2009年秋アニメ第1話の感想文その3

2009-10-10 03:42:42 | 2009年秋アニメ関連

 先日ついに「涼宮ハルヒの消失」劇場版決定!と大々的に発表されて大盛り上がりでした。自分は原作知らない人なんで一体その消失がどれほどの超絶神作品なのか想像もつきません。そしてその切り札を劇場版に持ってきたことでさらなる搾取を試みる角川恐ろしい子!劇場版といえばマクロスFもガンダムOOもリリカルなのはも東のエデンも劇場版やるし、やっぱ儲かるんですかね?

 そんなことを思いつつ今回も秋アニメの第1話を視聴してみました。今回は「テガミバチ」「夏のあらし! 春夏冬中(あきないちゅう)」「ミラクル☆トレイン ~大江戸線にようこそ~」「君に届け」の第1話を視聴してみたのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Tegamibati Tegamibati1 「テガミバチ」…ジャンプスクエアで連載されている、浅田弘幸の漫画「テガミバチ」のアニメ化作品で、アニメ制作はstudioぴえろです。

 この作品は、テガミと呼ばれる宅配物をどんな危険なところでも運ぶ「テガミバチ」と呼ばれる宅配屋の生き様をメインにした話のようだったので、てっきり1話完結型の作品なのかと勝手に思い込んでいましたが、第1話では完結どころか思いっきり宅配中のまま2話に続いたのでどうやら1話完結というわけではないようでした。

 ガイチュウと呼ばれている虫と戦うシーンがあったのでジャンプ作品らしいバトルものも取り入れてあるようですが、ガイチュウのCGが非常に浮いていたので妙に目立っていました。やっぱりCGにしたほうが楽なんですかね…。テガミバチの使っている武器については冒頭で説明があったので理屈が分かりその辺は原作知らない人に対して配慮されていたので好印象でした。

 第1話では主人公ぽい活躍をしていたテガミバチのゴーシュとアリアの回想シーンがありましたが、この2人のイチャイチャ具合とこの声…ロレンスとわっち!「狼と香辛料」でおなじみの福山潤×小清水亜美コンビでした。

 作画はガイチュウのCG以外は特に当たり障りない出来だったし、1話が中途半端なところで終わってしまったためもうしばらくは様子見で視聴を続けてみたいと思います。第一印象としては、つまらなくは無いけど化けるかどうかとなると微妙なラインでした。そして主題歌ですが、オープニングをスガシカオが歌っていたのが印象的で、「HOLIC」以来久々にスガシカオのオープニングを聞きました。そしてエンディングでさらっとネタバレ発見。

Natunoarasi7 Natunoarasi8 「夏のあらし! 春夏冬中(あきないちゅう)」…月刊ガンガンJOKERで連載されている、小林尽の漫画「夏のあらし!」のアニメ化第2期作品で、アニメ制作はシャフトです。今期の新房監督×シャフトコンビの新作で、なおかつ第1期の人気も高かったため秋アニメの本命の一つと言われていました。

 今回の第1話は1期のときとは違い最初からタイムトラベルものを演出することなく、昭和の強調もあまり無くて純粋に普通のサービス回だったようです。そういう意味では第1期を見ていない人でも普通に楽しめたかもしれません。

 そして「夏のあらし!」といえばマカこと上賀茂潤役の小見川千明ですが、今回は非常に出番が多かったです。もう潤が主人公で問題ありませんでした。あと今回はいつも「塩ください」言ってる人が顔出ししてましたが、あのような表情だったとはびっくりです。

 新房監督作品といえばやはりその独特の演出、今回も色々ありました。まずオープニングがエロいのは1期と同じでしたが右下に時間が刻まれていてキッカリ1分30秒を指して終わっていたり、本編の着替えシーンのときデジタル時計で体を隠す演出などはまさに新房監督ならではと思いました。パロディも相変わらず入っていて、今回の風見鶏は…あれ「モンスターハンター3」のクルペッコだった気がします。そして砂浜にいたあの2人…どう見てもハッテンしそうでした。「生徒会の一存」もこれくらい頑張ってもらえれば…。

 この作品は昭和のヒット曲のカバーを毎回入れてくるのも特徴で、今回は「ヒーロー」と「秘密の花園」のカバーが入っていました。「ヒーロー」は某ラジオで何度も聴いたことがあったので懐かしかったです。

 相変わらずギャグ回では無類の強さを発揮するシャフト作品、しかもどうやら来週もギャグ回が続くようで次回も非常に楽しみです。エンドカードも相変わらず豪華だったし、1期で気になったシリアス展開さえうまく演出してくれれば今期のトップも十分狙えそう。さすが今期の本命と呼ばれるに相応しい作品でした。

Miracletrain Miracletrain1 「ミラクル☆トレイン ~大江戸線にようこそ~」…鉄道駅を美形男子に擬人化したWeb漫画のアニメ化作品で、アニメ制作はゆめ太カンパニーです。ここ最近注目を集め始めている腐女子向けのアニメ作品ですが、面白いかどうかは全くの未知数で一部では注目されている作品でした。そしてキャラクターデザインが「センチメンタルグラフティ」の甲斐智久とは意外すぎてびっくりです。

 ゆめ太カンパニー制作の腐女子向けアニメといえば、「金色のコルダ」や「アンジェリーク」シリーズがありますが、今回は果たしてどのような作品なのか。そして監督が「青い花」のカサヰケンイチだし、これはもしかしたら化けるかも…と期待しつつ第1話を視聴してみました。

 「東京の地下鉄には、迷える淑女だけが乗車できる伝説の列車が走っている。その列車の名は「ミラクル☆トレイン」アナタも、駅に恋しませんか?」

 という語りのあとに始まったこのアニメ、違う意味でなかなかニヤニヤしてしまいます。オープニングで登場人物を紹介しつつ声優の名前まで一緒に登場させているあたりなかなか面白い。小野Dなど男性声優に固有のファンがついている腐女子をターゲットにしている感じがしました。男性声優数人がユニットで歌っているオープニングは、まさにゆめ太カンパニー制作の女性向けアニメの特徴だと思います。

 擬人化した駅の方々が、毎回悩みを持った女性を「ミラクル☆トレイン」に案内してその悩みを解決する…というのがこの物語のメインのようですが、なんか予想していたのより随分とギャグ色が強かったです。登場の仕方がかなり強引でなんか笑えました。さらに車掌がなんでマスク?とか思っているうちにロリっ娘が登場していたので男性視聴者に対する抜かりはありませんでした。

 そして次々と現れる「ミラ☆トレ雑学」…こ、これは駅に萌えると同時に大江戸線に関する知識も高まる勉強アニメでしたか!これは斬新でした。ミラクル☆トレインのせいで悩み増えてたりして「トラブル☆トレイン」…と六本木さんがウマイこと言ってたりしましたが、基本的にこの作品は1話完結で女性達の悩みを解決していくアニメのようで今回の第1話もイイ話で最後はうまく締め…てませんでした。が、ギャグ色が強く突っ込みどころが満載だったため声優目当てではなくてもギャグアニメとして楽しめるかもしれません。

Kiminitodoke Kiminitodoke1 「君に届け」…別冊マーガレットで連載されている、椎名軽穂の漫画「君に届け」のアニメ化作品で、アニメ制作はproductionI.Gです。今期の日テレ深夜アニメの新作で、さらに少女漫画原作のアニメ作品は「桜蘭高校ホスト部」以来3年ぶり。過去に大ヒットを記録した「NANA」も日テレ深夜アニメだったので今回の新作も侮れません。

 主人公の黒沼爽子の声優が能登麻美子だったため、なんか久々に能登が主人公の作品を見た気がします。最近は脇役が多いですが一昔前はほとんどの作品のメインキャラをやっていたイメージがありました。その能登麻美子が最初から最後までかなりしゃべりまくるのでなんか得した感じが少々。

 主人公の黒沼爽子とは対照的に男性キャラの風早翔太は爽やかキャラでしたが、風早くん爽やかでイイ人すぎるよ!実況でも人気が高く「俺、風早くんなら掘られてもいい」と言う人まで出る始末。たしかに爽やか系男子が好きな自分も萌えました。その爽やか風早くんと主人公爽子とのやりとりはなんか見ていて非常に微笑ましくて良かったです。

 地味キャラだった爽子が次第にクラスの何人かと仲良くなっていくのは、見ているこっちもなんか応援したくなる気分になり気がついたら感情移入しまくってしまいました。そして肝試し大会のあとの展開は涙腺緩みまくり…というか見ているこっちも泣いてしまいました。そしてまるで最終回のような見事な締めでとても1話とは思えない内容の濃い話で、BGMも作品の雰囲気に合っていて非常に素晴らしい作品でした。最近の少女漫画は鬱展開もすさまじいのでこれからの展開が非常に心配になってしまいますが、果たしてどのような結末になるのか気になるところです。これは視聴継続決定、実に良作でした。

 そして日テレ深夜アニメといえば最後に待っているのは実写コーナー、今回もバッチリありました。歴代でひどいのを何度も見たけど今回のも実にひどい…。


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