2012年春終了アニメ「PSYCHO-PASS」最終回の感想文

2013-03-31 06:26:47 | 2011年秋アニメ関連

フジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」でも最終回が放映されていました。今回は「PSYCHO-PASS」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

PsychopassPsychopass1Psychopass2Psychopass20「PSYCHO-PASS」…フジテレビ深夜アニメ枠「ノイタミナ」のオリジナルアニメで、アニメ制作はProductionI.Gです。「踊る大捜査線」の監督や現在最も注目されている脚本家虚淵玄やsupercellなど豪華スタッフが集結して作られたこの作品、1話からギミックや演出満載で、朱が若干ウザかった以外非常に面白い出来でした。

Psychopass4Psychopass5Psychopass6Psychopass7この作品、近未来のサイバーものといったかんじで魂の数値化や全てを管理しているシビュラシステムと呼ばれる完璧な存在など設定としてはかなり面白かったです。序盤は犯罪を解決する2話完結くらいの短い話がありましたが、科学だけでは説明できない心理的な観点での推理やプロファイリングまでも使い犯人を見つけていくシーンもあり見応えは十分でした。

Psychopass8Psychopass9Psychopass10Psychopass11それに加え近未来らしい演出として、ホログラムを使ったオブジェクトや人工知能による家電、車の無人運転など細かいところの描写も手が込んでありましたが、やはり極めつけはドミネーターでしょうか。日高のり子が音声ガイダンス役で運用されるシビュラシステムの象徴であるドミネーターの犯罪係数を読み上げるシーンとエレミネーターが起動するシーンは厨二心全開で素晴らしかったです。ある意味この作品を象徴する演出でした。

Psychopass12Psychopass13Psychopass14Psychopass156話から次第に核心に入り槙島と狡嚙の戦いという構図になっていきましたが、そちらに力がいきすぎたため他のキャラクターの設定や世界観などが描写不足だったのは非常に惜しかったです。特に縢と唐之杜の2人なんてほとんど過去の描写がなくて可哀想なほどでした。それと特に世界観の説明をもっとしていれば、ヘルメット事件のときの市民の動きに納得がいったかもしれません。

Psychopass16Psychopass17Psychopass18Psychopass19槙島の言っていたことが抽象的すぎて良く分からなかったせいもあり、イマイチラスボスぽくなかったことや、結局のところ世界はすぐには変わらないという結論で終わったり、なんともスッキリしない終わり方だったのも少々惜しかったです。素材は良いと思うのでなんらかの形で続いてほしいとは思いました。

Psychopass21Psychopass22Psychopass23Psychopass24作画は非常に良かったです。ProductionIGも力を入れていたようで、人物はもちろんギミックも非常に細かく描かれていて文句無しでした。BGMも良く、犯人を追いかけるときに流れた曲が特に秀逸です。主題歌も演出と相まって良く、エンディングにはギルティクラウンの作中バンドEGOISTが復活して歌っていたのが非常に良かったです。

総評

Psychopass25全体的な感想としては、近未来のサイバーものとしては今時珍しく硬派でかなり面白かったです。しかし実況でも指摘されていましたが、世界観の説明がエンディングの一文だけだったので色々なところで理解できないシーンがあったのが残念でした。それでも機械のギミックやBGMは良かったので全体的なレベルは高かったです。

全体的な個人的評価としては、1話の時点では設定の説明が多めでしたがアクションの見応えがあり面白かったので永久保存版のAランクでしたが、良くも悪くもそのまま安定して最後まで走り抜けた感じだったのでそのまま評価も変わらず永久保存版のAランクでした。

BD/DVD売り上げも8600枚とまずまず売れたようです…が、この品質を考えると多分トントンかもしれません。この手の作品は売れづらいのかも。

新しい攻殻機動隊を目指すということをコンセプトに作られたらしいこの作品、多少無理はあったかもしれないけれど面白かったので続編や外伝が作られるとしたら期待したいところです。


2012年(のアニメ)を振り返る

2013-01-01 04:24:21 | 2011年秋アニメ関連

今回は大晦日に急いで書いていましたがそれでも時間内に終わらず年が明けてしまいました…今になってやっと全て完了しました。今回も2012年のアニメについて書いてみようかと思います。あと今年から特撮ものも一緒に対象に入れています。

Age32Haiyore37SweetKokoro17

まず2012年は前年や一昨年に対して全体的にレベルが下がったと言わざるを得ない印象でした。その理由の一つにこれと言ったダントツ1位になるほどの話題作がありませんでした。面白い作品は数多くありましたがぶっちぎりに面白い話題作というのが無かったため盛り上がりは去年と比べると数段劣っていた印象です。ニャル子さんのアレなんて今誰も言ってないでしょう。ガンダムAGEも放映中は毎週叩かれて話題でしたが今となっては存在すら忘れられてそうです。そして後述する盛り上がらなかったアニメがキー局に集中したのも大きかったです。

Evol49Evol50Eureka17Eureka18そしてさらに2期ものがほとんどコケたことも大きいかもしれません。たとえば特番まで組まれ前人気の高かった「アクエリオンEVOL」は序盤こそ面白かったですが中盤以降一気に失速し最後は前作全否定で終わったので前作ファンには相当叩かれたようです。他にも意味不明な展開で話題にすらならないまま終わった「エウレカセブンAO」も散々な結果だったように見えます。

Attikotti21KillmeAmagami




いつも毎回盛り上がるTBSの萌えアニメの数々ですが、今年は空気アニメが多くほとんど話題にならなかったのも痛かったです。まんがタイム系の原作不足が深刻なのか、日常系アニメを軒並み外していたので「あっちこっち」「キルミーベイベー」などは見ていて眠くなるレベルでした。他にも「アマガミSSプラス」は今更感が強く1期を越えることは不可能だったようです。

Upotte21_2AxelHaiyore38Dakara18毎年数多く作られるライトノベル原作アニメですが、今年も非常に多かったです。しかし近年言われることは「理想の主人公から、理想の環境にいる主人公になった」ということでした。たしかに今のライトノベルの主人公は格好いいと思えるキャラはほとんどいなく、代わりに助けてくれる人がいたり、両親が都合良く海外赴任でいなかったり、幼なじみや生徒会などに女の子がたくさんいてモテまくる環境というのが当たり前になっている気がするので納得です。今の中高生にはこういうのがウケるんでしょうか。

Total20Paikoki15Natuiro18Koitosenkyo27そして忘れてはならないのは今年を彩った地雷の数々!近年は作画のレベルが高いので内容の糞さで勝負といったところですが、BETAさんの空気の読みっぷりと近年まれにみる作画の悪さで実況大盛り上がりだった「トータル・イクリプス」は愛すべき糞アニメでした。他にもご都合主義とエロ展開なのに子育てというリアル路線で行ってバランスを崩した「パパのいうことを聞きなさい!」やスフィアと聖地とローソンをゴリ押ししたけど話がつまらなかったので全く話題にならなかった「夏色キセキ」や、自分達がダベる場所を確保するために全く魅力のない主人公が生徒会長に立候補した「恋と選挙とチョコレート」など酷い作品も今年は多かったです。

それでは毎年恒例、高崎の超個人的主観による2012年アニメのベスト10を発表してみたいと思います。発表の前にまずは2011年のベスト10から。

高崎の超個人的主観による2011年のベスト10は

10i9i8i7i第10位「侵略!?イカ娘」
第9位「バトルスピリッツ ブレイヴ」
第8位「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」
第7位「ハートキャッチプリキュア!」
6i5i4i




第6位「うさぎドロップ」
第5位「逆境無頼カイジ破戒録篇」
第4位「Fate/Zeroファーストシーズン」
3i2i1i




第3位「Steins;Gate」
第2位「TIGER & BUNNY」
第1位「魔法少女まどか☆マギカ」

でした。

それではいよいよ高崎の超個人的主観による2012年アニメベスト10

第10位

JewelpetJewelpet1Jewelpet2Jewelpet3「ジュエルペット サンシャイン」…2011年4月から2012年3月まで放映、アニメ制作はスタジオコメットです。子供向けアニメのはずですが、舞台が高校、40歳以上でないと分からないマニアックすぎるパロディの数々、ヤギ沼実写化など強烈なカオスアニメでした。しかも有名声優も起用しキャラクターも可愛かったためそのギャップもまた魅力的です。

第9位

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2012年流行語大賞

2012-12-04 03:02:31 | 2011年秋アニメ関連

今年も恒例となる「ユーキャン新語・流行語大賞」が発表され、今年の大賞はお笑い芸人スギちゃんの「ワイルドだろぉ?」が選ばれたようです。他にトップテンしたのは「iPS細胞」や「維新」、「LCC」、「終活」、「第3極」、「近いうちに…」、「手ぶらで帰らせるわけにはいかない」、「東京ソラマチ」、「爆弾低気圧」などがランクインしたようです。

やはりというか、半数以上は流行したっけ?というような単語を見かけるのは現代のテレビ離れが加速しているからかもしれません。一時期ニュースでも話題になった生活保護者を指す「ナマポ」は団体から抗議を受けたらしく取り下げ、2011年の年末あたりからよく聞かれた「ステマ」はネットでは流行しているようですが一般の知名度はほとんど無いようです。

まあそんなのはさておき、やはり毎年恒例としてこれを欠かす訳にはいきません。ということで2012年のアニメ流行語大賞を見てみたいと思います。

AnotherHyoukaNyarukoPaikokiFatezeroOtaMoretuAge
2012年のアニメ流行語大賞は「Another」から「Anotherなら死んでた」が選ばれたようです。ちょっとしたことから人が死にまくったアニメだったため、他のアニメで何か出来事があるたびに使われていました。

他にもトップテンに入ったのは「氷菓」で千反田えるが言っていた「私、気になります!」

「這いよれ!ニャル子さん」のOPで使われた「うー!にゃー!」

「パパのいうことを聞きなさい!」の「ひなだお!」

「Fate/Zeroセカンドシーズン」で使われた「愉悦」

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版Q」の「これはアニメではない、エヴァである」

「オタなめんな」

「舞台来訪(聖地巡礼)」

「デコる」

「ラマンボ」

がランクインしたようでした。

他にもランクインを逃したけど一時期流行ったのは、去年に引き続き「強いられているんだ!」や「つまんねーこと聞くなよ!」に「メニアック」、「さあ、海賊の時間だ!」など粒揃いでしたが、やはり去年の大賞「わけがわからないよ!」に匹敵するほどのインパクトには欠けたかんじでした。来年に期待したいところです。

個人的に2012年で一番ヒットした単語は「劇場版ストライクウィッチーズ」で宮藤芳佳が序盤で言った「だから、何なの?」でした。つまらないアニメを見ているときによく自分で言っています。


久々に心が震えた33

2012-11-26 13:42:25 | 2011年秋アニメ関連

今回は「ひだまりスケッチ×ハニカム」の7話でまさかの有沢先輩が再登場!3期のときも登場していましたがまさか4期でも登場するとは予想外でした。

Hidamari2Hidamari3Hidamari4Hidamari53期の有沢先輩は出番こそ少なかったですが非常に印象的でゆのに大きな影響を与えたキャラですが、今回の有沢先輩は美大生になった今の日常の過ごし方などを話していて身近に感じられる存在になって親近感が増してグッド!会話シーンだけでも十分面白かったです。

Hidamari6Hidamari7Hidamari8Hidamari9そして一番のシーンは終盤で有沢先輩が言った

「環境が変わってもつながり続けるには、行動が必要なんだって思ったの」

でした。ネット環境などが整っている現代ではいつでも連絡が取れるけど、行動しなければそれはつながっていないのと同じとも言っていたこのシーンが非常に印象的でした。日常アニメは数多くありますが、このような現実でも考えさせられる行動や一言が存在しているのが、このアニメがいまだに人気が高く4期まで制作されている理由の一つなのかもしれません。

自分は2期までは夏目派でしたが、3期以降は完全に有沢先輩派と化しています。8話のやまぶき祭でも有沢先輩出てたし、まだ出番があることを切実に期待しています。


2012年秋終了アニメ「機動戦士ガンダムAGE」最終回の感想文

2012-09-24 04:25:34 | 2011年秋アニメ関連

また一つ歴史的アニメが終わった。ということで、予定を前倒しにして今回は「機動戦士ガンダムAGE」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

AgeAge1Age2Age3「機動戦士ガンダムAGE」…サンライズ制作のオリジナルアニメ「機動戦士ガンダム」の14作品目で、アニメ制作はサンライズです。久々となるガンダムシリーズの新作だったうえに、3世代に渡る物語や子供向けになったキャラクターデザインなど数々の斬新な試みがなされていました。

Age4Age5Age6Age7この作品、制作協力をレベルファイブの日野晃愽に依頼し、その条件として原作から担当したことから全てが始まっていましたが、日野晃愽のTwitterでの視聴者に対する煽りが非常に反感を買い毎週炎上していたのが印象的でした。3話まで見れば面白くなるとか言っておきながら3話までつまらなくて4話のウルフ隊長登場のほうが面白かったのが最初に炎上した出来事だった気がします。他にも100万本売れるガンダムゲームを作ると言っておきながら実際のゲームの売り上げは35000本だったりして度々炎上していました。

Age8Age9Age10Age11そしてガンダム作品といえばよく言われるのが登場人物達によるドラマですが、そういう意味においてはこの作品は100年にもわたる壮大なドラマと銘打っていたのでさぞかしすごい…と言いたいところでしたが、実際のところ100年を49話で表現しようとしたので思いっきり登場人物のドラマ性においてはスカスカでした。登場した次の回でいきなり死んだジラードにシャナルアや、今まで何年も恨んでいたのに数分で仲良しになるウッドビットとかキリがないです。

Age12Age13Age14Age15フリット編で重要なはずだった、ユリンと仲良くなるシーンをダイジェストで一気に終わらせたり、アセム編でメインになると思われた学生生活が2話でいきなり終わったりするカットぶりが特にひどく、主人公達はともかく、登場人物が多いうえに名前まで変に凝っているので覚えられません。特に3代目となるキオ編においては顕著で、アビス隊長以外ほとんど記憶に残りませんでした。

Age16Age17Age18Age19その分はモビルスーツの格好良さで補えることもできたかもしれませんが、こちらも相当にダサく、中でもヴェイガン側のモビルスーツはみんな同じに見えて全く印象に残りません。そして進化するガンダムというのが今作品においての特徴だったようですが、AGEシステムもあまり活躍してなかったし、なんといっても敵含めほとんどの武器がどこかで見たことのあるようなものばかりで真新しさがありませんでした。結局最後はファンネル最強だったし、後半のビットとファンネルでバリアを作って体当たりとかギャグのようでした。

Age20Age21Age22Age23作中色々なところ、たとえばありえないタイミングで人物が登場したり、偶然出会ったところに都合良くモビルスーツが隠してあったり、Xラウンダー能力で遠くから会話できるうえに隠された爆弾を見つけたりとツッコミどころが多すぎてひどかったですが、その一方で名言「強いられているんだ!」が誕生したりしていたので、ツッコミどころの多いギャグアニメとしては良かったです。正直面白さという面で見ると同じレベルファイブ制作でも「ダンボール戦機」のほうが数倍面白いので、ガンダムのほうは手抜きして作っていたのかもしれません。

Age24Age25Age26Age27最後のほうになりかなり残っていた伏線を駆け足ながらほぼ全て回収したことや、一応戦争を集結させたところは良かったです。しかし終盤の人の死にっぷりが適当すぎてなんとも。そんな中2世代に渡り登場していたオブライトやウルフ隊長などはさすがに感慨深いものがあったのでそこは良かったです。中途半端に劇場版に続くとかやらずに完結させたところは評価したいですが、やはり物語としてのボリュームが無く、終わった後とくに何も感じなかったです。

作画はガンダム作品なだけに終始良かったです。しかし今のガンダムは綺麗すぎて逆に臨場感が感じられません。戦艦が特に顕著でまんまCGで、今放映しているSEEDのHDリマスターのほうがはるかにカッコいいです。BGMはショボく印象に残らないのも残念。主題歌は1クールごとに変わっていて良いのとイマイチなのが極端でした。

総評

Age28Age29Age30Age31全体的な感想としては、オリジナルロボットものとして見ればそこそこ面白かったですが、ガンダム作品として見ると歴代で一番つまらなかったです。色々新しいことに挑戦しているように見えましたが何かどこかで見たようなものばかり。100年戦争などと言って壮大さをアピールしていましたが内容はスカスカで存在すら怪しいキャラも多数。そしてモビルスーツもイマイチでした。

全体的な個人的評価としては、1話の時点ではキャラクターデザインが子供向けすぎてなんかイマイチだったので視聴継続のBランクでしたが、終わってみればつまらないながらたまに面白いところもあったのでそのまま視聴継続のBランクでした。

放映前あれだけ大口を叩いた日野晃愽でしたが、これでついに全ての結果が揃ってしまったのでバンナムに出入り禁止になってしまったかもしれません。BD/DVD売り上げは歴代ガンダムでターンエーガンダムに次ぐワースト2位となる2300枚を記録したし、悪い意味で伝説になってしまったようでした。


久々に心が震えた27

2012-06-01 13:10:44 | 2011年秋アニメ関連

特撮ものの中でも根強い人気を持つ仮面ライダーシリーズは毎回良い意味で今までの常識を覆すような斬新なアイデアの数々で新作の度に面白いのはさすがです。

そんな中現在も絶賛放送中の「仮面ライダーフォーゼ」、最初はライダーのあまりにも奇抜なデザインや、40個もあるアストロスイッチのおもちゃ戦略が見え見えだったりして、これはさすがにウケないだろ…と思っていましたが、いざ放映されるとこれがまた面白い!

主人公の如月弦太朗のバカだけど一直線なところや、クセが強すぎる仮面ライダー部のメンバー達、そしてシリーズ初の学園ものながらまったく違和感が無く小難しい伏線などがあまりないのも分かりやすく面白いです。

FozeFoze1Foze2Foze3Foze4Foze5Foze6Foze7流星の加入により賢吾と弦太朗がケンカしながらも再び仲直りした話も良かったですが、26話の卒業式のあとのプロムで挿入歌「咲いて」が流れながら、プロムを無事成功させるために影で戦う仮面ライダー部達とそこに駆けつける隼と美羽、そして弦太朗にスーツを着せ去る隼の後ろ姿や、初めて会ったときのシーンダイジェストなど見所も満載で素晴らしかったです。

Foze8Foze9Foze10Foze111話で初登場したときは、こんなキャラ達とどうやって仲間になるのか想像できんと思いましたが、ここまでうまくまとめるとは見事。1年放送なのでキャラに感情移入しやすいのも大きいですね。しかし今回の仮面ライダー、捨て回みたいなつまらない話ほとんど無くない?


2011年秋アニメ「LAST EXILE-銀翼のファム-」第1話の感想文

2011-12-08 02:36:29 | 2011年秋アニメ関連

かつて一斉を風靡したアニメ制作会社といえばGONZOですが、末期になると地雷アニメを量産し続けとうとう上場廃止にまで追い込まれてしまいましたが、今期ついに制作に復帰です。今回は2期もの「LAST EXILE-銀翼のファム-」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Lastexile1Lastexile2「LAST EXILE-銀翼のファム-」…アニメ制作会社GONZOのオリジナルアニメ「LAST EXILE」の第2期作品で、アニメ制作はGONZOです。かつての上場廃止から下請けを続けてきたあのGONZOがついにアニメ制作に復帰!しかも放映開始前に特番が組まれるなどしていたため注目度はそれなりに高い作品でした。 

しかし1期が放映されていたのはかなり前で自分はその当時HDDレコーダ自体を持っていませんでした。そのため何も知らない状態で今回の2期を視聴していましたが、主人公で空賊のファムが戦艦を生け捕りにするシーンはなかなか見応えがあり、しかもCGを使いまくっていてかなり動いていました。最近はこういうメカが動くようなアニメが無くなってしまったので新鮮です。

Lastexile3Lastexile4Lastexile6Lastexile5そして登場人物の一人であるディーオが登場したとき実況では盛り上がっていました。どうやら1期のとき生死不明になっていたキャラクターだったようで、数年ぶりとなる再登場に驚きの声が挙がっていたようです。

Lastexile7Lastexile8Lastexile9Lastexile10今回はアデス連邦とトゥラン王国との和平交渉と思いきやアデス連邦が裏切った形で戦争に突入する話のようで、戦艦同士の戦いが繰り広げられていましたが、このシーンも気合いが入っていて見応えがありました。そしてその戦闘に割ってはいる空賊達との混戦はこの作品の世界観を表していたと感じます。

作画においてCGは良かったです。人物は少々気になるところがありましたがまぁ許容範囲でした。主題歌はOP・ED共に格好良く作品に合っていました。

総評

Lastexile111話の全体的な感想としては、あの頃のGONZOが帰ってきた!といったかんじで、このようなCG使いまくりのメカバトルものは最近ほとんど無かったので新鮮に感じてシナリオも思っていたより面白かったです。1期を見ていませんが思っていたより楽しめました。

1話の個人的評価としては、面白かったのもありますがCGを使った空戦バトルが良かったので永久保存版のAランクです。やはりGONZOはこのような独自路線を突き進んでもらいたいところです。しかしできればもう大コケはしてほしくないですね。


2011年秋アニメ「PERSONA4」第1話の感想文

2011-12-04 23:28:17 | 2011年秋アニメ関連

年末にかけて数多くのアニメを視聴しています。ので同時進行で遅れていた第1話の感想文も少しずつ載せていきます。今回は2011年秋アニメで注目作の一つだった「PERSONA4」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Persona1Persona2「PERSONA4」…アトラスより発売されたプレイステーション2用ゲームソフト「PERSONA4」のアニメ化作品で、アニメ制作はAIC ASTAです。前作の「ペルソナ~トリニティ・ソウル~」はオリジナル展開にしたせいで非常に評判が悪かったですが、今回はどうやら原作準拠にして話を展開するらしく、しかも作画にかなり力を入れているようで前人気も高めでした。

しかしこの作品で気になるところの一つとして、イゴール役の田の中勇氏が今年亡くなってしまったため、一体どうするのかという点が放映前に不安がられていましたが、ここは原作準拠をアピールしているだけになんと特別出演枠でゲームの声を使用しているようです。

Persona3Persona4Persona5Persona6作品の雰囲気としては、とにかく格好いい演出が多くカレンダーの日付が変わるシーンやオープニングやエンディング、アイキャッチやバトルに至るまで格好いい演出が目白押しでした。そのためオサレアニメに見られがちですが話の展開はゲームを忠実に再現しているだけあって良く出来ていて面白いので滑っていないところは見事です。

Persona7Persona8Persona9Persona10演出もさておきキャラクターも格好良く、作画はかなり頑張っている印象を受けます。1話は特にヒロインの一人里中が動き回っていましたが、下はミニスカートに上はジャージというエロい格好が素晴らしく、堀江由衣の声も見事に合っていたので主人公含めキャラクターは好印象です。

Persona11Persona12Persona13Persona14中盤からは物語の中核となる「マヨナカテレビ」やその中の異世界で繰り広げられる謎の敵シャドウとの戦い、そして主人公が力に目覚めペルソナを召喚してシャドウを撃退などなど一気に話が進んでいきついていくのもやっとでした。ペルソナを動かすときのカットインは原作のゲームにもあったらしくそこまでも忠実に再現していたので原作ファンには好評だったようです。

作画は全体的にかなり良かったです。バトルシーンはあまり動いていませんでしたが日常シーンが良く描かれていたのでこれからに期待したいところです。BGMも原作のゲームのBGMを使っているみたいだし、1話はオープニングのみ歌が流れていましたが英語の歌で格好良かったです。

総評

Persona15
1話の全体的な感想としては、オサレアニメながら良く出来ていたと思います。が1話はずいぶん話の展開が早かった気がしました。主人公が当然のごとくペルソナを召喚していたし、原作知らない視点から見るともうちょっと丁寧に描写してほしかったとは思います。でもおそらく原作のラストまで描きそうだしこのくらい早めじゃないと尺が足りないのかもしれません。

1話の個人的評価としては、話の急展開ぶりが少し気になったぐらいで作画やBGMは良かったし安定して面白そうなのでこのまま視聴継続のBランクです。


2011年秋特撮もの「牙狼<GARO>~MAKAISENKI~」第1話の感想文

2011-11-08 01:26:44 | 2011年秋アニメ関連

アニメなら問答無用で見ますがアニメ以外の特撮にも最近手を出しています。今回はテレビ東京で開始された深夜特撮ドラマ「牙狼<GARO>~MAKAISENKI~」 の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

GaroGaro1「牙狼<GARO>~MAKAISENKI~」…雨宮慶太原作の特撮ドラマ「牙狼<GARO>」シリーズの最新作です。5年ほど前に前シリーズが放映されていたようですが、どちらかというとパチンコで一気に知名度を上げた作品のような気がします。

冒頭からいきなり戦争や虐殺をしていて流血シーンも多かったため、まさに深夜番組の大人向け特撮ものといったかんじでした。人もガンガン死んでいるし女の人は脱いでたし深夜アニメが可愛く見えるほどです。

さらっと何事も無く話が進んでいくため自分のように前期を見ていない人は完全置いてきぼり状態だったのが少々残念。せめて前期の説明くらいは欲しいところでした。なぜ戦っているのか良く分かりません。とりあえずホラーと呼ばれる悪霊みたいなのが悪役のようで、魔戒騎士と呼ばれている主人公冴島鋼牙がそれらを倒しているようです。

Garo2Garo6Garo4Garo5ストーリーの説明が欲しいところでしたが、この1話で衝撃だったのはとにかくそのバトル描写です。CGを駆使し役者自身が戦う様はとにかく格好良く、日曜昼の特撮ものが霞んで見えるほどでした。パチンコがヒットして金があるせいか知りませんがバトルに関しては文句のつけどころが無いくらい素晴らしかったです。

Garo7Garo8Garo9Garo10後半ではついに黄金騎士降臨!パチンコではおなじみですがその眩しさは圧倒的でした。1話ではあっさりホラーを倒してしまいましたが終盤で謎の赤い仮面の者まで現れ面白くなりそうな展開でした。前期を知りませんがそれでも結構楽しめそうな予感は感じます。

しかもこの作品、オープニングとエンディングはJAM Projectが担当しているためかなり熱いです。深夜ドラマながら日曜朝の王道特撮ものに勝るとも劣らない出来でした。

総評

Garo111話の全体的な感想としては、前シリーズ知らないけどそれでも十分面白かったです。まさに大人向け特撮ものでダークな雰囲気含めバトルは格好良く先が気になる展開でした。ここ数年深夜特撮ドラマはイマイチでしたがこれは当たりかもしれません。

1話の個人的評価としては、バトル描写は格好良く面白かったので永久保存版のAランクです。最近アニメがマンネリしかけている分刺激的でした。


2011年秋アニメ「僕は友達が少ない」第1話の感想文

2011-11-07 02:37:06 | 2011年秋アニメ関連

アニメに勢いをつけているTBSアニメ、今回も話題作を投入してきました。今回はラノベアニメ「僕は友達が少ない」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Haganai1Haganai2「僕は友達が少ない」…MF文庫Jから刊行されている平坂読のライトノベル「僕は友達が少ない」のアニメ化作品で、アニメ制作はAIC Buildです。「IS インフィニットストラトス」の大ヒット以降勢いに乗っているMF文庫Jライトノベルの、まだアニメ化されていない作品の中では一番売れている作品がついに今回アニメ化、さらに原作イラストは「電波女と青春男」で一気に知名度を上げてきたブリキが担当していたため前人気と注目度は高めでした。

しかし「電波女と青春男」のアニメ版の作画はアニメーター西田亜沙子が担当していたからこそ出来は良かったですが、今回はAIC制作で会社も違うしどうなるか…とも思いましたが、オープニングでマリアがポテチの袋を口から離すシーンとかは良くできていたと感じます。

Haganai3Haganai4Haganai5Haganai6主人公の羽瀬川小鷹が見た目が怖そうなので露骨に避けられている設定が過去の色々な作品と重なりますが、特に「とらドラ!」の竜児を思い出します。そんな主人公とはまた別の理由でエア友達のトモちゃん以外友達ができないクラスメイトの三日月夜空や柏崎星奈達が友達を作る部活「隣人部」で友達を作ろうという流れは分かりやすく面白そうでした。

Haganai7Haganai8Haganai9Haganai10文章の斜め読みや「駄目だこいつ…早く何とかしないと」や「リア充は死ね」などのパロディなども至る所に仕込まれているため分かる人にはニヤリとするかもしれません。ただ結構量は多めなのでウザいと思う人もいそうでした。

作画はモブキャラのレベルも高く全体的に及第点だったと思います。西田亜沙子と比べるのは悪いですが頑張っていました。オープニングの曲も面白くエンディングの夜空のエアつながりでエアギターをやっているのは良い演出でした。

総評

Haganai111話の全体的な感想としては、思っていたより面白かったです。ストーリーが分かりやすかったしキャラクターも個性的で主人公があまりウザキャラでは無いところも良かったです。ヒロインの一人柏崎星奈の声が伊藤かな恵なのも実に素晴らしい。ただ夜空がつぶやくシーンにシリアス調が含まれていたのであれがどう後半に影響するのかが気になるところでした。

1話の個人的評価としては、まだキャラが増えそうだしキャラ萌えアニメとしては十分合格点だったので視聴継続のBランクです。確かにMF文庫Jの最終兵器なだけあり予想以上なアニメでした。