2009年秋・アニメ最終回の感想文その3

2009-09-28 17:07:49 | 2009年春アニメ関連

 放映開始当時はどんなに地雷だと思った作品でもいざ最終回となると寂しいと感じることもしばしば。そういう意味では投げっぱなしENDだけは勘弁してほしいところ。そう思いつつ今回は「真マジンガー 衝撃!Z編 on television」「スラップアップパーティー-アラド戦記-」「ヤッターマン」そして「ねぎぼうずのあさたろう」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Mazingar2 Mazingar3 「真マジンガー 衝撃!Z編 on television」…永井豪の漫画「マジンガーZ」を原作に、過去に「ジャイアントロボ」や「機動武闘伝Gガンダム」などの熱すぎるロボットアニメを手がけた今川泰宏氏が独自のアレンジを加えたマジンガーZの新作アニメ作品で、アニメ制作はBEE・MEDIAとCodeです。第1話でいきなり「大団円!」と称して最終決戦から始まり視聴者は困惑しましたが2話から事実上の第1話が始まり、そこからが本番でした。

 35年前の作品が原作のためたしかにキャラクターは濃いしマジンガーや機械獣のデザインも古く、今では通用しないんじゃ…などと考えたりもしましたが数分後には全く問題ないことに気づきました。現代でも十分通用する素晴らしいロボットアニメです。それに今川監督の演出と脚本が加われば…たしかにマジンガーZの新作と呼ぶに相応しい作品でした。

 まずとにかく熱い!ロケットパンチを撃つシーンを3回繰り返し、玄田哲章のナレーションで何回も叫ぶところとか熱すぎです。オープニング曲もJam Projectだったしここ数年のロボットアニメの不景気を吹き飛ばす非常に面白い作品でした。

 ロボットだけでなくキャラクターが魅力的なのもこの作品の特徴で、主人公の兜甲児よりもむしろ敵のあしゅら男爵やブロッケン伯爵のほうが魅力的だと感じたのは自分だけでは無かったと思います。中でもあしゅら男爵は誕生秘話も含めてほとんどの回に登場し、一時は味方になったりとある意味真の主人公とまで言われていました。ボスボロットも後半活躍してたしスーパーロボット大戦でしかマジンガー知らない世代ではかなりボスの評価が変わったかもしれません。

 話の展開が後半になるにつれ、次第にDr.ヘルの野望の全容とバードス島での真実が分かってきますが、まさかあのような事情があったとは…と、スーパーロボット大戦でしかマジンガーZを知らない自分には衝撃的でした。それに加え今川アレンジもあり、今までに無かったマジンガーの新パーツや新武装も出てきて中盤以降はさらに熱い展開になっていました。こういうアニメだと、?こいつさっき死んだんじゃね?という展開になってもマジンガーだし良し!ということで気にならないこともありました。

 あえて気になったところといえば、オープニングはJamProjectで非常に良かったのにエンディングはSKE48で一気に現代風になったり、回想シーンが多いので使い回しが何度もあったくらいでしょうか。でもちょっと気になったぐらいなので特に作品自体の面白さに影響を与えるほどではないと思います。あとは声優ですかね…初代アニメ版マジンガーZとは全く違うので昔のマジンガー知ってる人にはちょっと影響あるかもしれません。

Mazingar4 作品の話の展開としては終盤になるにつれて第1話と同じようになってきて、あぁこういうことだったのかと納得できるようになり、最終決戦では熱すぎる超必殺技等が見られて、そして衝撃の結末が…!ってこれ、2期というか続きが無いと困るんですが。このまま完結したらいくらなんでも投げすぎだろうと思ってしまう展開でした。今川監督次回作も頼みますよ!

Arado2 Arado3 「スラップアップパーティー -アラド戦記-」…NEXONのオンラインRPG「アラド戦記」のアニメ化作品で、アニメ制作はGK ENTERTAINMENTとGONZOです。この作品が放映している最中にGONZOが上場廃止となったため事実上この作品がキー局で放映されたGONZO制作アニメ最後の作品となります。そんなこの「アラド戦記」が放映された第1話では、作画も演出もとても古くさく、80年代のような雰囲気を醸し出していたので正直面白いとは言い難い微妙な作品でした。

 RPGのアニメなのにバトルシーンもしょぼくて、原画や動画のほとんどを韓国に委託していたようで作画もあまり良くなかったんですが、この作品最後はなんだかんだでうまく終わらせて、第1話の複線を終盤でちゃんと回収したので思っていたよりはイイ作品でした。さらに最後の最後に前期のオープニングが流れたときはベタながら非常に良かったです。あと主題歌に関しては後期のエンディング曲の作曲がSaGaシリーズで有名な伊藤賢治が作曲していてなんか妙にカッコイイエンディングでした。そしてしゃべる杖の役でつぶやきシローが声優として出ていたりして妙なところで凝っていたような気がします。

 原作ファンが視聴していたかどうかは分かりませんが原作を知っている人なら予想以上に楽しめた作品かもしれません。そんなかんじがしたGONZO最後のキー局放映作品でした。

Yattarman Yattarman1 「ヤッターマン」…タツノコプロのタイムボカンシリーズ2作目のアニメ「ヤッターマン」の33年ぶりとなるリメイク作品で、アニメ制作はタツノコプロです。当時自分は子供の頃早朝に放映していた再放送を見ていたので今回のリメイクの第1話ももちろん見ていました。第1話は見た目こそ現代風で、オープニングの主題歌の歌手が山本まさゆきではありませんでしたが初期のアレンジだったため非常に懐かしかったです。

 33年前の作品のリメイクなため主要キャラの声優は昔と変わっていますが、ドロンボー3人組の声優が当時と全く一緒で、なおかつ山寺宏一がヤッターメカ全てとナレーションまで一人でこなしていたので素晴らしい演技力でした。あと今回のヤッターマンはパロディ色が強く、歴代タツノコ作品に加え芸能人も多数ゲストで出ていたり、終盤ではメカデザイナーの大河原邦夫氏に直接ドロンボーメカを送ってきてもらったりとなかなか面白かったです。

Yattarman2_2 そして終盤は公式でも発表されていたとおり完結編として描かれていて、ドロンボーメカが活躍しつつドクロベエが復活とまさに最終回らしい展開になりつつ、なんと最終話のオープニングは地上波限定として33年前の第1期初期のオープニングの音源を使用という憎い演出に続き、今週のビックリドッキリメカではこれまでの思い出を見させるという懐かしい演出のオンパレードでした。そして最後にスタッフロールと一緒にドロンボー歴代の歴史紹介というまたさらに懐かしくなる映像が続き、そしてついに解散…の流れに。

 個人的に俺たちの戦いはこれからだENDは嫌いですが、この作品に至ってはいつまでも馬鹿やっていてほしいと思いますね。そう思わせるような最後のニセ予告でした。現在DVD版がシリーズで出ているので見逃してしまった方はそちらでぜひ視聴してみてください。

Asatarou Asatarou1 「ねぎぼうずのあさたろう」…福音館書店から刊行されている飯野和好の絵本シリーズ「ねぎぼうずのあさたろう」のアニメ化作品で、アニメ制作は東映アニメーションです。朝6:30からの放映ということでかなり早起きしないと見られない作品ですが、野菜や果物を擬人化したコミカルな見た目で子供向け作品に見えますが、物語の本質は古き良き時代の時代劇の内容に近いため見た目よりかなりしっかり作られている良作です。

 主人公のあさたろうが生き別れた父を探すために東海道五十三次を渡る旅に出て、そこから旅仲間が加わったり仲間ができたりしつつ、盗賊集団もろこし天狗党や悪党、宿敵と戦うなどといったベタだけど毎回1話完結で非常に痛快時代劇な作品でした。そしてオープニングでは弾き語りで始まり、「参上!ぴゅるっとあさたろう」が流れてテンション上がってくるのも非常にイイ演出です。

 最終決戦は3話くらい続いた話で、もろこし天狗党との最後の戦いが繰り広げられていましたが、そこで親子の和解などのお約束ながら感動的な話もあり、最後の戦いではラストに相応しく劇場版なみの動きまくりの熱い1対1の激しい戦いが繰り広げられていました。そして東海道五十三次の旅が終わりつつ、俺たちの戦いはこれからだENDで終わりましたが終わってみればこれはこれで小気味よい作品でした。見た目とは裏腹に全体的に完成度の高い良作で、個人的にもっと続けてほしかったですね。


2009年秋・アニメ最終回の感想文その2

2009-09-27 15:15:19 | 2009年春アニメ関連

 今週はアニメの最終回ラッシュ!次々と最終回を迎えるアニメが多く、中には伝説級の終わり方をした作品もあり実況は大盛り上がりです。もちろん自分も波に乗り遅れることのないようにチェックし続け、今週は下手したら睡眠時間よりアニメをみている時間のほうが長かったかもしれません。そんな中今回は「ハヤテのごとく!!」「バトルスピリッツ 少年突破バシン」、そして「Pandora Hearts」「大正野球娘。」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Hayatenogotoku2 Hayatenogotoku3 「ハヤテのごとく!!」…週刊少年サンデーで連載されている、畑健二郎の漫画「ハヤテのごとく!」のアニメ化第2期作品で、アニメ制作はJ.C.STAFFです。第1期が日曜日の昼にやっていたのに対し今回の2期は深夜放送になったため格下げでもされたのかしらと思いましたが、深夜になったせいか相変わらずパロディに歯止めが無く第2期の1話からいきなりプリキュアのパロディとか入れてきて原作の再現度は変わらず健在でした。

 J.C.STAFF制作のため作画は非常に安定していたし面白かったので原作ファンでも納得の完成度だと思われます。それに加えパロディも相変わらず満載で、さらに脚本とシリーズ構成が「機動戦士ガンダムOO」を手がけた黒田洋介氏なためOOネタまで入っていました。他にも最終話には初音ミクのウマウマダンスやコードギアスにサザエさん、おねがいツインズにキャプテン翼などもう満載で大丈夫かこれ?と見ているこっちが不安になったりもしました。そして最後に新キャラがチラッとだけ出て終わってしまったのでこれは3期がありそうな気がしますね。

Basin Basin1 「バトルスピリッツ 少年突破バシン」…トレーディングカードゲーム「バトルスピリッツ」を題材にしたオリジナルアニメ作品で、アニメ制作はサンライズです。監督は「星方武侠アウトロースター」以来久々のサンライズ作品参加となった本郷みつる氏に加え、随分キャラクターデザインの個性強いなと思ったら「出ましたっ!パワパフガールズZ」の下笠美穂氏となかなか豪華なスタッフが揃っていたようです。

 カードゲームと言えばどうしても真っ先に思いつくのが「遊戯王」シリーズですが、こちらの「バトルスピリッツ」は「遊戯王」に比べると攻撃力とかがあるのは似ていますが召喚するモンスターにレベルがあり、ポイントを多く割り振るとレベルが上がり強くなるようです。そこらへんはアニメ中に説明シーンが多くルールを知らない人に対する配慮もあり好印象でした。

 第1話では眼鏡をかけていたはずのメガネコがいつの間にかコンタクトに変わっていたりして萌え度が若干上がっていたりしていましたが、なかなか敵味方どちらとも個性的なメンツが揃っていて最終決戦では幹部のナンバーズ達とタッグマッチというなかなか熱いバトルが繰り広げられていました。そして終盤ではレア以外はゴミとまで言い切りXレアカードを大量に持っていたNo.9との激戦が繰り広げられ、ついに終わったと思いきや、お約束ではありましたが真のラスボスとの世界を賭けたラストバトルという熱い展開になっていました。最後は俺たちの戦いはこれからだENDで終わってしまったのはお約束ですが、次の週から早速新番組「バトルスピリッツ 少年激覇ダン」がスタートしました。

Pandorahearts2 Pandorahearts3 「Pandora Hearts」…月刊Gファンタジーで連載されている、望月淳の漫画「Pandora Hearts」のアニメ化作品で、アニメ制作はXEBECです。第1話が放映された当時は他の番組と放映時間が少しかぶっていたため内容が良くわからなく、画質もTBS画質でかなり悪かったためこれは面白くなさそうだな…と思いあまりチェックしていませんでした。

 結局25話放映したのにも関わらずサブリエの悲劇の真実が謎のままだったり、重要そうなのにちょっとだけ出てきて最後まで出てこなかったキャラがいたり、他にも大量の複線があったのにもかかわらず最終回では主人公が敵の本拠地に乗り込んで一言言って帰ってしまうなど、どうしようもない投げっぱなしENDで終わってしまい正直面白い作品だったとは言えなかったです。

 しかしこの作品、シナリオはダメでしたがオープニング曲のFictionJunctionが歌う「Parallel Hearts」がもの凄く良くて個人的に大ヒットでした。さらに女性キャラクターが非常にエロくて可愛いキャラが多く、肉食ウサギのアリスに年上の妹エイダ、敵の幹部のロッティなど魅力的な女性キャラが多かったのでその辺は非常に高評価でした。オープニングでオズとアリスが指絡ませるところとかも素晴らしかったです。

 バトルシーンが多い作品なのにそのバトルシーンが非常にしょぼかったり、謎を残しすぎたまま終わってしまったため非常に消化不良でしたが、キャラクター萌えだけで後半は惰性で見てました。バトルシーンは仕方ないとしてもせめてちゃんと区切りつけて終わらせてほしかったですね。

Taiyaki2 Taiyaki3 「大正野球娘。」…徳間書店から刊行されている神楽坂淳のライトノベル「大正野球娘。」のアニメ化作品で、アニメ制作はJ.C.STAFFです。第1話が放映されたときは、いきなりのミュージカル展開に加えオープニングではセーラー服や袴を着たまま野球をやっていたのでこれは野球なめすぎだろう、地雷くさいなと思い視聴をやめる気満々でした。

 画質もTBS画質であまり良くなかったし、正直期待していませんでしたが主人公の鈴川小梅がトラブルに巻き込まれたときの「えぇ~~」がなかなか萌えだったためしばらく惰性で視聴していました。すると案の定女子野球部だったため初心者が多く試合全てに負け、どん底に落とされそこから努力していく様が非常に良く描かれていて、女子であることのハンデを克服するために頭脳要員がID野球を使うようになり、さらに1番バッターが足の速さを生かすため左打ちに転向…とだんだん野球らしい展開になり、ユニフォームも揃えてきてすっかり野球アニメになっていました。

 しかもそれに加えてギャグ回も充実していて、辻投げ辻打ちの回では仕掛ける側も仕掛けられる側もノリノリで非常に面白く、脇役もオリジナルキャラクターの新聞部員に三郎さん、相手の野球部員も主人公達に対し礼儀正しく正々堂々全力で戦ってきたためキャラクターも非常に良く、無駄なキャラクターがほとんどいなかったように感じられました。

 シナリオの中ではお約束な展開やサービス回もありましたが、改めてお約束だけどだがそれがいいとニヤリとしてしまうシーンも多く面白かったです。そして最後では今までの練習と努力の総決算といったかんじで完全なガチ野球アニメでした。ぶっちゃけNHKの某野球アニメより緊張する熱い展開に実況は大盛り上がり。そして衝撃の結末…!の末にいい最終回だったと思わせる終わり方をさせてきて、とても12話で終わらせてしまうにはもったいないと感じるほどの素晴らしい作品でした。こういうのを24話とか2期やってほしいですね。第1話の印象とは裏腹にこの作品は大化けしたと思います。今年のアニメでも上位に入るほどの良作だと感じました。12話構成のため原作とはかなり違うようなので原作ファンも楽しめるかは分かりませんが、原作知らない人なら全然問題無く楽しめると思います。


時代はブルーレイ

2009-09-25 04:50:40 | 2009年夏アニメ関連

Yoyaku TSUTAYAの店員「こちらのBLACK★ROCK SHOOTER -PILOT Edition-、DVDとブルーレイどちらでしょうか?」

高崎「ブルーレイで(キリッ」

TSUTAYAの店員「こちらの化物語 第1巻、DVDとブルーレイどちらでしょうか?」

高崎「ブルーレイで(キリッ」

 最近ゲームあまり買わない分アニメばかり買ってる気がする。


2009年秋アニメ考察

2009-09-24 00:02:11 | 2009年秋アニメ関連

 某笑顔動画でも「2009年秋アニメ一挙紹介!」が作者は違うけど投稿され、そして今週から最終回ラッシュが始まり10月からまた新しいアニメが始まります。これらの秋アニメで1クールで終わる作品を加えるとついに2009年のアニメが勢揃いすることになります。

2009anime_2 ささっと拾いモノを貼っときますが、2009年の新番組一覧、いやぁ見れば見るほど萌えアニメの多いこと…これじゃ今期は見るもんねーよ!という嘆きの声が今にも聞こえてきそうですが、同じことを言っていた2009年夏のときは隠れた良作が多く実際に視聴してみてのお楽しみといったところです。

 すでに始まっている新番組もあり、そちらの感想は近々公開予定としてそれでは毎回恒例で2009年秋アニメで気になる作品をピックアップしていきたいと思います。

 今期で最も注目されている本命作品といえばやはり「とある科学の超電磁砲」「DARKER THAN BLACK 流星の双子」「夏のあらし!春夏冬中」ではないでしょうか。超電磁砲は、原作「とある魔術の禁書目録」でヒロインよりも人気が出すぎてしまった御坂美琴を主人公にしたスピンオフ作品で、主題歌も格好良くキャラクターもエロいしまさに今期の本命と思われます。続いて「DARKER THAN BLACK」のほうは1期で謎が残る終わり方をし、あれから舞台をロシアに移しての物語のようで、噂では学園モノ?という話も聞くし果たしてどのような作品になるか…。ボンズ久々のオリジナル作品、カッコイイアクションと作画に期待大であります。「夏のあらし!」は人気が高いまま1クールで終わった前作からの続きとなる2期作品、今回もパロディ全開で見せてくれそうです。

 そしてここからは個人的に気になった作品をピックアップしてみます。まずは2期モノとして「クイーンズブレイド 玉座を継ぐ者」「アスラクライン2」「WHITE ALBUM」が始まります。ぶっちゃけ全部地雷ですが、原作クリアしている「WHITE ALBUM」は最後まで見るつもりです。「アスラクライン2」は1期がちょっと気になる終わり方をしたため全部見るかも。「クイーンズブレイド」は荒行になるため全部は見ないと思います。

 続いては「ヒャッコ」以来久々にウェブコミックFlex Comicsから新作アニメ「にゃんこい!」が始まります。「ヒャッコ」が予想外の良作だったためその波に再び乗れるか…?とちょっと期待しています。

 そしてデビュー作品「リストランテ・パラディーゾ」が素晴らしかった元GONZOスタッフのアニメ制作会社david productionが作る2作目「戦う司書 The Book of Bantorra」、今回はバトルもののようで期待しています。

 そして忘れてはならないのが、脚本とシリーズ構成をさせたら違う意味で天下一品、数々のアニメを駄作にしたアニメ界のA級戦犯花田十揮氏が再びシリーズ構成と脚本!さらに声優のほとんどが新人、加えてアニメ制作がなんとも言いづらいスタジオディーンと不安要素満載のアニメ「生徒会の一存」も始まります。果たしてどこまで話題になるか逆の意味で期待。

 冬以来久々のアニメ制作となるマングローブの新作「聖剣の刀鍛冶」も個人的にはどうなるか気になるところです。「ミチコとハッチン」が微妙なオサレアニメだったため今回はオサレで終わってしまわないようにして欲しいところですね。

 個人的に期待しているアニメ制作会社としてAIC ASTAがありますが、この会社の新作として「天体戦士サンレッド 2期」「そらのおとしもの」が始まります。「そらのおとしもの」は実際視聴してみるまで分かりませんが「サンレッド」の方は実況で絶賛されていたほどのギャグアニメだったようでぜひ一度見てみたかった作品です。

 アニメの名門、日本テレビとフジテレビの作品ももちろん外せません。今回は日テレが「犬夜叉 完結編」「君に届け」をスタートさせてきます。原作が少し前に終わった「犬夜叉」、アニメ版が中途半端に終わっていたところにここにきてちゃんと完結させるとはさすが日テレといったところです。「君に届け」は下手すると「NANA」以来となるすごい久々の少女漫画原作じゃないでしょうか。こちらも人気出そうな予感です。今回のフジテレビ深夜アニメ枠「ノイタミナ」の新作では「空中ブランコ」がスタートします。精神科医を主人公にした破天荒な作品なようでまさにノイタミナに相応しいと思える内容で、ノイタミナは地雷と良作がループする法則によれば今回は当たりのはず…なので期待しています。

 実はさりげなく「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」にも名を連ねているアニメ制作会社「動画工房」の新作として「真・恋姫 無双」「11eyes」が始まります。作画もなかなか良かったし面白かった「恋姫 無双」に続いての2作目、今回もなかなか面白そうな予感です。「11eyes」も同じエロゲ原作ですがこちらも妙に人気が高く、もしかしたら化けるかもしれませんね。

 「カードキャプターさくら」に続き久々のCLAMP原作でマッドハウス制作の「こばと。」も見逃せません。さくらで大量生産された萌え信者がこばとでどれほどの反応を示すかちょっと期待。作品としても普通に面白そうです。

 「RAVE」以来2作目となる真島ヒロの漫画「FAIRY TALE」も今回アニメ化です。原作が結構叩かれていますが個人的には毎週原作読んでますし、今回のアニメ版では制作がスタジオディーンからA-1Picturesとサテライトになっていて作画とバトルに関しては心配してません。原作が原作なので面白くなるかはなんとも言えませんが。

 そして今回全く読めないのが「冬のソナタ Winter Sonata the Animation」です。こちらはスカパーやBSのみでの放映のようでさらにアニメ制作会社も聞いたことないところで予測不能です。果たしておばはん大喜びになるか、逆に黒歴史になるか…。

 …と今回も長文になりましたが、秋アニメ一覧をざっと見た個人的な見解はこんなかんじです。毎回萌えアニメで見るもの無いと言われ続けていますが色々調べてみると捨てたもんじゃないかなと思えてきます。まずは第1話を見てからのお楽しみといったところですね。


秘宝集め

2009-09-23 05:33:57 | アニメ・コミック・ゲーム

Saga1 ←このシーン、アポロンの世界にある光の洞窟のところですが、当時ゲームボーイ版の「SaGa2秘宝伝説」をプレイしていた友人はこれはきっと明るいせいだと思ってゲームボーイ本体の明るさ調整スイッチを暗くしたそうです。そういうやりとりを思い出してしまいちょっと微笑ましくなってしまいました。

 そんなリメイク版のサガ2ですが、現在はヴィーナスの大都会に着いたところです。別に速攻クリア目指してるわけでもないのでのんびりプレイしているような状況ですが、ここまでプレイしてみて感じたことをざっと書いてみたいと思います。

 最初にプレイしてやっぱり気になるのがマップ移動でした。リメイク版では完全に3DマップになっていてLRボタンで方角を切り替えられますが、戦闘などで画面が切り替わったあと元のマップに戻ると自分がどの方面に向かっているか分からなくなり、気がついたら逆走していたということが何度かありました。あと街などでは北固定で方角が切り替えられず、下ボタンを押しっぱなしで街を出てそのまま下を押し続けているとマップで街に逆戻りする…などという現象が起き最初はかなりやりづらかったです。さすがに長い間プレイしていると慣れてきて画面切り替わったら一度自分がどちらを向いているか確認するようになりましたが、正直別に2Dマップでも良かったんじゃないかと思いました。そういう意味では最近のドラクエのマップ移動が理想的ですね。

 次にバトルですが、戦闘システムの連携とかは慣れてきて使えるようになってきましたが、糸を選べずランダムで発生するので2連どまりで終わることが多く、まだ使いどころが分かってない感じです。とりあえず愛情の糸ばかり使っていますが称号とかでサブイベント変わるようでこの辺は適当にプレイしています。

 そしてこのゲームは力のパラメータ上げるより素早さのほうが重要なようで、素早さが高いと攻撃順が早くなるし、武器の命中率が素早さ依存だし、さらに素早さの数値が攻撃力になる武器が存在しているため素早さの数値が上がりやすい人間女がもう手がつけられないほど強くなっています。現在人間男のHPが539ですが人間女は939あり、素早さは人間男が15で人間女が59…と圧倒的な差が開いています。どうしてこうなった…。素早さの数値を上げるには素早さ依存の武器を使い続けるみたいですがなかなか上がらず、バトルでは人間女の行動が終わった後モンスター全部の攻撃を食らい、最後に他の3人の順番…という状況のためなんとか素早さ上げたいですね。

 あんまり今回のリメイクについて褒めてはいませんでしたが、もちろん今回のリメイクで良くなったところもあります。まずはなんといっても音楽、ボス戦の音楽はもちろんのことサガ2屈指の名曲Never Give upも音質良くなっていて素晴らしかったです。そしてキャラが3Dになり、敵キャラのイメージが変わったのは残念ですが味方キャラが動くのは好印象で、中でもエスパーガールが露出度もまぁまぁ高く、勝利ポーズが高飛車で萌えでした。バトルの勝利シーンでは4人中端っこの2人がカメラでは半分程度しか写らないため、中央の2人を見たいキャラにしておくのがオススメです。


2009年秋・アニメ最終回の感想文その1

2009-09-18 11:24:03 | 2009年夏アニメ関連

 いよいよ今期もこの季節がやってまいりました。次の季節のアニメ感想文が来年になってしまうため実質今回の感想文が今年最後となります。そろそろ今年のアニメの4分の3近くが終わり今年全てのアニメが出そろってきました。今回はフジテレビ深夜アニメ枠「NOISE」の最終作「青い花」と深夜アニメ枠「ノイタミナ」の新作「東京マグニチュード8.0」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。 

Sweetblueflower3 Sweetblueflower4 「青い花」…マンガ・エロティクス・エフで連載されている志村貴子の漫画「青い花」のアニメ化作品で、アニメ制作はJ.C.STAFFです。フジテレビ水曜深夜アニメ枠「NOISE」の新作ということで個人的に期待しつつ第1話を視聴してみたときは、丁寧な作画に加え雰囲気の作り方が絶妙でなおかつオープニングとエンディング曲も秀逸と非常に素晴らしい出来だったため2009年夏アニメの中で屈指の作品でした。

 作品のジャンルが百合もの…すなわちガールズラブが題材のため見る人を選ぶような印象を受けましたが、実際のところはそういう直接的なエロ描写はほとんど無いため思っていたよりマイルドで、女性同士の健全?な恋愛作品といったところです。それに普通の男女の恋愛もありました。

 この作品ではヒロインの一人あーちゃんこと奥平あきらが非常に素直で純粋な性格だったため人気が高く、恋愛関係のもつれが最初から何も無かったためこのヒロインが作品最後の良心とか言われていました。それに対してあの方のドロドロっぷりはもう…最初はそんな印象受けませんでしたがまさかあそこまでこじれるとは予想してませんでした。そして全11話のため案外短くあっさりと終わってしまったので個人的にはもうちょっとやってほしかったですね。

 作画も最初から最後まで安定していたし、音楽も主題歌だけでなくBGMも作品の雰囲気に合っていて良かったし、キャラクターもヒロインの他に杉本姉妹が非常に魅力的で良かったし全体的に素晴らしい作品だったと思います。そしてフジテレビ水曜深夜アニメ枠「NOISE」の作品はこれで終了っぽく非常に残念。またアニメ枠を復活させてほしいですね。

Tokyomagnitude4 Tokyomagnitude3_2 「東京マグニチュード8.0」…もし東京で大地震が起きたらどうなるか?というテーマを元に作られたフジテレビ水曜深夜アニメ枠「ノイタミナ」のオリジナルアニメで、アニメ制作はボンズとキネマシトラスです。リアリティーを重視するため自衛隊や有識者に取材をし、建築物についても徹底的にリサーチを行ったらしくかなり気合いの入った制作だったようで、「ノイタミナ」史上1位の視聴率5.8%を叩きだした第1話では主人公姉弟がお台場にロボット展を見に行っていたそのときに巨大地震が発生…といったかんじでした。

 このアニメが放映されていたときに静岡でマグニチュード6.9の地震が発生したため「フジテレビのテコ入れキタ」とか言われていたりしましたが、序盤では主人公の小野沢未来の性格が自分勝手でかなり悪く、弟の悠貴が対照的に非常に優しい性格をしていたため姉の人気が全くありませんでした。この2人と一緒に家に帰ろうとしていた日下部真理は子持ちの落ち着いたかんじの女性だったため萌え要素が無く、キャラクターの人気という点では弟の悠貴の一人勝ちでした。あ、でも4話のう○こ回で姉の人気?は上がったかもしれません。

 まぁキャラ人気より大事なのはもちろんアニメの内容ですが、リアリティー重視なだけあって地震直後お台場では液状化現象が起きたり断続的に続く余震により次々と倒壊する建物、避難民が多すぎたことによる将棋倒しなど実際に起きたら冷や汗ものの出来事が多く、なかなか緊張する展開が続いていました。それらのシーンは教訓になったと思います。

 しかしこの作品、致命的にやってしまったことは後半に夢オチな鬱展開を2回か3回やってしまったことによりどれが現実か視聴者にも分からなくなり、ネタバレになるからあまり書きませんがファンタジー要素が入りすぎて後半以降は全然リアルじゃありませんでした。他のキャラの死亡フラグも複数回見させられて結局何も無かったとかもあり視聴者は振り回されっぱなしでした。他には地震直撃食らったはずのお台場のフジテレビがほとんど無傷だったのでその点も視聴者から突っ込まれていましたが、あれはやっぱりフジテレビから「耐震強度十分あるから壊すな」とか言われていたようですね。そうならそうで「フジテレビは丈夫だから平気」となり作品中で言って欲しかったです。

 ボンズ制作なだけあって背景の作画はハンパじゃなかったし、主題歌も良かったですがやっぱりファンタジー展開が尾を引きすぎて終盤は何とも思えませんでした。でもラストシーンの音楽とあの携帯のところはなかなか良かったと思います。あと老夫婦の回で夫が「私が代わってやりたかった。」のシーンは結構心にくるものがありました。

 そして毎週次回予告に登場していた滝川クリステルは最初だけ話題になりましたが、別に必要無かったと思います。「ノイタミナ」枠は地雷と良作がループする法則があると言われていますが、やはり今回もその法則は破れなかったか…と個人的には思いました。


でたぞ でたぞ!

2009-09-17 08:55:47 | アニメ・コミック・ゲーム

Saga 個人的に期待していたニンテンドーDSのゲーム「サガ2 秘宝伝説」がいよいよ発売されましたので購入してきました。初代「SaGa2秘宝伝説」が発売されたのが1990年…あの当時、自分は小学生で自転車で30分近くかけて市内のデパートまで買いに行ったのを覚えてます。他のゲームボーイソフトとは明らかに異なる大きさのパッケージにゲームソフトの妙な重量感にもびっくりしましたが、あのゲームの完成度の高さは素晴らしく、よくぞゲームボーイでここまでのゲームを作ったもんだと感心しました。個人的にはゲームボーイソフトで最高傑作だと思っているこのサガ2のリメイク作がいよいよ発売となれば注目しないわけにはいきません。

 しかし今回のリメイクではキャラクターが3Dになっていたり、連携システムやミューズなど新しい要素がかなり増えているため懐古厨である自分は一体どのような印象を受けるかと不安でもありました。なんせ20年前の作品だし頭の中では思いっきり美化されまくりです。そんな不安を抱きつつ早速プレイ。

 最初のキャラメイキングはゲームボーイ版をプレイしていたときと同じように人間男 人間女 エスパーガール メカの4人パーティでプレイしました。最初の父親との会話シーンで、あーこんな会話あったなぁと懐かしく思いつつ、せんせいがパーティに加わって洞窟を抜けたりしていました。フィールドの音楽はあまり覚えていませんでしたが戦闘の音楽は通常はもちろん、ボスとラスボスも全て覚えているため非常に懐かしかったです。

 しかしやはり気になったのは3D描写で、フィールドの移動がLRボタンでカメラを切り替えたりしての移動で、さらにバトルはマップ上にいるモンスターに接触すると戦闘に入るフィールドエンカウントシステムを採用しているためこの辺は完全に別ゲーの印象を受けました。あとはキャラクターも全て3Dなので、カイに話しかけたときに回復してもらって「ハイ!おわり!」のセリフが懐かしかったですが、あの当時のスクウェアのドット絵では無いのでちょっと印象が変わるところも多くこの辺は慣れですかね…。

 今のところまだ序盤なので慣れたら面白く感じるかもしれませんので様子見といったところです。そしてBGMは素晴らしい。ゲームボーイのSaGaシリーズで唯一伊藤賢治が作曲に関わった作品、早くボス戦の曲を聴きたいですね。


2009年春・アニメ感想文 最終回・総括

2009-09-14 07:12:20 | 2009年春アニメ関連

 いよいよ今月から夏アニメの最終回ラッシュが近づき秋アニメの情報が公開されてきました。ここで自分がやることと言ったら…まずは春に終了したアニメの最終回の感想文からです。そこからかよ!というツッコミも来そうですが、第1話を見終わったあと第2話を続けて見ると予想以上の良作が見つかることがあり、その作品は最初から最後まで視聴するため予想以上に時間がかかる場合があり感想文の最終回は毎回遅れます。

 そんなわけで春に最終回を迎えたアニメ作品の感想文、最後に書くのは日テレ深夜アニメの「はじめの一歩 New Challenger」とローカル局で放送された作品から「鋼殻のレギオス」「アスラクライン」「初恋限定(ハツコイリミテッド)」そしてトリを飾るのは「クイーンズブレイド 流浪の戦士」です。

Hazimenoippo2 Hazimenoippo3 「はじめの一歩 New Challenger」…週刊少年マガジンで連載されている、森川ジョージの超人気漫画「はじめの一歩」のアニメ化第2期作品で、アニメ制作はマッドハウスです。第1期が放映されたのが2000年でしたが当時は深夜アニメでは異例の視聴率4.5%を記録した人気作品となっていて、その一歩が7年ぶりにテレビで復活ということで前人気は非常に高かったです。

 自分は第1期が放映された当時は見ていなかったので今回の第2期から見始めたんですが、2期は宮田一郎の東洋太平洋フェザー級タイトルマッチから始まり、そこから物語が進んでいました。自分は原作を見ていますがテレビで視聴するのは初で、果たしてどのようなものか…と思って視聴していましたが、さすがマッドハウス制作といったところで作画は非常に安定していたし、試合のシーンも迫力あったしジャブ一つの動作から必殺ブローに至るまで丁寧に作られていて原作に勝るとも劣らない完成度の高さで、久々にマッドハウスの本気を見ました。

 そして今期の最大の見所は、やはり鷹村守vsブライアン=ホークの世界ジュニアミドル級タイトルマッチでしょう。バトルシーンの迫力も文句無し、原作の名シーンも忠実に再現されていたし、何より鷹村守役の小石力也とブライアン=ホーク役の大塚明夫の声がハマリすぎていて非常に面白かったです。

 …とこのように正直なところ非の打ち所がない完成度の高さで、欠点らしいところが特に見あたらない素晴らしい出来でした。ただ一つ残念なところは7年ぶりの続編なのに26話で終わってしまったところでしょうか。1期は75話放映したのでせめて48話くらいやってほしかったですね。しかし最終話で次の対戦相手が思いっきり出ていたのでもし3期をやるのなら島袋は確定として沢村も出てきそうな予感で、第3期も非常に期待しております。

Regios2_2 Regios3 「鋼殻のレギオス」…雨木シュウスケのライトノベル「鋼殻のレギオス」のアニメ化作品で、アニメ制作はZEXCSです。

 最初に第1話を見たときは、これは金髪黒ニーソックスのニーナ先輩に萌えるアニメだと思っていましたが、視聴を重ねるごとにこの作品はクールな表情とは裏腹に嫉妬深いフェリ先輩に萌えるアニメだということが分かりました。自分も「馬鹿ですね」と言われてスネ蹴りを食らいたいです。

 キャラ萌えも良かったですが、肝心のシナリオのほうは確かにライトノベルといったかんじの作品でしたが厨設定なのは思ったほど無く、かなり正統派の学園ファンタジーもので予想していたより面白かったです。バトルシーンも多く結構良く動いていたし頑張っていたと思いました。そしてこの作品、オープニングや作中のBGMを浅倉大介がプロデュースしていたのでカッコイイ曲が多かったです。

 話の展開としては基本的に原作準拠で作られていて、最後の最後まで原作に沿って作られたようです。そのせいか謎が結構残ったまま終わった印象を受け、別世界のようなものの存在があまり語られなかったり、毎回ちょっとずつ流れていた「レジェンド・オブ・レギオス」が結局意味不明なままだったりと不完全燃焼なところも多かったのが残念でした。あとシリアスな話が続いていたのに中盤にいきなりテコ入れで水着回が入ってその1話だけ思いっきり浮いていて別作品と化していたのであれは別にいらなかった気がしないでもなかったです。しかし全体的に見るとなかなかの良作だったと思いました。そしてどうやら制作途中でスタッフの一人が亡くなったようで、最終話にそのテロップが入っていてちょっと感慨深くなりました。

Asurakurain2 Asurakurain3 「アスラクライン」…電撃文庫から刊行されている三雲岳斗のライトノベル「アスラクライン」のアニメ化作品で、アニメ制作はセブン・アークスです。第1話からいきなり主人公の家に武装した集団がやってきて戦闘になったり、謎のトランクと共に現れたロボットのような巨人アスラ・マキーナが出てきたりと1話からよく分からない展開になっていました。

 それ以外にも射影体と呼ばれる幽霊のようなものの存在や悪魔と呼ばれる人たち、世界が一度滅びて二巡目と呼ばれている世界などよく分からない設定が多数あり、それらの説明があまり無かったためイマイチ話の内容が頭に入ってこず、これは原作知らないと良く分からないと思いました。しかし射影体の操緒が幽霊なのにワイシャツ一枚で朝寝ていたり、悪魔っ娘の奏が妙に仕草がエロかったりとキャラクターはなかなか良かったと思います。

 作画においてはキャラクターの作画はセブン・アークスだからかどうかは分かりませんが非常に危うい作画バランスで、いつ作画崩壊してもおかしくない状況だったように見えました。まぁ銃構えたときの構えと妙なポーズを決めていたのはご愛敬ということで。でもアスラ・マキーナのCGはなかなか良くできていたと思います。

 オープニングとエンディングの主題歌をAngelaが歌っていたので最近では珍しいなと思いつつ、作品としての全体の出来は…うーん原作知らないと話の内容があまり頭に入らずイマイチだと思われます。そして最終回では射影体の悲しい真実の一部を知り主人公が「なんで教えてくれなかったんだ!」というバッドエンドに近い展開の後に「2009年秋、アスラクライン2放映決定!」と第2期の放映が発表されていました。

Hatukoilimited1 Hatukoilimited2 「初恋限定(ハツコイリミテッド)」…週刊少年ジャンプで連載されていた、河下水希の漫画「初恋限定」のアニメ化作品で、アニメ制作はJ.C.STAFFです。半年の連載の後打ち切られてしまったこの原作が今頃になってアニメ化するという非常に珍しい現象の中、第1話を視聴したときはなかなか面白く作画も良かったしエロかったのでついつい続きを見ることにしていました。

 で、2話以降を視聴してみたら…これは…面白い!予想以上に面白く一気に視聴してしまいました。まず作画ですが、J.C.STAFFが作っていたのもあり非常に安定しつつエロい部分も原作を忠実に再現していたため良かったし、BS11でのみ放映されていたせいかパンチラ規制も無く所々にパンチラシーンもありました。

 それでシナリオや演出がショボかったらただのお色気アニメで終わってしまうところですが、この作品は終盤を除き基本的に1話完結方式で主人公が毎回変わり、テーマが恋愛を扱っているため難しい設定も無くシンプルで、キャラクターも女性はもちろんのこと男性も個性が強すぎるキャラが多く非常に見ていて面白かったです。中でもやはり強烈なのは海パン一丁で職員室やファミレスに乱入した水泳部の部長とかでしょうか。ギャグシーンも面白く、他にも楠田と江ノ本のやりとりは見ていてニヤニヤしっぱなしでした。話の内容も非常に面白く別にエロ無しでも十分楽しめました。

 エンディング曲もmarbleがこの作品のために書き下ろした楽曲のようで、さらに毎週の話が終わるタイミングに合わせ絶妙にエンディング曲が始まるため非常に良かったです。さらにクリスマス回には「とらドラ!」と同じようにクリスマス専用曲を流してきたので心憎い演出でした。

 最後に始まる声優の対談によるオマケコーナー「初恋放課後トーク」もまぁまぁ良かったと思うし、中途半端な恋愛感情のまま終わらせたキャラもいなかったし最後はうまく締めたと思います。チョイ役で終わってしまったQちゃんや江ノ本姉の話も是非見てみたかったですが、この作品の全体的な完成度は高いと思います。知名度こそ低いですが非常に素晴らしい作品でした。

Queensblade2 Queensblade3 「クイーンズブレイド 流浪の戦士」…アメリカのゲームブックが原点になっている作品をHobbyJAPANが日本向けに出版した作品「クイーンズブレイド」のアニメ化作品で、アニメ制作はアームスです。過激なエロ衣装に包んだ乙女達のバトルものとして有名なため自分も知っていましたがその第1話が放映されたとき、パンチラどころかモロ出し描写も多くAT-X以外全ての放送局で規制がかかるなどしてちょっと話題になっていました。

 しかし、露骨なエロシーンが多くてもバトルが熱ければ十分面白い作品だったのかもしれませんが、この作品はさすがにバトルシーンもショボかったし、「戦国BASARA」のような馬鹿アニメでも無かったし、思わずニヤニヤしてしまう展開も無かったし、盛り上がる展開も無かったし、キャラも大半がおっぱいキャラばっかだし…となかなかイイところが見つかりませんでした。あ、でも最終回近くで出てきた女王はなかなかエロかったと思います。あとこの作品、声優はかなり豪華で平野綾に能登麻美子、川澄綾子に釘宮理恵も出ていますので声優ファンなら視聴するのもアリかもしれません。

 女王の座をかけたバトルものなのにその肝心なバトルが非常に残念な出来なのでキャラ萌えアニメとして視聴するしかないかもしれませんが、原作ファンなら面白い…のでしょうか。少なくとも自分は無理でした。そして最終回では女王の都の門が開き、いよいよクイーンズブレイド開戦!…で2009年秋から「クイーンズブレイド 玉座を継ぐ者」がスタートします。

 …以上を持ちまして今回の春アニメおよびそれ以前に放映されていたアニメ作品の感想文は終了です。今回はのべ14作品と少なめでしたが良作が多く即視聴終了クラスはあまりありませんでした。

 今回で一番化けたのはやはり「東のエデン」ですかね…息を呑む展開の数々、次々と明らかになる謎に意表を突かれまくり。非常に面白い作品でした。「戦国BASARA」も最初は至って普通のアクションものかと思いきや予想の斜め上を行く馬鹿っぷりに思わず爆笑。第2期も期待です。そして忘れてはならないのが「けいおん!」、この作品の話題性はすさまじいもので曲が次々とオリコンチャートにランクインする様は圧巻でした。「リストランテ・パラディーゾ」も盛り上がりはしませんでしたが雰囲気は非常に良かったので癒し系アニメとしては良作だったと思います。

 「はじめの一歩」も安定した出来で面白く、3期も期待したいところです。「初恋限定」も予想以上に面白くエロくてニヤニヤしっぱなしでした。

 そして宇宙かけェ…ポリフォニカェ…また今度がんばってください。

 以上で長くなり、さらに遅くもなりましたが6月に最終回を迎えたアニメ作品の感想文はこれにて終了、そして次からは夏アニメの感想文などに続きます。今回も長文になりましたが次回もまたがんばって視聴いたします!

 高崎の2009年春・アニメ最終回の感想文 完 


何やってたかといったら

2009-09-12 22:12:56 | アニメ・コミック・ゲーム

 今週は夜勤だったので家に帰ったらひたすらアニメを見ているかゲームやっていたかの2択だったわけで…中でも最近はモンスターハンター3もやらずFF11もやらずドラクエ9を延々とプレイしていました。今回のドラクエ9、クリアしたあとのお楽しみ要素が満載のためかなりやり応えがありついついプレイし続けていました。おかげで現在主人公は

Dq91 こんなかんじになってます。盗賊レベル99にして転生させて再び99にするとかアホなことやってたりしてますが、1人パーティにすれば案外簡単にレベル上がるもんですね。まさゆきの地図無しでもここまで上げられました。新しい配信クエストも次々と実装されていくようなのでまだまだ楽しめそうなドラクエ9ですが、今最もホットなDSソフトはコナミの「ラブプラス」。さらに17日にはDSでSAGA2も出ることだし今しかドラクエ9をやり込めないかもしれませんね。


日本の歴史の変わり目

2009-09-01 22:32:44 | 国際・政治

 8月30日の総選挙は大方の予想通り民主党が300議席を越える圧勝となり、政権交代となって自民党が史上初の野党転落になるなど日本の政治が変わる瞬間を迎えた気がします。自分の地元栃木3区でも今まで毎回当選していた自民党の御仁が落選して民主党が勝っていました。

 16日にも民主党の鳩山代表が首相になる見通しで、これからの日本の行く末が気になるところですが、果たして民主党が選挙前に言っていた公約はどこまで実現するのやら…。高速道路無料化も怪しいところですが、少子化対策として幼稚園や小学校の無償化とか毎月の補助金の支給とかそれだけの財源を一体どこから確保するのか等など疑問に思うところも多いので、これからの政治の動きと来月から始まる新しいアニメ番組は逐一チェックしていきたいところです。