2011年冬終了アニメ最終回の感想文その2

2010-12-28 10:32:46 | 2010年夏アニメ関連

 続いて作品を視聴していきます。今回は2010年夏アニメとして放映されていた「アマガミSS」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Amagami15_2 Amagami16_2 「アマガミSS」…エンターブレイン制作の一般向け恋愛シミュレーションゲーム「アマガミ」のアニメ化作品で、アニメ制作はAICです。前作「キミキス」は黒歴史扱いされているためネットでの前評判はあまり高くなかったこの作品、第1話は圧倒的に素晴らしい作画を披露しつつ主人公橘純一の失恋エピソードから始まり最初のヒロイン森島はるか編が始まっていました。

正直自分はギャルゲー原作のアニメ化作品ということであまり期待はしていませんでした。第1話は作画こそよかったけれど橘純一は夢見る少年みたいなイメージだったし2話になったら一気に作画が目に見えて落ちたのでこのままだと視聴打ち切ろうか…などとも思いましたが、3話で自分を始め原作を知らない方々は評価が一変することになります。

Amagami17 Amagami18 3話で森島はるかを楽しませるために橘純一が行った行動…学校のポンプ小屋に森島はるかを連れ込み行った犬プレイや昼休みの塩ラーメンを食べさせる際の誘拐犯プレイなど、視聴者の予想の遙か斜め上を突き抜けるマニアックなプレイの数々をいきなり披露しまくって実況では当時大盛り上がりでした。この回を機にこの作品の評価は一気に跳ね上がった気がします。

基本的にギャルゲー、エロゲ原作アニメの男主人公はプレイヤーに感情移入させやすいように無個性なことが多いですが、この作品においては主人公に強烈な個性を持たせることにより逆に橘純一の作品として見ることになり、そしてそれが良い方向に向いていたため面白い作品に仕上がっていました。

各ヒロインのエピソードが4話完結×6人分のオムニバス形式になっているため、各ヒロインのファンからも文句の出ないように作られており通称ギャルゲーアニメの完成形とまで言われていたこの作品、ここからは各ヒロインのエピソードの感想を書いていきます。

Amagami19 Amagami20 森島はるか編…学校で全生徒の憧れと言われている完璧な美貌の持ち主である彼女。実際のところ相当な変わり者でエロい格好も平気でするため人気は高かったです。しかしなんといっても3話での犬プレイから始まるマニアックな行為の数々の印象が強すぎました。最終章のホテルで「好きならのぞきに来るものじゃないの!?」発言も森島はるからしいセリフだったと思います。ラストでいきなり10年後になり橘純一は刑事になり、結婚して「私も逮捕してね~」とハッピーエンドになりながらも最後まで森島はるからしいエピソードに仕上がっていました。

Amagami21 Amagami22 棚町 薫編…主人公橘純一と梅原正吉、そしてこの棚町薫の3人が悪友仲間でよく一緒でしたが、橘純一が棚町薫を意識しはじめることから始まったこのエピソード。ここでも橘純一の妄想癖およびプレイは健在で、「オッケーなら全力でする!駄目なら無理矢理する!」と言って棚町薫のヘソにキスするシーンは下手なエロゲーよりエロいと実況では絶賛されていました。棚町薫の母親に新しい恋人がいた描写や最終章での自転車二人乗りが規制にひっかかりカットされたのは少々残念。それでも棚町薫のファミレス制服姿はエロかったし、スカイタワーでの告白シーン、そしてこちらもハッピーエンドで終わったので良かったです。

Amagami23 Amagami24 中多紗江編…ある意味最もアニメ化で改変されたのがこのエピソードかもしれません。原作では人気が無いキャラでしたが、平池芳正監督が「人気が無いのなら思いきったことをさせてもらう」と言いこのエピソードだけ中田譲治のナレーションが常に入っていました。他にも橘純一の教官プレイによる自動販売機相手の接客訓練、水着早着替え特訓、水着で足湯、風の強いところでスカートを押さえながらの発声練習など中田譲治のツッコミも合わさり非常に面白いエピソードに仕上がっていました。最終章では美也と3人で仲良く映画撮影をしている風景にキュン死!とても不人気とは思えない面白さでした。

Amagami25 Amagami26 七咲 逢編…原作では一番人気だったキャラクターなため前評判は一番高かったエピソードです。初登場でいきなり「通報します。」発言から始まったキツイ性格の持ち主でしたが、制服の下に水着を着ていたため「見たいですか?」と言いながらスカートをたくし上げる行為や「スケベな目は可愛かったですよ」等といった発言で橘純一を手玉に取る性格で一番人気も納得です。

そしてこのエピソードでも橘純一の紳士ぶりは健在で、水泳部の女子をのぞき見して土下座しながら胸について熱く語るシーンは女子部員どん引きでした。でもそこで七咲逢に全てを任せる響先輩は格好良かったです。ファラオの館で味噌ラーメンに変身する演出は意味不明でしたが、最終章での学園祭、そして温泉シーンも七咲逢の日焼けの跡までも描いていてエロく、ラストの膝枕エンドはリア充すぎて実況ではお通夜でした。一番人気なだけにキャラクター人気は非常に高かったですが少々デレるのが早すぎた気がします。

Amagami27 Amagami28 桜井梨穂子編…ぽっちゃり幼なじみエピソードですが一番不完全燃焼だったかもしれません。スケートシーンや風呂シーンはエロかったですが、どちらかというと橘純一の指を甘噛みしたり風呂シーンのあった妹の美也のほうがエロかった気がします。そして茶道部の3年生2人の名前が判明したのはこのエピソードでした。この回では橘純一の紳士プレイはあまり無く、しかも全ヒロインで唯一冬にラストを迎えずさらに告白も無く、そのまま終わりというなんとも不完全な終わり方でした。このアニメで一番人気が無いエピソードかもしれません。

Amagami29 Amagami30 絢辻 詞編…最後のヒロインですが、この「アマガミSS」の最後を彩るに相応しいラスボスの風格を備えたヒロインでした。普段は優等生の象徴といった感じですが、橘純一が偶然絢辻詞の手帳を拾って見てしまったことから性格が豹変、絢辻さんは裏表の無い素敵な人です!サンタコンテストで橘純一が妄想したら足を踏んだりするツンデレ描写も含め非常に魅力的なヒロインでした。告白とキスシーンで思わず鼻血を出すところも面白かったです。

原作のバッドエンドの演出も含めつつも最終章のラストシーンでは1期のオープニングが流れ全キャラクターがダイジェストで登場し、10年後の学園祭でのメリークリスマスは素晴らしい終わらせ方だったため個人的には全ヒロイン中一番良いエピソードでした。

Amagami31 Amagami32 番外編 上崎裡沙編…第25話にあたり、1話だけのストーリーとして放映された隠しヒロインのエピソードでしたが、この回は監督の平池芳正氏自らが脚本を書いた回で、いきなり告白から始まる異色のエピソードでした。橘純一に近づく女性達のフラグを次々とへし折っていく様に実況では非難の嵐でしたが、この回で全ての始まりとなる2年前のクリスマスの真実が語られる非常に重要な話となりつつ、最後の謝罪エンドも含め1話でよくぞここまでまとめたと感心しました。実況では評判が良くありませんでしたが自分は容姿も含め良いヒロインだったと思います。逆にここまで尽くしてくれるヒロインは素晴らしいのではないでしょうか。

 全体的に作画は頑張っていたとは思います。原作の絵がかなり人気なのでプレッシャーもあったとは思いますが平均より上は行っていたのではないでしょうか。中でも1話と25話は頑張っていました。

 オープニングは良くも悪くも普通、しかしエンディングは各ヒロインのキャラクターソングになっていたので通算7曲も流れていました。ただあまり印象には残っていません。

総評

Amagami33 全体的な感想としては、たしかにギャルゲーアニメの完成形と言われていただけあって非常に面白かったです。このような構成にしたり、不人気だったエピソードを面白くさせた平池芳正監督の功績も大きかったかもしれません。あとアニメを見て思わず原作もプレイしてみたいと思ってしまったほどなのでゲーム販促アニメという意味でも効果があったと思われます。

個人的評価としては、第1話では様子見のBランクでしたが、やはり3話以降面白さが急上昇してそのままの勢いで駆け抜けたため全体的には永久保存版のAランクです。ただし絢辻詞編と上崎裡沙編は個人的にはSランクでした。BDには橘美也編が収録されているし最終巻は買うかもしれません。

現在森島はるか編のBD・DVDが発売されていますが、どうやら6000枚は売れたようなので黒字だったとは思われます。しかしヒロイン別に上下巻で発売されているのでヒロインにより売り上げが変わるかもしれません。

久々にギャルゲーアニメで面白いと思った良作でした。自分も思わず1月27日発売のエビコレ+アマガミを買ってしまいそうな勢いです。


変態だーーーー!

2010-08-07 22:24:53 | 2010年夏アニメ関連

Amagami13 Amagami14 主人公の見た目とは裏腹にその猛烈な性癖が話題の「アマガミSS」ですが、今週もやってくれました。正直下手な規制入るお色気萌えアニメよりはるかにエロい描写に自分も画面に釘付けです。最近のTBSアニメは本当にひと味違う作品ばかりですね。この影響か原作のゲームも再び売れ始めたとかなんとか。

Amagami12 ←当時の実況


2010年夏アニメ第1話の感想文最終回

2010-08-07 16:43:10 | 2010年夏アニメ関連

 前回の感想文でついに2010年夏アニメ第1話の感想文は終了となりました。今回は全17作品…正確にはフジテレビ深夜アニメ枠「ノイタミナ」の実写版ドラマ「もやしもん」は除外し、読売テレビなどで放映されていた「殿といっしょ」は視聴不可だったため除外しました。

 2010年夏アニメ、個人的な全体的な感想としては…良くも悪くも予想通りといったかんじで本命はやっぱり面白く地雷ぽい作品はやっぱりイマイチだったという無難なところで、2010年春アニメが大豊作だった分やはり物足りませんでした。

 ちなみに1年前の2009年の夏アニメでは「化物語」「大正野球娘。」「青い花」「NEEDLESS」「懺・さよなら絶望先生」「宙のまにまに」「GA 芸術科アートデザインクラス」などの作品が始まっていました。

 それでは2010年夏アニメでこれはと思った作品をピックアップしていきたいと思います。

Strike10 Basara10 Kurosituzi8_2 2010年夏アニメを語るうえで欠かせないのはやはり前人気が非常に高かった2期もの、中でも抜きん出ていた「ストライクウィッチーズ2」「戦国BASARA弐」、そして「黒執事Ⅱ」でしょう。3作品とも期待どおりの出来で素晴らしく、中でも「黒執事Ⅱ」は予想外のサプライズもあり視聴者を驚かせていました。

Okaruto9 そして今期は前人気と裏腹に人気が出たダークホース作品は少なかったんですが、テレビ東京×ANIPLEXのオリジナルアニメ企画「アニメノチカラ」第3弾作品「世紀末オカルト学院」は前作2作品の不人気ぶりに反し予想以上に面白く現在でも高い人気をキープしていて、どうしてこの作品を最初に持ってこなかったと惜しまれる声も聞かれています。

Amagami11 続いてはキー局別にアニメを見てみると、まずは現在アニメ枠が絶好調のTBSから、前述した「戦国BASARA弐」と「黒執事Ⅱ」に続き「アマガミSS」をスタートさせてきて、1話の出来はまあまあといったかんじでしたが現在は変態紳士が覚醒したため人気が急上昇してきていて現在注目されている作品の1つとなっています。

Siki7 フジテレビ深夜アニメ枠「ノイタミナ」からは小野不由美のホラー小説「屍鬼」をアニメ化してきました。「ノイタミナ」枠らしいひと味違うホラー作品となっていて、さらに「ノイタミナ」枠では非常に珍しい2クールものとなっています。これからも容易にこの作品に対するフジテレビの気合いが伝わってきました。最近少しずつ上昇してきている視聴率にも注目です。

Denyuuden10 かつて深夜アニメを席巻していましたが現在は苦しい戦いを余儀なくされているテレビ東京、長編ライトノベルをアニメ化した「伝説の勇者の伝説」の1話は余計な時系列シャッフルをしたため大不評で厳しい状況になり、2話以降は普通に面白くなりましたが1話の惨状が悔やまれます。しかし「世紀末オカルト学院」は現在人気が高いので今期はテレビ東京の面目は保ったかもしれません。

 続いてはローカル局で話題を集めたり、面白かった作品などを。

Highschoolofthedead9 Seitokaiyakuindomo6 ローカル局アニメでは、やはり「ストライクウィッチーズ2」が圧倒的人気でしたがマッドハウス制作の「学園黙示録 HIGH SCHOOL OF THE DEAD」もかなり衝撃的な作品で生々しい描写が多く某俳優様まで始末してしまったため話題性も集めています。個人的に注目していたGoHands制作の「生徒会役員共」も原作のノリを残しつつテンポの良い作品に仕上がっていたため個人的にも満足でした。

Kanpanera6 そして欠かせないのが今期を彩った地雷の方々!…と言いたいところですが今期はそれほど大型の地雷は無かったです。ただそんな中「伝説の勇者の伝説」の1話はいきなり3話くらいから始まったかのような内容だったため意味不明で評価はかなり悪く、「祝福のカンパネラ」は予想通りのエロゲハーレムアニメだったのでまぁこんなもんか…というのが正直な感想でした。

それでは毎回恒例、個人的に今期の第1話で一番面白いと思ったのは…大本命のあの作品といいたいところですが、個人的には良い意味で最も期待を裏切ったこちらの本命作品

Kurosituzi9 「黒執事Ⅱ」でした。アニメオリジナルキャラクターが主人公かと思いきや、まさかのシエルとセバスチャン復活、そして黒執事vs黒執事という予想外の展開。作画も非常に良いし1期のノリもそのままに女性キャラ達もエロくセバスチャン役の小野大輔もノリノリで面白かったです。

…と、これだと1期見てないと今期は何もいいの無し?ということになりかねません。個人的に今期の1期もので一番面白いと思ったのは

Highschoolofthedead10 「学園黙示録 HIGH SCHOOL OF THE DEAD」でした。おっぱいやパンチラも多いですが生々しいグロシーンやバトル演出は思わず画面に釘付けになってしまい、これからの展開が非常に気になる作品です。やはりこういう作品といえばマッドハウスといったかんじの面白さでした。

 以上をもちまして高崎の2010年夏アニメ第1話の感想文を終わらせていただきます。今回も相変わらずの長文の数々でしたが最後まで見た猛者がいらっしゃったら感謝!そして今回もローカル局アニメの視聴にあたり友人に協力してもらったのでこの場を借りてお礼を述べさせていただきます。では高崎は再び最終回の視聴に戻ります。今回もありがとうございました。

高崎の2010年夏アニメ第1話の感想文  完

おまけ 高崎の2010年夏アニメ第1話の時点でのランク付け

Sランク(神!BD・DVD購入も視野に入るレベル)…無し

Aランク(面白い!録画してまた見る)…「黒執事Ⅱ」 「戦国BASARA弐」 「ストライクウィッチーズ2」 「生徒会役員共」 「学園黙示録 HIGH SCHOOL OF THE DEAD」 

Bランク(とりあえず視聴継続)…「アマガミSS」 「世紀末オカルト学院」 「屍鬼」 「オオカミさんと七人の仲間たち」 「セキレイ Pure Engagement」 「ぬらりひょんの孫」 「あそびにいくヨ!」

Anime Cランク(視聴打ち切って実況だけチェック)…「伝説の勇者の伝説」 「みつどもえ」 「祝福のカンパネラ」

Dランク(黒歴史、海原雄山が乗り込んでくるレベル)…無し

「デジモンクロスウォーズ」と「スティッチ! ずっと最高のトモダチ」は除外しました。


2010年夏アニメ第1話の感想文その16

2010-08-03 10:43:14 | 2010年夏アニメ関連

 延々と続いた高崎の2010年夏アニメ第1話の感想文、とうとう今回で全作品終了となります。夏アニメ全体の感想は次回書くとしまして、最後に第1話の感想を書くのはおそらく2010年夏アニメで最も最後に第1話が放映されたと思われる「あそびにいくヨ!」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Asobiniikuyo Asobiniikuyo1 「あそびにいくヨ!」…メディアファクトリー・MF文庫Jから刊行されている神野オキナのライトノベル「あそびにいくヨ!」のアニメ化作品で、アニメ制作はAIC PLUS+です。

放映開始前のPVを見た感じでは、美少女の宇宙人が地球にやってきた…ということでまるで「To LOVEる」を思い出すようなハーレム萌えアニメのようで、ライトノベル原作だしすいませんが全く期待してませんでした。しかしいざ視聴してみると、これは意外、なぜかいきなり工作員同士でバトルが始まりなにやらひと味違った雰囲気を出していました。

Asobiniikuyo2 Asobiniikuyo3 どうやら作品の舞台は沖縄のようで沖縄独特の食べ物とか出てきてちょっと珍しい設定でしたが、そんな中さりげなく自然に宇宙人のエリスが住民に馴染んでいてなかなか面白かったです。半ば強引に主人公嘉和騎央の家に居候したエリスの元に幼なじみや教師がやってきてドタバタする…というのはお約束でしたが、予想外だったのはこれらの登場人物に全員裏の顔があって秘密組織や政府関係者だったりして何やらきな臭い感じを出していました。

Asobiniikuyo4 Asobiniikuyo5 同級生ぽいキャラと主人公が良い感じに話をしているときにおじさんが割り込んできたときは空気読めないと思いましたがまさか同級生までも一般人ではなかったとは。こちらはどうやらエリスの捕獲どころではなく殺害任務なようで、萌え系な見た目とは裏腹に結構ダークな印象を受ける作品でした。

実況などでは、萌え系だからバトル展開なんていらないという意見と、ハーレム系は飽き飽きだからこういう刺激的な展開が良いという意見が分かれていましたが、自分は後者でこういう緊張感がある作品の方が好きなのでこれからどういう展開になるのか期待しています。制作が「GA 芸術科アートデザインクラス」で高い評価を受けたAIC PLUS+だしこれは化けるかもしれません。

1話の総評

Asobiniikuyo6 1話の全体的な感想としては、明らかなハーレム萌えアニメと思いきや予想以上にバトル寄りで面白かったです。あとはこの萌えとシリアスのバランスをどのように取っていくかでしょうか。作画は結構良かったし特に気になったり悪いと思うところはありませんでした。ライトノベル原作アニメはかなりお腹いっぱいですがこの作品はなかなか良かったです。


2010年夏アニメ第1話の感想文その15

2010-08-02 11:28:27 | 2010年夏アニメ関連

 延々と続いた高崎の2010年夏アニメ第1話の感想文、もうすぐ終了になりそうです。今回は「学園黙示録 HIGH SCHOOL OF THE DEAD」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Highschoolofthedead Highschoolofthedead1 「学園黙示録 HIGH SCHOOL OF THE DEAD」…月刊ドラゴンエイジで連載されている佐藤大輔原作・佐藤ショウジ作画の漫画「学園黙示録 HIGH SCHOOL OF THE DEAD」のアニメ化作品で、アニメ制作はマッドハウスです。放映開始前のPVを見る限り学園内バイオハザードのような作品で、マッドハウスお得意の生々しいバトルもののようで個人的に今期の本命の1つでした。

始まって数分もしないうちにいきなり流血シーンやグロイシーンがあり初見のインパクトは抜群でした。たしかに第一印象としては「バイオハザード」にしか見えません。

Highschoolofthedead2 Highschoolofthedead3 そしてオープニングはマッドハウスらしい作風でエロ格好良く、変に中二臭いところが無いのはさすがでした。序盤は青春アニメのような日常描写でしたが間もなく音楽が止まり一気に世界が急変していく様と緊張感の演出は見事で思わず画面に釘付けになってしまいました。原因不明の現象で訳が分からないままパニックになっていく状況をうまく演出していたと思います。

Highschoolofthedead4 Highschoolofthedead5 ラストも結構衝撃的な終わり方をしてそのまま悲鳴とともにエンディングに入りCパートへ流れていく様も格好良く、こういう演出は最近あまり見られなかったため印象的でした。作中で音楽があまり流れませんでしたが、逆に音が無い方が緊張感をかき立てられたのでうまかったと思います。

作画というか絵は少々クセがありますが、明らかな萌え系おっぱい美少女を含む個性派のキャラクター達が当然のごとくパンチラしながら殺し合いをするギャップはかなり強いものがあります。そういう意味では「CHAOS;HEAD」に近いものがあるかもしれません。背景作画はかなり綺麗で文句の付け所はありませんでした。

Highschoolofthedead6 Highschoolofthedead7 そしてこの作品に始まったことではありませんが放送局によって規制がかなり違います。明らかにグロイシーンをカットするのは仕方ないとしても、放送局によってはパンチラや血のシーンまでカット、さらに「宙のまにまに」にまで規制をかけたので有名なテレビ愛知に至ってはほとんど規制だったらしく何やってるのか分からない状況だったそうです。最近のアニメ事情は厳しいですね…。

1話の総評

Highschoolofthedead8 1話の全体的な感想としては、学園内バイオハザード作品として非常に面白く緊張感もあり続きが気になる作品で完成度はかなり高いと思います。ただグロいシーンが多いので視聴者は選ぶかも知れません。あと放送局によって規制がかなり違うのでこの辺りも意見が分かれそうです。

この作品を作るにあたり監督の荒木哲郎が「小遣いが少ない世代の中学生が金を出してでも見たいと思えるおっぱいバイオレンスアニメを作る」と言っただけのことはありかなり良い感じの第1話でした。


2010年夏アニメ第1話の感想文その14

2010-08-02 03:41:17 | 2010年夏アニメ関連

 月が変わってしまいましたが一気にスパートかけて視聴していきます。今回は「ぬらりひょんの孫」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Nurarihyon Nurarihyon1 「ぬらりひょんの孫」…週刊少年ジャンプで連載されている椎橋寛の漫画「ぬらりひょんの孫」のアニメ化作品で、アニメ制作はスタジオディーンです。基本的に週刊少年ジャンプ系のアニメは地上波全国ネットで夕方や週末の午前中に放映されることが多く、しかも息が長いイメージがありますがこの作品は深夜のみ、しかもBSを除くとローカル局でしか放映されなかったため期待度はそれなりにあったようですが残念がられた声もありました。

ぬらりひょん…この名前を聞くと真っ先に「ゲゲゲの鬼太郎」のぬらりひょんを思い出しますが、大体イメージとしては一緒なので鬼太郎を見ていた世代なら取っつきやすいかもしれません。その妖怪の総大将ぬらりひょんの孫リクオが他の妖怪達と一緒に悪い妖怪とかと戦う作品なようでジャンプ作品らしい正統派もののようです。

Nurarihyon2 Nurarihyon3 オープニングがなかなか格好良くて曲も良い感じだったんですが、いきなりぶつ切りのようにオープニングが終わるためなんかすごい勿体なかった気がします。主人公奴良リクオが妖怪達と当然のように馴染んでいるのは原作を知らなかったので少々驚きましたが、元々そういう家柄だったようで慣れればどうということはありませんでした。雪女やカラス天狗など見覚えのある妖怪もいたし、男女ともにキャラクターも揃っていて個性もあったため結構面白かったです。

後半の旧校舎のノリ、ああいうの自分は嫌いじゃないです。終わり際に少しバトルがあって終わりましたがスタジオディーンらしい普通のバトルでした。1話なだけあって基本的にキャラ紹介で終わりましたが結構楽しめました。しかし最後のエンディングはほとんど動いてなくて実況では手抜きとか言われていたのでちょっと惜しい気がします。

1話の総評

Nurarihyon4 1話の全体的な感想としては、まさに正統派ジャンプものといったかんじで露骨なお色気描写は全く無く和風ファンタジーバトルものでそこそこ面白い作品でした。大人の事情で深夜ローカル局アニメになってしまったようですが普通に夕方にキー局で放映されていてもおかしくない作品だったと思います。

作画はディーンらしい無難な作りでシナリオも特に良いというわけでは無かったですが悪くも無かったと思います。ただあのオープニングのぶつ切り感はどうにかならなかったのかと…。


2010年夏アニメ第1話の感想文その13

2010-07-31 20:11:57 | 2010年夏アニメ関連

 今期の2期ものは大本命ばかりでしたがさりげなくこの作品の2期も始まっています。今回は「セキレイ ~Pure Engagement~」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Sekirei Sekirei1 「セキレイ ~Pure Engagement~」…ヤングガンガンで連載されている極楽院櫻子の漫画「セキレイ」のアニメ化作品で、アニメ制作はセブン・アークスです。おっぱいバトルアニメとして2008年で人気?だった作品がついに2期スタート!…ですが1期はおっぱい以外あまり印象が無く2期がスタートなのにあまり前人気は高くなかったようです。

自分は1期の1話しか見てなかったのであまり詳しくは知りませんが、鶺鴒計画という計画のために108人の能力者とそのパートナーが最後の1人となるまで戦う…と「金色のガッシュ」を思い出させるバトル作品のようです。ただ決定的に違うのは戦うセキレイのほとんどが巨乳女性ということでしょうか。

Sekirei2 Sekirei3 冒頭からバトルの後にラッキースケベがある辺りさすがセキレイといったかんじでしたが、1話の前半は軽いキャラクター説明に加え主人公佐橋皆人とそのセキレイ達との日常で、後半からは懲罰部隊の話が展開されていて後半はシャワーシーンと風呂でした。そしてその風呂で…見えた!というかこれは…消し忘れとしか思えない乳首解禁でした。

作画は1話なだけに良くも無く悪くもなくでしたが、制作が微妙な作画に定評があるセブン・アークスなので少々危険な香りがします。とりあえずこの品質のまま続いてくれればそれなりの人気は出そうな予感でした。

1話の総評

Sekirei4 1話の全体的な感想としては、実況ではいつも通りの「セキレイ」だったと言われていた通り無難な出来だったと思います。おっぱいバトルアニメとして飛び抜けて良いわけでは無いけど大ハズレも無さそうで典型的な2期ものといったかんじでした。


2010年夏アニメ第1話の感想文その12

2010-07-29 18:48:06 | 2010年夏アニメ関連

 今回もローカル局アニメを視聴していきます。今回は珍しく週刊少年マガジンからのアニメ化作品「生徒会役員共」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Seitokaiyakuindomo Seitokaiyakuindomo1 「生徒会役員共」…週刊少年マガジンで連載されている氏家ト全の漫画「生徒会役員共」のアニメ化作品で、アニメ制作はGoHandsです。ここはまだ新しい制作スタジオですが1作目「プリンセスラバー!」の評価が良かったため今回はこの下ネタ4コマ漫画をどのように上手くアニメ化するのかちょっと個人的にも期待していました。

原作の絵が元々あっさりしているためかアニメ版の絵も原作そっくりなほどあっさりしていました。そしてその分動く動く。一般学生全員がちゃんと動いていたのは圧巻で、作画において作りは丁寧だったと思います。

Seitokaiyakuindomo2 Seitokaiyakuindomo3 今回は1話だったので原作どおりに生徒会メンバーが次々と登場していました。そしてこの作品最大の特徴だった下ネタギャグは健在で、今をときめく人気声優達が予想外の単語をしゃべるのは新鮮だったと思います。ただ伏せ字の代わりにピー音や効果音で何度も隠されていたので、何を言ったのか分からない部分も多くこの辺は漫画版と違い分かりづらかったです。

Seitokaiyakuindomo4 今回は1話だけで原作1ヶ月分くらい使ってしまった感じがしますが、その分かなりテンポが良かったし、12話予定なら十分原作ストックもあるしこの調子で突っ走っていきそうです。個人的にこの作品は単行本も持ってるくらいのファンですが原作好きから見て結構楽しめて面白かったので個人的にも満足でした。

そしてエンディングのAngelaの歌が結構今までに無かった口調なのに加え、絵は原作と全く違う絵になっていて雰囲気が変わっていました。

1話の総評

Seitokaiyakuindomo5 1話の全体的な感想としては、作画は原作に似せつつ良い感じにアレンジされていたし、話のテンポも良くて原作ファンから見ても面白かったです。演出やカメラワークが4コマ漫画ではできない表現をしていたのでこの辺も好印象。1年に1作品というこだわりを持つらしいGoHandsの底力を感じる良作だったと思います。ただ伏せ字の部分が原作を知らないと何を言っているのか分からない部分がいくつかあったのでこの辺は音声だから仕方ないかもしれません。

余談ですが、天草シノ役の日笠陽子の声が桑島法子そっくりで違いが全然分かりませんでした。てっきり桑島法子だと…。


2010年夏アニメ第1話の感想文その11

2010-07-26 14:43:24 | 2010年夏アニメ関連

 そして再びローカル局アニメの視聴に戻ります。今回は「祝福のカンパネラ」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Kanpanera Kanpanera1 「祝福のカンパネラ」…ういんどみるOasis制作の18禁PCゲーム「祝福のカンパネラ」のアニメ化作品で、アニメ制作はAICです。一昔前に比べると随分減ったエロゲ原作アニメですが、「真・恋姫†無双」のような良作もあれば「WHITE ALBUM」のような核地雷もあり非常にムラがあるのが特徴なので、果たしてどちらに転ぶのかと思いながら第1話を視聴してみました。

放映開始前のPVを見る限りだと、架空の貿易都市を舞台にしたファンタジーもののようで巷では劣化「ARIA」とか言われていましたがいざ実際に視聴してみると…最初の雰囲気こそ「ARIA」ぽい感じでしたが中身は案の定思いっきり別物でした。登場人物それぞれに肩書きがありましたが、その肩書きと名前が非常に厨ぽいのがなんとも。あとエロゲ原作なのも納得といったほどに主人公がイケメンであまり個性が無く色々な女性に好かれまくっていました。

Kanpanera2 Kanpanera3 作画はかなりあっさりしていましたが、こ~ちゃ氏の絵柄は表現できていたと思います。ただあっさりしすぎていて最低限原作絵に近づけただけとも見て取れたので少しでも作画が危うくなったらあっさり作画崩壊とか言われそうな感じでした。基本的に女性キャラ多めのハーレムものですが街の一般人としておじさんおばさんも結構登場していたのでこの辺は好印象です。

Kanpanera4 1話は王道ながら各ヒロインの顔見せがメインでしたが、ギャグシーンやお色気ポーズが多かったのにも関わらず全く印象に残らなかったのがなんとも。みんなと一緒に流星群を見るという話でしたが特に感慨深くも無かったです。しかも最後の展開がご都合主義すぎて意味が分かりませんでした。あれは2話以降詳しい経緯が明かされるんでしょうか。

1話の総評

Kanpanera5 1話の全体的な感想としては、まさにエロゲ原作アニメの典型的作品といった感じのハーレムもので、原作ファンとかでなければ1話で切りかねない微妙な出来でした。AIC制作だし思いっきり外すことは無いと思いますが化ける可能性も無さそうで、良くも悪くも予想通りな感じでした。とりあえずしばらく視聴はしてみるつもりですが…。

そしてこの作品の数少ない特徴として、BD・DVDの映像特典はアニメ史上初となる3D対応だそうです。だから何?という返答は禁句!


2010年夏アニメ第1話の感想文その10

2010-07-25 23:36:27 | 2010年夏アニメ関連

 ローカル局アニメの感想文はまだまだ続きます。今回は「オオカミさんと七人の仲間たち」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Ookamisan Ookamisan1 「オオカミさんと七人の仲間たち」…電撃文庫から刊行されている沖田雅のライトノベル「オオカミさんシリーズ」の1つ「オオカミさんと七人の仲間たち」のアニメ化作品で、アニメ制作はJ.C.STAFFです。

冒頭でいきなりヒロインの大神涼子がバトルをしたあとは物語の舞台となる町と御伽学園の説明や登場人物の紹介をナレーション入りで説明していましたが…ナレーターが黒子こと新井里美だったのが非常に印象的で放映開始前のPVでも話題になっていました。ただこのナレーション、本編の途中で何度も割り込んでくるため結構話のリズムが止まってしまいあまり良い感じはしなかったです。

Ookamisan3 Ookamisan2 キャラクター作画に関してはさすがJ.C.STAFFというべきでしょうか、非常に素晴らしかったです。ヒロインの大神涼子が1話からシャワーシーン有りというのも良かったですが制服が非常にエロかったのも高ポイントです。まぁそういうのを抜きにしてもキャラクター全般は良く出来ていたと思います。ただ同じ制作会社なうえ性格も似ていたため、ネットでは大神涼子は「あれ「とらドラ!」の大河じゃね?」とか言われていました。

Ookamisan4 Ookamisan5 1話では主人公達が在籍する御伽銀行の説明も兼ねてテニス部の女子部員の悩みを解決する話でしたが、話のノリ的には可もなく不可も無くといった感じで無難な作りかな…と思いきや最後は怒濤の展開でそこそこ面白かったです。そしてあのシーン…見えた!J.C.STAFFがこういうシーンを描いたのは非常に久しぶりだった気がします。

1話の総評

Ookamisan6 1話の全体的な感想としては、まさにライトノベル原作といった感じの作品でしたが難しい設定が無かったので軽いかんじで視聴できてそれなりに面白かったです。新井里美のナレーションは「とある科学の超電磁砲」を視聴していれば楽しめると思いますが視聴していないと少々クドく感じるかもしれません。

オープニングはMay'nでカッコイイ歌だったし、何よりキャラクター作画は結構良いので萌えアニメとしては十分合格点でした。あとは構成と脚本次第でどうなるかといったところです。