今回はローカルアニメ「いなり、こんこん、恋いろは」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。
「いなり、こんこん、恋いろは」…ヤングエースで連載されている、よしだもろへの漫画「いなり、こんこん、恋いろは」のアニメ化作品で、アニメ制作は元AICのプロデューサー達が独立した新しい制作会社プロダクションアイムズです。
タイトルにもあるとおり恋愛を扱った作品であるようですが、その中に神様などファンタジー要素も加わっていました。この手のファンタジー恋愛ものは他にも似たような作品がいくつかあるため、よほど印象に残らない限り忘れ去られやすいのが心配です。
男子がイケメン揃いな中、1話でメインだった男子丹波橋が特にイケメンかつスポーツ万能で努力家だったためあまりにもキャラクターとして感情移入できず、しかも主人公のいなりを避けるようになってしまったりして非常にぎくしゃくしてしまっていたので、これはこのままダメなアニメになるのかと不安になりましたが、後半はうまく解消していたのでギリギリセーフといったかんじでした。そのため恋愛描写としてはやや物足りなかったです。
中盤のファンタジー展開はそこそこ良く、これからはいなりが変身できるようになり物語が進むんでしょうか。主人公が変身するというファンタジー恋愛ものは見たことが無かったのでここは真新しくちょっと続きが気になる展開でした。
作画は非常に良いです。プロダクションアイムズ初となる制作ですがこれほどの作画を安定して動かしているのは見事。背景も美しく文句無しでした。BGMも極めて良く、序盤の登校シーンから神と会ったときのBGMにラストで神社から帰る曲などがとくに印象的でした。主題歌もオープニングのMay'nの歌がなかなか良かったです。そしてなおかつ、作中でいなりが京都弁を話していますが、ちゃんと原作者達が京都弁を指導していたりして忠実に再現しているのもグッド!
総評
1話の全体的な感想としては、設定こそ真新しさをあまり感じなかったものの細かいところが丁寧に作られていて予想以上に良かったです。恋愛メインでいくのか、それともストーリー重視でいくのかが気になるところでした。
1話の個人的評価としては、作画やBGMは素晴らしく化ける可能性が十分感じられるため永久保存版のAランクです。