麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

劇団の存続について(後篇)

2012年07月23日 | 東演
先週の金曜、某劇団の公演を拝見。
僕がまだ駆け出しの頃、
受付のお手伝いなどした
その劇団は、創立が1991年。
21年の歴史を刻んでいる。

絶頂期とある小劇場に
幾重にも観客が列を作ったほど
人気を博していた。

実に久しぶりの観劇になった僕は
客席に入って愕然とした。
前から3列に30人ほどの観客。
出演者19人、受付に5人、
ほか技術スタッフを加えると
観る側迎える側がほぼイーブンだ。


演劇の評価は数ではない。
ただ残念ながら「内容」も
その客数に比例していた。

さて、これはあくまで一例。
前篇で書いたように、
劇団の継続は大変だ。

作家と演出が袂を分かつとか
看板俳優の離脱などで、
ジェットコースターばりに
劇団の力は急降下する。

積み上げるのには時間を要し
落ちるのは一瞬な点も
恐怖の遊具と似ている。

よしんば長く続いた場合には
距離あるいは温度差の問題から
逃れられない。

数人で始まった町工場が
世界に轟く大企業に成長した時
創成期の社員と新入社員に
隔たりが出来るように
劇団においても・・・
上が閊えて下にチャンスが来ない。
責任感や情熱の差異が大きい。
など。

そういう困難さのせいか、
プロデュースによる公演が増えている。
かくいう僕は、そこに生きる術を
得ているのだが・・・。
得ているのだが、劇団の魅力を
たくさん知っているのも事実。

苦難を乗り越え、頑張って欲しいっす。





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