麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

玄場日報4.30「サトウガイッパイ」

2016年05月01日 | 制作公演関連
大型連休で自宅を離れている方が
いたりいなかったりするのでしょう。

本番まで一ヶ月を切った黒田玄事務所は、
役者の手から本が離れています。
・・・ほぼ

で「抜き」の稽古も増えています。

市民ミュージカルに集う――
指導する演出家以下スタッフ陣と
公募に手を挙げた参加者たち――
それぞれが様々な事情を抱えた物語。

稽古場として使われる市民会館、
舞台に立つ主婦たちの家庭等々……
その場面に登場する役者だけ集まり
稽古する「抜き」で芝居を固める段階。

『仕切り直して、前向いて』
開幕は5月25日\(^o^)/

さて。
キャスト15人(+ダンサー3人)
の中に佐藤一也、スタッフに佐藤大幸
(ちなみに演出助手を担当)、
役名に佐藤みどりがあって、さらに
劇中の演出助手・石井悟の愛称は
「さとちゃん」……まぁこれはご愛嬌。

兎に角、苗字ランキング堂々の第一位
「佐藤」姓がいっぱいの現場なので、
「大幸」とファーストネームで呼んだり、
逆に一也氏は役名の「岩村」と、
混乱の起きないよう工夫しています。

※※※

ストーリーはすらすら出るけど、
人物の名で苦労すると言う作家がいる。
かと思えば・・・
脳内に現れた男が女を「由樹枝」と呼び、
女は「小川さん」と応える。
女は福井出身で、男はスーパーの鮮魚担当。
と考えもしないのに自然と
人物の背景もまで々降りてくる場合、
その本は一気に書き上がり、
評価も高い作品に仕上がる。

そして「ゆきえ」は幸恵でも雪絵でも
夕貴江でもなく「由樹枝」で、
そこに理由なき強い確信がある時、
それは確実に傑作となるのだ。

※※※

そんな苗字存在しないやろ~的な、
具体例が浮かばないので乱暴にいえば
「夜露死苦」みたいな人名を
たまに(てか最近結構多い…)
目にすると、もうそれだけで読む気が失せる。

その点、黒田玄の産み出す人物名には
リアリティーがある。

そして「さとう」多めなので、
甘めのストーリーになっています。

ただその奥に深いテーマが隠れていて、
それが甘味によって引き立てば、
舞台は成功と言えるはず。
コメント
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