ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

再生請負人

2014-07-06 21:08:37 | 時事(国内)
愛知県、蒲郡にあるラグーナ蒲郡。

寂れたテーマパークだ。ショッピングモールもあるらしい。
行ったことはないけれど、長年赤字で存続の危機というのは
随分前から聞いてはいた。

そこへ、再生請負人として名乗り出たのが、HISの澤田会長
である。少し前からそんな話があったのだが、どうも正式に
決まったらしい。

間違いなく長崎ハウステンボスの再生に成功した実績が買わ
れたと思われる。確かにハウステンボスでは経営を任された
1年目から黒字化に成功し、昨年度は過去最高の利益を上げて
いる。この事例だけを見れば、彼の経営手腕はトリプルAであ
る。

しかし、そうでない失敗事例は、まったくクローズアップされ
ていない。特にハウステンボスと抱き合わせで始めた、長崎ー
上海航路の国際旅客船(カジノクルーズ船)は就航からわずか
の間で撤退している。
旅客船の購入資金だけでも相当なものだっただろう。就航当初
から予定通り事が運ばず、そうこうしているうちに日中関係の
悪化で旅客数も見込めなくなってしまった。どうも母体のハウ
ステンボスとは別会社としているのでハウステンボスの決算に
は影響はないようだけれど…。

スカイマークもしかりである。創業してから数年間、澤田氏が
社長だった時代は最悪だった。JALやANAにスカイマークの飛ぶ
時間帯の便のみを値下げされ、すっかり価格での差別化ができ
なくなってしまった。さらに中型機を購入してしまったおかげ
で席は埋まらず、にっちもさっちも行かなくなってしまった。
そこで、澤田氏は仕方なく西久保氏に経営を譲ったのである。

その後、スカイマークは西久保氏の手腕により再生し、LCCが
出てくるまでは右肩上がりに飛躍している。
もし澤田氏があのまま続けていたら、スカイマークはとっく
になかったはずである。

でもだからといってラグーナが失敗するということではない。
現にハウステンボスはうまくいったわけだし、テーマパークの
再建ということでは、類似の案件でもある。
もし、これでラグーナが再生に成功すれば、澤田氏にはさらに
寂れたテーマパークからの再生依頼が殺到するだろう。

名刺の肩書きに「テーマパーク再生請負人」が追加されるかも
しれない。

まぁ、ともかく愛知県民としては、ぜひ、ラグーナは復活させ
ていただきたい。

で、まずは「行ってみたい…」と思わせるような施設を期待して
います。


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1 コメント

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Unknown (通りすがり。)
2014-07-07 14:19:14
ラグーナはトントンで恩じだろう。
2200億円投じて本物に作られているハウステンボスと、其の辺のどこでもあるショピングゾーンと小さい遊園地のラグーナでは、最初のポテンシャルが違いすぎる。

HISが買収と報じているが、ハウステンボスが過半数以上、出資してるようなので、実質的には、ハウステンボスに買収された事になる。 調べたらハウステンボスは、半期で営業利益50億円突破で絶好調みたいだし、あえてラグーナテンボスと言う新会社作ったのは、出資はするけど、あとは新会社でやってくれだろう。

澤田は名目上会長に就任するようだけど、会見で言ってたけど、経営にはノータッチみたいなので、若手社長にやらせるだろうね。 実際に私がやるわけじゃない 勘違いしないで貰いたいって言ってたしね。
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