今回はローカル局アニメ「幻影ヲ駆ケル太陽」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。
「幻影ヲ駆ケル太陽」…アニプレックスやAICなどが制作したオリジナルアニメ作品で、アニメ制作はAICです。アニプレックス系列だけにこの作品も放映開始前から特番を組んだりして宣伝には余念が無いようでした。
主人公の太陽あかりの趣味がタロットカードということでタロットカードが作品の中で重要な位置づけなんでしょうか。途中でカードが変化したり、カードから剣を抜いたり戦ったりと色々していましたが、最も重要な「なぜカードからそういうことが起きているのか」というのを全く説明してなかったため意味が分かりませんでした。
さらにキャラクターの個性が薄いのも問題でした。タロットカードを題材にした作品は他にも数多くあるため特に印象に残らなかった点や、キャラ紹介をほとんどしなかったところ、特に同居人の心崎冬菜なんて序盤仲が良かったはずなのにいきなり性格が暗くなって最後には死んで存在が消えたみたいだし、感情移入以前の問題でした。キャラクターデザインの時点でなんか妙に頭が大きいし2000年前半のような作風です。なぜか主人公以外巨乳キャラというのもわざとらしくてエロさを感じませんでした。
中盤であかりの部屋と冬菜の部屋につながっていたツルが切れるシーンが、お互いの絆が切れた瞬間だよーというわざとらしい演出も鼻につきます。そもそもなんで切れたん?としか思いませんでした。他にも車のサイドブレーキがなぜか下りたり、冬菜が死んだあといきなり三回忌のシーンに戻ったり、レグザリオの予言とか訳の分からない単語まででてきてしまったりと、オリジナルアニメ特有の予測不能な展開による面白さよりも、テンポの悪さ、意味不明さが上回ってしまったため面白くもなんともありませんでした。
作画は普通といったところです。特に崩れてはいませんでしたが等身の低い独特のキャラクターデザインは人を選ぶかもしれません。BGMは全く印象に残りませんでしたがオープニングはLisaにエンディングは第6回アニソングランプリ優勝者岡本菜摘のデビュー曲と、結構格好良かったです。
総評
1話の全体的な感想としては、訳が分からなくてつまらなかったです。等身の低いキャラがシリアスバトルをすることによるギャップ萌え、一風変わったデザインのタロットカード、わざとらしい演出、アニプレックスらしいタイアップ主題歌など、色々狙いすぎて外したようなアニメでした。
1話の個人的評価としては、オリジナル作品の展開には期待が持てそうですが、テンポが悪くて意味不明だったしこれからには期待できなさそうなため視聴打ち切り予定のCランクです。