2009年秋・アニメ最終回の感想文その13

2010-01-31 22:49:14 | 2009年春アニメ関連

 今さらながら現在放映されているアニメももちろんのこと秋に最終回を迎えたアニメも逐一チェックしているような状況です。今回はファンタジーものだった作品で、NHKで放映されていた「グイン・サーガ」とローカル局で放送された「ティアーズ・トゥ・ティアラ」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Guinsaga Guinsaga1 「グイン・サーガ」…栗本薫の長編小説「グイン・サーガ」のアニメ化作品で、アニメ制作はサテライトです。正伝130巻・外伝20巻でいまだに未完という世界最長の長編小説のアニメ化ということで一部では話題となっていたこの作品の第1話は、パロ王国がモンゴールに攻め入られて危機に瀕し、その後豹頭の戦士グインが登場するところで終わっていました。

 正直なところ自分は原作を全く知らなかったので、グインをカッコイイチーターマンくらいにしか思っていなかったんですが、視聴を続けているうちに正統派ファンタジーものとして何やら非常に面白くなってきていました。

Guinsaga2 まずなんといっても豹頭の戦士グインがカッコイイ!見た目こそ異形ですがその知恵が回るところと腕っぷしの強さ、そしてまるで王のような風格といい、子供達がピンチのときに颯爽と現れて助けるなどまさに主人公と呼ぶのに相応しいキャラクターでした。主人公もカッコイイですが傭兵のイシュトヴァーンやパロの双子に始まり、他の大国間のアムネリスやアルド・ナリスと次々と魅力的なキャラクターが出てきてそのほとんどが国をかけて暗躍するなどして盛り上げていました。

 作品の壮大さも特徴で、序盤で圧倒的に不利だったグイン達がモンゴール軍からノスフェラスを守るために知恵を使い、さらにセム族やラゴン族を見事に仲間にして戦ったシーンは素晴らしく、近年まれに見る見応えがある戦いでした。

Guinsaga3 Guinsaga4 その後も婚礼の儀などでは大国間の裏で暗躍しているキャラクターが登場していましたが、裏の裏をかく展開で非常に面白く、見ているこっちも思わず緊張してしまうほどのシーンが続いていました。そしてついにモンゴールが起こした戦争は中原全域近くにまで発展して一度区切りがついたところで最終回になっていました。

作中の音楽をファイナルファンタジーシリーズで有名な植松伸夫が作曲していて、オープニングの「グインのテーマ」も非常に素晴らしく、エンディングのカノンの歌も物語に合っていて良かったです。NHKアニメのため萌えなどはほぼ皆無で、さらに流血シーンは全てカットされていて、火が変なところから出たり剣から衝撃波を出して戦ったりと少々気になるシーンはありましたがそんなことどうでもよくなってしまうほど面白い作品でした。正直なところこの作品は2009年が終わるまでに見終わってなかったんですがもし見終わっていたら2009年のアニメでベスト10に入るほどの素晴らしい作品でした。

 このアニメが放映されている最中に原作者の栗本薫氏が死去してしまったため事実上未完の作品となってしまい非常に残念です。個人的には「銀河英雄伝説」のように何クールかかってでも長くやってほしいと思いました。今回のアニメ版は26話で原作16巻までしか消化していないのでまだまだ先は長そうでした。栗本薫氏のご冥福を心からお祈り申し上げます。

Tearstotiara Tearstotiara1 「ティアーズ・トゥ・ティアラ」…LeafのPS3用ゲーム「ティアーズ・トゥ・ティアラ 花冠の大地」のアニメ化作品で、アニメ制作はWHITE FOXです。一部では有名なLeafのゲーム原作アニメ作品「うたわれるもの」のスタッフが制作しているということで一部での前評判はなかなか高かったこの作品、第1話ではオープニングでリンゴ回し食いという斬新な演出から始まり魔王が復活するところで終わっていました。

 そして魔王が復活したためこのキャラがラスボスになるのか…と思いきや、あれ?なんか良い人のようでした。それどころかなんか主人公のようでその後いきなり族長になってしまったのでこの設定はちょっと意表を突かれました。

 しかしこの作品、決してつまらなくは無いんですが作りが無難すぎてイマイチ盛り上がりに欠け、前述の「グイン・サーガ」と比べたら比較にならないほどの差を感じました。一体何がそう感じさせたのか色々考えてみましたが、「ティアーズ・トゥ・ティアラ」はRPG原作なので仲間になるのがキャラクター(主に女性)なのに対し「グイン・サーガ」はセムの4部族だったりするので個人ではなく集団を仲間にしたところや、「ティアーズ・トゥ・ティアラ」は神聖帝国とゲール族の戦いだったのに対し「グイン・サーガ」はパロとモンゴールの戦いから始まりノスフェラスやアルゴスまで巻き込んで複数の勢力や国家が入り乱れて複雑な話だったからか。どちらにせよこちらの「ティアーズ・トゥ・ティアラ」は前作「うたわれるもの」に比べ全く話題に上がらず空気アニメとか呼ばれていました。

 作画に関してですが、この作品は流血シーンに関して全く規制が無く血が流れまくりで、魔法の演出シーンも結構出来が良かったし作画に関しては終始安定していたと思います。しかしあまりにも女性キャラが多くちょっとファンタジーものとしてはおっさんがもう少し欲しいところだと思いました。

 肝心のシナリオでは前半が味方になる各女性キャラの話ばっかりで、「グイン・サーガ」でノスフェラス連合がモンゴール軍と戦っているときにこちらでは牛乳ぶっかけシーンなどやっている場合では無かったかもしれません。女性キャラクターも魅力的なキャラがオクタヴィア以外特にいなく、主人公のアロウンとアルサルのほうがよっぽど魅力的でした。

Tearstotiara2 しかし最後にラスボスぽいキャラが登場して世界をかけた最後の戦いのような展開になり、リアンノンの自己解決シーンは少々納得いきませんでしたがちゃんと完結させてエンディングまで描ききったのは見事でした。ラストシーンで約束を果たしたことを報告するところとかが特に良かったと思います。なんだかんだで終わりが良かったし、Suaraの歌も良かったし全体的にバランスの取れた作品だと思いました。


シャフトの本気を見た そしてけいおん2期とか

2010-01-30 19:56:05 | 2010年冬アニメ関連

Hidamari3 Hidamari4 2010年冬アニメの本命作品の一つ「ひだまりスケッチ×☆☆☆」で、第1話からオープニングとエンディングがほとんど絵が無い状況が続いていましたが、第3話でオープニングが完全版となりそしてついに第4話でエンディングも完全版が放映されました。

 シャフトといえばスケジュール管理ができないと言われていて、過去に富士山事件に代表される作画が間に合わなかった出来事やネット配信が予定より遅れたりと何かと問題を起こし続けているため、今回のオープニングとエンディングの件は新入生が登場するまでワザと動きを入れなかったのか、それとも本当に間に合わなかったのか真相は謎のままです。

 そして個人的に「ひだまりスケッチ」のエンディングには毎回期待していて、1期2期共に非常に素晴らしかったので今回の3期エンディングも期待していたんですが…今回の3期エンディング、サビの部分の盛り上がりこそ前期に劣っていた気がしましたが今期も非常に素晴らしかったです。「おしまい つづく」の静寂からイントロに入るまでの間とイントロに入った瞬間の雪の結晶が舞うシーンが特にお気に入りです。

Keion2 それともうすでに出回り始めた情報ですが、「けいおん!」2期は予想より早く4月スタートが確定した模様です。このニュースが出回ったことによりネットでは現在大いに盛り上がっているようで生きがい再びとか言われていました。

これにより4月スタートの春アニメではもう「けいおん!」2期の圧勝とか言われていますが果たしてどうなることやら…。

個人的に一番期待している春アニメは今のところ「RAINBOW」だったりします。「けいおん!」は他の方々に任せた!

Bakatesu6 Bakatesu7 あとオマケ。今週の「バカとテストと召喚獣」で弁当を食った吉井明久が夢の中でとある路地に迷い込む演出があり、そこで振り向いたら無数の手につかまるシーンがありましたが、これを初見で見たらまず何を最初に想像するでしょうか?自分は真っ先にジョジョ4部のパロディだと思いましたが、それとは別にこれは「鋼の錬金術師」の真理の扉のシーンのパロディだと言う人も結構いて、その発言になんか時代のギャップを感じました。自分が年とったということだろうか。


せーのっ

2010-01-28 10:37:23 | 2009年夏アニメ関連

Bakemonogatari6_2 Bakemonogatari7_2 Bakemonogatari8_2 いよいよ2009年最大のモンスタータイトル「化物語」第4巻なでこスネイクが発売されました。12月発売予定だったのが1ヶ月延期しやっと発売されたので個人的にも非常に期待していて、これほどまでにBDの発売を心待ちにしたのは久々です。

 今回収録されていた「なでこスネイク」はTV放映版で最も作画に問題があった10話が修正されているのでTV放映版を見ていた人としては非常に気になるところでした。話の内容としても非常に面白く千石撫子が最強クラスのキャラクターだったためこれに作画が加われば…ということで早速視聴してみましたが、やはり素晴らしい完成度の高さでした。問題の10話のシーンも異様にエロかったしその他の細かいところも修正入っていて良かったです。

Bakemonogatari_2 Bakemonogatari1_2 Bakemonogatari2_2 Bakemonogatari3_2 Bakemonogatari4_2 Bakemonogatari5_2

TV版とBD・DVD版を見比べてみた紳士達の情報によると、10話はもちろんのこと9話においても同じようなカットのシーンでも色合いを変えたり建物を細かく描いたりとほとんど別物なほどに修正を加えられていて、さらにオープニングは帽子ありと無しの2種類が用意され、さらにエンディングも撫子専用バージョンになっていました。

 問題となっていた10話のシーンも異様にエロいシーンになっていて素晴らしく、まさに完全版なでこスネイクといったところでした。ここまで修正が加えられていると逆にTV放映版が貴重なものに感じてくるほどです。

 毎回恒例の原作者描き下ろしオーディオコメンタリーでは千石撫子と忍野メメによるキャラクターの会話になっていましたが両者の会話が非常に面白く、それだけではなく忍野が本編の内容にまで触れつつも羽川翼の内容にまで軽く含みを持たせる発言をしたりしていたので、このオーディオコメンタリー単体でもアニメ2話分以上の価値があり普通にドラマCDで売れそうなほどの面白さでした。アニメ本編ではあまり喋っていない花澤春菜ですがこのコメンタリーでは喋りまくっているので非常に良かったです。


2010年冬アニメ第1話の感想文その5

2010-01-27 10:28:54 | 2010年冬アニメ関連

 今回でキー局で放映された冬アニメは全て出そろいました。今回は「刀語」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Katanagatari Katanagatari1 「刀語」…講談社BOXから刊行されている西尾維新のライトノベル「刀語」のアニメ化作品で、アニメ制作はWHITE FOXです。第1作「化物語」がテレビアニメ史上最高の売り上げを記録した「西尾維新アニメプロジェクト」の第2弾作品として制作された今回の「刀語」、前作が大ヒットしたため今回の作品も期待度は猛烈に高く冬アニメの本命とも言われていました。

 そんな期待を受けながらいよいよ放映された第1話、最初の印象としてはオープニングの歌が栗林みなみで作品の雰囲気と合っていないような印象を受け、あとナレーションが入っていてちょっと日本むかし話風なところがありました。

Katanagatari2 Katanagatari3 作画に関してですが現代の流行とは逆行する独特の絵柄なので見る人によっては拒絶反応を起こしそうな感じもしました。少なくとも萌えは皆無と思っていましたが、とがめが予想以上にエロかったので個人的には全く問題無し!戦闘シーンにおいては特に動いているというほどでは無かったかもしれませんが、奥義のところとか見せ場で気合い入った作画が見られたので個人的には良くできていたと思います。

Katanagatari4 Katanagatari5 話の内容としては、強烈なクセのあるキャラクター達や独特の台詞の言い回しが「化物語」を思い出させる感じだったので西尾維新作品というのが良く分かりました。ただかなり説明口調が多いので一回見ただけでは台詞が多すぎて覚えきれないところが多く、アニメから見始めた自分は完全には世界観や設定は理解できませんでした。しかし12本の刀を集めるという話を12話かけて行うという構成は話としては非常に分かりやすくシンプルだったので下手に複雑にするより良かったと思います。

 奇策師とがめにはまだ隠された設定がありそうだし、刀や登場人物の個性がかなり強くて飽きがこなく、作画も全然気にならなかったしとがめエロいし個人的にはかなり面白かったです。しかしこの作品、毎月1話が1時間×12の変則放映なので説明口調が1時間も続くのはさすがに疲れたので30分くらいなら丁度良いと思いました。

 絵コンテや脚本が放映開始前に流出する事件があったりと色々話題にもなっていたこの作品、ネットでは評判があまり良くなくドラマCDで十分とか説明口調ウザ過ぎとかテンポ悪いとかソラヲト大勝利とか言われていましたが、個人的にはこの「刀語」はそんなネットの評判とは裏腹に結構面白かったです。amazonでも一気にDVD・BD予約ランキングで34位に入った模様でした。


どっちのアニオタでSHOW!

2010-01-25 10:23:28 | アニメ・コミック・ゲーム

↓以下コピペ、なんか某巨大掲示板に貼ってあった文章のようです。

アニオタには二種類いる。

タイプA

Eden_3 Musisi_2
純粋に『アニメ』を楽しむ人間。
日本のアニメーションに誇りを持っていたりする。
無論、監督声優脚本演出音響など全てを評価の対象とする。
中身がない=深みがない アニメは大嫌い。
ストーリーを重視したアニメ>>>>>>>萌えアニメ
という考えが強い。

最近だと東のエデン。また、lainや攻殻機動隊のようなアニメが好きな人は大体こっち

タイプB
Keion1 Queensblade 『キャラクター』を楽しむ人間。
とりあえず可愛い、綺麗なキャラクターがいれば見る
多少ストーリーがひどくてもキャラクターが良ければ気にしない。
声優やキャラクターのルックスによって視聴するアニメを選んだりする。
萌え要素が大好物。複雑なアニメはいりません。
メディアに取り上げられているのは大体こちら
『アニメ』そのものの知識が浅いため
ミーハーとしてタイプAには非難されている。
ただしタイプAよりも投資するので良いお客様である。
最近このタイプBの人間を中心としたアニメが急増。

けいおん、クイーンズブレイド、ストライクウィッチーズなどが好きな人はこちら。

↑ …とまぁ、アニメ好きには大きく分けて2種類いるそうです。最近のタイプAだと他にも「グイン・サーガ」も入ると思います。タイプBはマジ多いですね…ローカル局で放映されている深夜アニメの8割はこういうのかもしれません。といっても作品別に明確な線引きなどあるはずも無く、ストーリーが面白い作品には大抵良いキャラクターも自然とついてくるので、この作品はこうだから萌え系だとは言い難い作品も多いです。

 自分はアニメならば何でも見ているような雑食性ですが、どちらかといえば萌え路線のBタイプですかね…萌えアニメは大好物です。でも10年前の深夜アニメが始まった頃が一番アニメが面白かった気がしないでもない。


天と地と

2010-01-21 16:25:11 | 2009年秋アニメ関連

Kiminitodoke Kiminitodoke1 現在2010年のアニメの中で個人的にダントツ1位の「君に届け」。毎週面白いですが今週は特に素晴らしかったです。爽子と胡桃沢、そして風早との会話シーンに加え音楽も絶妙でした。そしてこの回はスタッフも気合いを入れていたようで作画が今までの中で最も良く、さらに最後のあのシーンも特筆ものでこの回は実況でも絶賛され神回とまで呼ばれていました。やはり日テレ深夜アニメは萌えとはひと味違った独自の路線でハズレがありません。

 そして冬の新番組ではそろそろ3話まで放映された作品が出始めました。アニメは最初の3話でほぼ決まるという話を良く聞きます。自分は一昨年は最初の1話だけで判断していましたがそれで「とらドラ!」を早く見切りすぎて後悔したので、去年は最初の3話まで見て判断していましたが今度はそれで「大正野球娘。」「空中ブランコ」を見切って後悔したので現在は最初の4話で判断するようにしています。

Bakatesu4 Bakatesu5 そうしているうちに放映された冬アニメの一つ「バカとテストと召喚獣」、正直なところ最初の2話まではイマイチ面白味に欠け、特に試召戦争の戦闘シーンが意味なさ過ぎだったためそろそろ見切ろうかと思っていました。しかしワタナベシンイチが絵コンテと演出を書いた今週の3話は予想を遙かに上回る面白い話で評価は一変、最後まで視聴継続まで昇格です。実況でも評価が高くナベシン回でここまで評判が良いのは久しぶりな気がしました。

Soranowoto3 Soranowoto4 それら良作に対して非常に危険な状態にあるのが「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」で、今週3話まで放映されましたが未だに何をしたいアニメなのか分かりません。今のところどう見ても「けいおん!」の2番煎じのゆるやか軍隊アニメにしか見えず、さらに来週からはいよいよ西尾維新アニメプロジェクト第2弾「刀語」の第1話と放映時間が一緒になるため見切る可能性が極めて高くなってしまいました。背景美術や音楽や世界観は非常に素晴らしいと思うんですが残念です。


ご冥福をお祈りいたします

2010-01-19 17:00:14 | 雑談

 おっさんキャラの声優として知らない人がいないほどの大御所声優、郷里大輔氏がお亡くなりになったそうで…最初自分はただの噂かと思いましたがマジだったようで大ショックです。80年~90年代のアニメ世代ではこの声を聞かないことがないほど、おっさんキャラの声に定評があった人だったので非常に残念です。現在ではドラゴンボールKAIでミスターサタンや牛魔王、コルド大王の声を担当していただけにこれからどうなるんでしょうか。

 郷里大輔氏のご冥福を心よりお祈り申し上げます。


ウィッシュルーム 天使の記憶クリア!

2010-01-18 10:12:52 | アニメ・コミック・ゲーム

Wishroom ついに1月14日にニンテンドーDS待望の続編「ラストウィンドウ 真夜中の約束」が発売されました。そのため先月あたりからまだクリアしていなかった前作「ウィッシュルーム 天使の記憶」を急ピッチで進めて今日やっとクリアしました。総プレイ時間が60時間を軽く超えていて自分でもビックリです。

 第1作「アナザーコード 2つの記憶」がニンテンドーDS初期に発売され、DSの機能を使った斬新な謎解きやその雰囲気そしてアシュレイ萌えだったため非常に面白く、その新作だった「ウィッシュルーム」も当時個人的に非常に楽しみにしていました。

 舞台が1979年だったため古き良き時代のアメリカをうまく表現していて、さらにキャラクターは紙芝居風にしてアニメーションさせたり、音楽がピアノ調メインで少し昔を感じさせる良曲揃いでこの作品も謎解きアドベンチャーゲームとして非常に素晴らしい作品でした。

 「アナザーコード」には無かった間違えたら即ゲームオーバーになる選択肢があったり、他にも真実を聞き出すために登場人物との対決ぽい会話シーンが追加されていたりして緊張感もありました。

 謎解きも難易度がかなり高いものもありましたが面白く、タッチするのはもちろんのこと中にはDS本体の角度を変えると見えてくるというすさまじいものもありやり応えは十分あったと思います。今作ではさらにアイテムを使って謎を解くのも加わり謎が解けたときは達成感もありました。

 システム周りも良く改善されていて、物語が長い分エピソードが分からなくなったときはメモを開いてあらすじを見れば今までどのようなことをしてきたか分かるし、登場人物の紹介もいつでも見られるし、チャプターの最後で今までのおさらいをするシーンが毎回あったので頭に入りやすかったのが良かったと思いました。

 今作で自分は唯一ラスト手前のメモに隠された謎がどうやっても分からずギブアップで攻略サイト見ましたがそれ以外は全てなんとか自力で解けました。次回作こそはギブアップしないでクリアしたいと思います。

 そしてこの作品、なんとシナリオの進め方でエンディングが若干変化するようになっていて、さらに2周目以降で追加アイテムとシナリオがあるようです。2作目にしてここまでのボリュームがあったとは想定外でした。どうやら2周目からはレイチェルが少々デレるようになり、メリッサとの大晦日イベントが追加されたりロビーのテレビに別なのが映るようになったり、入れなかった220号室に入ることができるようになるみたいです。

 エンディングはシナリオの進め方で分かれるようで、自分は正解ぽいENDで終わったので十分満足です。2周目は…気が向いたらプレイしようかしら。

 作品の雰囲気も良かったし、キャラクターも老若男女揃っていておっさんキャラも非常に渋くてカッコイイうえに女性キャラもレイチェルやミラが魅力的すぎて正直キャラクターデザインが神がかってると思います。音楽も個人的にはメモ開いたときのピアノ曲が一番好きでした。アドベンチャーゲーム好きなら文句無しにオススメ作品だったと思います。そしてこれで心置きなく「ラストウィンドウ」のほうをプレイできそうです。果たしてこちらはどのような作品なのか今から期待せずにはいられません。


2010年冬アニメ第1話の感想文その4

2010-01-17 23:57:03 | 2010年冬アニメ関連

 今期は明らかに放映数が減っているのを体感する日々です。今回は「はなまる幼稚園」「のだめカンタービレ フィナーレ」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Hanamaruyoutien Hanamaruyoutien1 「はなまる幼稚園」…ヤングガンガンで連載されている勇人の漫画「はなまる幼稚園」のアニメ化作品で、アニメ制作はGAINAXです。このご時世に幼稚園を舞台にしたアニメを深夜に放映…?という意味で通称「ぺどまる幼稚園」やアグネスホイホイなどとも言われていて今期で最も話題というより問題となっていた作品でした。

 少し昔に放映された小学校を舞台にしたアニメ「こどものじかん」では小学生の女の子が先生を誘惑する描写があったため、この作品も同じような作品じゃないのかと少々感じて不安になったりもしましたが、実際に第1話を視聴してみたかんじでは、ほのぼのした雰囲気の至って健全なアニメでした。別にこれなら日曜朝や夕方に放映していても問題無い作品なんじゃないかと思いましたが、内容の一部にちょっと問題になりそうなシーンがあったためやっぱり深夜でなくては放映できなかったかもしれません。

Hanamaruyoutien2 作画においては別に大きいお友達をターゲットにしたあからさまな作画ではなかったので好印象でした。しかし今のご時世、幼稚園児可愛くて萌えなどと言っていると論理的にやばそうなので大きな声で言えないのがなんとも悲しい。そんな方々のためか先生方も魅力的なキャラクターが揃っていたため先生目当てでも十分視聴できそうです。しかし土田先生の頭に登る杏は例えロリコンと呼ばれようとも可愛いかったです。

Hanamaruyoutien3 2部構成で話のテンポも良く、狙った感じも無くほのぼのした雰囲気だし作画も良いしこの作品は今期の中で優れた良作だと思います。

そして他の幼稚園生たちの生活に比べて土屋先生の生活ぶりがあまりにもリアルだったためネットでは隠れた鬱アニメだとか言われていました。

Nodame Nodame1 「のだめカンタービレ フィナーレ」…Kissで連載されていた、二ノ宮知子の漫画「のだめカンタービレ」のアニメ化第3期作品で、アニメ制作はJ.C.STAFFです。原作も完結し、いよいよこのアニメ版も完結のようで大々的にフィナーレと付けてきました。最近は中途半端な終わり方をするアニメが多いので是非とも素晴らしい最後を期待したいところです。

 今回の3期は2期の続きでルー・マルレ・オーケストラのコンサートから始まっていましたが、作画は相変わらず見事な安定感で演奏シーンのCGの動きも非常に良かったです。むしろ1期2期のときより微妙に萌え度が上がっているかもしれません。

 オープニングとエンディングも2期のときより良かったと思います。さすがに1期のオープニングときのような盛り上がりを見せる曲では無かったかもしれませんが良曲でした。

Nodame2 肝心の演奏シーンにおいては演奏の作画はもちろんのこと、のだめオーケストラの演奏もあり音楽に関しては非常に素晴らしかったです。今回はバッハとチャイコフスキーの曲がメインで千秋が相変わらず完璧超人でした。楽曲知らなくても普通にクラシックが楽しめるのがこの作品のいいところだと思います。最後でどのように完結するのか今のところ全然予想できませんが、3期まで続いたこの作品、ぜひとも素晴らしい終わり方をしてきてほしいところです。


時代の流れを感じる

2010-01-15 04:35:56 | アニメ・コミック・ゲーム

Famimaga Famimaga1 Famimaga2 Famimaga3 Famimaga4 Famimaga5

2010年になったことだし、どこかで見つけたので貼り。1990年発売のファミリーコンピュータマガジンの漫画で、2010年のゲームを予想する話です。ファミコン世代ならファミリーコンピュータマガジンという名前だけで懐かしさを感じることがあるかもしれません。

1990年はちょうどスーパーファミコンが発売されたばかりの年で、この年はドラゴンクエスト4や女神転生2、初代ファイヤーエムブレムにファイナルファンタジー3やロックマン3など最もファミコンソフトが発売された年だったようです。当時自分は小遣いをためてファイナルファンタジー3を発売日に買って、ロックマン3やダウンタウン熱血行進曲などを借りてプレイしていました。

 こうやって漫画で2010年の予想を見てみると、半分近くが正解しているのにびっくりです。アドベンチャーゲームではありませんが2009年の年末に発売されたファイナルファンタジー13はほとんど映画だし、次世代機はコントローラがワイヤレスなのが当たり前になっていてブルーレイやDVDが主流になってるし、なんといっても携帯ゲーム機がゲームボーイカラーからアドバンスになってDSになって…ゲームソフトはSDカードになって本当に厚さ1mmになってますし。

 他にもwii fitも出ているので運動ゲームも今ではあるし、2010年では3D表示ができるテレビが発表されたし見事な的中ぶりでした。予想外だったのは逆に家庭用ゲームが便利になりすぎてゲームセンターの客がどんどん遠のき今では大型店舗しか生き残ってないところでしょうか。さすがに20年後のゲームセンターではカードゲームの大型筐体がメインになるのはあの当時では想像できませんでした。

 しかし電話回線を使ったネットワークゲームが主流になるという予想は大当たり。次世代機はネット通信が当たり前になってるし、WoWのようなMMORPGも大流行してるのでまだまだネットを介したゲームは主流になりそうです。

 ネットカジノ自体はありませんが似たようなもので「サミー777タウン」があり、仮想通貨を使ったバーチャルパチンコ店みたいなもので、通貨を貯めればグッズなどと交換できるのでこれもほぼ予想通りのようです。

 メインではありませんがニンテンドーDSやPSP goではソフトのダウンロード販売が行われているし、とても1990年に描かれた漫画とは思えないほどの素晴らしい的中率でした。

 そしてここからさらに20年後とかなんて想像できないですね…そのうちゲーム自体も持ち歩かないようになって映像を脳内に焼き付けるようなソフトでも出るんでしょうか。そして20年後も任天堂の一人勝ち状態は続いていそうな気がします。