2011年(のアニメ)を振り返る

2011-12-31 17:23:15 | 2010年冬アニメ関連

今年もいよいよ残すところあと数時間となりました。リアルでの出来事については後で書くとして、今回も今年のアニメについて書いてみようかと思います。

Madokamagika31Tigerbunny13Anohana24Dogdays24今年のアニメを象徴するのは、なんといってもオリジナルアニメかと思われます。去年から少しずつ増えてきたオリジナルアニメ作品でしたが、今年最大の話題作となった「魔法少女まどか☆マギカ」の大ヒットに続き、「TIGER & BUNNY」「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。」などのオリジナルアニメが軒並みヒットしBD/DVD売り上げが年間トップクラスを記録したのも印象的です、は、まあいいや。

その分ラノベアニメなどの原作が枯渇してきたとも言われ、少しでも原作が売れたら即アニメ化となる風潮にもなり最近ではアニメを前提としてラノベが作られているとも言われています。それと共に今年も数多くのラノベアニメが爆死していきました。

Is31Aria11Mayochiki12Haganai12しかしそんな中輝いてたのがMF文庫Jラノベアニメでした。「IS <インフィニット・ストラトス>」の大ヒットに端を発して「緋弾のアリア」「まよチキ!」「僕は友達が少ない」などはTBSで放映されたのもあり健闘していました。 

それと、最近はニコ動によるネット配信も増えてきましたね。これにより普段は見られないローカルアニメも視聴できるようになったのは良いことだと思います。自分も色々と視聴していますが、もちろんコメントは非表示で!

Yuruani13Azazel3Moritasan6Gdgdあと今年は短めな5分~15分アニメも増えた気がしました。30分アニメではとても間が持たない短編作品もアニメ化できるし、気楽に視聴できるうえに制作費も抑えられそうだしこれから増えてくるかもしれません。しかも良作もあり侮れないです。

そして今年も劇場版で数多くの作品が放映されました。代表はやはり「映画 けいおん!」でしょうか。こちらはさすが京アニといったかんじで非常に完成度が高く素晴らしかったです。他にも「戦国BASARA」や「劇場版 そらのおとしもの」なども今年放映されていました。来年は「劇場版 Steins;Gate」や「青の祓魔師」も放映されそうだしまだまだ劇場版作品は続きそうです。

Rio9Hokentaiiku8Fractale23Oretuba8それではいい話はこれくらいにして、今年もやはりあった地雷の数々!すごい今更感の強かったパチスロアニメ「RIO Rainbow Gate!」は微妙な作画のパンチラアニメで最後には話題にすらなりませんでした。「30歳の保健体育」は規制がひどすぎて何言ってるのか全く意味不明でアニメにすらなってなかったし、「フジログ」は主人公のオサムのダメニートっぷりが視聴していてイラつくレベルでした。「俺たちに翼はない」は西又葵のハンコ絵に加え全く意味が分からない話の展開だったし「BLOOD C」はギャグアニメとしてなら面白かった…のかもしれません。

それでは毎年恒例、高崎の超個人的評価による2011年アニメのベスト10を発表してみたいと思います。発表の前にまずは去年のベスト10から。

高崎の超個人的主観による去年のベスト10は

HighschoolofthedeadIkamusume16AmagamiYojouhan5

第10位 「学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD」
第9位 「侵略!イカ娘」
第8位 「アマガミSS」
第7位 「四畳半神話大系」

Hidamari16Oohuri5Working23Railgun

第6位 「ひだまりスケッチ×☆☆☆」
第5位 「おおきく振りかぶって ~夏の大会編~」
第4位 「WORKING!!」
第3位 「とある科学の超電磁砲」

Keion23Kiminitodoke15第2位 「けいおん!!」
第1位 「君に届け」

でした。

それではいよいよ高崎の超個人的主観による2011年アニメベスト10

第10位

Ikamusume17Ikamusume18Ikamusume19Ikamusume20「侵略!?イカ娘」…2011年10月から12月まで放映、アニメ制作はディオメディアです。2010年で一躍人気が出たアニメの2期、今期も非常に安定していて面白く楽しませてもらいました。笑い有りオチ有り、水島努監督やスタッフの遊び心も多く各キャラクター達が生き生きとしているのも素晴らしかったです。

第9位

Battlespirits55Battlespirits56Battlespirits57Battlespirits58「バトルスピリッツ ブレイヴ」…2010年9月から2011年9月まで放映、アニメ制作はサンライズです。子供向けカードゲームアニメながらSF色が強くとても子供向けとは思えない内容ですがカードバトルシーンはまさに王道バトルアニメで、2期からの主人公だった馬神弾の生き様を2年かけ描いた集大成でした。

第8位

Anohana25 -->


2010年春終了アニメ「おまもりひまり」最終回の感想文

2011-03-23 13:09:39 | 2010年冬アニメ関連

 続いて視聴していきます。今回は2010年春に最終回を迎えていたローカル局放映アニメ「おまもりひまり」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Omamorihimari Omamorihimari1 「おまもりひまり」…月刊ドラゴンエイジで連載されている的良みらんの漫画「おまもりひまり」のアニメ化作品で、アニメ制作はZEXCSです。1話から巨乳娘やパンチラがいっぱいあって頭が痛くなるくらいだったこの作品、ヒロインの緋鞠の声が小清水亜美だったのは好印象でした。

そして2話から早速水着回と萌えアニメらしい展開の中、登場キャラクターの一人静水久はなかなか個性的で、最初は敵でしたが後に監視役として主人公天河優人の家に居候してからは家事全般が得意だったり天河優人を助けたりと世話を焼いてたりして良いキャラでした。ただ見た目は思いっきり幼女だったため露骨な規制をされたりしたのが少々残念です。

Omamorihimari2 Omamorihimari3 終盤になり事実上のラスボスだった白面九尾との戦いの最中でもパンチラを欠かさなかったのはお色気アニメのお約束と思いつつ、ヒロインが一人で戦いに行こうとしたら主人公が待っていたり、ヒロインが暴走して白面九尾を一撃で倒してしまって「え?終わり?」という展開や、主人公が抱きしめたらヒロインの暴走が止まったりと見ていて眠くなる展開に加え、ラストはヒロインキャラ達に囲まれてのハーレムエンドだったのでなんともよくあるラノベのような終わり方でした。

Omamorihimari4 Omamorihimari5 「映像を完成させてからBGMを作ることにより、作品と楽曲の親和性を高める」という目的で作られた「あやかしサウンドシステム」でしたが、実際のところ視聴していても全然分からなく、言われてそうだったのかと気づくところも少々残念。でもエンディング曲は個人的に結構好きで今でも良く聴いています。ビーマイビー。

萌えアニメとして基本的なところは押さえてあったし、作画はそこそこ良かったので原作ファンなら楽しめたかもしれません。BD・DVD売り上げも3500枚と良かったみたいだし無難な結果ではないでしょうか。


2011年冬終了アニメ最終回の感想文その3

2011-02-04 22:52:06 | 2010年冬アニメ関連

 また一つ歴史に残るアニメが最終回を迎えました。今回は「ハートキャッチプリキュア!」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Pricure4 Pricure5 「ハートキャッチプリキュア!」…東映アニメーション制作のプリキュアシリーズ第7作目で、アニメ制作は東映アニメーションです。今までのプリキュアシリーズと明らかにデザインが変わったため前評判がそれほど良くなかったこの作品、第1話はいきなり「キャシャーンsins」を思い出させる戦闘から始まりキュアブロッサムが変身したところで終わっていました。

自分はこの「ハートキャッチプリキュア!」から初めてプリキュアシリーズを最初から視聴しましたが…いやはや、予想を上回る面白さに衝撃を受けました。

Pricure6 Pricure7 子供向けだから甘く見ていましたが実に良く作り込まれていて、まず真っ先に目に付くのが戦闘シーンでしたが非常に良く動いていて下手なバトルアニメよりよっぽど良かったです。キュアムーンライトが復活したときとか、カットインが3回入っていたりして演出も可愛いというよりカッコイイと思わせる描写も多くまるで少年漫画のようでした。声優も今人気が高い若手声優がほとんど出演していなく、高山みなみや皆口裕子などのベテランで構成されているのが印象的でした。

Pricure8 Pricure9 そしてまたキャラクターも魅力的で、主人公のキュアブロッサムこと花咲つぼみは引っ込み思案で最初は最弱のプリキュアなどとも言われていましたが、回を追うごとに次第に成長していき最後は最強のプリキュアとまで名乗りめざましい成長を遂げていました。中でも最後の試練での自分との対話シーンは印象深かったです。声を担当した水樹奈々もノリノリで非常に合っていました。時と場合によってメガネをかけたり外したりしているのもポイントが高いです。

Pricure10 Pricure11 しかし今作である意味至高だったのはキュアマリンこと来海えりかでした。1話のときはただのウザキャラのような印象でしたが次第にこのウザさがクセになり、そしてあの顔芸の数々!この作品で最も生き生きとしていたキャラクターで、良い意味で今までのプリキュアにいなかった強烈な個性を持った面白いキャラクターでした。この青目当てで視聴していた人も多かったようです。

Pricure12 Pricure13 キュアサンシャインの明堂院いつきも、最初は真面目な生徒会長といったかんじでしたが次第にレギュラーキャラとして何度も登場してきているうちに少しずつ本当の自分を見せてきて、ついに23話で変身したときは演出のうまさと変身シーンの緻密さに思わず心が震えました。あの盛り上げ方はこの作品の中で一番です。

Pricure14 Pricure15 最後に復活したキュアムーンライトの月影ゆりは、後半までプリキュアに変身しなかったし暗い雰囲気を出し続けていたため通称辛気くさいさんとまで言われていましたが変身後は次第に明るくなり、妖精の消滅や父親の死などに立ち会っても周囲の説得によって立ち直っていく様は辛気くさいキャラながら非常に良く描かれていました。史上初の女子高生プリキュアで声がベテランの久川綾なところも個性的です。

Pricure16 Pricure17 そしてなんといっても良い作品には良い悪役…というわけで悪役も個性的かつ魅力的な人物が揃っていて、中でもお約束となる三幹部、クモジャキー、コブラージャ、サソリーナの3人はお互いを認め合いつつかなり終盤まで戦い続け、最終話にも登場していて後日談も補完されていたので良かったです。1話からの因縁だったダークプリキュアも悲しい運命を背負いつつ最後は笑顔で消えていったし救われたのではないでしょうか。ラスボスのデューンは強さは申し分無かったんですが、終盤にひょっこり現れていきなりラスボスになってしまったのでその辺りもう少し詳しく説明して欲しかったですね…あの憎しみの正体は結局分からずでした。

キャラクターが魅力的なのも良い作品の条件だと思いますが肝心のシナリオも重要…しかしプリキュアシリーズに至っては杞憂のようです。「変わりたい自分」がテーマに据えられてシナリオが描かれているし、子供向けというのもあり視聴していて思わず考えさせられるところも多かったです。数週間したら存在すら忘れる深夜アニメばかり見ていた分衝撃も強く印象に残りました。

Pricure18 Pricure19 1年間放映される4クールアニメの宿命か、中盤は1話完結で話が進まないパターンが多くその中には印象に残らない話もいくつかあったためどうしても間延びしてしまうのは仕方がないかもしれません。ただしそんな回でも視聴し続けていればいつかは花開く…と言わんばかりに36話の学園祭では今までに登場してきた脇役のほとんどが登場するという心憎い演出と共に軽音部とファッション部の合同ファッションショーの演出は非常に素晴らしかったです。

Pricure20 Pricure21 最後のほうになるとほとんどがバトルとなり、女の子向け作品とはとても思えない演出の数々は完全に少年向けと化していた気がしますが、細かいことは気にしないことにしておきます。ダークプリキュアとの最終戦やデューン戦での挿入歌つきのバトルは深夜アニメでも滅多に見られない圧巻の動きでした。そして星も巻き込んだ最終決戦でついに登場したプリキュア無限シルエットによるプリキュア・こぶしパンチは思いっきり殴るのではなく愛を与えるための優しい一撃だったのが愛で戦うプリキュアらしくて印象的でした。

Pricure22 Pricure23 オリジナル作品かつ2期が無いプリキュアらしく最後は見事に完結して締めていましたが、やはりこう完全に完結させるのは良いですね。現在は2期を匂わせる中途半端な終わり方をするアニメが多いので、良い最終回だったと思わせる作品は貴重でした。

作画は非常に良好で文句無し。最後までほとんど崩れることなく安定していたのは、やはり資金力が豊富なのかスタッフが多いからなのか。その中でもキャラクターデザインの馬越嘉彦氏が総作画監督を務めた回はさらに良かったです。作中のBGMも格好良く、キュアサンシャインとキュアムーンライトが初めて変身するときの音楽とか演出と相まって絶妙で素晴らしかったです。主題歌も歴代プリキュアらしく専用歌で、エンディングの振り付けも相変わらずでした。

総評

Pricure24 Pricure25 全体的な感想としては…予想を上回る面白さに感服でした。放映前はこのキャラデザは無いわーとか水樹奈々が主役を演じるアニメはコケるとか散々言われて、こころの種のシーンがどう見てもウ○コにしか見えず雰囲気ぶち壊しのため苦情が来たりとかありましたが、終わってみればそんな噂はどこへやら。歴代プリキュア作品屈指の傑作とまで言われていました。自分はプリキュアシリーズを真面目に視聴したのはこの作品が最初でしたが非常に安定した作画に加えバトルシーンも良く、キャラクターも生き生きとして魅力的だったしストーリーも面白く見事に完結させたため素晴らしい作品でした。子供向け作品ですが大人でも十分楽しめます。

個人的評価としては全体的に非常に完成度が高く、さらに子供向け作品らしく「変わりたい自分」というテーマがあるためシナリオも筋が通っていて面白さの中に想いも込められていたため個人的にはSランクです。例の企画でBD版が出るなら買います。

2000年代を代表する美少女戦士ものとして定着したプリキュアシリーズ、久々に4クールアニメで面白いと感じる歴史に残る傑作でした。今度青に会えるのは劇場版ですか…。


久々に心が震えた7

2011-01-25 10:49:10 | 2010年冬アニメ関連

いよいよ今週末は「ハートキャッチプリキュア!」が最終回…ということで最終回を含め最後の2話はメインスタッフが集結し最高の回を作ろうとしていました。

Pricure Pricure1 中でも一目見て分かるのが作画で、今回の48話と最終話はメインキャラクターデザイン、総作画監督の馬越嘉彦氏が直接指揮を取り原画にも参加しているため非常に良かったです。戦闘シーンは異様なほど動いていたし、挿入歌の入るタイミングは絶妙。ゆりやつぼみの表情も細かく描かれていて圧巻でした。

1話からの因縁だったダークプリキュアとの戦いも終わり、サバーク博士の過去と劇場版がつながっていたという予想外の出来事に衝撃を受けつついよいよ次回は最終回…これは見逃さないわけにはいきません。

Pricure2 Pricure3 昔とは違い作品は使い捨て状態とも言われ今さえ売れればそれでいいといった感じで数多くのアニメが制作され忘れられていく現在ですが、プリキュアシリーズは息が長く今でも根強い人気を持っている理由の一つはスタッフに愛されている作品だからなのかもしれません。


2010年流行語大賞

2010-12-08 15:12:27 | 2010年冬アニメ関連

 今年も年末恒例となる「現代用語の基礎知識 選 ユーキャン新語・流行語大賞」が発表され、今年はNHKドラマ「ゲゲゲの女房」の大ヒットに伴い「ゲゲゲの」が大賞に選ばれたようです。他には池上彰の「いい質問ですねぇ」や、タレントつるの剛士の「イクメン」、今年大ブレイクした「AKB48」に、他には「女子会」、「脱小沢」、「食べるラー油」、「ととのいました」、今年流行したtwitterで良く使われた「~なう」や、「無縁社会」などがトップテンに選ばれていました。

 ワイドショーなどでも報じられていましたが、今年は芸能人関係の流行語ノミネートが少なかったせいもあり例年よりやや盛り上がりに欠けた印象でした。そして毎年思いますが、やはり今年の流行語もコレそんな流行ってたっけ?というものが多かった気がします。でもAKB48の流行語ランクインは納得です。まさかここまでブレイクするとは予想していませんでした。

 そしてちょっと趣向を変え、それとは別にインターネットなどで流行したネット流行語大賞も同時に発表され、今年のネット流行語大賞はゲーム「エルシャダイ」のPVでの一言「そんな装備で大丈夫か?」が金賞に選ばれ、銀賞は尖閣諸島での映像流出事件に端を発した「流出」、銅賞はアニメ「侵略!イカ娘」でイカ娘が使っていた「~ゲソ」「~イカ」でした。そして4位以下は「本田△」、「\どや/」、「~とかマジ勘弁www」、「ルーピー」、「岡ちゃん、ごめんね」、「イイネ!」、「胸熱」と続いていました。

Donhan Kanedobu このランキングを見て、まさかイカ娘が銅賞にまで入るとは予想外でした。作者もびっくりしていましたが、この分かりやすいシンプルさがウケたのではないかと言われています。他にもワールドカップ前は酷評だった岡田ジャパンでしたが、予想を上回る成果にネット上では手のひらを返したように岡田監督を絶賛していて、そのとき使われた「岡ちゃん、ごめんね」のランクインも今年を象徴している気がします。

しかし個人的にはやはり今年のネット流行語大賞は元カプコン稲船氏の名言「どんな判断だ、金をドブに捨てる気か」を選びたいところです。

そして今年も見逃せないのが「2010年アニメ流行語大賞」です。今年も数多くの話題作アニメが放映され、その名言や名シーンが一部で流行していました。ちなみに2009年のアニメ流行語大賞は「けいおん!」の「うんたん♪」でしたが、今年の大賞は

Angelbeats30 アニメ「Angel Beats!」より「天使ちゃんマジ天使」

でした。2010年最大の話題作だったアニメで、死んだ世界戦線メンバーの一方的な攻撃や妨害工作を受けながらも文句一つ言わなかったその姿勢や容姿がマジ天使だったため当時流行しまくっていました。たしかに大賞も納得です。

その他のノミネート作品は

テレビ東京×ANIPLEX共同プロジェクトだった「アニメノチカラ」

「けいおん!!」より「あずにゃんぺろぺろ」

「迷い猫オーバーラン!」より「二回死ねー」

「STARDRIVER 輝きのタクト」より「綺羅星」

「ドリル」

「侵略!イカ娘」より「~イカ ~ゲソ」

「ストライクウィッチーズ2」より「エーリカマジ天使」

「Angel Beats!」より「結婚してやんよ!」

アニメがいきなり急展開を迎えることを揶揄した表現「いきなりカオス」

などがノミネートされていました。個人的にはこれ以外に、今年は去年以上にあらゆる作品が映画化されていたので「映画化決定!」がランクインしてもおかしくなかった気がします。

今年もまた数多くの話題作や問題作が現れた2010年でしたが、2011年も予想を上回る話題が登場することを期待せずにはいられません。


2010年春・アニメ最終回の感想文その9

2010-08-30 03:37:11 | 2010年冬アニメ関連

 チマチマとですが再び最終回の視聴を続けているので感想文も続けて書いていきます。今回は2010年3月に最終回を迎えたアニメ「バカとテストと召喚獣」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

 あと、いつも最後の最終回の感想文最終回でランク付けをしていましたが、それだといつになるか分からないので今回から総評のところでランクを書いておくことにします。

Bakatesu9 Bakatesu10 「バカとテストと召喚獣」…ファミ通文庫から刊行されている井上堅二のライトノベル「バカとテストと召喚獣」のアニメ化作品で、アニメ制作はSILVER LINK.です。原作はこのライトノベルがすごい!2010年作品部門1位で、なおかつアニメではシャフトのメインスタッフで「化物語」10話のオープニングも作っていた大沼心氏が監督のため一部では注目されていたこの作品、1話から試験召喚戦争を行っていましたが良く分からないバトルだったため秀吉以外あまり評判は良くなかったです。

そして2話も話の内容はそこそこでしたが試験召喚戦争が良く分からなく、こんな調子ならばそろそろ視聴やめてもいいか…でも一応4話くらいまで様子を見ておこうかと思っていた矢先に始まったワタナベシンイチ脚本の3話で評価は一気に変わりました。

Bakatesu11_2 Bakatesu15 3話は試験召喚戦争が無く坂本雄二と霧島翔子とのデート回でしたがその回は2人のやりとりが非常に面白く気がつけば秀吉の虜にもなっていました。

この作品、試験召喚戦争のバトルアニメとして見てしまうと駄作でしたがキャラ萌えアニメとしては紛れもない一級品で試験召喚戦争が無い回は総じてキャラクターのやりとりや話のテンポが良く面白かったです。しかし試験召喚戦争が入った回は大抵つまらなかったため、試験召喚戦争のシステムがもっと分かりやすければさらに面白くなったと思われるのでそこは残念。

Bakatesu13 Bakatesu14 あと1クールものの宿命として、かなりハイペースで話が進んでいたらしく原作ファンからカットされて残念がられたシーンも多かったそうです。さらにシャフトスタッフが関わっているせいか、シャフト作品の特徴の一つである他作品のパロディが多数見受けられたので原作にはパロディが全く無いぶんこの辺も視聴者を選びそうでした。

Bakatesu12_3 Bakatesu16_2 そしてこの作品を語る上で欠かせないのはなんといっても木下秀吉です。性別秀吉の彼ですが男の娘なのに…分かっているのに魅力的すぎて、主人公の吉井明久が写真を集めているのも仕方ないかもしれません。さすがエロピンナップばかりのメガミマガジンで唯一登場しただけのことはあります。自分は正直男の娘に興味はありませんが、なんかちょっと男の娘愛好者の気分が分かるような気がしました。思わず踏み込んではいけない領域に踏み込んでいたかもしれません。

総評

Bakatesu17 全体的な感想としては、試召戦争バトルアニメとしては駄作でしたがキャラ萌えアニメとしては一級品だったため、萌えアニメと割り切れば結構面白かったです。作画も最初から最後まで安定していたしキャラクターも魅力的かつ秀吉いるし良好でした。

個人的には序盤は視聴打ち切りのCランクといったところでしたがナベシン回以降一気に面白くなりAランクで、最後はお約束ながら普通の終わり方をしたし差し引きで総合Bランクといったところでした。

そしてこの作品の2期が決定していますが、2期決定の発表をしたのが4月1日だったため誰も信じていなかったのが当時少々涙を誘いました。しかしBD・DVD売り上げが平均5000枚超えをしているので2期決定も納得といったところでしょうか。


久々に心が震えた

2010-07-19 03:05:05 | 2010年冬アニメ関連

 子供向け作品ながら動きがあり完成度の高い描写に良く出来たストーリーが好評で大きいお友達にも評価の高い「ハートキャッチプリキュア!」ですが、ついに今回新しいプリキュア、キュアサンシャインが登場しました。

Pricure6 Pricure7 …いやいや、実に素晴らしい!パッと出のキャラがいきなりプリキュアで登場したらここまで熱くなれなかったかもしれません。今まで準レギュラーで何度も登場していたキャラがいよいよといった感じで登場するのはキャラクターに感情移入していた分も合わさり感動もひとしおでした。こういう見せ方は1クールアニメではなかなかできなかったと思います。

そして変身シーンの動きも実に素晴らしく気合いが入っていました。聞いた話によるとこのシーンだけで動画枚数が5000枚を超えたそうです。一般の30分アニメの動画枚数は5000枚前後、作画が良いと言われる作品は10000枚くらいらしいから相当なものだったようです。おかげで今週の「ハートキャッチプリキュア!」の実況は1話以来の盛り上がりを見せていました。最後に雲を晴らすところとか格好良すぎです。そしてメチャクチャ強っ!

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YouTube: ハートキャッチプリキュア! キュアサンシャイン変身シーン


2010年夏・アニメ最終回の感想文その2

2010-06-29 00:11:00 | 2010年冬アニメ関連

 今回も流行に乗り遅れないように可能な限り視聴していきます。今回は2010年冬開始アニメで数少ない当たり作品の一つだった「デュラララ!!」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Durarara7 Durarara8_3 「デュラララ!!」…電撃文庫から刊行されている成田良悟のライトノベル「デュラララ!!」のアニメ化作品で、アニメ制作はブレインズベースです。前作「バッカーノ!」の評価も高く、アニメ制作スタッフも前作と同じだったこの作品、第1話ではメインキャラの1人竜ヶ峰帝人が池袋にやってくるところと都市伝説の首無しライダーが登場するところで終わっていました。

この作品、序盤は主人公が毎週変わったりしていたので物語の本筋が良く見えなかったため自分含む原作未読組にはオサレアニメとか呼ばれてあまり評判が良くなかったんですが、中盤あたりになると今までの伏線が回収されはじめて一気に面白くなってきました。序盤は訳が分からないチャットルームも中盤以降になると興味深い内容です。

Durarara9 Durarara10 序盤の山場だったセルティの過去から始まり首の正体が判明したときも驚きましたが、続いて今まで正体不明だった池袋ダラーズの創始者が登場したり、切り裂き魔事件の真相と第3勢力の登場、そして裏で人の心理を読んで巧みに利用する折原臨也…と中盤からは見逃せない展開ばかりでダレることなく最後まで一気に視聴してしまいました。

 序盤からあまり出番が無くてこのまま消え去ってしまうのか?と思っていたサイモンも最後はやってくれましたね。日本語喋ってるときはとぼけたキャラクターでしたがロシア語話すとキャラ変わりすぎでびっくりしました。

Durarara11 Durarara12 この作品、シナリオも面白いですがキャラクターが非常に魅力的で、ほぼ全てのキャラクターに見せ場がありチョイ役でも小物でもやられ役でも丁寧に扱っているのが好印象でした。中でも筆頭はやはり主人公のセルティで、手や頭の仕草だけであそこまで魅力的に表現していたのは見事。平和島静雄が殴り込みをかけてきたときの「まぁまぁ」の仕草や同時に首をかしげる仕草とか非常に良かったです。

最後は黄巾族がらみで始まった闘争もメインキャラ全員で見事に鎮めてたし区切りのいいところで終わらせていたためなかなか良い終わり方だったと思います。でも肝心な部分は解決してなかったし折原臨也もまた元の場所に戻ったしこれは2期ありそうな予感でした。

総評

Durarara13 全体的な感想としては、当時「DARKER THAN BLACK ~流星の双子~」の後番で、さらに同じ近未来モノだったため比較されそうでちょっと可哀想などと思いましたが、まさかあちらより面白くなるとは思ってませんでした。都市伝説がらみのファンタジーとリアルの闘争のバランスが取れていて、さらにキャラクターも個性的で盛り上げ方もうまく伏線の回収も見事でした。今になって思えば序盤の訳分からない展開も後半を盛り上げるための伏線だった気がします。そういう意味では話の構成も良く出来ていたし、セルティの感情表現も見事でした。そして何よりオープニングで前回のあらすじを描く演出がカッコイイ!作画も終始安定していたし、「バッカーノ!」スタッフは今作も非常に良い仕事をしていたと思います。

 そしてセルティに関することは1期では何も解決してなかったのでこれはそのうち2期ありそうですね…作品としても非常に面白かったですが女性だけでなく男性キャラクターも魅力的なためか腐女子人気も極めて高くDVD売り上げも納得の20000枚超えをしているし2期も期待できそうです。


杏里萌え

2010-05-08 18:29:03 | 2010年冬アニメ関連

Durarara5 Durarara6 先週の罪歌も意表を突かれた「デュラララ!!」ですが今週になってあの勢力図になるとは…この展開は全く予想できませんでした。個人的に今放映されているアニメで最も面白いかもしれません。ラノベ原作でも面白いのはやっぱり面白いですね。「バッカーノ!」スタッフも良い仕事をしていると思います。

しかしこれあと7話くらいで終わるのかしら…。


2010年春・アニメ最終回の感想文その6

2010-04-04 18:50:16 | 2010年冬アニメ関連

 いよいよ春アニメが本格的にスタートし始めて、現在乗り遅れないようにしているような状況です。そんな中今回は「はなまる幼稚園」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Hanamaruyoutien5 Hanamaruyoutien6 「はなまる幼稚園」…ヤングガンガンで連載されている、勇人の漫画「はなまる幼稚園」のアニメ化作品で、アニメ制作はGAINAXです。このご時世に幼稚園を舞台にしたアニメを深夜に放映というのに意表を突かれたこの作品でしたが、第1話では実際のところほのぼのした雰囲気の良い感じの作品で作画も良く、冬アニメの中でも良作の予感を感じました。

 そして続く2話も同じ感じで面白かったんですが、その後のエンディングで異様なものを目撃することになりました。なぜか2話のエンディングは1話と全く違う…そしてその次の週も全くエンディングが別物…

Hanamaruyoutien7 Hanamaruyoutien8 そう、この作品はなんとエンディングが1話1話完全新作でした。中には「スレイヤーズ」や「サイバーフォーミュラ」のキャラデザインをしていたサムシング吉松氏や「鉄腕バーディー」のアニメ版作画監督のりょーちも氏も参加していて、中でも6話の土田先生の妹が出た回の、りょーちも氏が作画から絵コンテ・演出までやっていたエンディングは最も評価が高かったです。

Hanamaruyoutien9 Hanamaruyoutien10 全部別物だったエンディングのインパクトはなかなか強烈でしたが、作品のキャラクターも良く、主人公の幼稚園児達もマスコットキャラみたいで可愛かったし、先生達も個性が強くて良かったと思います。中でもやはり圧倒的だったのは天使すぎた山本先生とブラコン女子高生の土田先生の妹でしょうか。こんな天使みたいな先生が現実にいるわけないとか、ここまで空気読んで頭がいい幼稚園児がいるわけないとか言われていましたが、その辺はアニメだから気にしてはいけないと思いました。

 最初から最後まで作画も良かったし、あからさまに狙った感じの萌え作品では無かったのは好印象だったんですが、オリジナル展開が入った回は原作知っている人には不評だったようです。あと最後は結局土田先生と山本先生の仲は全く進展せずに何事も無く最終回を迎えてしまい、全然最終回らしくない終わり方で不完全燃焼でした。

Hanamaruyoutien11 全体的な感想としては、DVDが売れたら2期やって、売れなかったらそのまま終わりというのがあからさまに分かるくらい露骨な終わり方をしたのが残念な作品でした。それ以外のところは全体的に出来はなかなか良く、ほのぼのした雰囲気を楽しめる良作だったと思います。