2009年秋・アニメ最終回の感想文その10

2009-11-30 19:31:41 | 2009年夏アニメ関連

 今年もいよいよあと1ヶ月。今回はローカル局で放送された「07-GHOST-」「よくわかる現代魔法」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

07ghost3 07ghost4 「07-GHOST-」…コミックZERO-SUMで連載されている、雨宮由樹/市原ゆき乃の漫画「07-GHOST-」のアニメ化作品で、アニメ制作はスタジオディーンです。正直なところコミックZERO-SUMという雑誌自体全く知らなかったため完全にノーマークだったこの作品、第1話はいきなり卒業試験から始まったと思ったら主人公の隠された記憶がいきなり蘇り軍を脱走…と展開が急すぎてついていけませんでした。

 どちらかというと腐女子向けなイメージがあったこの作品、2話以降は中立で不可侵の教会に主人公が保護されたため帝国が教会に操り人形や部下を送り込むことはあっても直接攻撃することは無かったため終盤になるまで物語があまり進んでいませんでした。教会の中で主人公は精神面で色々修行をしたり、心を浸食されて使い魔となってしまった人々と戦ったりして成長してましたが、フェアローレンの鎌とかセブンゴーストという死神やパンドラの箱とかミカエルの瞳…とかなんか良く分からない単語が出てきてそのまま話が進んでいったので原作見てないと完全に置いてきぼり展開になっていました。

 最後の最後になって、やっと序盤でラスボスの雰囲気を出していたお方が乗り込んできたのでこれで最終決戦になって終わりになるのかなと思いきや、なんとミカエルの瞳?が光を発して別世界に旅立った後ラスボスが撤退するという予想外の展開を見せ、その後主人公は司祭試験に合格してそのまま外の世界へ真実を見極めに旅立って終わりという素晴らしい投げっぱなし最終回でした。2期やらないでこの終わり方はちょっとひどいと思います。

07ghost2 正直なところ物語としてはどうしようもない作品でしたが、作画は失礼ながらスタジオディーンとは思えないほど非常に安定した作画でした。

さらにアニメオリジナルのシスター3人組や人魚のラゼットにドラゴンのブルピャなど、女性キャラやマスコットキャラはすごい良かったです。

代わりにたくさんいた主人公を含む男性キャラはあまりこれといった魅力的なキャラはいませんでした。主人公やミカゲとか司祭の方々とか、決して悪くは無かったんですが、どうしてこうなったのか……教えて、お花さん。

Gendaimahou3_2 Gendaimahou2 「よくわかる現代魔法」…集英社スーパーダッシュ文庫で刊行されている、桜坂洋のライトノベル「よくわかる現代魔法」のアニメ化作品で、アニメ制作はNOMADです。いきなり緊張感の無いバトルから始まり、機械のプログラムと魔法の呪文を組み合わせて発動する魔法や古典魔法…とかに加え、バトルの直後いきなり時間を戻して話が進んでいたりしていたので全く訳が分からず、実況では通称「よくわからない現代魔法」と言われていて評判は極めて悪く夏アニメのワースト候補とまで言われていました。

 1話のバトル展開が無かったかのように2話からは魔法の勉強から始まっていましたが、ヒロインはタライしか召喚できないという予想外の魔法しか使えないためよくわからない展開でした。そのあと何人か仲間や友達が増えてきて今度は校内で触手プレイ込みのバトルをしたり、芸能活動で観客を呼び寄せる魔法を使ったりと毎回違う話をやっていて見ていて理解不能な部分が多かったです。

 後半になると1話で戦っていた人物らが復活してきて伝説の魔女を復活させるとかお約束の魔法無効化とか時間停止魔法とかが出てきて最後は魔女が改心して終わるという終わり方だったので、え?コレで終わりでいいの?という最後でした。結局タライ召喚が時間停止魔法に対抗する唯一の方法だったそうですが全くわからなく、まさに「よくわからない現代魔法」と呼ぶに相応しい理解不能な作品で、もちろん最終回のおさらいクイズは全問不正解でした。

 機械のプログラムと魔法の呪文を組み合わせる設定は面白いと思いますが、アニメではアセンブラとかスクリプトとかとりあえず単語だけ並べていてただ単にカッコイイと思わせるだけで終わっていたのがなんとも…。しかし作画は安定してたし露骨にエロを強調しているところさえ気にならなければ普通に視聴…はできないですね。一応投げっぱなしで終わらせなかっただけ良かったかもしれません。あとオープニングは良かったと思います。


もはや同窓会

2009-11-29 23:54:15 | アーケード

 今日はバーチャロン時代から交流があるお方が岡山での赴任を終え山形に戻るそうで、そのとき宇都宮に寄るという情報を聞きつけ宇都宮のゲーセンに駆けつけました。

 14時頃到着予定なので10分前くらいに到着すると誰もいない…いや1人いらっしゃったけど面影をあまり感じなかったので人違いかと思い、なんとなくバーチャロンの筐体の反対側に回り1人プレイをしていたら…みんな来た!オラタン時代からの身内にフォースから知り合った方々も含め10人近く来ました。これだけのメンツが一斉に集まったのは5~6年前のシーサイド以来かもしれず、もはや同窓会状態でした。面影微妙に変わった方もいれば全く変わってなかった方もいて懐かしすぎ!

 これでオラタンの筐体があれば完璧でしたが残念ながらフォースしかなかったので適当にフォースをプレイした後はみんなで食事をしつつバーチャロンの話をしていました。そしてどうやら今日360版ツインスティックが到着するそうでここからが真のオラタンの始まりと言っていました。自分は最初の30日間をパッドでプレイしていただけだったのですが、今現在の360版オラタンの環境は全国クラスの有名人も思いっきりプレイしているドリームキャスト版では実現できなかった夢空間となっているそうで自分も再びオラタン熱が再燃しそうです。鉄拳6買ってまだやってないのに!

 次集まれるときはいつになるか来週になるか分かりませんが、あのゲーセン通いをしていた頃を思い出す非常に面白い一時でした。やっぱバーチャロンが一番ハマったアーケードゲームですね。○先生次回来るときも楽しみにしております。


化物語3巻買ってきた。

2009-11-26 23:52:08 | 2009年夏アニメ関連

Bakemonogatari8 発売日だったのでTSUTAYAで「化物語」の3巻と、アニメが面白かったので原作の「GA 芸術科アートデザインクラス」の単行本を買ってみました。

基本的にアニメが面白かったから原作も買うというのはあまりやらないんですが、この作品は4コマ漫画でストーリーが簡潔なので読みやすいです。そして個人的にこういう5~6頭身の絵が大好物なのでイイ買い物でした。途中に何度もあるカラーページの出来も作りが丁寧でいいかんじです。

 そしてやはり本命は「化物語」3巻「するがモンキー」でしょうか。今回の3巻もテレビ放映版と比べて大幅に修正を加えたらしく噂では600カット以上修正したらしいです。特に修正が目立つと言われているのはあの無双シーンだそうな。

Bakemonogatari9 1巻の戦場ヶ原ひたぎや2巻の八九寺真宵に比べると萌えという意味では劣るかもしれませんがキャラの個性の強さでは3巻の神原駿河が一番強かった気がします。ストーリーも全く先が読めない展開だったしこの3巻も素晴らしい出来な予感。そして来月くる4巻の修正具合も気になるところです。それまでにはきっとBD再生できるプレイヤー買うよ!


2009年秋・アニメ最終回の感想文その9

2009-11-24 21:42:08 | 2009年夏アニメ関連

 はわわ…気がつけば今年も残すところあと1ヶ月ちょい。世間では紅白歌合戦の出場歌手も決まり、その中に天下の水樹奈々もいらっしゃるようで…しかしVIPPERが人気投票で1位を取らせようと裏で暗躍しているらしく、見ていて少々痛々しくなることもしばしば。そんな中今回はローカル局で放送された多分GONZO最後の作品「シャングリ・ラ」「プリンセスラバー!」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Shangrila3 Shangrila4 「シャングリ・ラ」…月刊ニュータイプで連載されていた、池上永一の小説「シャングリ・ラ」のアニメ化作品で、アニメ制作はGONZOです。春に放映されたGONZOアニメの中で「咲-Saki-」は途中から制作がピクチャーマジックに代わってしまい、もう一つの「スラップアップパーティ-アラド戦記-」のほうは韓国スタッフが多く関わっていたため事実上この「シャングリ・ラ」がGONZOブランド最後のテレビアニメ作品だと思われます。そんなこの作品の第1話を見たときは、なかなか気合いの入った作画に加え炭素経済の説明もそれなりにあったためイイGONZOの雰囲気を感じました。

 …感じましたが、早速2話目から大量の伏線が出てきて良く分からない展開が続いていました。そしてメデューサや炭素経済の仕組みがイマイチよく分からないうえに、抽選でアトラスに入居できる…などいきなりそういう設定が出てきて困惑することもしばしば。そのあたりの展開をもうちょっと分かりやすくしてほしかったと思いました。

 話の展開や設定は置いておいたとしてもこの作品で一番問題だったと思われるのはキャラクターで、個性強いキャラは多かったと思いますがとにかく見ていて腹が立ってくるキャラの多いこと…最初に感じたのは秋葉原にいた3人組の話聞かないオジサン連中でしたが、総理大臣のあのお方に美邦の従者のあのお方にメデューサ作った香凜…と最後のほうでイイ人になっても遅いよと思わざるを得ない方々が多く、主人公の北条國子も別に魅力感じなかったし萌えも皆無だし…一番良かったキャラはジョージとミーコのオカマ2人だった気がします。

 原作もこうだったのかGONZOの改変かどうかは知りませんが「電話がつながらなくても心はいつでもつながっている」などとカッコイイ台詞や、いきなり時計塔のてっぺんから飛び降りるなどなんかGONZOらしい展開が続き、さらには原因不明のアトラスの固有震動や7歳までの子供を生け贄に捧げる呪術、超科学とかどんどんファンタジー要素まで加わって、アトラスAAAやアトラス計画などさらに風呂敷が広がってきて原作知らないと完全に置いてきぼり展開になっていました。

 最後は世界が破滅するかどうかの戦いや女王卑弥呼との戦いなどスケールが予想以上に大きくなり、ついには亡霊が弾丸を弾いたり下が見えない高さから落ちたのにほとんど無傷だったりと見ていて納得いかないシーンが延々と続き最後はハッピーエンド?かどうか良く分からないお約束のような終わり方でした。

Shangrila2 話としてはつまらなかったですが、この作品のオープニング曲は「マクロスFRONTIER」で一躍有名になったMay'nが歌っていて動きも良く、エンディングも落ち着いた曲でモモコが非常に艶やかだったので始まりと終わりは良かったと思います。作画も特に気になった回は無かったし、逆に背景とか素晴らしい出来でした。それだけにシナリオや脚本が非常に残念です。そして売れてないせいかGONZOがやばいせいかは分かりませんが、この作品のDVDシリーズは7巻以降は単品での発売が中止となり7~12巻はBOX仕様として1つにまとめて発売されるそうです。

 おそらくGONZO制作のアニメはこれが最後だと思われますが、ある意味GONZOらしいオサレで微妙な作品だったと思います。GONZOさんお疲れ様でした!

Princesslover2 Princesslover3 「プリンセスラバー!」…Ricottaの18禁PCゲーム「プリンセスラバー!」のアニメ化作品で、アニメ制作は元サテライト大阪スタジオが独立して設立されたGoHandsです。魅力的な絵とは裏腹にマニアックなエロで有名なこの作品がアニメ化すると聞いたときは最初ネタかと思ってしまいましたが、一部では話題になっていたこの作品、第1話はいきなり両親の墓参りをしていて?となった直後にいきなり大富豪の祖父の養子になりセレブの仲間入りとかしていて各ヒロインの顔合わせで終わっていました。

 正直この手のエロゲ原作のアニメは微妙な出来で終わることが多い中、この作品はかなり原作の設定を改変して思い切った作品に仕上げていたようです。まず基本的にエロゲの主人公はゲームの性質上あまり性格に個性が無いのが一般的ですが、アニメ版は居合いが使えてバイク通学をしていてかなり正義感が強いキャラクターになっていました。

 そしてなんといっても良かったのが脇役の男性キャラで、執事のマスターアジ…じゃなくてアルフレッド、会社の都合よりも社員の安全を即決で優先させた主人公の祖父(若本)、白石稔が声をやっていたクラスメイト、テロリストの2人組など非常に面白いキャラクターが多く見ていて飽きませんでした。

 脇役が非常に魅力的でしたがヒロインも負けず劣らず良くて、このあたりはさすがエロゲ原作といったところでしょうか。物語としても他のヒロイン達とフラグを立てつつグダグダな展開になって終わることなく、主人公はちゃんとケジメをつけていたのでそこも非常に好印象でした。

 序盤は各ヒロインとの顔合わせから学園生活などが展開されていてお約束な内容が多かったですが、ギャグのテンポも良く見ていて面白かったです。そしてその真骨頂が6話の温泉回で、視聴者に配慮!と作品中で言ってしまい、さらにカイジネタまでパロディで引っ張り出してくるなどぶっ飛んだ内容でほとんど別作品と化していました。後半のシリアス展開は賛否両論でしたが最後は強引ながら第1話の伏線を回収しつつうまく締めていたので全体的に良くまとまっていたと思います。

 作画も最初から最後まで安定していたしシナリオも設定もイイ意味で改変されていたので予想よりかなり面白かったです。12話でここまでまとめたのはさすがだと思いました。


2009年秋・アニメ最終回の感想文その8

2009-11-18 02:58:42 | 2009年夏アニメ関連

 残っている夏アニメを視聴するたびに、ホント夏アニメは豊作だったんだなと実感してしまうことも少々。今回は夏アニメでも評価の高かった部活動をメインとしたアニメ「宙(そら)のまにまに」「GA 芸術科アートデザインクラス」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Soranomanimani2 Soranomanimani3 「宙(そら)のまにまに」…月刊アフタヌーンで連載されている柏原麻実の漫画「宙のまにまに」のアニメ化作品で、アニメ制作はスタジオコメットです。「蟲師」以来久々となるアフタヌーン作品のアニメ化だったこの作品、第1話は強引な性格でありながら嬉しさのあまり泣いたりしていた明野美星に萌えつつもなかなか見ていて小気味よい雰囲気を出していて良作の予感を感じさせてくれました。

 そしてその予感どおり2話以降も面白く、最初の天文部の活動では夏の星座を見る話とかが描かれていましたが、夏に星を見るために必要な事や星の見つけ方、夏の代表的な星座の一つ北斗七星にデネブ・アルタイル・ベガからなる夏の大三角…と天体観測や星にまつわる雑学が次々と紹介されて見ていて非常に参考になりました。天体観測を行うときは月が沈んでから始めるとか初めて知ってなるほどと思うところも多かったです。

Soranomanimani4 作画に関しては、キャラクターの描写はかなりあっさりしていてアクションもほとんど無いため動いてもいませんでした。しかしその分の作画を全て星空に回していて、普通アニメの星空は大量に光を散りばめて天の川のような光る星空を表現しますが、この作品はアストロアーツや本物のプラネタリウム、実在の天文部などに協力してもらい実際の星空とほぼ同じリアルな星空を表現していて、地味ながら素晴らしい仕事をしたと思います。

 キャラクターも個性派が揃いつつも魅力的な人物が多く、みーちゃんこと明野美星は相変わらず素直な性格で良かったし、生徒会長もツンツンしてると思ったら案の定後半はデレてたし良かったと思います。

しかしやはり後半に出てきたあのお方が人気を一気にさらっていった気がしないでもない。

Soranomanimani5 秋の星座の話では神話とリンクさせてくることにより天体観測の新しい楽しみ方を伝えてきたし、過去にこれほどまで星に関してこだわりを見せてきた作品は無かったと思います。そしてその集大成が最終回で、冬の星座の代表格オリオン座をメインに冬の大三角、大六角の紹介…と続き、冬にしか見られない星も紹介しつつ最後も見事に締めていて最終回は鳥肌立ちっぱなしでした。後味も良く1クールと短い期間でしたが良くまとまっていたと思います。

 たしかに「ふと夜に星空を見たくなるアニメ」と呼ばれるに相応しい作品で、部活動の当たり年と呼ばれた夏アニメの1つと言われるだけのことはある素晴らしい作品でした。この作品を見終わると思わず星空を見上げずにはいられません。

 しかしこの作品、舞台が天文部で地味だったうえになおかつキャラクターの作画があっさりしすぎていたためか面白い作品なのにDVDはほとんど売れてなく非常に残念です。今の世の中面白ければ売れるというわけじゃないのが実に悲しい…。

Ga2 Ga3 「GA 芸術科アートデザインクラス」…まんがタイムきららCaratで連載されている、きゆづきさとこの漫画「GA 芸術科アートデザインクラス」のアニメ化作品で、アニメ制作はAICPLUS+です。今も昔も再放送しかアニメを放映していないとちぎテレビで唯一放映されたこの作品、第1話を見た感想としてはキャラクターの説明があまり無くてちょっと困惑しつつも、芸術に関する雑学が多くちょっとためになる作品…といったかんじでした。

 そして2話以降も同じようなノリで続いていましたが、とにかく芸術や美術に関する雑学が多かったです。鉛筆に9Hから6Bまであることや、暖色や寒色などの色彩、写真の構図を取るのに三分割法を使うことや、だまし絵、アイドマの法則…と出るわ出るわ。作者自身が漫画だけでなくイラストレーターとしても有名なせいかもしれませんが、その雑学の多さに見ていて思わず感心してしまうほどで、そのため見ていて飽きがきませんでした。

 キャラクターも最初は誰が誰かよく分かりませんでしたが、オープニングで登場人物と名前が出てくるので3話程度見たらもう顔と名前が一致するようになり全然気にならなくなりました。キャラクターも個性派揃いで、天然キャラから不思議系、おっぱいさんもいたし魅力的なキャラが揃っていました。シナリオも面白く、各キャラが毎回個性的な課題を提出したり、もう一つの舞台として美術部も活躍していたりと話のテンポも良かったです。

 美術を扱った学園モノというとどうしても同じまんがタイムで連載されている「ひだまりスケッチ」と比較してしまいますが、「ひだまりスケッチ」は美術科の生徒達が繰り広げる日常の出来事や学校行事などをメインにした作品なのに対し、こちらの「GA 芸術科アートデザインクラス」は芸術科の生徒達が日常の出来事を交えつつ、美術・芸術の課題や作品を作ったりコンクールに出展したりする話と、お互い違う方向性を持った作品になっていました。人気や実績・ノリの良さではひだまりの方が高いと思いますが個人的にはこちらのGAの方が作品としての内容が濃いため好きですね。

  何気にこの作品のオープニング曲が夏アニメで一番テンション上がるオープニングだったし、女子美術大学に協力してもらっていて美術品の作り込みも良かったし、美術に関する雑学も多くて面白かったし…とローカル局でのみ放映されていたため知名度こそ低かったですが完成度は高く素晴らしい作品でした。気になったのは色彩戦隊イロドルンジャーがいきなり出てきて延々と戦うシーンとかが長くてダルかったぐらいでしょうか。

 さすが部活動アニメの当たり年と呼ばれた夏アニメの一つ、非常に楽しませてもらいました。この作品は時系列が進んでいなかったし最後も最終回らしくない終わり方だったし、DVD売り上げもなかなか良好のようなのでもしかしたら2期があるかもしれません。個人的には2期を是非ともやってほしいです。原作も面白そうだし買ってみたいと思いました。とちぎテレビよくぞ放映してくれた!


なべ

2009-11-14 22:07:35 | 2009年秋アニメ関連

Nyankoi4 今週の「にゃんこい!」で…ナベシンが…きた!ううむ「タユタマ」以来ですが再び登場しましたね。しかもセリフつきで。今週では絵コンテがワタナベシンイチだったため登場した模様です。

 しかし実況やネットでは「出張りすぎだ」「DVD買うのやめた」とあまり評判良くないですね。自分はちょっと出るくらいなら気にしませんがさすがにセリフ付きだと何しゃべってるか良く聞こえないし少々ウザく感じてしまいます。あまりにもキャラが浮いてるしなぁ…。


密林でお買い物

2009-11-13 13:14:41 | アニメ・コミック・ゲーム

Steinsgate 田舎の救世主amazonで色々買ってみました。

まずは今最も話題になっているXBOX360ソフト「Steins;Gate」。XBOXのソフト自体あまり取り扱っていない田舎に住んでるうえにamazonで近日入荷と表示されていたのが在庫有りになっていたのでここぞとばかりに購入。アドベンチャーゲームでは数年ぶりの傑作とのことなので楽しみです。

 続いてはCDが2枚、左が「化物語」テーマソングでエンディング曲だった「君の知らない物語」。某笑顔動画で何度も聴きましたがこれは買って何度も聴きたい曲だと思ったので買いました。

 そして右が今現在最も熱いアニメソングと言われている「とある科学の超電磁砲」のオープニング「only my railgun」。作品との相性も極めて高いうえに曲も格好良く、秋葉原では発売日前日に売り切れる現象が起きた楽曲です。プロモーションビデオも色んな意味で話題になっていて素晴らしい?出来でした。

Eve 冒頭に書いたアドベンチャーゲームといえば、歴史に名を残す傑作アドベンチャーゲーム「EVE burst error」のリメイク作が2010年3月にPSPで発売されるようです。これで何作目だ…と思いつつも、第一印象は「ずいぶんまた絵が現代風に…」といったところです。声優も一新されているようでもう完全に別物といったところでしょうか。やっぱりEVEは初代に限りますね…初代の田島直の絵だからこそあの作品があった気がします。あの当時は弥生でツンデレに目覚めました。


2009年秋・アニメ最終回の感想文その7

2009-11-10 15:25:15 | 2009年夏アニメ関連

 秋アニメも一段落したので現在は残っている夏アニメを視聴しているところです。なんだかんだで今年もあと残り2ヶ月を切っているわけで…気がつけばあっというまに年末とかなっていそうで恐ろしや。目標としては今月中に夏アニメは全部見終わりたいところです。今回は「バスカッシュ!」とローカル局で放映された「化物語」の最終話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Bascash2 Bascash3 「バスカッシュ!」…河森正治とロマン・トマによる日仏合作のアニメ作品で、アニメ制作はサテライトです。アニメ本編が始まる一週間前から特番「レジェンド・オブ・バスカッシュ!」が組まれたり、バスケットシューズデザイン協力にNIKEが関わっているなどなかなかの力の入れようだったこの作品、第1話は素晴らしい作画力を発揮しつついきなりの伝説誕生から始まっていました。

 そこからは破天荒な主人公ダン・JDが活躍する話が続いてましたが…残念なことにイマイチ盛り上がりに欠けていました。その要因の一つと考えられるのはキャラクターにあまり魅力を感じず、主人公のダンが悪い意味で熱血馬鹿のため周りに迷惑をかけまくっていて、見ていてあんまり良い感じではなかったことやデストロイことアイスマンがバスケではなくドッジボールやってたり…と意味不明なものが多く、ヒロインのセラも序盤はただのエロ要員だったのもイマイチでした。

 それが数字にも出たのかは分かりませんが11話からは放送中のテコ入れで今まで監督だった板垣伸氏がクビになり、代わりに佐藤英一氏が監督に就くという出来事がありそこからはエロ要員だったセラがエロくなくなり空気キャラになったり、1話を4分割にして逆に話の展開早すぎて訳が分からなくなったり、物語の重要イベントのはずの月へのパスポート賭けたキングオブキングスとの決勝戦が15分で終わってしまったり…と作品としての迷走がさらに加速する結果となっていました。

 後半からは何やら伝説の復活やら世界を救うやらと段々壮大な話になってきて、主人公の目的も妹を救うために月に行きたいとなっていたのが真のヒロインルージュを救いたいに変わって最後は世界を救うために月へ行くとかどんどん目的が変わり、後半はバスカるとかバスカーッシュとかバスカッシャーとかそればっか連呼していた気がします。結局最後までバスケをやって勢いだけで終わってしまい、シトロンは歌を歌い続けていたのでマクロスと変わらないじゃないかと思ったりしました。

Bascash4 しかしこの作品、シナリオや構成はどうしようもありませんでしたが作画は相当良く、ビッグフットのメカデザインは河森正治らしい完成度の高さだったし、フランス作画スタッフによる建物や背景美術の細かさは目を見張るものがありました。音楽も初代オープニングや後期エンディングを歌っていたユニット「エクリップス」の歌は非常に良く、この辺りは非常に良かったです。それだけにシナリオが…個人的には「IGPX」のようにリーグ1位を目指す戦いだけを繰り広げたほうが良かったと思いました。

 そしてこの作品、最終回はオリンピック委員会の投票日と重なったため特番が組まれていたらしく、東京が落選して特番が中止になり急遽最終回は前倒し放送が決定したため自分含め録画できなかった視聴者が続出しました。しかし「あ~録画できてなかった…まぁいいか」というレベルの残念な作品だったため、DVD、BD売り上げも相当悪いらしくロマン・トマ氏涙目でした。しかしプロジェクトバスカッシュはまだまだ終わらない!らしいです。前人気の高さとは裏腹に見事に期待を裏切られた作品でした。

Bakemonogatari4 Bakemonogatari5 「化物語」…講談社BOXから刊行されている西尾維新のライトノベル「化物語」のアニメ化作品で、アニメ制作はシャフトです。アニメやゲーム化などのメディアミックス戦略を否定し、することも不可能と呼ばれていた西尾維新作品を新房監督×シャフトがアニメ化するという企画「西尾維新アニメプロジェクト」の第1弾として制作されたこの作品の第1話は、いきなりの視聴者おいてきぼり展開に加え新房監督独特の演出が非常に多く、原作者を知らない人から見るとあまりに訳が分からなくて通称「新房監督のオナニーアニメ」とか言われて評判は散々でした。おそらく第1話だけみてアニメを判断していたらここで視聴をやめる人も少なからずいたと思われます。

 自分も原作を知らなかったので第1話は確かに訳が分かりませんでしたが、かえって逆に原作を見てみたくなるような印象でした。そう思いながら第2話を視聴してみると、戦場ヶ原ひたぎのエロ過ぎるシーンがあったと思ったら予想外の展開を見せて終わり、ひょっとしてこの作品面白いんじゃ…?という雰囲気を出し始めていました。

Bakemonogatari6 そしてこの作品の人気を決定づけたのが、「バスカッシュ!」の監督をクビになった板垣伸氏が制作した「まよいマイマイ」のオープニングでした。この作品、2~3話で話が一度完結するショートストーリー形式ですが、メインキャラが変わる度にオープニングを総入れ替えするとう非常に贅沢な使い方をしていてその演出も好評でした。

 オープニングも評価が高かったですがエンディングの方も初音ミクの「メルト」や「ブラック★ロックシューター」を制作したryo氏率いるアーティスト集団Supercellがエンディング曲を制作していて、そちらもフルコーラスで聴きたくなるほどの素晴らしい良曲で、こちらもオリコンランキング5位に入るなどしていました。

Bakemonogatari7 音楽も非常に良かったですがそれを上回る勢いだったのがキャラクターで、メインからサブキャラに至るまで非常に魅力的なキャラクターが揃っていました。ツンデレ?からロリっ娘まで幅広くそしてその全員の個性が強すぎるため見ていて非常に面白かったです。

キャラクター萌えだけでも十分視聴できる作品でしたが、西尾維新独特の言葉を使った演出のようなものを新房監督×シャフトは見事に活字のカットインなどを入れて表現していて、普通に視聴しているつもりがいつの間にか見入ってしまいました。物語も妖怪モノとはひと味違う独特の解釈を見せてくる今までに無い作品で、思わず原作を見たくなってしまう作品です。

 気になったところといえば、アニメでは2~3話で完結しているためかなり話の尺を短くしていて、良く分からないまま終わってしまうところがあったのと、制作が間に合わず作画崩壊…にはなりませんでしたが止め絵で話が進んでしまった10話など問題になったところも少なからずありました。

 しかし裏を返せば作画が間に合わなかったところはDVDやBDで修正されてるし、話の尺が短くて良く分からなかったところは原作読めば補完できるし…とそういう意味ではこの作品の完成度はかなり高かったと思います。さすが2009年夏アニメランキングで1位になった作品、非常に素晴らしかったです。テレビ放映版は12話で終わっていますが続きはWeb配信で15話まで放映されます。今回は一応テレビで最終回になったため書きました。

 BD売り上げではテレビアニメ歴代1位になったし商業的にも大成功、西尾維新アニメプロジェクトとしては最高のスタートではないでしょうか。続く第2弾にも期待してしまいます。


さらば青春の日々

2009-11-09 19:02:10 | 雑談

Mcc Mcc1 今年で母校の専門学校が廃校となるため、せっかくだから最後の学園祭があるというので行ってきました。

専門学校時代といえば、学校のPCにエロゲ入れたりプログラムの勉強中なのにPhotoshopの練習してたり某あのお方はMac破壊したり…と数々の暴虐を働いた数々を思い出します。そんな日々を思いだしながら数年ぶりに訪れた母校、外見は昔と全く変わっていませんでした。

Mcc2 Mcc3 受付でパンフレットをもらい入場すると…うーん懐かしい。職員室前のロビーで日経PCが置いてあるのとか昔と変わっていません。そして中央階段のところのFINAL STAGEという単語を見ると、あーホントに最後なんだなとちょっと感慨深い気持ちになりました。

そして毎回恒例の学園祭の出し物のタイトルを見てみると、相変わらず見事なネーミングセンス…というか「ウホッ 漢だらけのヤキソバ屋(女子もいます)」や「ほかほか時間(タイム)」とかどっかで見たことがあるようなタイトルが少々。時代が変わっても生徒の考えることは変わっていないようで安心しました。

Mcc4 Mcc5 1階は模擬店でしたがある意味本番は2階…当時我々が大量にやらかした2階教室はストラックアウトとかのアトラクションコーナーになっていて、一番奥のWindowsがあったPC室にゲームコーナーがあり、RPGツクールで作ったらしい自作ゲームにSFC版ぷよぷよとかN64のスマッシュブラザーズとかPCの東方とか置いてありました。

 自分らの時代はNEO-GEOでKOF98とか設置したりサクラ大戦の動画をエンドレスで流したり、自分はアテナの絵を描いて展示したりしてましたが、この怪しい流れは昔と変わっていませんでした。自分一人だとあまり騒げなかったのでここは是非とも某神にも来てもらいたかったですね。

 PowerMacが置いてあったPC室はインターネット無料体験コーナーになっていて、過去の卒業生が作ったPCプログラムを体験できました。卒業研究のとき何度も見たタイピング練習ソフトが残っていて見ていて思わず当時を思い出してしまってニヤニヤが止まりませんでした。

 そして一番裏には生徒の作った年賀状テンプレとかが展示され、その隣にはPhotoshop画像コンテストなどというものが開催されていたようでその最優秀作品が擬人化ミッキーとミニーとは…。こういうのは自分が在籍当時無かったから自分も激しく参加したかったですね。

Mcc6 Mcc7

軽く校舎内を見回ったあとは自分らが卒業したあともまだ在籍している先生方に軽く挨拶してきました。あれから結構な年月がたっていたのに自分のことを覚えていたみたいで恐縮です。そんな目立ってた行動してましたか我々。

 最後は1階の毎回恒例、就職内定者や国家試験合格者のリストを眺めて当時の雰囲気を思い出しながら帰りました。こうやって見る限りとても今年で廃校とは思えないですね…とちょっとセンチメンタルになった高崎でした。