ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

不毛地帯と商社マン

2010-01-23 16:55:01 | 時事(国内)
少し前の日経新聞に「働きたい、働きたくない…と大学生が思う業界」
という記事があった。それによると、就職したい業界のトップに商社、
次いで銀行、そして食品業界の順であった。

その反面、最も就職したくない業界はどこですか?と言う質問では、
フードサービス、次いで百貨店・スーパー・コンビニエンスストア
と続き、証券、そして公務員・教員、その後に生保・損保と続いた。

学生は、いわゆる名ばかり店長に代表される労働問題や大規模なリス
トラ、そして売り上げ大幅下落などのニュースを目にしたことから、
労働条件や将来性などに不安を感じて、就職したくない業界をあげた
のかもしれない。

それにしても、いつの時代も商社や銀行は強い。それに較べ小売や
流通、外食系は暗黒の時代である。また、商社のイメージが良いのは、
仕事内容が漠然としか把握されていないことも要因ではないだろうか?
世界を飛び回る商社マンというイメージも強く、グローバルなイメージ
と共にエリート的なイメージが定着しているような気がしている。

現在放映中のテレビドラマ「不毛地帯」が、まさにそれであろう。

時代設定こそ、戦後から高度経済成長時代に到るひと昔前のものだが、
右肩上がりの日本経済を支えた商社マンの姿が生き生きと描かれており
あの姿を見て、商社マンになりたい…、などという、私のような単純な
方も少なからずいるのではないだろうか?

実は、私自身あのドラマにすっかりハマッてしまっている。

社内の人間関係、派閥などもリアルに描かれ、やはり山崎豊子の
才能はすばらしいに尽きる。DVDを借りて一気に最初から最後まで
一気に観たいくらいである。

話しがそれたが、イメージと現実は必ず異なるものである。

社会を知らない学生らは、始めのうちは、会社に対して大きな希望と
信用、信頼を持って入社するはずである。しかし、いずれそうではな
いことに気づくのだ。

企業、会社に対して大きな期待は禁物である。会社に身も心も捧げる
時代ではないのだ。何事にも常に客観視できるように心がけることが
大切である。




 
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