2010年春アニメ第1話の感想文その14

2010-04-30 20:20:23 | 2010年春アニメ関連

 今回はイイ男特集!というわけで今回はローカル局で放送された作品でなおかつ腐女子向け作品だった「薄桜鬼」「裏切りは僕の名前を知っている」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Hakuouki Hakuouki1 「薄桜鬼」…アイディアファクトリーから発売されている女性向け恋愛アドベンチャーゲーム「薄桜鬼 ~新撰組奇譚~」のアニメ化作品で、アニメ制作はスタジオディーンです。

自分はこの作品の原作を全く知りませんでしたが、どうやらこの作品は腐女子には人気が高い作品らしくすでにPS2版、DS版、PSP版が発売されさらにファンディスクまで発売されているようでした。

腐女子向け作品となるとやはり女性にしか楽しめない作品なんじゃないかと先入観を持ちかねないですが、過去に「金色のコルダ~primo passo~」「ミラクル☆トレイン~大江戸線へようこそ~」など女性向け作品ながら性別問わず面白い作品があるのも事実なので色々と期待しつつ第1話を視聴してみました。

一目見て中嶋敦子と分かる特徴的なキャラクターデザインも印象的でしたが、U局アニメでは最近珍しく1話から流血シーンがありました。そして妖怪?のような人外がいたりしたのでどうやらひと味違う幕末もののようです。

Hakuouki2 Hakuouki3 そして新撰組を中心に物語が展開していたのでここは腐女子向け作品らしく土方歳三や近藤勇などイイ男がいっぱい登場するのはお約束として、意外だったのが主人公の雪村千鶴でした。昨今の男の娘ブームとは真逆?の男装する女性で、このキャラの仕草に加え声優が桑島法子だったため予想以上に良い感じで素晴らしく、おそらく今期で4番目の萌えキャラかもしれません。

Hakuouki4 全体的な感想としては、作画はいつものスタジオディーンといったかんじでしたが主人公の雪村千鶴が予想以上の萌えキャラで良かったです。

ストーリーもゲーム原作なためか先が読めない展開でなかなか面白そうだし、これで男性キャラが良ければ結構面白い作品になるかもしれません。

Uraboku Uraboku1 「裏切りは僕の名前を知っている」…月刊Asukaで連載されている小田切ほたるの漫画「裏切りは僕の名前を知っている」のアニメ化作品で、アニメ制作はJ.C.STAFFです。

おおういきなり黒い巨大な剣…そして頭身高い…。J.C.STAFFがこういう作品作るのは「隠の王」以来でしょうか。作画は背景を含めJ.C.STAFFだけあってかなり良いと思いました。しかしキャラクターは思いっきり少女漫画のクセがあるので人を選ぶかもしれません。

Uraboku2 あとファンタジーものの要素もあるようですが、スズメと会話?してたり、主人公が人と触れるとその相手の心情や過去が分かったり、ラジエルの鍵と呼ばれる謎の本があったりと結構厨設定がありそうでした。まぁ極めつけは「この汚れた世界はリセットされるべき」とか「俺はお前を裏切らない」の決め台詞でしたが…。ちと原作知らないと訳が分からない展開も多かったです。

最後は無人トラックに襲われたあとに謎のイイ男が決め台詞を言って次回に続くみたいなところで終わりましたが、これはちと原作ファンじゃないと少々つらいと思いました。

Uraboku3 全体的な感想としては、作画は結構良いと思いますが原作を知らないと展開についていけなさそうです。あと絵柄のクセが強いためこの辺も人を選びそうな予感。自分はもうしばらく様子を見るつもりですがそのうち視聴やめてしまいそうです。


2010年春アニメ第1話の感想文その13

2010-04-29 18:51:50 | 2010年春アニメ関連

 今期は春の改変期と重なっているせいもあり色々なところで新番組アニメが始まっています。今回はそんな中NHK BSで始まった新番組アニメ「GIANT KILLING」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Giantkilling Giantkilling1 「GIANT KILLING」…モーニングで連載されている原作綱本将也・作画ツジトモの漫画「GIANT KILLING」のアニメ化作品で、アニメ制作はスタジオディーンです。NHKの新作アニメだったこの作品も全く前情報が出回っていなかったためどういう原作なのか分かりませんでしたが、どうやらスポーツもののようでした。

NHKのアニメだからきっとお堅い当たり障り無い作品なのかと思っていたら、これはこれは…珍しく監督が主人公なサッカーアニメでした。大抵スポーツものの主人公は選手なんですが監督が主人公なのは珍しく、この作品以外ではビッグコミックスピリッツの「ラストイニング」くらいしか思いつきません。

Giantkilling2 舞台は監督が昔滞在していた東京の弱小リーグで、なにやら過去に何かあったらしく監督が最初から嫌われていましたが、普段はやる気なさそうなのに裏では色々考えているらしく結構面白そうな予感でした。1話では最初に30m走のタイムを測りその結果でレギュラー候補を選んだりしていていきなり破天荒でしたが、なぜそのようなことをしたのかと思わせる展開で終わってしまったので気になるところです。

Giantkilling3 全体的な感想としては、作画は特に目立ったところは無く普通でしたが、サッカーアニメとして斬新で面白く主題歌も作品に合っていたし良くできていた作品だったと思います。良くも悪くも原作を忠実にアニメ化したかんじでした。最近は超次元サッカーアニメが台頭しているのでこういう硬派なサッカーアニメにも頑張って欲しいところです。


2010年春アニメ第1話の感想文その12

2010-04-28 04:54:03 | 2010年春アニメ関連

 ゴールデンウィーク前にはアニメを一通り視聴しそうな感じです。今回はローカル局で放送された「いちばんうしろの大魔王」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Itibanusironodaimaou Itibanusironodaimaou1 「いちばんうしろの大魔王」…HJ文庫で刊行されている水城正太郎のライトノベル「いちばんうしろの大魔王」のアニメ化作品で、アニメ制作はアートランドです。「蟲師」のヒット以来個人的に注目しているアートランドが2年ぶりに制作元請けな作品だったために個人的にもちょっと期待していました。

そしていきなり冒頭…ってテロップでかっ!というのが第一印象でした。最近はどの番組でも「無断でインターネットに~」というテロップが流れるのはお約束になっていますが、この作品は圧倒的な文字の大きさでした。

Itibanusironodaimaou2 そして間髪入れずに…ふんどし?なんと意表を突いてヒロインのパンチラシーンがあったと思いきやパンツどころかふんどしでした。そのためU局アニメでパンチラに慣れていた紳士達の間では

「これからはパンツではなくふんどしの時代」

とか言われたり言われなかったり。

Itibanusironodaimaou3 Itibanusironodaimaou4 主人公が公務員の頂点を目指すようなイイ人なのに編入のときの占いで「将来の職業…魔王!」と言われてさぁ大変、やること全て裏目に出て勘違いされるわ決闘を申し込まれるわ…とノリは80年~90年代のアニメを思い起こす感じでやや古い印象を受けましたが、これは結構面白い!1話から色々とエロ展開が続きつつもテンポも良く新キャラが次々と現れて息つくことなくあっという間に1話が終わってしまいました。エンディングの作画もなかなか良かったしこれは予想以上に面白かったです。

Itibanusironodaimaou5 全体的な感想としては、見た目が古くさく単なるお色気アニメのような印象を受けるため前人気は非常に低かったこの作品ですが、なんか深夜アニメが始まった頃を思い出すようなかんじで少々懐かしい感じを受けつつもテンポが良く面白い作品でした。AT-X版はエロ全開なようですがU局版でも結構エロいというかエロなくても十分面白い作品だったと思います。


2010年春アニメ第1話の感想文その11

2010-04-25 21:49:11 | 2010年春アニメ関連

 今週はちと家庭の事情で何もできない状況が続いていましたが、なんとか落ち着いてきたので再びいつもの調子に戻ってみようと思います。今回はローカル局で放送された「B型H系」「迷い猫オーバーラン!」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Bgatahkei Bgatahkei1 「B型H系」…週刊ヤングジャンプで連載されている、さんりようこの漫画「B型H系」のアニメ化作品でアニメ制作はハルフィルムメーカーです。「H友達100人できるかな?」と放映開始前のCMで言っていて度肝を抜かれたこの作品、こんなの本当にアニメにできるのか?と思いつつ第1話を視聴してみました。

 この作品、実況やネットでは通称「ゆかりん無双」とまで呼ばれるほど、とにかく主人公の山田役の田村ゆかりが妄想全開で喋りまくり、さらにはオープニングとエンディングも田村ゆかりが歌っているためファンにはたまらない作品となっていました。

Bgatahkei2 作品自体も別にエロアニメというわけではなく、高校生になったばかりの主人公山田が最初の目標として掲げたのが「H友達100人できるかな?」なだけで、実際はそんな経験は何も無くひたすら妄想をしまくる作品でした。そしてその妄想が「イケメンにナンパされる→イケメンは経験豊富→見下される」とか一方的でかなりぶっ飛んでいてノリも良く、前述したゆかりん無双も相まってかなり面白かったです。

Bgatahkei3 Bgatahkei4 作画はハルフィルムメーカー独特のクセが少々出ていて「スキップ・ビート!」に少々似ている雰囲気がありましたが、山田とか山田とか山田の表情の変化や動きがよく描かれていて好印象でした。

全体的な感想としては、とにかくゆかりん無双で妄想による展開が面白かったです。話のテンポも良かったしこの調子でいけば良い感じの良作になりそうですが、ただこの手の作品は区切りいいところで何事も無く最終回になりそうなのでその辺りをどう締めてくるかが気になるところです。

Mayoinekooverrun Mayoinekooverrun1 「迷い猫オーバーラン!」…集英社スーパーダッシュ文庫で刊行されている松智洋のライトノベル「迷い猫オーバーラン!」のアニメ化作品で、アニメ制作はAICです。原作の絵師がエロゲでは有名なぺこ氏で、春アニメの中で放映決定が早かったのもあり注目度はそこそこあったんですが、集英社ラノベアニメは「アキカン!」「よくわかる現代魔法」「銀盤カレイドスコープ」など核地雷レベルの作品が多いので危険度も高い作品でした。

そんな期待と危険を併せ持ったこの作品でしたが、1話は案の定危険を感じずにはいられませんでした。冒頭からいきなりの縞パンなのはまぁU局アニメのお約束として、オープニングで

「にゃー」

このオープニングはかなり精神にくるものがありました。さすが今期最悪のオープニングと噂されるだけのことはある…こ、これはこれでいいんじゃないでしょうか(棒)。

Mayoinekooverrun2 他にもヒロインが王道すぎるツンデレだったり、2次元と3次元の区別がごちゃまぜになってたり、いきなりニワトリが卵産んだらヒヨコが即生まれてトラックに轢かれそうになったり…とキャラクターはそれなりでしたが話の展開はかなりテンポが悪く頭に入ってこない感じでした。

作画はAICなりに原作絵に近づけようと頑張っていたと思います。ただそれ以上では無く動きもかなり雑だったので見ていて作画崩壊しかけているシーンも目立ちました。

Mayoinekooverrun3 あとこの作品の特徴としては、毎回監督が替わる「各話監督制」とかいう珍しい形式で、第1話は「バスカッシュ!」序盤や「化物語」まよいマイマイオープニングの監督だった板垣伸が監督をしていました。

果たしてこの「各話監督制」が良い結果になるのか悪くなるのかは興味深いところです。

Mayoinekooverrun4 全体的な感想としては、作画はそれなりでしたが話の内容はイマイチでテンポも悪く個人的には面白くなかったです。主題歌も個性を持たせようとしてあのような歌にしたんだと思いますが逆効果でかえって聴きづらく感じました。しかしメイドのレールガンコンビは良かったんじゃないでしょうか。集英社ラノベアニメはホント面白いの無いなぁ…と思いました。


2010年春アニメ第1話の感想文その10

2010-04-20 07:14:33 | 2010年春アニメ関連

 いよいよ今回からはローカル局で放映された作品も視聴していきます。今回は「WORKING!!」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Working Working1 「WORKING!!」…ヤングガンガンで連載されている、高津カリノの漫画「WORKING!!」のアニメ化作品で、アニメ制作はA-1Picturesです。この作品は4月の新番組でしたが東京MX放送と読売テレビでのみ3月に1話だけ先行放送が行われていました。

北海道某所でのファミレス「ワグナリア」を舞台に、主人公小鳥遊宗太がバイトとして入りその日常を描く作品のようですが、とにかく第一印象としてはヒロインの種島ぽぷらが可愛い!小柄な体格に加え仕草も小動物のようで、さらに頼まれごとを断らずに一生懸命やる姿勢がすごく良く、おそらく今期アニメ一番の萌えキャラかもしれません。

Working2 他にも個性が強いキャラは多く…というか小さいモノ好きな主人公が可愛く見えるほど女性スタッフは軒並み変わり者でした。

中でも男性恐怖症の伊波まひるは男を見ると殴りかかる性格で、さらに殴り方がかなりすごかったためこのキャラはかなり嫌われていました。

Working3 Working4 全体的な感想としては、4コマやショートストーリーがメインの原作なためか話のテンポは良さげでバイトアニメとして面白そうでした。そしてなにより種島ぽぷらが可愛いのでこのキャラ目当てでも十分視聴できそうです。A-1Pictures制作のため作画も安定してたしこのノリでいければ良作になりそうな予感でした。不安なのはやる気無しの店長と男性恐怖症の伊波まひるをどう作品で見せるかでしょうか。見ていて不快になる描写が出てきそうなのでこのあたりの演出をどう見せるかで脚本家の腕が問われそうです。


2010年春アニメ第1話の感想文その9

2010-04-19 09:04:45 | 2010年春アニメ関連

 今期は春の改変期なため長寿ものが多い土日の早朝アニメも新しいのが色々始まっています。今回は「ひめチェン!おとぎちっくアイドル リルぷりっ」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Rirupuri Rirupuri1 「ひめチェン!おとぎちっくアイドル リルぷりっ」…SSJ原案の作品「リルぷりっ」のアニメ化作品で、アニメ制作はトムス・エンタテインメントです。

開始数秒でヒロインが喋った瞬間に危険な予感がしましたが、案の定ヒロイン3人が棒でした。一体どこの声優かと思ったら、どうやらハロー!プロジェクトから始まったアイドルユニットスマイレージだったようです。しかしアイドルもののアニメなので本物のアイドルを声優に起用するのはお約束だとは思いますが、これほどの棒を聴いたのは「極上!めちゃモテ委員長」以来でした。

おとぎの国の危機を救うために、ヒロイン3人が白雪姫・シンデレラ・かぐや姫になって歌を歌い人々を幸せにしておとぎの国を救う話のようですが、展開はかなり強引だったうえに、ヒロインの持っていたアップルパイは勝手に食われるわ、マスコットキャラは妙に不愉快になるような性格だわとあまり作品自体に良い印象は持てませんでした。

Rirupuri2 極めつけは歌うシーンで、歌うときヒロイン3人が成長するところは良かったと思いますが歌うシーンは予想外の3Dでした。しかもオープニング歌ってるだけだし…しかし拍手喝采の大人気。これは子供は見て面白いんでしょうか。少なくとも自分はもう視聴しててつらかったのであとは紳士の方々に任せることにします。


2010年春・アニメ最終回の感想文その7

2010-04-18 16:30:46 | 2009年秋アニメ関連

 2010年春アニメをチェックしつつもまだまだ視聴終了しつつも感想を書き終わってない作品も残っています。今回は2009年秋の日テレ深夜アニメ「君に届け」の最終話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Kiminitodoke2 Kiminitodoke3 「君に届け」…別冊マーガレットで連載されている、椎名軽穂の漫画「君に届け」のアニメ化作品で、アニメ制作はproductionI.Gです。「桜蘭高校ホスト部」以来3年ぶりだった少女漫画原作の日テレ深夜アニメ2009年秋の新作だったこの作品、1話から絶妙な雰囲気を醸しつつ演出も良く内容も濃い話で1話からいきなり思わず泣ける話だったため実況でも話題になっていました。

 そんなインパクト絶大だった1話から続いたこの作品、2話以降も思わず身もだえするほどニヤニヤが止まらない展開と泣ける話が交互に続く内容で非常に素晴らしかったです。

Kiminitodoke4_2 この作品、男が見ても惚れるメインキャラ風早翔太とヒロインの黒沼爽子といい個性が強く魅力的なキャラクターが多く、中でもやはり、皆から暗いイメージで見られ劣等感を感じつつもなんとかそのイメージを変えたいと努力しているヒロイン黒沼爽子に感情移入できるなら文句無しにオススメできる作品だと思います。他にも良かったのが声優で、中でも黒沼爽子役の能登麻美子と後に登場する胡桃沢梅役の平野綾のキャスティングがすごくキャラクターに合っていて実況でも絶賛されていました。

Kiminitodoke5 作画もproductionI.Gなので最高…といいたいところですが、人物の作画においてはあまり安定せず結構ばらつくことが多かったのが少々残念。しかしこの作品でいくつかある神回と呼ばれる回の作画は全て良作画だったのであまり気になりませんでした。そんな中背景の描写は独特の雰囲気を出しつつも繊細で作品に合っていたと思います。

Kiminitodoke6 そしてさらにこの作品で欠かすことができないと思ったのがS.E.N.S Projectによる音楽でした。この音楽と演出・声と間が絶妙に合っていてこそあの独特の雰囲気が描かれていたと思います。おかげで他愛のない会話シーンでも鳥肌ものな箇所がいくつもありました。

Kiminitodoke7 2クール放映だったのでじっくり見ることができたこの作品、後半は少々中だるみした印象を受けましたが風早翔太と黒沼爽子とのやりとりは見ていてあまりにも眩しすぎる青春具合に身もだえしながら最後は一区切りついたところで終わったので、これは是非とも最後まで描ききって欲しいと思いました。

Kiminitodoke8 そして日テレ深夜アニメ恒例なのが実写コーナー、残念ながらこれは歴代実写コーナーでもワーストに入りかねなかったです。一番の理由がネタバレ事件で、単行本にもまだ載ってなかった話を言ってしまうのはさすがにNGにもほどがあるレベルでした。まぁ本編とは関係ないミニコーナーでの出来事だったので作品自体には影響は無いんですが、おかげで実写コーナーは大不評でした。

Kiminitodoke9 全体的な感想としては、王道作品ながら全ての面において極めて高い水準の作品で、中でも原作者の椎名軽穂が「このアニメにはTVの中に空気があって風が吹いている!」と言っていた通り特に雰囲気が絶妙な作品でした。個人的には「CLANNAD AFTER STORY」を抜きアニメ人生で最も泣いた作品で、少女漫画原作のアニメ作品でこれほどの良作は初めて見ました。文句無しで殿堂入りです。

Kiminitodoke10 そして最終回の実写コーナーで「2期の実現は皆さんの応援にかかってます!」とか言っていましたが、これはやはり「DVDいっぱい買ってくれたら2期作るよ?」というメッセージとも受け取れました。そんなこと言われなくても買ってますよ!さりげなくこの作品は2009年秋アニメの中で「DARKER THAN BLACK ~流星の双子~」「とある科学の超電磁砲」に続いてDVD売り上げが良いためもしかしたら2期あるかもしれません。ただし日テレ深夜アニメで2期以降が作られた作品は「はじめの一歩」「犬夜叉」「カイジ(こちらは2期制作確定)」しか無いんだよなぁ…。


2010年春アニメ第1話の感想文その8

2010-04-16 17:36:27 | 2010年春アニメ関連

 次々と新番組アニメが始まっていますが、もちろんこの局の新番組も欠かせません。今回は日テレ深夜アニメの新作「RAINBOW 二舎六房の七人」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Rainbow Rainbow1 「RAINBOW 二舎六房の七人」…週刊ヤングサンデーとビッグコミックスピリッツで連載されていた、安部譲二原作・柿崎正澄作画の漫画「RAINBOW 二舎六房の七人」のアニメ化作品で、アニメ制作はマッドハウスです。今期の日テレ深夜アニメの新番組で個人的にも期待していました。

自分は原作の四章を少し読んでいたりしていたので内容を少し知っていましたが、まさかこの作品をアニメ化するとは予想していませんでした。少なくともこの作品をアニメ化するような局は日テレしかありえないと思います。戦後の日本が舞台となっているため、不安定な情勢の中弱い者が虐げられる時代が生々しく描かれていました。

Rainbow2 冒頭から「過激なシーンは時代性を考慮した上で重要と考えております」という見出しから始まり続いて林原めぐみのナレーションがきたと思ったらいきなりのキツイ展開…これは暗くて酷い。しかしそれゆえに画面に釘付けになってしまいました。

そして立て続けに少年院生の殴り合いになり、殴られる描写と共に名前と犯罪歴を紹介して、気がついたらいつのまにか30分経っていました。暴力シーンが多く印象が強かったのでいつの間にか見入っていたようです。今回は1話ということで話はあまり進まなく、主人公達の出会いとキャラ紹介で終わっていました。

Rainbow3_2 全体的な感想としては、萌えアニメや明るい作品のアニメ化が多い現代アニメ業界とは明らかに一線を画す暗く男気のある硬派なアニメで、まさに日テレらしい期待通りの良い作品でした。原作はつい少し前に完結したのでこの作品も最後まで描ききるならかなり期待できそうです。余談ですが、この作品が終わった直後にTBSで「けいおん!!」が始まるので実況ではRAINBOWで荒れた心をけいおん!!で癒すというのが恒例行事になっているようです。

Rainbow4 そして日テレアニメといえば恒例である最後の実写コーナー、今回はネタに走らずミスマガジン2009による日テレ作品の紹介をしていました。今回はキミトドのような路線に入っていなかったので大分マシだったと思います。


2010年春アニメ第1話の感想文その7

2010-04-15 16:25:17 | 2010年春アニメ関連

 最近のアニメと言えばテレビ東京でおなじみのブランド「アニメノチカラ」を忘れてはいけないと思います。第1弾から虫の息な気がするけど、今回は「アニメノチカラ」第2弾作品「閃光のナイトレイド」の1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Nightrade Nightrade1 「閃光のナイトレイド」…テレビ東京とアニプレックスが共同で立ち上げたオリジナルアニメ制作プロジェクト「アニメノチカラ」第2弾作品で、アニメ制作はA-1Picturesです。第1弾だった前作「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」に続きついに始まったこの作品、今回も放映前からCMを相当流してたうえに特番まで組んでいたので注目度は高かったんですが前作が見事にコケたため自分含めネットでは期待と不安が入り交じっていた作品でした。

 …で、今回の1話、前作に続き今回も背景は実に素晴らしかったです。特番で「1930年代の雰囲気を出すよう努力した」といっていただけのことはありました。キャラクターの作画も今回は若干渋めにしていて萌え系では無い硬派な雰囲気だったためここも好印象で、今までにないオリジナルアニメを作ろうとしている姿勢が感じ取れました。

ただし残念ながら今回もまたシナリオは正直面白いとか続きが気になるという感じではなかったです。しかも主人公達の機関の人物は超能力が使えるという設定を序盤では全く説明してなくて特番を見ているのを前提にしているような話の展開でした。主人公の念動力に時間制限があるような描写がチラッとある程度だったので、この辺りもうちょっと説明が欲しいと思いました。

Nightrade2 20世紀半ばの時代背景やヒロインの雪菜の容姿から、実況ではこの作品は「二十面相の娘」に似ていると言われていて、たしかにチコと雪菜の容姿は似ていました。しかし面白さとなると「二十面相の娘」には遠く及ばなく、なぜここまで差が付いたのかと思ってしまうほどです。

しかし音楽では今作はかなりインパクトがあり、葉加瀬太郎作曲のメインテーマがアクションシーンで流れたときはテンション上がって結構良かったです。この瞬間がこの1話で一番の見所だった気がしました。

Nightrade3 全体的な感想としては、作画に加え今回は音楽も葉加瀬太郎が作曲しているので曲もなかなか良い感じですが、話が地味ながら結構複雑で1回視聴しただけでは内容が良く分かりませんでした。つまらなくはないんだけどあまり盛り上がらずに淡々と話が進むためじっくり腰を据えて視聴するのには適した作品だと思うんですが、この作品は12話で終わってしまうため多分あと3ヶ月もしたらすっかり忘れ去られてしまうと思います。個人的には今回の「アニメノチカラ」もイマイチ印象に残らず残念な出来だったと思いますので第3弾に期待しています。