ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

リフレッシュ視察

2010-01-31 16:59:29 | つぶやき
早いもので、今日で1月も終わりである。気がつくと正月明けから満足に
休んだのはたったの2日ほどだ…。

2010年も始まったばかりだというのに、このペースでは今年も「貧乏暇無し」
で終わってしまうのではないか…、という危惧もあり、今年はこの4月に思い
切ってどーんとリフレッシュ休暇を取ることに決めた次第である。

期間は、控えめにたったの2週間である。
もちろん、目的は日本脱出だ!

「この不景気に一体何を考えているのか?」「余裕のあるところはいいねー」
など、何だか耳の痛い言葉が聞こえてきそうではあるが、うちのような自転車
操業的弱小自営業者には結して余裕などあるはずはなく、本来2週間も休もう
なら「今月の支払い、どうすんの…?」、と頭の痛くなる問題が山積するの
である。

しかし、そこは思い切って、「さらなる仕事を頑張るため」そして、「新たな
ビジネスチャンスを思考するため…」とポジティブにそして強引に割り切り、
さらには海外視察、という名目で何とか経費で落とせないものかと、浅はかに
も考えている次第である。

ということで、さて、どこへ行こうか?である。

旅行というものは、いやいや、海外視察というものは、目的地を考えている
間もなかなか楽しいものなのである。もちろんあくまでも視察なわけで、
どこかの議員さんのように、視察の中身がほとんど観光に費やされることの
ないように、その点だけはしっかりと厳格に計画を立てねば…と思っている。

例えば、南の島だったら、なまこやうになどの海産物の市場動向をするどく
視察したり、世界遺産だったら、遺跡の修繕具合をこれまたするどく洞察
する、という感じである。

なんだか楽しみが出来ると、仕事も頑張るぞ!、という気になるから不思議
なものである。

さて、どこへ行こうかな?















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運命の日

2010-01-30 17:45:45 | スポーツ
横綱、朝青龍の暴行の相手は、マネージャーではなく一般人という
事が判明した。今後の処分はかなり厳しいものになりそうである。

しかし、案の定というか、ついにというか、想定内というか、つまり
やるべくしてやってしまった、ということなのだろう。先日、横審を
任期満了で退任した内館牧子は大喜びで解雇宣告を待っているに
違いない。

逆に朝青龍側は、なんとか示談に持ち込み、解雇だけは避けようと
奮闘中ということが予想される?

まぁ、クビになっても国に帰れば、英雄であり、金持ちであり、会社
経営者でもあり、要は何も困ることはないのである。

結局、朝青龍はこれまでの様々なトラブルを全く反省することなく
今回の事件を起こした、ということが判明したのだ。解雇以外の
処罰では、何も効果がないのは歴然としている。ここは、厳しい
態度で臨むべきであろう。

今となっては、猛省しているだろうか?

それとも次期モンゴル大統領選の出馬でも、検討しているだろうか?

いずれにしても2月4日が運命の日である。









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バカ女と無銭旅行

2010-01-28 16:29:53 | 時事(国内)
上記の写真のこの女性。なんと所持金ゼロで日本都道府県全てを回る
計画を立てて話題となっているそうだ。

昨日は、ドイツ人の旅好きじいさんの話だったが、今回は女子大生で
ある。以下が、そのインタビュー記事である。

記者:ゼロ円で日本都道府県全てを回る企画なんですが、始めようと
思ったきっかけは?

雪江さん:去年の夏が始まりなんですけど、タイ、マレーシア、シンガ
ポールのバックパッカーの旅行に行ったんです。そして市内の方に行き
バスターミナルの乗り方を教えてもらったんですけど、困った顔をして
いたら一緒に乗っていたお婆さんが言葉もカタコトなのについてきてくれ
たんです。お婆さんの用事のない場所なのに。 そういうのに触れていた
ら全世界を死ぬまでに回ってみたいと思ったんですね。 でもその前に日本
を回るべきだなと思い、今回の企画を思いつきました。

記者:ゼロ円っていうのはいろんな人との交流を求めるという目的が
あると思うんですけど、それなりのリスクはありませんか? 交通費
もないですし、食事も保証されないですし…。

雪江:最初は危惧してたんですけど、現状はいろんな方から協力して
頂いてます。また、食事は良いんですけど、移動と宿泊に関しては
『Twitter』に一緒に写真をアップして頂ける方に限ると思います。そして
「泊めてくれた人に襲われないように極力注意します」とのこと…。

全く、この女、どうしようもないバカ女である。

自分のお金は一切使わず、まるでテレビ番組のパクリのような企画で
世間の注目を集め、他人の親切に依存しながら旅をするなんて世の中
完全に舐めている。またメディアで取り上げられれば、それだけ認知度
も高くなり人からの親切も期待できる、そういう考えが透けて見える
のも気に入らない。

きっと痛い目に合わねば、わからないのだろう。今回、日本人の親切に
よって、この日本一周をやり遂げたらこの次は、世界中の人々の親切に
よって世界一周をやるつもりなのかもしれないが、そうは問屋が卸さない
ものである。

そんなことをしていると、いつか必ず後悔するはずだ。日本でもそうだが、
世界中どこの国でも、見ず知らずの他人の家に泊まることほどリスクの
高いことはない。ましてや、若い女性ではないか。

90年代の始め、イタリアを旅行中の女子大生の6人組が、カバキ、と名乗る
イラン人と出会い、彼の自宅へ行き、食事を振舞われた後、日本刀で脅され
1人を除く5人が暴行された事件があった。カバキはその後、捕まって裁判
にかけられたものの、結局、罪に問われることはなかった。自宅へ着いていく
ということは、そういうことも含めて了承済み、とするあちらの価値観が
判決の元になったとされた事件であった。

良い人と悪い人との見極め、旅をしているとこの判断がとても難しいのだ。
親切にしてくれた人が皆、良い人だとは限らないし、始めはそのつもりでも、
つい出来心で、人はいくらでも変わる。

そう思っててちょうど良いのだ。

何かあってからでは遅いのだ。また、やるなら、「何があってもそれも経験」
と割り切る覚悟が必要だろう。

「バカに付ける薬はない」

この方には、ぜひこの言葉を進呈したい。


















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39年

2010-01-27 15:32:15 | 時事(海外)
39年間も家に帰らず、自転車で旅行を続けたギネス記録を持つドイツ人、
ハインツさん(70)が先ごろ、日本の離島巡りのため来日したそうだ。

彼は全世界の独立国(およそ200カ国)を回り終え、今度は離島訪問の
世界記録樹立を 目指すとのことで「まだまだ、2012年までは走る」
予定だそうだ。

39年間と言えば、私の歳ほぼと一緒である。それにしても39年もの間、
一体どうやって旅費を都合してきたのか?

その答えが、どうやら自ら書いた旅行記を販売しながら…というのも
だそうだ。

ハインツさんは「以前、日本に来た時、冊子がとても多く売れたので、
その後3年間は何もせずに南米の旅を続けられた。世界中で日本が
一番売れる。 神戸・三宮の商店街で1日で12万円も売った記録がある」
と明かした。

これまでの旅行記をまとめた冊子(500円)を路上で売るのが最大の収入源
で、自転車はメーカーから提供を受け、撮りためた約8万枚の写真の使用料
も入ってくるという。旅先で不法就労しながらではないというところが素晴
しい。

旅を始めて50年目に当たる2012年までは走り、以降は欧州に定住を考えて
いるそうで、撮りためた写真や資料を整理して、写真をインターネットで
紹介し、使用料で生計をたてたい」と将来を語っているそうだ。

70歳と言えば、普通よぼよぼの一歩手前である。近所の散歩が日課ならまだ
良いほうで、病院通いが唯一のお出かけ、なんて人も結構いる。
それに、39年旅していたわりに、ネットで写真を紹介し使用料で生計を
立てる予定だなんて、しっかり時流にも乗っている。

やりたいことだけをやり、こんな風に歳が取れたら最高である。

自分が70歳の時を想像してみる…少ない年金をやりくりしながら、日本
ではないどこかの国で暮らしている。

これならまだ、良いほうかな…。









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満席

2010-01-26 01:04:59 | つぶやき
来月4日からタイへ行かねばならないので、チケットの手配をしたのだが
連日フルとのこと…。前後にずらしても全く取れない。

タイ航空以外の航空会社なら取れるのかもしないが、スケジュール上
どうしてもタイ航空が良いのである。もちろんマイレージのこともある。
それにできれば木曜出発が良いのだ。しかし、翌週にずらしてもやはり
満席とのこと。一体なぜ、こんなに混んでるのか?

聞くところによると、あちらはちょうど旧暦の正月に当たって中華民族
の大移動だそうだ。確かに日本にも華僑の人々はいるだろう…。
それにしても2週間連日満席とはおかしい。昨年も、同じような日程で
行っているのも関わらず、全くそんなことはなかった…。しいて言えば、
タイの国内線が混んでいた程度であったはずだ。

それに、今年からタイ航空の格安航空券が、すべて正規運賃の割引
運賃に統一されてしまっているではないか?どういうことか、というと
2週間前までに予約し発券すれば最も安い運賃で、7日目前だとその次
の運賃でというように、安い運賃自体は存在するのだが、購入条件がぐ
っと厳しくなり、最終的に7日を切った日付では、安い運賃が全く存在しなく
なってしまったのである。それにこの航空券はキャンセル待ちも出来ない
ルールなのだ。

タイ航空よ、これでは大変使いにくいではないか。元来、「思い立ったが
吉日」の私は予定は直前に立てるのを得意としている。本来ならこの木曜
日に出発しようと予定していたのに、完全に出鼻をくじかれてしまった。
そしてさらに、この連日のフル攻撃である。

タイ航空は今後も1週間を切った人間はノーマルで買えということなのか?
まさか競争相手のJALが潰れかけているのを良いことに、強気に出ている
としたら、全く腹黒い会社である。

さて、どうしたことか?

出発日を変えて木曜出発はあきらめるか?ここはどーんと3倍払ってビジ
ネスで…というのはさすがに貧弱自営業者には無理である。
最も最初からタイ往復ごときに20万は出せないが…。

航空会社が旅行会社に払う発券手数料などが無くなっていく中、こうした
格安航空券にも、従来のような団体ツアー席のばら売りのような形での
チケット供給は近い将来終わりを告げる日が来るのかもしれない。

これまで旅行会社が担ってきたチケットの販売は、今後、ネット販売と
共に航空会社自らが一本化して行うようになるような気もしている。

こんなところにも、時代の変化が見て取れるものである。














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出会い

2010-01-24 14:36:28 | つぶやき
昨夜、久しぶりに古い友人と再会を果たした。彼女とは今から18年前、
1992年にオーストラリアのシドニーで出会ったのが最初である。

最後に会ったのは1997年くらいだったので、実に13年ぶりである。

お互いの近況や思い出話に花が咲き、気づくと、深夜12時を回っていた。
現在、彼女は大手企業でバリバリ働く、キャリアウーマンである。理系
である彼女の仕事に対する姿勢は、いわゆる腰掛事務職の女性社員
のそれとは異なり、まさに男性並みだ。いや、そのへんの会社員よりも、
ひとつ頭が抜きん出ているといっても良いくらい志しが高い。

仕事のできる女性と言うのは、本来、このような人のことを言うのだろう。
常にのんべんたらりの私には、ちと頭の痛い話しであった。

それでも、彼女曰く、「女性一人、社会を渡っていくのは、男性より
ずっと大変なんだよ…」との言葉がとても印象に残った。
常にステップアップの転職を成功させ、一見順調に見える彼女にもきっと
いろいろと大変なことがあったのだろうな、と察した。

元来、私の友人、知人の多くは、彼女のようなハードワーカーはとても
少ない。「お互い、日本にいたら絶対、出会っていないだろうね」という
のがお互いの共通認識である。

1998年をピークに日本の若者の留学、遊学、そしてバックパッカー人口
が減少傾向にあるのだそうだ。つまり、海外に出て行く若者が減っている
のだ。パソコンの普及で世界中の情報が安易に得られることにより、何で
も頭の中で理解したつもりになり、好奇心が磨耗してしまったからだろう
か。

本当の理由はわからない。しかし、日本に居たら気づかなかった、外国へ
行ったからこそ出会えた、などの行かなければ知ることがなかった様々な
出会いが、必ずひとつやふたつあるのだ。暴行や殺されさえしなければ、
騙され、ボラれ、盗られといったことも含めて、無事に帰ってさえこれれば
何かしらの収穫はあるだろう。

まずは、行動あるのみ…である。











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不毛地帯と商社マン

2010-01-23 16:55:01 | 時事(国内)
少し前の日経新聞に「働きたい、働きたくない…と大学生が思う業界」
という記事があった。それによると、就職したい業界のトップに商社、
次いで銀行、そして食品業界の順であった。

その反面、最も就職したくない業界はどこですか?と言う質問では、
フードサービス、次いで百貨店・スーパー・コンビニエンスストア
と続き、証券、そして公務員・教員、その後に生保・損保と続いた。

学生は、いわゆる名ばかり店長に代表される労働問題や大規模なリス
トラ、そして売り上げ大幅下落などのニュースを目にしたことから、
労働条件や将来性などに不安を感じて、就職したくない業界をあげた
のかもしれない。

それにしても、いつの時代も商社や銀行は強い。それに較べ小売や
流通、外食系は暗黒の時代である。また、商社のイメージが良いのは、
仕事内容が漠然としか把握されていないことも要因ではないだろうか?
世界を飛び回る商社マンというイメージも強く、グローバルなイメージ
と共にエリート的なイメージが定着しているような気がしている。

現在放映中のテレビドラマ「不毛地帯」が、まさにそれであろう。

時代設定こそ、戦後から高度経済成長時代に到るひと昔前のものだが、
右肩上がりの日本経済を支えた商社マンの姿が生き生きと描かれており
あの姿を見て、商社マンになりたい…、などという、私のような単純な
方も少なからずいるのではないだろうか?

実は、私自身あのドラマにすっかりハマッてしまっている。

社内の人間関係、派閥などもリアルに描かれ、やはり山崎豊子の
才能はすばらしいに尽きる。DVDを借りて一気に最初から最後まで
一気に観たいくらいである。

話しがそれたが、イメージと現実は必ず異なるものである。

社会を知らない学生らは、始めのうちは、会社に対して大きな希望と
信用、信頼を持って入社するはずである。しかし、いずれそうではな
いことに気づくのだ。

企業、会社に対して大きな期待は禁物である。会社に身も心も捧げる
時代ではないのだ。何事にも常に客観視できるように心がけることが
大切である。




 
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来世は「骨董屋」

2010-01-22 15:55:59 | 
たしか3年ほど前だったか、島津法樹という骨董品屋のおやじの著書
である「魔境アジア お宝探索紀」なる本を読んだ。

著者は脱サラして、25年前に大阪で骨董品屋を始めた方である。本の内容
は、アジアに骨董品を買い付けに行った際の出来事を綴ったもので、わず
かな金額で仕入れた物が、時には数百万円に化けることもあるような大変、
夢のある話から、値切りの仕方や騙された話しなど多岐に渡り、期待以上
に面白かった本であった。

先日、本屋に行くと再び彼の本が出ているではないか。しかも随分前に
出版されていた。それが、「秘境アジア、骨董仕入れ旅」という、タイ
トルも前回とほとんど変わることもなく、全く工夫のないものであったが、
前作が面白かったので購入してしまった。

内容はタイトル通り、しかも前作同様アジアの国々での骨董品の仕入れ
模様を綴ったものなのだが、何度読んでも面白く心惹かれるのは、たぶん
骨董品の類には夢があるからなのだろう。アジア各国にある骨董ショップ
の、ゴミ箱のようなガラクタの中からお宝を探し出す作業は、まさにイン
ディージョーンズの映画そのもので、緊張感と達成感で溢れている。

もちろん、目利きが必要だし、早々簡単にお宝ともいえる骨董品に出会う
はずもないだろう、それでも世界には、まだまだあるところにはあるのだ
そうだ。彼が出向くのはインドやスリランカ、そしてタイなど、特にインド
にいる現在進行で没落中のマハラジャの家系が狙い目だという。何代にも
渡って、贅沢な生活が辞められず、代々受け継がれてきた家具や古い陶器
などの調度品を手放すマハラジャも多いのだそうだ。

彼の本を読むと、「なぜ、私は骨董品屋にならなかったのか…」とつくづく
思うのである。私自身もアジアに仕入れに行き、何か売れるものはないかと、
歩き回ったりもするが、私の場合、「1つ30円か…、500円で売れるかな?」
とそんなせこいところで、そろばんを弾いている程度である。(もちろん、
そのような小さな金額ばかりではないが…)骨董品屋の場合、まずケタが
違う。いや、例え、数千円で仕入れたものだったとしても、それが数十万円
から数百万円に化ける価値のあるものかもしれないのである。

そして、そこにやりがいと夢があると言っても過言ではないだろう。また
本物のお宝を探し当てた時の達成感は、格別なものに違いない。

世界をさすらい歩き、とっておきのお宝を探すバイヤーという職業は、
最も私の好奇心を満たしてくれそうな職業のひとつである。

来世は「骨董屋」これで決まりである。















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小林vs江川

2010-01-21 16:19:27 | スポーツ
小学生の頃、短い間だったが少年野球チームに入っていたことがあった。
不向きだったのか、さほど楽しくなかったのか、今となってはわからな
いが、結局、1年ほどで辞め、サッカーを始めた。

たしかその頃ジャイアンツで活躍していたのが、先日亡くなった小林繁氏
である。江川とのトレード事件、あの「空白の一日」の感覚は、今の若い
世代にいくら説明しても理解できないだろう。この時代にすでに物心があった
人にしかわからないかもしれない。と言っても私自身、小学生だったが…

思えば当時、プロ野球(特に巨人)に対する注目度、関心度は、今とは天と
地ほども違ったのだ。日本は終身雇用制の時代で、トレードに対する感覚
も今とは随分違っている。抽象的だが、社会全般に日本の古き良き風習が
未だ微かに残っていた時代の話しである。

そしてこの事件当時、江川卓は国民的悪党であったと、記憶している。その
反面、小林の当時の阪神入団会見は格好良かった。そしてさらに格好良か
ったのは阪神に入団した年、22勝を上げ、最多勝利投手になったことである。
宿敵の巨人からはなんと8勝も上げたのだ。

しかし、引退は早く、31歳で13勝を上げた年にさっさと引退してしまっている。

その後は、TBSでスポーツキャスターをつとめていた。たしか、筑紫哲也の
ニュース23の初代スポーツキャスターも小林であった。しかし、そのスマート
な容姿とは裏腹に、私生活では離婚や借金問題、そして選挙に出馬し落選と
なかなかスマートにはいかなかったようである。

そして2007年、突然の江川との黄桜のCMである。CM中に交わされる言葉の
ほどんどがアドリブだったそうだが、久しぶりに見た小林さんは相変らず
スマートで紳士的な印象であった。CM自体は時代に翻弄されたスターの、
今なお風化しきれない生々しさを写しており、何だかもの凄くイマジネーション
をかき立てさせる内容であったような気がする。

こんな事件に巻き込まれなければ、小林繁はもっと長く現役生活を送ったに
違いない。そんなこともふと考えたものである。

近年、小林さんが日ハムの二軍投手コーチをやっていたというのは知らな
かった。要するに全く関心がなかったのである。しかしいざ亡くなってし
まうと、私の知っている数少ないプロ野球のスター選手だっただけに、何
だか残念でならない。合掌





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倒産

2010-01-19 18:02:40 | 時事(国内)
本日、JALが会社更生法を申請した。

本来なら、自力再建を断念した時点で倒産していたはずだが「公共輸送を
担っている、元々は半官半民からスタートした」などの理由から、法的支
援となったわけである。

実際にJALが潰れたら、関連企業や取引先企業までその影響を受ける企業は
多岐に渡り、経済的影響も計り知れないだろうが、それでも将来的に、我々
利用者が安く利用出来るようになる為にも、一度、潰すべきだったと私は思
うのである。

日本の空の世界は、近年自由化されつつあるが、それでもJALが圧倒的に
多くの既得権益を保持している為、新規参入や格安航空会社が育ちにく
い環境にあるのだ。10年ほど前に、ようやくスカイマークやエアードゥー
などの格安キャリアが参入したものの、結局、発着枠や空港使用の制限
を受け、思うような成果を発揮出来ないでいるのが現状である。

近年、日本国内線の価格はだいぶ安くなった感があるが、それでも世界標
準からすると、まだまだ相当高いのである。その主な原因が、JALとANAの持
つ既得権益なのだ。もし、今回JALが潰れてくれれば、JALの持つ路線権や
発着枠が空くのである。確かに一時的には混乱や不自由もあるだろう、し
かし、今や、国内線に外国の航空会社が飛ぶ時代なのである。JALが撤退
したところに、利益確保ができそうなら、そのうち新規のキャリアや既存
の航空会社が参入するはずである。

要は我々利用者が、安く、そして安全に利用できればそれがJALでなくても
構わないのだ。今や海外の航空会社でさえ、2人くらいは日本語のできる
客室業務員を乗せているし、例え英語であっても「ビーフ、ポーク、チキン、
フィッシュ、オレンジジュース、そしてビア」程度しか必要ないはずだ。
さらに「ブランケットとニュースペーパー」を知っていれば完璧であろう。

全ては、これまでの傲慢経営が招いた結果なのだ。

1000億円の税金投入という話もある。日本の人口一億人としても、一人
1000円の計算だ。今後の経営の行く末によっては、全日空との合併もあり
うる。そんな会社に税金を投入するくらいなら、まずは日本の借金返済に
使え、と言いたい。

まだある。かつて格安航空券が登場してきた80年代、長らくJALは格安航
空券を認めてこなかった。JALの海外で発券された航空券を持って成田で
搭乗拒否にあった人も大勢出たのだ。その後、格安航空券が市民権を得る
につれ、徐々に安売りするようにはなったのだが、それでも当初は海外で
安く売り出すことから始めたのである。それが例え、ブランド維持の戦略
だったとしても、日本の会社なのに第一の顧客である日本人には安く売らず、
海外で外国人に安く売るような日本人には冷たい会社だったのだ。

本来、そんな会社を救う義理などないのである。

せっかく日本の空が大きく変わるチャンスを、JALが生き残ることによって、
断たれてしまったことが、私は残念でならない。

















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