麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

エクストラ・イルギ325

2018年03月25日 | 制作公演関連
3月23日。
街を行く人波に袴姿の目立つ時節、
シアタートラムで開幕した
日韓演劇交流センター
〈韓国現代戯曲ドラマリーディング
エクストラ・エディション〉は
まず『ぼんくらと凡愚』から。

作/キム・サンヨル、訳/津川泉
演出/シライケイタ

個人的には第5回(2011年)から
制作の助手として関わってきたが、
どの年も当日券がとにかく多い。

本作は厳密にいえば、日本と韓国、
両国で隔年開催する公演から、
スピンオフした企画なのだが、
その流れは変わらず、ほぼ満席の出足。

3月24日。
行き交う人の手には酒肴の入ったポリ袋。
花見に興じる週末を横目に今日も三茶へ。
前日以上に当日券を求める列が長くなった
『クミの五月』はフルハウスとなった。

作/パク・ヒョソン 訳/津川泉
演出/鈴木アツト

光州事件を材にした『クミ~』に関連した
シンポジウムにも、ほとんどの観客が残り、
加えてシンポジウムのみの観覧者も多く、
アウトドアの宴に負けない盛り上がりに……。

司会進行/
西堂行人(日韓演劇交流センター委員)
パネリスト/
イ・サンウ(演劇評論家)
キム・ソヨン(韓日演劇交流協議会副会長)
真鍋祐子(東京大学東洋文化研究所教授)
河野孝(日韓演劇交流センター委員)

3月25日。
ついに『ぼんくら~』は立ち見を出した。
70年初頭、韓国を震撼させた連続殺人犯。
その二人組、その家族や被害者と遺族。
それを劇中劇も交えた多層で描く作品。

『クミ~』は前述の通り、軍事政権から
民主化への狭間に起きた「抗争」を描く。
歌や韓国の民族楽器を取り入れて見せた。

二作品ともアフタートークがあったこの日、
短いながらも、演出家とゲストにより、
作品理解を深める有益な時間となり、
「初」のエクストラは幕を閉じた。



そして来年1月に控えるのは、
〈ドラマリーディングVol.9〉だ!

実は今月の冒頭に、ソウルで
〈現代日本戯曲ドラマリーディング〉の
第8回を盛況のうちに終えたところ……。

国対国では決して順風とはいえないが、
草の根的な連携は絶やすわけにはいかない。

それには、今回同様に多くの方々の
来場が大きな力となりますm(__)m

エクストラ・エディションへの来場に
深い感謝をするとともに、
今後の日韓演劇交流センターへの
ご声援を宜しくお願いいたします。

・・・私はメンバーではないので、
声援する側だったりもするのだけれど。
ε=ε=┏(・_・)┛
コメント
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