していき、終盤になるにつれてグリードとは違う考え方をしていくのはお約束ながら良かったです。

Ooo14Ooo15Ooo16Ooo17それに加え中盤から登場し始めた仮面ライダーバースも良く、人間サイドの陣営でしたが絶妙な働きをしていて、初代バースだった伊達明は数多くの死亡フラグを全てへし折り見事な復活を果たし、2代目バースとなった後藤慎太郞も最初は頭が固いマニュアル人間でしたが次第に柔軟になっていき見事なコンビになり、終盤の伊達復活によるダブルバースは熱かったです。

Ooo18Ooo19Ooo20Ooo21オーズの変身システムだった3枚のメダルを組み合わせる変身ギミックは色を組み合わせることにより数多く変化していきましたが、基本となるタトバコンボに加え足を動物にして動きを速くしたり腕を触手にしたりと応用も利き玩具の人気も高かったようです。中でも歌がついてくるタトバコンボにタジャドル、シャウタは歌が印象的だったため忘れられません。

Ooo22Ooo23Ooo24Ooo25終盤苦戦を強いられていたオーズ陣営に、無の象徴となるプテラ・トリケラ・ティラノが存在する恐竜の紫メダルが参入してからは物語が一気に展開していき、もう一人のアンクも登場してさらに混迷していきました。ついにグリード達も完全復活しながらも紫のメダルに次々と破壊され、最後の決戦では800年前の初代タトバコンボから始まり、プトティラコンボに続き最後はアンクが最後の力を使いタジャドルコンボ…しかも最後の音声はアンク!熱い展開が続きなんだかんだで見事に最後を締めていたので王道の仮面ライダーらしい素晴らしい作品に仕上がっていました。

総評

Ooo26全体的な感想としては…王道らしい完成度の高い作品でした。世界を救うという特撮ものらしいお約束な作品でありながら、敵味方共に嫌いになりきれないほど魅力的なキャラクターが揃っていて、最後も王道ながら熱い展開で締めていて良かったです。ただやはりコアメダルの秘密は劇場版でしか明かされていないのでしょうか。テレビ版では何も語られていなかったのでそれが残念です。あとグリード達があれだけしぶとかったのに終盤次々と倒されていったのが駆け足だったのでそれが少々気になりました。しかしそんな些細なことが気にならないほど面白い仮面ライダーだったと思います。

タトバ、シャウタにタジャドル、プトティラコンボ等の印象的なセリフと歌の数々、そしてコアメダルとセルメダルを組み合わせた変身ギミックが好評で玩具売り上げが歴代仮面ライダー1位だったようで話も面白かったしこれは全てにおいて成功した作品ではないでしょうか。

タットッバ・タトバタットッバ♪


久々に心が震えた14

2011-07-19 22:53:29 | 2010年秋アニメ関連

Battlespirits Battlespirits1 CMで登場して以来、いつになったら登場するのかと期待していた「バトルスピリッツ ブレイヴ」の12宮Xレアの1枚、乙女座の戦神乙女ヴィエルジェがついに来週登場しそうです。半年以上前にルガインが天使長ソフィアを使って以来全く登場していなかった萌えカードなので今から待ちきれません。

そして次回予告でヴィエルジェと一緒に登場していたのが、まさかの獄将デュック…あの状況ではどう見ても生きてるようには見えませんでしたが生きていたようで、これで最終決戦で戦いそうなキャラが揃ってきたかんじがします。


久々に心が震えた12

2011-06-13 09:29:25 | 2010年秋アニメ関連

Ooo2 Ooo3 後半あれだけ死亡フラグを立てまくり、今週いよいよ伊達さん死亡…!と言われていた「仮面ライダーオーズ」、一時は伊達さんついに逝ったと思われましたが見事な死亡フラグ回避に感服しました。結局二転三転と次々に予想外な展開をしながら1億貯めたし、今まで判明しなかった1億の使い道も判明したし、これ以上無さそうな見事な終わらせ方でした。

もう後藤さんと伊達さんのコンビが見られないのは残念ですが最終回近くに再び復活してくれることを期待してしまいます。後藤さんのバース、マニュアル人間とは思えないほど無茶苦茶で爽快だったため次回はどれだけ活躍するんでしょうか。


久々に心が震えた11

2011-06-06 18:17:21 | 2010年秋アニメ関連

普段アニメとニュースしか見ていないような気がしますが、そんなことは無くちゃんと他の番組…たとえば特撮ものも見ています。最近特撮ものも面白い。

Gokai8 Gokai9 まずは「海賊戦隊ゴーカイジャー」、こちらは先週から私掠船が登場しマーベラスの過去話と共にかつての同僚バスコが敵として登場してきましたが…持っていたのはまさかのレンジャーキー、そして戦隊召喚!予想はされていましたがついに実現した戦隊vs戦隊、しかも召喚されたのは戦隊の中でも6人目などで登場していたキャラクター達で色が白やシルバーとかなり異色です。

今回は見事バスコを撤退させてレンジャーキーを手に入れていましたが、バスコはまだレンジャーキーを隠し持っていたためまだまだ出番は多そうです。久々にもの凄くイヤな感じの敵役だし面白くなってきました。こういうのを見ていると歴代戦隊ものをもっと良く見ておけば良かったです。

Ooo Ooo1 そして「仮面ライダーオーズ」、こちらはバースこと伊達さんの死亡フラグが立ちまくっていて非常に危険な状況が続いていますがついに伊達さんがグリード側につき、次回予告でも後藤さんが変身しそうだしいよいよ来週伊達さん退場か?と言われています。プトティラコンボの参入によりますます混迷になっているオーズ、最近特撮ものが面白くて毎週見逃せません。


2011年春終了アニメ「テガミバチREVERSE」最終回の感想文

2011-04-05 23:25:35 | 2010年秋アニメ関連

2011年春アニメが始まり続けているので最終回と並行して進めています。今回はテレビ東京で放映されていた2期もの「テガミバチREVERSE」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Tegamibati Tegamibati1 「テガミバチREVERSE」…ジャンプスクエアで連載されている浅田弘幸の漫画「テガミバチ」のアニメ化第2期作品で、アニメ制作はスタジオぴえろです。今回の1話は1期の最終話の続きで、ノワールに心弾銃で撃たれたところの続きから始まり2期から暗躍してくる反政府組織リバースが登場してきてニッチが失踪するところから始まっていました。

もともと1期のときから微妙なシナリオで女性キャラ以外見所が無いアニメでしたが、2期になりいよいよ物語の核心に触れ完結すると思いきや…序盤は相変わらずの手紙を届ける話が続いていて話はあまり進んでいませんでした。そんな中ニッチの故郷ブルーノーツ・ブルースに到着したときはニッチの過去が明らかになったり、ゴーシュことノワールがなぜああなったのか分かったのは良かったです。

Tegamibati3 Tegamibati2 ただし物語の核心の一つだった人の心で輝き続ける人工太陽の謎や、人体実験を繰り返したりアンバーグラウンドの人間をまともに扱っていない首都アカツキのことがまるで無かったかのように無視され続け、結局今回の2期は三行にまとめると

反政府組織リバースが暗躍、ガイチュウカベルネ復活

ラグ達テガミバチがそれを阻止、ラグ一撃でカベルネ倒す

僕たちテガミバチの配達人生はこれからだ! 完

といった感じでとても1期2期合わせて50話も放映したとは思えない内容の薄さでした。これ、1期2期合わせて24話でも十分行けた気がします。

Tegamibati4 Tegamibati5 しかし1期からの伝統で相変わらず女性キャラは非常に良く、しかも2期ではアリアの出番も多かったし、1期のキャラも通しで登場していたためここは良かったです。あと前期後期共にエンディングは演出が良く、前期ではゴーシュのシルエットからノワールに変わる演出が良かったし、後期ではラグとニッチが今までの話で登場した色々な道を歩きながら家に帰る演出が印象的でした。

総評

Tegamibati6_2 全体的な感想としては、合計4クールで50話近く放映したのに結局これだけしか話が進まなかったというのが驚きな作品でした。これなら2クールで十分収まりそうな気がします。せめてもうちょっと物語の核心を明かして欲しいところでした。

個人的評価としては、話の内容としては面白くありませんでしたが女性キャラ、中でも今回はアリアがエロかったのでそこのところを評価して視聴継続のBランクでした。


久々に心が震えた9

2011-02-23 23:37:20 | 2010年秋アニメ関連

最近録画ばかりしていてHDDの容量がさすがにやばいことになってきたため、色々撮り貯めしていた作品を一気に視聴していたりしています。

そんな中、撮り貯めしていた「STARDRIVER 輝きのタクト」を遅れていた分視聴していましたが、この作品に至っては視聴していて思わず見入ってしまうほど話のテンポが絶妙でした。

基本的にロボットバトルものですが、ロボットが出ないときほど面白いのはコレ如何にと思いましたが、設定とかよく分からなくても細かいことが気にならないこのテンポの良さはさすが榎戸洋司脚本、五十嵐卓哉監督作品と感じました。

Stardriver_2 Stardriver2 個人的に抜きん出て素晴らしいと感じたのは12話で、あそこまで生き生きと戦うカナコ奥様は初めてです。そしてバトル終了からエンディングまでの入りのうまさは「桜蘭高校ホスト部」から変わらず、青春を謳歌しているカナコ奥様が非常に良く描かれていました。

あと前期エンディングから引き続き後期ではオープニングを歌っている「9nine」なるユニット…単なるアイドルユニットかと思いきやこれが非常に良い楽曲で予想以上です。

Stardriver3 Stardriver4 一部では「2011年冬アニメで一番イイオープニング?タクト様の後期opだろ」と言われているくらい良曲で、久々にBONESはイイ選曲をしたと思います。しかも「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」の監督の一人だった鶴巻和哉氏が絵コンテを描いているし久々に良いオープニングでした。自分も2011年冬で一番良いオープニングはタクト様だと思います。

2010年秋はこの「STARDRIVER 輝きのタクト」に、2011年冬では「魔法少女まどか☆マギカ」、そして2011年春にはP.A.WORKS初の完全オリジナル作品「花咲くいろは」に、「魔法少女リリカルなのは」スタッフが再び集結した「DOG DAYS」、そしてノイタミナ枠でもオリジナル作品が夏か秋に始まるし2011年はオリジナルアニメが話題を独占しそうな予感です。


2011年冬終了アニメ最終回の感想文その1

2010-12-27 23:44:02 | 2010年秋アニメ関連

 いよいよ今年もあとわずか。2010年総合アニメランキングを作る前の準備運動も兼ねて、やはりこの作品の感想を書かないわけにはいきません。そんなわけで今回は2010年秋アニメ第一弾の感想文として「侵略!イカ娘」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Ikamusume10 Ikamusume11 「侵略!イカ娘」…週刊少年チャンピオンで連載されている安部真弘の漫画「侵略!イカ娘」のアニメ化作品で、アニメ制作はディオメディアです。放映前から何かと話題になっていたこの作品、第一話はあっさりしていた作風でしたが1話3本構成だったため話のテンポが良く思っていたより飽きない作品でした。

そして2話以降はこのノリがどれくらいキープできるのかと思いきや…予想以上に面白い!地上を侵略しに来ておきながら周りに流されやすく、世間知らずで素直な性格だったイカ娘はかなり評判が良く人気も高かったです。それに加え2010年ネット流行語大賞3位にまでなった「~ゲソ」「~イカ?」という独特のしゃべり方もあり気がつけば2010年秋アニメ屈指の話題作になっていました。

Ikamusume12 Ikamusume13 そしてイカ娘単体での人気も高かったですが、2話から登場しイカ娘に異常なまでの執着を見せた長月早苗や、9話のピンポンダッシュ回でイカ娘と初めて親友になった紗倉清美、そして偽イカ娘など魅力的なキャラクターも次々と登場してきて面白かったです。原作の傾向として話にオチが無いことが多いですがそれこそがこの作品の特徴とまで言われていました。

Ikamusume14 Ikamusume15 しかしそれだけでは無くアニメオリジナルの描写や演出も多く、5話のミニイカ娘回は原作は2ページ足らずの話だったのにも関わらずBGMのみで音声無しといった演出だけで思わず涙腺にきてしまう話だったし、「おおきく振りかぶって」スタッフが集結して制作した清美との野球回ではマカこと小見川千明もゲスト出演して非常に良い出来でした。

Ikamusume16 Ikamusume17 最後は今までに無いシリアス調で締めていましたがやっぱりイカ娘にシリアスは合わない…と思いつつもタコ娘も登場して2期も期待できそうな終わり方だったため、この作品は1クールじゃもったいないので是非とも2期も制作して欲しいところです。アニメ制作スタッフの愛を感じることのできた完成度の高い作品に仕上がっていました。

Ikamusume18 Ikamusume19 作画においては正直予想通りといった感じでかなりあっさりしていました。イカ娘の触手の動きは良かったですがそれ以外はおおむね普通で緻密とは無縁でした。ただ野球回は別で投げるモーションやバッティングも下手な野球アニメより動いていたと思います。

主題歌もオープニングは思わず耳に残る曲だったし、エンディングではその回でメインだった小物や登場人物が背景に登場したりする少々珍しい演出でした。最後にイカ娘がこっちに走ってくるのも良かったです。

総評

Ikamusume20 Ikamusume21 全体的な感想としては、放映開始前はあまり期待されていませんでしたが実際に放映されてみると右肩上がりで面白さと人気が急上昇していって気がつけば2010年屈指のダークホース作品と化していました。正直ディオメディア制作なので甘く見ていましたがこれは評価を改めざるを得ません。

イカ娘も可愛いし他にも個性派なキャラクターも多く、ネット流行語大賞3位にまでなった「~ゲソ」「~イカ」には数多くの著名人が影響を受け身内の間でも日常会話にまで使われていたほどでゲソ。

個人的評価としては、1話の時点では絵柄こそあっさりしていましたが話のテンポが良かったので視聴継続のBランクでしたが、そこから評価が下がること無く上がり続けていき最終的には永久保存版のAランクです。もしさらに作画が良かったらランクが上がったかも知れません。

完成度の高く楽しめる作品でした。BD・DVD売り上げも予想以上に良さそうだし2期に期待してもいいんじゃなイカ!?


2010年秋アニメ第1話の感想文その16

2010-11-29 06:14:12 | 2010年秋アニメ関連

 一昔前はあんなにロボットもののアニメが多かったのに気がつけば2010年秋アニメでロボットアニメは2つのみ…という中、今回はタクト様ともう一つのロボットアニメでローカル局で放送された新番組「スーパーロボット大戦OG -ジ・インスペクター-」の第1話を視聴してみたのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Og Og1 「スーパーロボット大戦OG -ジ・インスペクター-」…バンプレスト制作のシミュレーションRPG「スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION」のアニメ化第2期作品で、アニメ制作は旭プロダクションです。第1期が放映されたのは4年前の2006年…しかも当時はテレビ東京で放映されていたのが今回はローカル局のみに変更と、かなりひっそりと始まった今作ですが、一応自分は1期を全部視聴していたので今回はどうなるのかと思いながら第1話を視聴してみました。

冒頭でいきなり始まったベオウルフとアクセルのバトルは原作を知っていれば懐かしさを覚えるところですが、なぜかR-1がベオウルフにやられるシーンは原作にあった記憶が無かったので少々困惑しました。しかしあれを見る限り思いっきりキョウスケは悪人にしか見えません。

Og2 Og3 その後は原作のOG2と同じでATXチームがDC残党と戦っていましたが、何事も無く普通に登場していたのでこれは原作か第1期を視聴していないと全く訳が分からなかったと思います。

声優は原作と一緒で懐かしい面々でしたが、やはりエクセレン役の水谷優子の合わなさは健在でした。やっぱり水谷優子のギャル役が許されるのは「爆裂ハンター」までだよね!

Og4 Og5 そしてリーやアーチボルトなどゲームで何度も戦った相手が出てくる度に「あ~こんなキャラいたな…」と懐かしさを覚えることが多々ありました。しかし終盤にスレードゲルミルが出てくるとは予想外で、原作でも中盤くらいにならないと出てこないのにここで出すとは少々面食らいました。そういう意味でも原作を知らないと全く展開についていけなかったんではないでしょうか。ラストでやっとアンジュルグが出てきましたが原作と違いラミア視点ではないためいきなり空から光と共に登場というなんとも厨ぽい登場の仕方でした。

作画はロボットは手書きだったしそこそこ動いていたので良かったと思います。キャラクターは少々…というか結構エロさが強調されていましたが濃いデザインなので萌えとかそういう感情は全く起きませんでした。ただエクセレンだけでなくロボットのアンジュルグの乳首までリアルに描いたのはどうかと思ってしまいます。

オープニングはJam Projectなので熱く良い感じでした。やはりスーパーロボット大戦に限らずバトルもののオープニングでJam Projectがくると熱いですね。対するエンディングは一転して女性キャラ総登場の水着シーンオンリーとなっておりサービスシーン満載でした。

総評

Og6 1話の全体的な感想としては、つまらなくは無かったですがものすごい今さら感は隠せなかったです。せめて2007年にPS2で発売されたゲーム版が出た頃にアニメ化されていれば…と思わずにはいられませんでした。あと敷居が高すぎるのも問題で、原作を知らなければ訳が分からない展開だったと思います。

個人的評価としては、作画はロボットものにしては頑張っていた方だと思いますが普通レベルで、一応ゲームボーイアドバンスの原作はクリア済みだし、どんなアニメでもロボットものは全て視聴するのがジャスティスなので視聴継続のBランクです。


久々に心が震えた5

2010-11-29 03:02:02 | 2010年秋アニメ関連

Battlespirits18 Battlespirits19 ついに伊藤かな恵のターンが始まった!

ということで、実は2010年秋アニメの中で一番毎週楽しみにしている作品は「バトルスピリッツ ブレイヴ」だったりします。カードバトルものながら毎週新しいモンスターならぬスピリットが出てきて、登場人物それぞれ属性の違ったデッキを持っているため個性もあり面白いです。

そんな中、今週は本編はお休みでメカニックのプリムがカードバトルを行う話だったんですが…プリムが可愛すぎました。スピリットを召喚するたびに感動してましたがその姿が実に良い。ケンゾーも久々に戦っていたし、ダン以外のキャラももっと積極的にバトルに参加してもらいたいです。たまにはこんなエキシビションマッチのようなバトルも面白いと思いました。

Battlespirits20 Battlespirits21 そしてプリムのデッキは機甲属性デッキだったようでわざわざそこまで設定を考えていたとは…これはもしかしたらまだ出番があるのかもしれないので期待したいところです。しかしやはり個性的なデッキといえばクラッキーの女性キャラデッキも見逃せません。普通、召喚されたスピリットはCGなのに天使長ソフィアとかは普通に描かれているのでスタッフグッジョブと言わざるを得ないです。