2009年秋アニメ第1話の感想文その2

2009-10-06 05:14:26 | 2009年秋アニメ関連

 次々と出そろってきた秋アニメ、実況を見た印象では今のところ面白い作品と地雷作品が極端に分かれているように感じました。今回はローカル局で放映されている「とある科学の超電磁砲(レールガン)」「WHITE ALBUM」「生徒会の一存」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Railgun Railgun1 「とある科学の超電磁砲(レールガン)」…鎌池和馬のライトノベル「とある魔術の禁書目録(インデックス)」のスピンオフ作品「とある科学の超電磁砲」のアニメ化作品で、アニメ制作はJ.C.STAFFです。前作「とある科学の禁書目録」のヒロイン、インデックスを空気キャラにまで変えてしまった人気キャラ、ビリビリこと御坂美琴を主人公にした作品で前作の人気も高く秋アニメの本命の1つと言われていました。

Railgun2 基本的に自分はライトノベルの設定は「やったー!カッコイイ!」サッとラーメンマンが出てきそうなカッコイイものが多いと思いますが、この作品に至っては本当にカッコイイと思いました。レールガン発射シーンのカットはカメラ目線と電撃の演出が非常に素晴らしかったです。作画も極めて安定していたし今回も最初から最後まで安定しそうな予感。さすが作画監督が補佐含めて10人いるだけのことはあります。前作もそうでしたが今回もエロいシーンが多く第1話からシャワーシーンがありましたが、なんと全放送局中東京MXテレビとMBS毎日放送以外全ての放送局で湯気規制がかかり、東京MXはオリンピックテロップが入りL字放送になるという予想外の事態に実況は大荒れ、MBS大勝利となっていました。

 設定がかなりややこしいですが、第1話でシステムチェックだか何だかで能力測定をやっているため誰がどの能力を持っているかはある程度説明してくれていました。中でもやはりビリビリ美琴のレベル5は相当な威力みたいです。他にもテレポーターのババア声こと白井黒子も非常によく動いていて今作の重要キャラになっているみたいでした。

 今回の第1話はエンディングは無く最後にオープニングが入っていましたが、今回も非常にカッコイイ曲で良い感じです。前作のオープニングの別視点で描かれているので懐かしさも感じられました。

 キャラクターも可愛いし能力バトルも演出カッコイイし、オープニング曲もイイしさすが今期の本命、非常に楽しませてもらいました。ただしあくまで通常の日常を描く作品のようなのでバトルばかりのアニメでは無く、途中で中だるみすることもありましたがその辺はこれからどうなるか期待したいところです。そして前作の主人公上条当麻とヒロインインデックスも出てくるらしいし次回以降も非常に楽しみ。

 そして自分は前作の第1話と最終回しか見てなかったので今年中には全部見ておかなくては…。

Whitealbum4 Whitealbum5 「WHITE ALBUM」…Leafの18禁PCゲーム「WHITE ALBUM」のアニメ化第2期作品で、アニメ制作はセブン・アークスです。第1期は期待を見事に裏切る地雷作で失望しましたが、原作の緒方理奈ルートはクリアしているので今回もがんばって見るつもりです。第1期の最終話では持ち歌2曲しか無いのにライブを行うという謎な展開のあと、第2の誠と呼ばれる藤井冬弥の親父が病院に運ばれたところで終わっていました。

 作画は相変わらずで、普通のキャラ絵はそこそこですが途中で油絵風や絵画風に変わるのは1期と同じでした。オープニングは全部油絵風にして独特の演出をしているんですが逆に手抜きにしか見えないのが悲しいところです。

 主題歌も1期と同じく水樹奈々とSuaraが担当していて今回も良かったけど個人的には1期の方が良かったかもと思いました。

 作画と主題歌はイイとは思いますが決定的な問題がシナリオで、今回も地雷臭しかしませんでした。まず1期からの続きをあらすじも無しで当然のように始めたため1期を全部見ていた自分でも半分よく覚えていませんでした。少しでもいいから1期の終わり際の出来事を説明してほしかったです。ライブ勝負で桜団と勝負していたのは覚えていましたが桜団は1期の最後で全く描写されてなかったためどういうことになってたのか分からなく、しかも「あんたのせいで負けた!」とか言って女性プロデューサー?をゲンコツとかして完全に意味不明。原作では桜団は存在していないため原作クリアしている人でも訳が分かりませんでした。

 第2の誠候補と呼ばれている藤井冬弥の誠っぷりも健在で、この作品では女性だけでなく親父にまで文句を言っていて見事なダメキャラと化していました。そして第1話ではまたしても篠塚弥生と…今度は病院でか!イイところが何一つない主人公の存在に視聴者の怒りもマッハで有頂天でした。

 相変わらず80年代を強調している演出にもう飽きてきましたが、この作品のいいところ…うーん、ヒロインの声優が水樹奈々と平野綾なのでこの2人の曲が聴きたいのならいいかもしれません。原作知っている人にも見捨てられているこの作品、最後の藤井冬弥の結末だけは期待しています。

Seitokai Seitokai1 「生徒会の一存」…富士見ファンタジア文庫から刊行されている、葵せきなのライトノベル「生徒会の一存」シリーズのアニメ化作品で、アニメ制作はスタジオディーンです。「けいおん!」で良質な脚本を書いたアニメ界のA級戦犯花田十揮氏が久々にシリーズ構成と脚本を担当、さらに声優は新人多数、そしてアニメ制作は微妙な作画が多いスタジオディーンと、果たしてどのような作品になるか…!と色々と裏で話題になった作品です。

 原作は250万部以上売れているヒット作で、角川もバックについているため電車に広告まで載せてきてかなりの期待を寄せていたようでした。それだけ期待されていた作品、きっと面白いに違いないと思いながら第1話を視聴してみました。

 「メディアの違いを理解せよ!」から始まったこの作品、いやマジでキツイ作品でした。まず1話からあの作画はやばいと思わざるを得ません。ところどころ体のバランスおかしいところがあったし動いてもいませんでした。さらに最後のほうで上から2段目の下駄箱開けたのに次のカットで4段目開けているという作画ミスもあり、1話からすでに危険な香りがしています。

 声優は新人ばかりと聞いていましたが実際に視聴してみたかんじではあまり気になりませんでした。特に棒な人もいなかったしこれは合格点ではないでしょうか。オープニングとエンディング曲は…まぁ普通といえば普通、でもエンディングはちょっと電波入ってました。

 壊滅的にやばかったのがなんといっても話の内容だと思われます。角川がバックについているせいか涼宮ハルヒやらき☆すた、ひぐらしがパロディで出てましたが中盤ではけいおん!などの京アニ作品もパロディに入っていて、他にもCLANNADや黒執事、ドラゴンボールも入ってました。

 パロディをよく入れてくるところといえばなんと言ってもシャフト作品ですが、あちらは本編には影響無い程度にさりげなく入れてきて、知っている人なら「うはw これはww」というかんじですがこちらの生徒会の一存のパロディは思いっきり本編に関わっていて、なおかつ寒いので「うわ…(゜д゜)」となるレベルでした。

 さらに主人公がエロゲマニアでハーレムと何度も連呼していて非常にうざく、他のキャラもあまり好印象なキャラがいなかったというかキャラの個性が何もなく頭に入ってきませんでした。

 特に盛り上がる展開も無く淡々と話が進んでいくので時間の経つのが長く感じられ、1話が終わるまで体感で1時間以上感じられました。正直なところ半分意識飛んでたこともあります。そして最後はポーズで決めっ☆これはひどい…。

 原作の小説は250万部以上売れているということですが、このアニメを見たかんじではとても想像できません。実況でも大不評で、秋アニメのワースト候補「けんぷファー」をぶち抜いて2009年アニメワースト候補「アキカン!」クラスの核地雷作品とまで言われています。安心と信頼の花田十揮ブランドにまた新たな作品が加わりました。


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