麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

東稜祭へ

2006年09月18日 | 東演
 とゆーわけで、昨日ちょいと書いた母校の文化祭兼同窓会総会に顔を出してきた。
『大地のカケラ』の効果音録りのため
     音響の高塩くんも同行。

 名物の急勾配の坂を登り、昼過ぎに到着。
 ちなみに校歌は♪坂を上る今日のゆくてに…で始まる、
 作詞が巨匠・谷川俊太郎氏によるものなのだが、
 いや雪が降ると、危険なので休校になったくらいの坂です(笑)

その坂の途中、竹の密林と古いケヤキの大木の中からは
ツクツクホウシはまだしもミンミンゼミがまだ鳴いている。
熟した小ぶりの柿は、富有柿ではなく、地の特産禅寺丸か?
栗も大きく口を開けてなっている・・・。

   『大地のカケラ』を思わせるのどかな風景だが、
   実は政令指定都市、新宿まで20分の所なのだ・・・。

 話を戻そう。
 一般客は生徒昇降口からだが、我々は職員玄関から入ってそのまま同窓会会場の会議室へ…。
 創立30周年が来年に迫ったこともあって、思いのほか議論白熱(?)の総会になり、閉会後、役員の仕事をこなすうち、文化祭自体が終わるという予想外の展開になった。

 話は前後するが、開会を前に担当教諭及び校長先生の許可を得て颯爽と校内に消えた高塩くんは録音作業を無事に終え2時には高校を後にしたようだが、そうかあ~、健全な高校の文化祭は3時には終わるのだな…。確かに会期二日目で、このあと片付けもあるものな…。

 なんやかやあって、結局くだんの周年事業の役員まで仰せつかって稽古場に戻ることになった。
 往路、校門をくぐる前に外から窓に飾られた模造紙など使った出し物の一端が垣間見られたが、その中に「足湯」ってのがあった。高塩くんとナンダアレ!?とか言っていたのだが、結局何も見られずに退散した。
 唯一の「文化祭ムード」は、全国クラスの実力を持つチアリーダー部が体育館で演技するって放送を、メンバーの数人が廊下をバシバシ走ってくる姿を目撃したに留まった…。

 蛇足。東稜祭というのは、母校の文化祭と体育祭の総称。校名に東がつくのと、前述したように丘の上にあるので・・・。
 さらに僕は「東」に縁があり、母の旧姓が「市東」なのに始まり、小学校、高校、大学・・・そして現在所属の劇団名に「東」がつく。
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四十の手習い

2006年09月17日 | 東演
 昨日はオフ。
 世の中は三連休らしいが『大地のカケラ』は土曜のみの定休です。

 その稽古場では、休みを利用して高塩氏が音響の仕込みを一人黙々と…。
 僕は事務所で、来年二月の下北沢演劇祭でお世話になる、近くの小学校のPTA担当者と打ち合わせ(今年も稽古場として教室をお借りします)。
 あるいは対マスコミのプロフィール作成・・・勿論『大地のカケラ』のチケット申し込みや劇場(東演パラータ)への問い合わせの電話も鳴る。

 その間隙を縫って、南保からHP作成の簡単なレッスンを受けた。
 現在東演では、HPを役者達で運営している。制作部はPCよりワープロ、ワープロより毛筆のベテラン(?)揃いで、これまでノータッチだったが「ぼちぼちやって貰わねば困る!」というわけで、不惑の若手(?)がマナイタの鯉に・・・。

 とりあえず『大地のカケラ』の詳細ページを作ったが、さすが処女作。なんとも頼りないレイアウトで我ながら情けないです。・・・実はフォーマットに文字打ち込んだだけなんだが
 頑張って、更新の一翼を担いたいものだが、はてさて・・・。

 小さい頃、学研の「科学と学習」って雑誌があって、男の子には断然「科学」が人気だった。が僕は、その実験キットとかにまるで馴染めず、付録のほとんどが完成できずじまいで、挙げ句「学習」のみ購読した根っからの文系人間だ。
 高校の進路希望の、担任との面接も「今から呼ぶ者は来なくていい」と言われる側だった。…選択の余地がないからだ。

 あ。高校と言えば、卒業した神奈川県立生田東高校の文化祭がボチボチではないだろうか? 一応「同窓会役員」なのだが、すっかりさぼっていて…。とりあえず18日(祝)には同窓会総会がある。

『大地のカケラ』は、とある高校の同じ部に在籍した仲間達が15年ぶりの再会をするおはなし。『大地~』の舞台=烏山高校のように老ヒノキは校庭にないけれど、あのキツイ坂を久しぶりに登ってみようか?

 卒業から22年、すっかり記憶が薄らいできたけれど、何か「忘れてきたモノ」を見つけられるかもしれません・・・。
様々な理由で、母校に行かれない皆様は
      9/30-10/9の『大地のカケラ』で、
      懐かしい青春時代に
      思いを馳せてみてはいかがでしょうか?

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広域捜査

2006年09月16日 | 身辺雑記
 数日前になるでしょうか。
 劇団へ行こうと家を出たら女性のアナウンスで「こちらは北沢警察署です…」と聞こえてきた。
 北沢署は劇団のある世田谷区の一部を管轄し、僕の住む杉並区高円寺とは少々遠い。
 アナウンスはさらに続いて、その内容は、環7で起きたひき逃げの目撃者を求めるものだと解った。
 我が家は、東京をぐるりと巡る環状線の内から7番目の道路沿いにあり、事故現場の大原からは、その環7で結ばれた3~4Kmってところに位置している。

       ブルブルブルブルブル・・・

 てっきり交通課のパトカーないしワゴンで走ってると思ったら、なんとヘリコプターによる広報であった。…やけに気合いが入っているな。

 ちょうど徳山の事件が最悪の結果に終わり、警察の捜査方法に賛否の声があがった直後だった。それも影響してるのかな?
 とも思われたが、その件をここで語るのはふさわしくない。

 そーいえば、僕が小さい頃、たまに女子プロレスが町にやってくると、宣伝の車が街中を走ったものだ。
「本日夜6時から下麻生の東電跡広場に長与千種・ライオネス飛鳥……」
 ってな具合に。
 その数か月前から「ステ看板」が電柱に貼られ(ちなみ違法)
指折り数えてたわけだから、その日は授業にまるで身が入らない。定価はウン千円~リングサイドウン万円までなのだが、近所の酒屋だの乾物屋だのに割引券が大量に出ていて、確か500円くらいで観たのだった。
 ただ、そんな席…いや席ではなくリングの遠くから立って眺めるだけで、誰がジャガーで誰かダンプかもわからない勢いなのだが・・・。

 そんな東演も、遠い昔は公演の案内を車で流したことがあったとかなかったとか…長閑な時代があったのだ。

                       ・・・ブルブルブルブル

 ヘリコプターが遠ざかる刹那に、色んなことが頭を掠めて
「大地のカケラもシモキタの町内走ったろかい!」
 と邪心が芽ばえたところで駅に着いたのだった。。。

 
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大地のカケラ/スタッフの横顔4

2006年09月14日 | 東演
 昨日のブログで書いた、さる12日の打ち合わせ。
 池上氏に続いて、19時前に美術の岡田志乃氏が登場!
 なんと手には舞台模型が二つ。

 芝居の、美術家の腕の見せ所=「立体模型」。実際の舞台美術完成予想図を、箱庭のようにミニチュアで造るものがある。
 二次元の「エレべーション」と呼ばれるイメージ図というかデッサンも雰囲気があってステキなのだが、やはり三次元は大変解りやすい!
 また、美術プランナー自身、好きで凝る人が多いのだが…。
 閑話休題。

 で、それを大小二つ! うちのと、うちの直前に三百人劇場で上演される公演の模型を・・・「おおきな葛籠とちいさな葛籠」よろしく持って入ってきた。
 おつかれさま

 昨日も触れたように、岡田氏とは今年2月の下北沢演劇祭「区民上演グループA」で初めて仕事をしたのだが、彼女が所属する昴のP-BOXという(東演でいえばP.I.Cにあたるような本公演とは一線を画した企画)で『花嫁付添人の秘密』『オンディーヌを求めて』の日替わり公演の美術を担当していた。
 共通部分を持つセットを見事に別の世界に見せたそれは…
 
 …って感じで、以来チェックしていた美術家さんだったのだ。
 も少し言えば、柱の向きをちょいと変えると、あら不思議、まるで違う色と形…ってな具合。

 ちなみに後者の『オンディーヌ~』の演出が河田園子氏。
 2003年春のことだった。
                 
 はせさんのホンに焦がれて10数年、スタッフも長い間に様々な関係を経て、集結していただきました。
 現在、各パートとも『大地のカケラ』をより面白くするためにフル回転してくれています。深謝。

 そして昨日(13日)、岡田氏は舞台監督とともに遠路、横浜のはずれの大道具会社に、そぼ降る雨の中、打ち合わせに行ってくれたのだった・・・。

 あ、よその部署の動きをボーッと見てる場合じゃない。
 ぼちぼち当日リーフレットの準備をしなきゃな。
 作家も演出家も、制作が提示した〆切より早く原稿を上げてくれたことだし。

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大地のカケラ/スタッフの横顔3

2006年09月13日 | 東演
 本番まで2週間とちょい。小屋入りまで12日となったので、稽古後は連日スタッフ会議だ。
                          
 昨夜は3時過ぎに照明の池上英輝氏が登場。稽古を見て、その後の打ち合わせに臨んだ。
 弊団では、自主公演『子宝善哉』(05年。作/門肇、演出/篠本賢一)でデビュー。
 そのきっかけが下北沢演劇祭04『ああ、野麦峠』であった。

 東演は演出部に鵜飼守という照明家を抱えている。彼はSLSという照明会社にも所属しているから、そことのつきあいが濃い。またどの演出家も、自分の世界観を表現してくれるプランナーを持っているから、演出指名の照明家がスタッフとして加わることが多い。

 さて。ある日、事務所に電話があって「六工房」という照明会社だと言う。営業に行っていいですか、と。前述のように、演劇界で営業して仕事が決まるなんてことは滅多にないのだ。逆に面白いと思って「どうぞ」と答えた。
 長くなるので話をはしょるが、で、じゃあ低予算の「世田谷区民上演グループ」で良ければどうぞ。。。ってことになった。

 それが『ああ、野麦峠』だったのだが、これが頗る素晴らしい明かりだったのだ。
 特に、兄が妹を背負って野麦峠を越えるシーンは、強い白い明かりで濃いシルエットを生み、感動的だった
 そして翌年自主公演、今年『大地のカケラ』とトントン拍子・・・ザスパ草津も真っ青な躍進なのである!

 まったくの余談だが、躍進と言えば、池上氏は高校時代合唱をやっていて、全国で入賞している

 そんなこんで、東演では若いアーティストとの出逢いの場に「下北沢演劇祭」を活用させてもらっている。
 今回美術で参加の岡田志乃氏には今年の『夏の夜の夢』で初登場願ったが、照明・池上氏(2度)、衣裳・竹内陽子氏(3度)と3人が2月の『夏夜』から揃って『大地』へ乗り込んできた。
        *( )数字は演劇祭参加回数
         また音響・高塩氏も1度参加している。   

 皆、自らの実力を発揮して、仕事を勝ち取ってきたスタッフ達である。
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ニッケイの宣材

2006年09月11日 | 身辺雑記
“この夏、時代の波に乗る!”    
と赤文字のキャッチのリーフレット。
日経新聞を持ってサーフィンしている青年の、そのサーフボードが切り抜かれていて、開くと、
“オンもオフも波に乗る!”
と、先程の青年が椅子に座って日経を広げ、目線は正面に親指を立てて“Good”ってな調子なのだ。
 つまり、ボードに乗る足と椅子に座ってる足が同じで、床のクリーム色が表紙ではボードになる・・・って仕組み。

 これは「日経1週間お試しキャぺーン」のB5二つ折りの宣伝材料だ。
 正直、キャッチもコテコテで、こんなんで若者ゲットはできないでしょ、とは思う。思うが、この「我々が想像する日経の堅さ」を考えれば、ターゲットに近づこうとする意志はビンビンと感じます。

 そう。このブログ恒例の「他人の振り見て~」なのだが、弊団の『大地のカケラ』がまさに、これまで東演を観続けている層には“とても新しい劇世界”であり、また観ない層には「おいおいどうした? 東演もついに小劇場の作家に手を出したか?」と懐疑的にみられているかも、な企画である。

 と、言いながらも、例えば今小劇場で旬の、蓬莱竜太氏(モダン・スイマーズ)やタニノクロウ氏(庭劇団ペニノ)でなく、実績のあるはせひろいち氏に書き下ろしを依頼し、演出には新劇畑ながら若い河田園子さんにお願いしたのは、まぁ単に「様々な理由」から僕が二人とやりたかったのが一番ではあるが、やはり「老舗・東演」とのバランスを若輩ながら考えたからだ。

 で、見続けた層には「今までと違いすぎてまるで解らん」と思われず、観なかった層に「へえ!これってありじゃねえ(平板な言い方で)」と言わしめるような、早実の斉藤君が、尻上がりに調子を上げた終盤の、相手4番バッターに対する外角低めのストレート147kmみたいな“針の穴を通すコントロール”と“剛速球” 
を兼ね備えた『大地のカケラ』を目指している!
 激動の演劇界で“時代の波に乗る”第一歩として
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2006年度日本新劇製作者協会総会

2006年09月10日 | 東演
 昨日、表題の総会が芸能花伝舎にて行われた。
 13:30~17:30。
 前半を議事、後半を研究会。
 Ⅰ)「文化芸術に対する助成制度を考える」と題して、
    文化庁の担当者を招いて現状と質疑応答。
 Ⅱ)日本新劇製作者協会賞受賞者に聞く。
    受賞者:浜田寅彦(俳優座)
    聞き手:山崎菊雄(俳優座)
 
 僕は事務所番で、上記総会閉会後の懇親会からの出席となったが、活発な総会だったようで、参加者は皆昂揚していた。
 普段はライバル同士の「制作者」が、所属の垣根を越えて大所から「演劇界」を語る雰囲気に溢れていた。研究会Ⅰに対しての関心は高く、全国演劇鑑賞会連絡協議会からも出席があり、そのあたりも広い視野での論議を呼んだと言えよう。

 もちろん、堅苦しい話ばかりではない。昨年「60年目の夏」で競演した関西芸術座の制作・柾木さんとは、静岡にも拠点を置く予定の鈴木完一郎氏の近況で盛り上がったりもした。あの剛腕演出家が、絵文字入りのメールを送って来るという話には驚いた。「それをまとめて、早川の演劇文庫から出そう」なんて話に展開…。
 
 また、堅実な活動を続けながらも大きな広がりにならない点は課題で、他ジャンルの演劇制作者との連携でも熱くなった。つまり、商業演劇や小劇場のプロデューサーたちとの距離についてだ。
「新劇」とは「古典」に対する語意だから、前述のものを含まれると誰かが言えば、だとしても「新劇」という語へのアレルギーは明らかだから、いっそ「日本演劇製作者協会」でいい!と。
 いずれにしろ、外から見れば同じ「お芝居」にかわりはない。肩肘張らずに・・・なんて言い出した頃には、時計の針が明日を指そうとする頃合。
 
 てなわけで、次回は新年会。
 当ブログで「プロデューサーの集い」と題して06年新年会のことを書いてから、ああ、もう9ヶ月もたったのだな・・・。
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大地のカケラ/スタッフの横顔2

2006年09月09日 | 東演
 役者ブログでは、登場人物の紹介が始まったようなので、制作サイドはスタッフの紹介をしようという、その第2回。
 今回は舞台監督の石井道隆さん。

 今回の若~いスタッフ陣の中で最年長。とは言ってもヤクルトの古田と同い歳。普段の東演でいえばメチャ若いのだが…。どーでもいいけど「監督」つながりだナ。

 東演とのつきあいは長く、歴史を紐解くと(?そこまで大袈裟でもないか…)95年『週刊金色夜叉』での舞台監督が初めてのお仕事だった。演出は菊池准さんで、奇しくも『大地のカケラ』でタクトを振る河田さんと同じ劇団昴の演出家とのタッグとなっている。
 直近は、昨年4月の『フィラデルフィアへやって来た!』。演出は文学座の鵜山仁さんだった。
 石井さん自身は俳優座の所属。
 東演は、この手のマッチングで新しい局面を創り出すことも得意としている集団なのだ

 こないだの決起大会(呑み会)で、劇中出てくるアーティストの呼び名について、非常に理知的に分析して皆が「おお!」と感嘆したシーンがあったが、日頃から石井さんの動きには無駄がなく的確だ。

 最近の高校野球は多様化して、ピッチャーとキャッチャーが、まんま交代するなんてこともザラだが、ファーストが控え投手でチェンジしたり、肩の強いサードかショートが控えだとエースは外野へ。ベンチから内野の控えが真っ白いユニフォームで出て来る・・・なんてのが相場だった。
 唐突にゴメンなさい。
 芝居で言うと、若い演出家が舞台監督を務めるケースがあって、つまり石井さんも「演出」のマウンドを踏むのだ。今回は舞監だけど…。
 
 つまり何が言いたいかといえば、近々、演出/石井道隆のクレジットが東演のチラシに載ることがあるかも…ってこと。
 インテリジェンス溢れる舞台をお目に掛けられたらいいなあ、とPは思っている。

 稽古オフ。たった一人の劇団事務所で。チケットの売上明細や折込予定表とかにまみれながら・・・。
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悲劇喜劇

2006年09月08日 | 東演
 昨日、悲劇喜劇(早川書房)最新号が《謹呈》印つきで劇団に届いた。
 はせさんの書き下ろした『大地のカケラ』が掲載されている。勿論、全文だ!
 グラフ誌の「演劇ぶっく」や、情報誌から脱皮した「シアターガイド」に押されながらも確固たる地位にある演劇専門誌2誌=テアトロと悲劇喜劇。
 老舗の一方に取り上げていただき光栄に思っている。

 映画のキャッチで「見てから読むか、読んでから見るか」ってのがあるが、今回はそれが可能です。ただチラシにも書いているように「謎物語(リドルストーリー)」なので、それを踏まえた行動(?)を望みます

 今日は昼から、とある新聞の日曜版の取材。今週号で文学座の栗田桃子さんが取り上げられている欄に、古田美奈子が登場します。思えば、古田のデビュー作品が『黄昏のメルヘン』(作/矢代静一、演出/越光照光)で、この作品の初演劇団が文学座。
 ちょっとした“符合”である・・・。

“符合”・・・謎解きモノだけに『大地のカケラ』には欠かせないアイテムだ。芝居に限らず、伏線が好きな人は多いと思うが、本作はタンマリと用意されてます。
 きっと一度観ただけでは全部解らないでしょう
 二度、三度と劇場に足を運んでください。
 または、会場でも販売していますので、是非「悲劇喜劇」をお買い求めいただき、読書の秋としゃれ込んでみてください。
 お、うまい具合にタイトルに戻ったゾ。

 ちなみに本作は、喜劇でも悲劇でもなく、見終わって心の底にあったかいものを持って帰っていただける・・・「癒劇」?を目指していて、その山の現在7合目まで来ています。こっからがキツイのだけれど、登山的には、ここからが面白い!
 体には堪えるけれども、生えてる植物の様相が変わり、景色がグッと良くなって「別世界」へと入って行く

 悲劇喜劇1300円
 大地のカケラ(一般)3500円
 それから得る喜び・・・プライスレス

 
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大地のカケラ/スタッフの横顔1

2006年09月07日 | 東演
 役者ブログでは、登場人物の紹介が始まったようなので、制作サイドはスタッフの紹介を・・・。
 ふつう作家や演出家あたりから行くところだが、これまでにも何度か触れているし、昨夜ちょうど音響打ち合わせもあったことなので、今日は音響の高塩顕さんを!
                    
 彼と東演の出逢いは、01年、世田谷パブリックシアターでの『どん底』音響オペでした。ロシアの巨星☆ベリャコーヴィッチ氏も初手合わせにもかかわらず、長年のパートナーのように可愛がっていたのを今でも覚えていますが、99年、僕が県主導の「地域を創る川崎演劇座」の事務局の時、彼の芝居心にやはり惚れて、以来、何度もオファーしているのだが、多忙な彼が東演に登場するのは、実にその『どん底』以来5年半ぶりとなる。

 ペンギンプルペイルパイルズやクリテック・ライン・プロジェクト、動物電気、散歩道楽、天然ロボット、ピンズ・ログ・・・もう枚挙にいとまがない売れっ子の音響さんなのだ!

 とはいえ「下北沢演劇祭/世田谷区民上演グループA」の音響や、何より彼のもう一つの顔である“ドラマー”として関係は続いていた。

 僕が洒落で作ったバンド“COOL-P”
 基本的に演劇制作者であることが条件なのだが、ドラマーが見つからなくて彼に頼んだ。
 普段は現場で気を遣う仕事のはずの「制作」が集まってるわりに、こと趣味に関してはワガママで…というか、ほんと趣味の域なので、思った通り出来ないイラダチもある。当然にっちもさっちもいかなくなる中、唯一のプロである高塩氏が音楽性の高さと何より人間性で場を仕切り、バンドでは“良心”と呼ばれている。
(余談だが、僕はプロデューサーなのだが音符も読めないダメダメPなので、彼がいないと本当に困る。でも曲順とかステージの演出はワガママ三昧させていただいてます)
  
演劇鑑賞会のイベントやメンバーの結婚式・・・計4ステージしか人前に立っていない“幻のバンド”なんすけど。
閑話休題

 ってなわけで『大地のカケラ』でのスタイリッシュで繊細な彼の《効果》にも是非注目を!!!



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