麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

痕ディショニング

2014年10月05日 | 制作公演関連
プロ野球の先発投手は次の当番に向け、
それぞれの調整法でマウンドに臨む。

投げた翌日は軽いメニューをこなし、
次の日、ようやく完全休養を入れ、
当番日に向けてコンディションを上げていく。
あくまで一例であるが。

さて。
ピタパタvol.4『痕』の稽古は佳境。
本番まで一週間を切ってしまった。

昨日は長丁場の昼夜稽古。
勿論、通しが中心だ。

で。今井流の独特の調整法は、
本番間近の読み合わせへの回帰。
今日がちょうどその日に当たる。
積み上げた動きを、一度テーブル稽古で
頭の中で再確認するとともに、
新たな発見をも勝ち得ようという狙い。
そして明日稽古を休み、リラックス。
火曜水曜日と下北沢亭を借りて
ラスト二日間みっちり稽古し劇場入り、
という寸法だ。

戯曲自体、針の穴を通すコントロールで
書かれているのだが、演出においても同様。

昨日の稽古も一回目の通しのあと
微調整が施され、濃密な劇空間の
精度をさらに増してみせた。

派手なダンスや爆音などは勿論ない。
豪速球は確かにスタンドを沸かせるけれど、
ストライクゾーンをいっぱいに使った、
いや、あえて半個外したボールも混ぜ、
ゾーンを広く使って勝負する
玄人を唸らせる投球術も善いものだ。
静かさの中に張りつめた緊張と、
絡まるような高揚感が体内に湧く。

いよいよ10日開幕。
祝日の月曜日まで要町の小空間
「アトリエ第七秘密基地」にて。

10(金)19時
11(土)14時と19時
12(日)14時と19時
13(祝)14時

お陰さまで初日は残席僅かとなりました。
小さな会場です。
ご予約はお早めにm(__)m
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