久々に心が震えた44

2015-07-26 20:40:20 | 2015年春アニメ関連

ここ数ヶ月全く心が震えることがありませんでしたが、「俺物語!!」3話は久々に心が震える話でした。

私腹の大和凛子の可愛さもさることながら、あくまで影に徹しようとする猛男の鈍さをフォローする砂川も良かったです。その砂川の言葉「誰でも友達の悪口言う女と付き合いたくなくね?」や「俺は幸せなお前を見てるほうがいいから」の台詞は非常に印象に残り、イケメンながら友情に厚く素晴らしいキャラでした。

そして後半の告白シーンが、今時では珍しいほどストレートでありながら演出を盛り上げるBGMも相まって心が震えるほどの素晴らしさでした。シンプルでありながら面白いシナリオに加えキャラの魅力を十二分に引き出す演出の数々…今年のアニメの中でも屈指の作品になりそうです。


2015年春アニメ「俺物語!!」第1話の感想文

2015-07-20 20:13:00 | 2015年春アニメ関連

今回は2015年春アニメの「俺物語!!」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

「俺物語!!」…別冊マーガレットで連載されている、原作河原和音、作画アルコの漫画「俺物語!!」のアニメ化作品で、アニメ制作はマッドハウスです。「ちはやふる」で注目されるようになった浅香守生監督ということ、日テレ深夜アニメの新作ということで個人的にも気になる作品でした。

主人公の剛田猛男が美形ではなくゴツイ男というのが今時珍しいですが、イケメンな親友がいるというアンバランスさも良かったです。しかも主人公が一直線なタイプで裏表がなく分かりやすく、しかもアホなところも良くかえって魅力的に感じました。

ヒロイン大和凛子の小動物ぽい動きや仕草に関しても魅力を十分に引き出していて素晴らしく、監督が同一なためか「ちはやふる」に近い雰囲気を受けます。台詞が字で出る演出はまさにそう感じました。

終盤で大和凛子が走ってメアドを聞きに来るシーンが1話最大の見所でしたが、演出及び笑うシーンがBGMと相まって非常に素晴らしく続きも気になる内容だったため、もともと日テレ深夜アニメの新作ということで期待してはいましたが期待以上の出来でした。キャラの魅力を非常に引き出していた作品だったと感じます。

作画は良好です。日テレ深夜アニメでマッドハウス制作なら終始安定してそうでした。そしてBGMは「君に届け」で素晴らしい仕事をしていたS.E.N.S Project制作なのもあり非常に良く、序盤の砂川の女子を振るシーンも良かったですが終盤の大和凛子が笑うシーンでのBGMが別格でした。主題歌も神田沙也加が作曲していて地味目ながら良い歌です。

総評

1話の全体的な感想としては…これは驚いた。期待していましたが期待以上に面白かったです。キャラクターのアンバランスさによる魅力とキャラ個人の魅力をアニメならではの演出で引き出し、話のテンポもBGMも良くレベルの高い作品にまとまっていました。抜群の安定感でこの先も期待出来そうです。

1話の個人的評価としては、ちはやふるの監督だし今回は頑張っているマッドハウスの作りで予想以上に面白かったので永久保存版のAランクです。


2015年夏アニメ「Classroom☆Crisis」第1話の感想文

2015-07-20 08:33:10 | 2015年夏アニメ関連

今回はMBSアニメ放送枠「アニメイズム」の新作「Classroom☆Crisis」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

「Classroom☆Crisis」…シナリオライター丸戸史明やかんざきひろが合同で企画したオリジナルアニメで、アニメ制作はLay-duceです。今年のアニメでは「冴えない彼女の育てかた」で有名になった丸戸史明や、「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」の挿絵でも有名なかんざきひろが参加して、なおかつオリジナルアニメということで前人気は高めでした。

序盤はおっさんキャラが多数登場して会議とかしていたので、可愛い女の子だけ登場する軟派なアニメとはちょっと違うのかもと思いましたが、案の定メインキャラは女の子ばかりでした。それは置いておいても、まず最初に舞台の学校が難解な施設ばかりで授業をやっているように見えないため、学校で何をしているのか良く分かりません。何か飛行機のようなものを作っているように見えましたが、なぜ作っているのかの説明すらありませんでした。

むしろ宇宙まで行けるのかよ!というのが中盤の第一印象で、最初の場面だけ見ていると現代ぽいですが実際はそうとう未来な話のようです。とにかく中盤にかけて世界観についての説明が全くないため視聴者おいてきぼりで話が進んでいきます。もちろん世界観だけでなくキャラクターについての説明もほぼ皆無で、先生の妹がクラスにいるくらいしか理解できませんでした。

後半になってやっと世界観についての説明がされ、ある程度は納得しましたが命令無視な行動のオンパレードに続き、全く魅力を感じない転校生の登場により物語は急展開という感じでしょうが全く盛り上がらない展開でした。面白いと感じる部分が全く無かったのはかえって凄かったです。

作画は良好です。キャラクターは安定していたしメカ作画も手描きで頑張っていました。BGMも良く、序盤の登校シーンからX2発進に至るまでのBGMが短いながら良かったです。主題歌は1話の演出なためかありませんでした。

総評

1話の全体的な感想としては、スタッフも豪華で絵もBGMも良かったですがつまらなかったです。物語後半になって世界設定とあらすじが説明されていましたが、最初にそれやれよ!といったかんじで中盤までは全く意味が分かりませんでした。オリジナルアニメにありがちな説明不足感がかなり強く出ていてこの先も不安です。

1話の個人的評価としては、絵や世界設定は良いと思いますが全く盛り上がっていなくて肩すかし感が強かったので視聴打ち切り予定のCランクです。原作丸戸史明という点において注目されているようですが、その色が出ていない部分もあるように見えます。


2015年夏アニメ「がっこうぐらし!」第1話の感想文

2015-07-19 10:26:08 | 2015年夏アニメ関連

今回はローカルアニメの「がっこうぐらし!」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

「がっこうぐらし!」…まんがタイムきららフォワードで連載されている、千葉サドルの漫画「がっこうぐらし!」のアニメ化作品で、アニメ制作はラルケです。

まんがタイム系列の作品なのもあり、予想どおり女の子しか登場しない学校を舞台に住み込みで生活している模様でした。正直見ていてどうでも良いレベルで淡々と話が進んでいきます。

中盤から犬の太郎丸を学校内で探す話になっていましたが、面白くもなんともなく印象にも全く残らず正直見ていて苦痛なレベルでした。この抑揚の無さはある意味日常ものと言えなくもないですがあまりにも平坦な話すぎました。

封鎖された廊下や、一瞬ヒビが入った窓ガラスが映ったりと気になる箇所がありましたが、終盤にそれらが一気に明かされた際の衝撃は相当…と言いたいところですが、伏線の張り方が安直すぎます。「魔法少女まどかマギカ」のような急展開を表現したかったのかもしれませんが、1話でいきなりネタバラシをしてしまったところや、可愛い見た目に反してのギャップ狙いが見え見えだったこと。ほのぼのに見えて裏があるのは「結城友奈は勇者である」の件もあり今更感もありました。しかし序盤の抑揚の無さと授業中いきなり犬を探しに行く不自然さ、いきなり「みんな好きだよ」と言い出すあたりが終盤の展開のための伏線だったという見方もできるかもしれません。

作画は良好です。動きも無いせいかキャラクターは可愛く安定していました。BGMは全く印象に残りませんでしたが主題歌はちょっと良かったです。

総評

1話の全体的な感想としては…え?なにこれ?でした。終盤いきなり世界が一変しますが、それまでは退屈と不自然な展開ばかりだったため話の内容の無さを無理矢理予想外のギャップで埋めようとしているようにしか見えません。まどかマギカのような伏線もほとんど無かったです。

1話の個人的評価としては、予想外の展開ではありましたが二番三番煎じにしか見えませんでした。しかし主人公の精神が壊れているところなど続きが気になる箇所はあったので視聴継続のBランクです。


2015年夏アニメ「城下町のダンデライオン」第1話の感想文

2015-07-18 21:51:10 | 2015年夏アニメ関連

今回はTBSアニメの新作「城下町のダンデライオン」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

「城下町のダンデライオン」…まんがタイムきららミラクで連載されている、春日歩の4コマ漫画「城下町のダンデライオン」のアニメ化作品で、アニメ制作はプロダクションアイムズです。

まんがタイム系列の作品なので、いつもどおりの日常ものといった感じでしたが少々違うと感じるのは主人公の家が大家族かつ王族といったところでしょうか。可愛い女の子達だけがキャッキャウフフする日常ものが特に多いまんがタイム作品において男性キャラもそれなりにいるのは珍しかったです。

日常ものでありながらファンタジー路線が強いのも特徴で、王族なのに一般の住宅街に普通に棲んでいるところや特殊能力が存在しているという点で個性を出しているようでした。しかしその特殊能力があまりにも中二病全開でドン引きするレベルだったため設定としては相当破綻しています。

主人公の茜は作中で何度もパンチラをしているようですが全く映さないのは地上波だから仕方ないかもしれません。そしてそれ以外全く印象に残らず、キャラクターの個性も薄く超能力もどこかで見たような能力ばかりなので全体的には薄味なアニメでした。キャラクターデザインが可愛かったのは良かったですがそれだけではこの先つらそうでした。

作画は良好です。1話なだけに良くまとまっていましたが、9人兄弟みなほぼ同じ顔に見えるのはいただけなく髪型と体格で区別するしかありませんでした。BGMは予想以上に良く、序盤で家族揃って朝食を食べているシーンのBGMが特に良かったです。主題歌はイマイチ印象に残りませんでした。

総評

1話の全体的な感想としては、キャラクターデザインはそこそこ良かったですが印象にはほとんど残らずつまらなかったです。日常ものに超能力の中二設定をプラスして個性を出そうとしていましたが無理矢理感が強かったのもマイナスポイントでした。

1話の個人的評価としては、まんがタイム系の日常ものなのでこれから大化けする可能性はほぼ皆無なところと、1話でこの程度ならこの先あまり期待できそうにないところもあり視聴打ち切り予定のCランクです。


2015年春アニメ「響け♪ユーフォニアム」最終回の感想文

2015-07-12 11:19:26 | 2015年春アニメ関連

夏アニメが始まっている中、今回は2015年春アニメの「響け♪ユーフォニアム」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

「響け♪ユーフォニアム」…宝島社文庫より刊行されている、武田綾乃のライトノベル「響け♪ユーフォニアム」のアニメ化作品で、アニメ制作は京都アニメーションです。原作は無名でしたが京都アニメーションが制作するということで注目はされていたこの作品、1話から地味めながら堅実な作りで吹奏楽パートの出来は素晴らしかったです。

吹奏楽を題材にしたアニメといえば有名なのは「のだめカンタービレ」ですが、あちらは音大やプロの世界が舞台なのに対し、こちらの作品は高校の吹奏楽部が舞台なのが特徴でした。そしてユーフォニアムやチューバ、コントラバスなどの低音楽器、そしてトランペットなど金管楽器がメインになっていたのがかなり珍しかったです。全13話なので全ての楽器を網羅できないのは仕方なかったですが、それでも頑張って可能な限りの楽器を描いていたところは良かったです。

京都アニメーション制作なだけに吹奏楽の演奏パー トに関しては非常に素晴らしく、チューニングのシーンや楽器の表現、コンクールのルール説明など細かいところにも配慮がなされていたため経験者から見ても完成度は高かったです。変な特殊能力も無くただひたすらに努力しているため地味ながら最初から最後まで堅実な作りでした。

その分花形はキャラクターに向けられ、男性キャラは少ないながら個性があり、女性陣は可愛い系からエロい系まで幅広くカバーされ、その中でも田中あすかはその両方を兼ね備えたオールラウンダーだったためキャラ人気も高かったです。高坂麗奈のちょっと中二病が入ったところと黄前久美子との絡みもラノベ原作ならではのシーンでした。もしかしたら現実の吹奏楽部にもこういう百合同士の絡みはあったのかもしれません。

ただもったいなかったところの一つは1年目のコンクールに全てをかけたため尺が圧倒的に足りず、吹奏楽の楽しさを伝えるシーンがほとんど無かったことです。サンライズフェスティバルのようなイベントは年間通していくつかあるので、時間をかけてこういう番外編のようなものをもっと表現して欲しかったですが、6話のきらきら星の演奏は素晴らしかったです。あと「コンクールで金を取り全国大会に行く」という目標に対して、ライバルや相手高校が立華高校以外全く登場しなかったことも惜しく、良くも悪くも自分自身との戦いでアニメは完結してしまったところです。

惜しいと感じる部分もありましたが、全体的な完成度は高く是非とも続編を作って欲しいと感じる出来でした。京アニの良さがプラスに働いた良作だったと思います。

作画は文句なしです。キャラクター作画から楽器の光沢、街の光、背景、演奏による空気の振動、あすか先輩のメガネに至るまで緻密に描かれていたし、演奏シーンの音、なかでもトランペットのソロシーンでの表現に関しても文句無しの出来でした。BGMも非常に良く、3話で楽器を選ぶシーンや4話での久美子と麗奈の会話シーン、最終回のコンクール会場に向かうシーンの曲が特に印象的で、主題歌もオープニングが素晴らしかったです。

総評

全体的な感想としては、吹奏楽パートに関しては非常に忠実で経験者から見ても文句無しで面白かったです。ただ、やはり13話では尺が足りず、コンクールに向けての話で全て終わってしまったのがもったいなかったと感じました。2クールかけて吹奏楽の楽しさをもっと表現してほしかったです。

全体的な個人的評価としては、1話の時点では地味な展開ながら吹奏楽に関しての堅実な作りが素晴らしく永久保存版のAランクでした。そして終わってみた時点での評価は、こんな美少女だらけの吹奏楽部なんてネーヨとかいう野暮なことは置いておいても吹奏楽アニメとしての出来は非常に良く、 サンライズフェスティバル以降評価がさらに上がり、悪くなる要素は皆無でコンクールに向けて一生懸命努力していたのは伝わったので最終的にはBD/DVD購入も視野に入るSランクでした。

BD/DVD売り上げもローカルアニメながら8500枚越えと2015年春アニメの中では現在5位と好調な結果を出しているようです。個人的にも続編を希望したい作品でした。


2015年夏アニメ「青春×機関銃」第1話の感想文

2015-07-09 18:59:11 | 2015年夏アニメ関連

怒濤の勢いで夏アニメが始まっていますので、今回はTBSアニメの「青春×機関銃」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

「青春×機関銃」…月刊Gファンタジーで連載されている、NAOEの漫画作品「青春×機関銃」のアニメ化作品で、アニメ制作はブレインズ・ベースです。

タイトルからして銃火器を用いるのは予想できましたが、銃は銃でも玩具の銃ということでサバゲーアニメのようでした。TBSのサバゲーアニメというだけであのアニメを思い出すし危険な予感しか感じられませんが、この作品、どうやら男性キャラがメインのようで腐女子向けのサバゲーアニメというかなり偏ったジャンルのようです。

それでいてカッコイイ演出やカッコイイポーズが多いので余計浮いています。サバゲーのBB弾を発射するシーンなのになぜあれほどの轟音と軌道が描かれるのか…地味だから派手にするのは分かりますが浮きすぎです。相手の弾丸の数を数えていたというシーンは過去の作品では「TRIGUN」でもありましたが、どうしてここまで差がつくのかと思ってしまうほどとにかくこの作品に関してはあらゆる挙動や言動が軽かったです。ホストで鍛えた動体視力という表現は逆に面白かったので、ギャグに偏ればそこそこ面白いかもしれません。

ただこの作品、主人公の立花蛍に小松未可子を起用し、なおかつ男装女子という設定なのは評価できます。これはさすがに見たことのない組み合わせで新鮮だったためここだけ良かったです。これにもっと乙女の恥じらいを追加すれば期待できるかもしれません。

作画は良好です。キャラは安定してたし銃火器の描写もがんばっていました。ただ弾丸の描写は派手すぎてイマイチ合ってなかったです。BGMは全く印象に残らず、主題歌もキャラソンを起用していましたがイマイチでした。

総評

1話の全体的な感想としては、主人公が男装女子というのだけ良かったですが真新しさがほとんど無いオサレサバゲーアニメでした。とにかく色々な動きがあからさまで爽快感も無く、キャラ萌えアニメとしてなら多少見られるかもしれませんがバトル部分はつまらなかったです。

1話の個人的評価としては、サバゲーアニメというだけで地雷臭がするし面白くなりそうな予感が全く感じられなかったため視聴打ち切り予定のCランクです。


(若干ネタバレあり)「劇場版ラブライブ! The School Idol Movie」感想文

2015-07-05 21:33:10 | 劇場版アニメ

 先日遅ればせながら友人達と「劇場版ラブライブ! The School Idol Movie」を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。大人気作品の劇場版ということで前人気は猛烈に高く、ラブライバーが各地で行列を作り現在でもアニメ劇場版興業ランキングで1位になったりと何かと話題作なだけに個人的にも注目していました。

アニメ版の最終回の後に発表された劇場版なだけに、話の内容はアニメ版の続きといったところでした。序盤はちょっと意外な流れで舞台が変わっていましたが、真っ先に思い出したのは「けいおん!!」の劇場版でした。あれとちょっと流れが似ています。そのためどうしても意識して比較してしまいましたが、やはり日常シーンの雰囲気というか空気の演出のうまさは「けいおん!!」が素晴らしかったと再確認してしまいました。しかしラブライブのほうも決して悪くはなかったです。

あとどうしても気になったのはいきなりライブが始まる演出でしょうか。1期でもたまにありましたが、いきなり別世界に飛んでライブを始めてしまう演出はファンタジーすぎてイマイチ馴染めません。良く言えば作品の個性とも言えますが、もう少しリアルさも重視してほしいところです。中盤以降現れた謎の女性も結局なんだったのか明かされず、視聴者に想像をお任せする投げっぱなし状態だったのもマイナスポイントです。

しかし終盤で穗乃果が答えを見つけたあとの流れは非常に素晴らしく、これぞラブライブといった流れで文句無しでした。何のために歌うのか、そしてスクールアイドルが好きという単純ながら明確な答えを出して周りの皆を巻き込みながらの一大イベント、そしてあのライブシーンへの流れといい非常に良かったです。スクールアイドルという限られた時間の中でやりたかったこと、そして視聴者が見たかったものを実現させたのはアニメ版では出来ていなかったことだったため満足でした。

作画は文句なしです。テレビ版でも非常に良かったですが劇場版でも変わらず、背景やライブシーンに至るまで非常に作りこまれ、ライブでのCG演出も手描きが多く手間がかかっているのが分かります。BGMもアニメ版に負けず劣らず素晴らしく、空港でのシーンや終盤の日常シーンなどBGMに関してもアニメ作品の中ではトップクラスです。歌も良かったですが特にラストシーンのライブの曲が印象的でした。

総評

全体的な感想としては、テレビ版を補完する最終回という意味では良い作品でした。ただテレビ版と比較すると伏線の回収がほとんど無く、演出にも物足りない部分が多かったため傑作とは言いがたい出来です。それでもさすが劇場版なだけあってライブシーンの作画は圧巻でした。

全体的な個人的評価としては、これだけの話題性があった作品ながら期待には十分応えていたし良い部分も多かったですが、気になる箇所もいくつかありテレビ版と比較してしまうと物足りないと感じたところもあり、視聴する価値は十分にあるが1回見たらもういいかなと感じたためBランクです。


2015年夏アニメ「アクエリオンロゴス」第1話の感想文

2015-07-04 05:36:32 | 2015年夏アニメ関連

いよいよ怒濤の勢いで夏アニメが始まってました。今回も可能な限り様々なアニメを視聴していきます。今回は人気シリーズの新作「アクエリオンロゴス」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

「アクエリオンロゴス」…「創聖のアクエリオン」10周年記念として制作されたアクエリオンシリーズ第3作品目で、アニメ制作は歴代と同じサテライトです。

アクエリオンシリーズはこれで3作目で、続編が作られるたびにキャラが萌え系にシフトしていきているのは時代の流れかもしれませんが、今回はさらに萌えに偏ってきました。正直キャラだけ見るとアクエリオンに見えません。むしろTBSアニメの「アウトブレイク・カンパニー」を思い出すキャラデザでした。

そして今回も天使との戦いや前世がとかそういう流れなのかと思いきや、意外や意外、そういうのとは全く関係なさそうな雰囲気でほとんど別物です。漢字に焦点を当てている点も珍しく、合体設定が無ければほとんど新作アニメのようでした。1話は「巻」という漢字が暴走していましたが、漢字一つでここまで物語が広げられるという点にも注目で、この設定はなかなか面白かったです。

あとこの作品を見て真っ先に印象に残るのは主人公でしょう。まるで海賊王にでもなるかのように迷い無く救世主になろうとしている主人公ですが、あっさり捕まったり敵と合体してしまったりと行動が破天荒すぎて全く読めないキャラなのが非常に良かったです。某ガンダムの救世主とは真逆のスタンスで、正直おっぱいヒロインや敵側のキャラより遥かに魅力的でした。

作画は良好です。パチマネーかどうかは分かりませんが終始安定していました。キャラデザが萌えに偏っていますが2期のような中途半端ではないところは好印象です。BGMはあまり印象に残らないのが残念で、主題歌も歴代のakinoではなくMay'nだったりするためアクエリオンぽくありませんでした。

総評

1話の全体的な感想としては、あまり期待してませんでしたが意外と面白かったです。戦闘シーンは物足りませんでしたが主人公が今時珍しい中二病で頭おかしい突き抜けたタイプだったのが非常に良く、主人公がこの作品の魅力の半分以上を持って行ってしまいました。

1話の個人的評価としては、バトルにはあまり期待できなさそうですが歴代アクエリオンとはほぼ別物のような流れで先が読めないのと、主人公に魅力もあったので永久保存版のAランクです。

そして1話の直前に流れた特番、1期と2期のキャラがそれぞれ戦う番外編でしたが、2期唯一の良心だったジンが再び登場したところや挿入歌のタイミングは非常に良かったです。