麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

+かもめの初日

2016年08月02日 | 制作公演関連
都知事選が終わり、八月になり、
演劇集団ア・ラ・プラス
『かもめ』は
昨夜、初日を盛況のうちに終えた。
\(^o^)/

僕が1997年から五千有余日在籍した
劇団のアトリエでの公演でもあり、
少し早いが帰省した気分、
と個人的には言えなくもない。

『かもめ』もまた、湖畔の田舎町に、
都会で女優として立つアルカージナが
還ってきたことから動き出す。
彼女は流行作家のトリゴーリンとともに
故郷にやってくるのだが、
そんな華やかさに憧れるニーナや
今の生活に希望を見いだせないマーシャら
町の若人に影響を及ぼす。

中でもアルカージナの息子で
作家志望のトレープレフの心には
湖面に立つ小波のような・・

と、改めて書くまでもない名作は、
「陰鬱で重い芝居」という印象を
多くの人に抱かれてもいる。

そんな「チェーホフの代表作」を、
杉山演出は、断然スピーディーに、
また地に足を十二分につけて尚、
軽やかな舞台を紡ごうとしている。

幕を開けておいて本来言ってはいけないが、
まだ未完成である。
と云うのは言葉足らずだ……。

試行錯誤の末の、万全の初日ではあった。
けれどもまだまだ進化しうる、
そんな舞台をキャスト・スタッフが
まるで『かもめ』の登場人物達さながら、
もがきながら創っている。
そんな八月一日であった。

二日目も夜公演のみ。
しかし夕刻には集結して課題に挑む。

東演パラータにて、7日まで。


おっと、これは東京芸術劇場での
『かもめ』のポスターでした(・・;)

贅を尽くしての公演になるだろう。
が、こちらはideaで勝負だ。
コメント
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